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マーク・ライデル
Mark Rydell

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鑑賞本数 3 合計点 10 平均点 3.33
allcinema Walker ぴあ IMDb CinemaScape
wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
書籍
2008
2007
2006
2005 アンフィニッシュ・ライフ 製作総指揮
2004
2003
2002 さよなら、さよならハリウッド 出演
エバーウッド 遥かなるコロラド(1st)<TV>出演
2001 DEAN ディーン 監督・製作総指揮
2000
1999
1998
1997
1996 判決/クライム・オブ・ザ・センチュリー 監督
1995
1994 わかれ路 監督・製作
1993
1992
1991 フォー・ザ・ボーイズ 監督・製作総指揮
マン・イン・ザ・ムーン/あこがれの人 製作
1990 ハバナ 出演
1989
1988 パンチライン 出演
1987
1986
1985
1984 ザ・リバー 監督
1981 黄昏 監督
1979 ローズ 監督
1976 ニューヨーク一獲千金 監督
1973 シンデレラ・リバティー かぎりなき愛 監督
ロング・グッドバイ 出演
1971 11人のカウボーイ 監督・製作
1969 華麗なる週末 監督
1967 女狐 監督
1956 暴力の季節 出演
1934 2'23 ニューヨークで誕生

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DEAN ディーン 2001

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★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
ザ・リバー 1984
1984米アカデミー特別業績賞、主演女優賞(スペイセク)、撮影賞、作曲賞、音響賞
1984ゴールデン・グローブ女優賞(スペイセク)、音楽賞
<A> <楽>
ロバート・ディロン
ジュリアン・ダリー(脚)
メル・ギブソン
シシー・スペイセク
スコット・グレン
シェーン・ベイリー
ベッキー・ジョー・リンチ
ドン・フッド
ビリー・グリーン・ブッシュ
ジェームズ・トルカン
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 先祖代々の土地を守っている農民トム(ギブソン)と妻メイ(スペイセク)と二人の子供達。だがこの土地は雨期になると近くの川が氾濫しやすく、農地への浸水が起こりやすい土地柄だった。それでここを捨てる家族が相次いだが、トムはなんとかここに踏みとどまることを決意する。そんな時、この土地に大がかりなダム建設計画が持ち上がり、それを聞き込んだ農業開発関連会社が土地の買収を始めていた。実はこの会社の次期社長ポストにあるジョー(グレン)は、かつてのメイの恋人だった。土地買収のために事ある毎にジョーの嫌がらせをうける一家だが…
 1984年はハリウッド映画は面白い傾向があった。この年はアメリカの田舎。しかも天災に遭って困窮する家族を描いた作品がいきなり三本も作られたのだ。本作、
『カントリー』『プレイス・イン・ザ・ハート』と三作もあり、ヒロイン三人が全員アカデミー女優賞にノミネート(本作ではスペイセクがノミネートされているが、皮肉なことに最初に指名されたのはジェシカ・ラングで、『カントリー』でやはりノミネートされている)。1980年代の軽佻浮薄がもてはやされる時代にあって、アメリカが昔の価値観を取り戻そうとした結果なのかも知れない。一方、映画人もその危機感を感じていたため、これらの作品が受け入れられたのかも知れない。
 ただ、
『プレイス・イン・ザ・ハート』観た後で本作観ると、その質の違いが分かる。どちらも南部的な社会を舞台にしてるのだが、保守的な土地柄を肯定するか否定するかで大きく分かれてる。本作の場合、実直に働き、どんな困難にもめげずに家長が頑張るという、かなり伝統的なアメリカの強さを強調した作品となってるのが特徴。この時代にしてはえらく珍しい。
 それでそれが上手く機能しているのかというと、残念ながら今ひとつ。結局痴話喧嘩と、農家の苦しい生活を延々と映し出すだけ。最後のカタルシスも今ひとつ。
 これがリアリティと言われればその通りだが、はっきり言ってストレスが溜まるばかり。アメリカ人には分かるのかねえ?
 ギブソンもスペイセクも演技は良いんだけど、
好演すればするほど痛々しく見えてしまう
黄昏
1981アカデミー主演男優賞(フォンダ)、主演女優賞(ヘップバーン)、脚色賞、作品賞、助演女優賞(フォンダ)、監督賞、撮影賞、作曲賞、音響賞、編集賞
1981
ゴールデン・グローブ作品賞、男優賞(フォンダ)、脚本賞
1982英アカデミー作品賞、主演男優賞(フォンダ)、主演女優賞(ヘップバーン)、助演女優賞(フォンダ)、監督賞、脚本賞
1982キネマ旬報外国映画第4位
<A> <楽>
アーネスト・トンプソン(脚)
ヘンリー・フォンダ
キャサリン・ヘプバーン
ジェーン・フォンダ
ダグ・マッケオン
ダブニー・コールマン
ウィリアム・ラントゥ
クリス・ライデル
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 引退した大学教授ノーマン(ヘンリー・フォンダ)と妻エセル(へップバーン)が、ニューイングランド地方の湖畔に今年も秘書にやってきた。もうすぐ80歳をむかえようとしているノーマンは心臓の持病や物忘れもひどくなっており、死への恐怖は増していた。一方エセルはそんな気難しいノーマンを暖かく支えていた。そんなある日、一人娘のチェルシー(ジェーン・フォンダ)がノーマンの誕生日祝いに別荘にやってきた。かつてノーマンに反発して家を出ていたチェルシーは、これを機に父との和解を夢見るのだが、彼女の連れてきたボーイフレンドのビル(コールマン)やその連れ子ビリーをノーマンは胡散臭げに眺めるばかりで、父娘の関係は全然うまくいかない…
 アーネスト=トンプソン原作の舞台劇の映画化(脚本はトンプソン自身が行ってる)。物語的には大きく盛り上がるところのない作品だが、その分演技者の力量に全てが任せられており、それを見事に演じた三人の演技力の賜物である。1982年全米興行成績3位
 西部劇時代にヒーローとして名の売れたヘンリー=フォンダであるが、家庭的には決して良い父ではなかった。ジェーンおよびピーターはヘンリーの二番目の妻フランシスの間の子だったが、幼い頃父の浮気が引き金で母が自殺したという悲劇を引きずっており、ヘンリーを憎んでいたという。殊更ジェーンが社会運動にのめり込んでいったり、数多くの俳優と浮き名を流していったのも、一説には父親に対する反発からとされてもいる。だが、そんなジェーンも、父の寿命を知るに至り、和解の糸口を探していたらしい。事実この作品はヘンリーのためにジェーンが見つけてきたもので、映画化権を手に入れ、自ら立ち上げたIPCフィルムで製作。更にキャサリン=ヘップバーンとの初共演をプレゼントする。それだけでなく、同じ映画に自分も共演することで和解の道を探ったと言われている。
 この辺は父と娘の関係で余人がうかがい知ることは出来ないことだが、わだかまりを持ったまま別れたくない。というジェーンの意思力がなした事なのだろう。
 しかし、そんな二人の関係を象徴するかのように、本作の撮影は難航したらしい。ジェーンはこれこそ自分と父の関係だと、役柄に自分自身を投影したが(これがジェーンの役作りの特徴で、『コールガール』(1971)では実地訓練まで行っているくらい)、それがニューシネマを通り過ぎた映画作りでは重要な要素だったのだが、ヘンリーはそう言う意味では極めて古いタイプの演技者であり、そう言う意味ではあくまでプロ意識を持つヘンリーはジェーンにかなり反発したらしい。それが良く現れているのは劇中の二人の和解のシークェンスで、本当の感情をむき出しにして父に食ってかかるチェルシーを戸惑い気味に見て、急に目をそらすノーマンの姿が描かれているシーン。これは感情を込めてのジェーンの演技に、ヘンリーが耐えられなくなってしまったようにも見える
 しかし、演技としては流石。いつも通っていた散歩道で家に帰る道を忘れ、自分が老いてしまったという事実に気付かされ、愕然とするシーンなんかは素の演技じゃないか?と思わせるくらい(ヘンリー自身はメソッド技法に否定的で、素の演技は封印していたらしいが)。
 しかし、それ以上に演技者として上手かったのはやっぱりヘップバーンの方。この時点でもう70を超えていたはずだが、優しく包容力があるだけじゃなく、時に意地悪で時に子供っぽい表情を浮かべる演技は流石に文句なしの名演。しかも観ずに飛び込むシーンはノースタントだとか。恐ろしい人だ。
 …ただそれ以外はどって事無い至ってシンプルな作品で、静かに静かに進行する作品なのだが、こういう家族の再生の物語は私にとってはもろにツボ。見事にストライクゾーンに入ってしまった。評価はどうしても甘くなってしまう。現実世界を映画の世界に持ち込むのは私なりには嫌いなんだけど、ここまでの名演を見せられたとあっては、どうしても点数は高くなるね。

 この年のアカデミー賞は本作が焦点になっていた。なんと41年ぶりのオスカーノミネートで無冠の帝王と呼ばれたヘンリーがようやく主演男優賞を得られるか。ヘンリーとジェーン親子の同時ノミネートのみならず、ヘップバーンが史上初の四度目のオスカー受賞となるか。それともジェーンが三つ目のオスカーを受賞してヘップバーンに並ぶか。と数々の波乱を含んでの授賞式だった(それにこの年は作品賞候補に『レッズ』『炎のランナー』があり、何が受賞するのか全く分からない年だった)。結果、ヘンリーは見事初受賞。ヘップバーンは四度目の受賞を勝ち得た。ただし、ヘンリーは授賞式の夜には既に病気で動けなくなっており、ジェーンが代わりに受け取ったという。

 尚、劇中ヘンリーがかぶっている帽子はヘップバーンが贈ったもので、元は彼女と公私ともに密接な関係にあったスペンサー=トレイシーのものだった。
製作年
製作会社
ジャンル
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原作
書籍名 <A> <楽>
著者名 (検索) <A> <楽>
歴史地域
関連
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wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
11人のカウボーイ
<A> <楽>
アーヴィング・ラヴェッチ
ハリエット・フランク・Jr
ウィリアム・デイル・ジェニングス(脚)
ジョン・ウェイン
ロスコー・リー・ブラウン
コリーン・デューハースト
スリム・ピケンズ
ブルース・ダーン
ロバート・キャラダイン
アルフレッド・バーカー・Jr
ニコラス・ビューヴィ
スティーヴ・ベネディクト
ノーマン・ホーウェル・Jr
A・マルティネス
ロニー・チャップマン
チャールズ・タイナー
マット・クラーク
リチャード・ファーンズワース
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
製作年 1971
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