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ラッセ・ハルストレム
Lasse Hallstrom

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鑑賞本数 合計点 平均点
allcinema Walker ぴあ IMDb CinemaScape
wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
書籍
_(書籍)
2019
2018 くるみ割り人形と秘密の王国 監督
2017
2016 僕のワンダフル・ライフ 監督
2015
2014 マダム・マロリーと魔法のスパイス 監督
2013 セイフ ヘイヴン 監督
2012 ヒプノティスト-催眠- 監督
2011 砂漠でサーモン・フィッシング 監督
2010 親愛なるきみへ 監督
2009
2008 HACHI 約束の犬 監督
2007
2006
2005 アンフィニッシュ・ライフ 監督
カサノバ 監督
2004
2003
2002
2001 シッピング・ニュース 監督
2000 ショコラ 監督
1999 サイダーハウス・ルール 監督
1998
1997
1996
1995 愛に迷った時 監督
1994
1993 ギルバート・グレイプ 監督・製作総指揮
1992
1991
1990 ワンス・アラウンド 監督
1989
1988
1987
1986 やかまし村の春・夏・秋・冬 監督
やかまし村の子どもたち 監督
1985 マイライフ・アズ・ア・ドッグ 監督・脚本
1984
1983 幸せな僕たち 監督・脚本
1982
1981 気取り屋 監督・脚本
1980
1979 僕は子持ち 監督・脚本
1978
1977 アバ/ザ・ムービー 監督
1976
1975 恋する男と彼の彼女 監督・脚本
1974
1973
1972
1971
1970
1969
1968
1967
1966
1965
1964
1963
1962
1961
1960
1959
1958
1957
1956
1955
1954
1953
1952
1951
1950
1949
1948
1947
1946 6'6 ストックホルムで誕生

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くるみ割り人形と秘密の王国
<A> <楽>
マーク・ゴードン
リンディ・ゴールドスタイン(製)
アシュリー・パウエル
トム・マッカーシー(脚)
キーラ・ナイトレイ
マッケンジー・フォイ
エウヘニオ・デルベス
マシュー・マクファディン
リチャード・E・グラント
ジェイデン・フォウォラ=ナイト
ミスティ・コープランド
セルゲイ・ポルーニン
ヘレン・ミレン
モーガン・フリーマン
★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 ロンドンのシュタールバウム家のクリスマス。お母さんからのプレゼントが開けられ、長女のクララ(フォイ)は卵形の箱をもらった。だがそのお母さんは少し前に亡くなっており、クララにとってそれは悲しみを誘うものでしかなかった。父の開いたパーティから逃げ出したクララは屋敷にいる発明家のドロッセルマイヤー(フリーマン)の部屋で休んでいたが、そこに自分宛の名札が付いた糸を見かけ、それを辿っていくのだが…
 近年過去ヒッとしたアニメを実写化し始めたディズニー。これからも続いていくつもの作品が控えているが、その間に、これまで全く映像化されてなかった童話「くるみ割り人形」を実写映像化した。
 予告観た時に、
「地雷っぽい」という印象しかなかったので劇場公開はスルーしたのだが、その後で監督がハルストレムと知って驚き、遅まきながらレンタルしてみた。
 私にとってハルストレム監督は30年前に本当に映画の楽しさを教えてくれた人で、できる限りは悪く言いたくないのだが、
ひいき目に観てもこれはひどい出来だった。最初に感じた地雷臭は間違いなく当たっていた。

 そもそも
「くるみ割り人形」はちゃんとした原作のある物語なので、そちらを踏まえて脚本作れば良かったのに、全くのオリジナルにしてしまったことから問題がある。そもそも肝心の「くるみ割り人形」が脇役の一人の扱いではタイトル詐欺である
 そしてオリジナルの脚本が全く面白くないのが致命的。
 こども向けに作ったために話が単純化されたと言われたとしても、物語が単純すぎる上につなぎが悪く、投げやりすぎるという印象しかない。

 救世主として待たれていた主人公が嫌々ながら争いに介入するが争いを止めさせることができずに失望され、力不足を痛感した主人公が努力して本物の救世主となる。
 これはファンタジーの基本で、基本だからこそ個性が重要になるはずなのだが、残念ながらその最も重要な個性がまるで感じ取れなかった。途中にあるどんでん返しシーンも全く意外性がなく、流して終わる。なにより主人公の成長物語のはずなのに、王国の命なき民を破壊しまくって、それに何の痛痒も覚えずにいられる主人公の性格が悪いため、まるで感情移入出来ず、本当にこれが成長なのかさえあやふや。

 ひいき目に見たとしても『オズの魔法使』(1939)の劣化コピーでしかないというのが正直な感想である。

 演出とかキャラは決して悪くないので、脚本の方にもう少し個性を入れてくれれば良かったとは思うけど。
僕のワンダフル・ライフ 2016
<A> <楽>
ギャヴィン・ポローン
アラン・ブロンクィスト
マーク・スーリアン
ローレン・ファイファー(製)
W・ブルース・キャメロン
キャスリン・ミション
オードリー・ウェルズ
マヤ・フォーブス
ウォーリー・ウォロダースキー(脚)
ブリット・ロバートソン
K・J・アパ
ジョン・オーティス
ペギー・リプトン
デニス・クエイド
ブライス・ガイザー
ジュリエット・ライランス
カービー・ハウエル=バプティスト
プーチ・ホール
ルーク・カービー
マイケル・ボフシェヴァー
ガブリエル・ローズ
ローガン・ミラー
ニコール・ラプラカ
ジョシュ・ギャッド
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 “僕”は何度も死んでは生まれ変わる犬の魂。ある時に雑種犬として生まれた時、引き取られた家でベイリーと呼ばれるようになったが、そこでの飼い主イーサンと心の交流を持つ事が出来た。いつも一緒に行動し、イーサンの心の代弁者にもなっていたのだが、そのイーサンが遠くの大学に行く際に実家に置き去りにされてしまう。そこでの生を終え、又新しい犬として生まれ変わるのだが…
 ハルストレム監督と言えば、私にとって最も思い出深い監督の一人である。たまたま劇場で観ることが出来た『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』は感動のあまり、しばし席を立つ事が出来なかったほどだ。
 それからすっかり監督のファントなり既に30年が経過した。その間の作品もあらかたは観てきたのだが、『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』『HACHI 約束の犬』、そして本作と日本で紹介される映画の多くは
何故か犬関連が多いことに気づいてしまった。
 そうか。今頃になって気がついたが、監督って相当な犬派だったのか。
 猫派の私が犬派の監督を好きになってしまうとは不覚だった。
 だが、実はつい先日嫁さんの強いリクエストで、家で犬を飼うようになってしまった。今でも自分は猫派なんだが、家に帰ると全身で喜びを示し、顔中舐め回したり、寝転がった私の腹に寝そべって無防備に眠りこける犬を見るにつけ、「ああ、飼って良かった」と日々思うし、家に帰るのがなんか楽しくなってしまうようになり、自分では全く意識しないまま、ますます監督の作品を好きになってしまっていた。
 それでもう一つ分かった事がある。
 映画好きな人にはいくつか
「ツボ」と言われる作品がある。多量に映画を観ていると、作品そのものの完成度は低いのに、何故か異様にこれが好きだという作品に巡り会うことがあるのだ。
 観ているだけで心動かされ、涙まで出てくるような感動的な作品なのだが、全般的な評価が低く、「何故?」と思えてくるようなそんな作品のこと。そう言う作品をいくつかピックアップすると、自分にとってこの傾向がツボであるとわかってくるものだ。
 そんな意味でそういったツボにはまるテーマというのをいくつか発見してきたのだが、思い返してみると、そう言うツボをつく作品というのはハルストレム作品で発見することが多かった。例えば『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』も、『ギルバート・グレイプ』も、『シッピング・ニュース』も。どれも何故感動したのか分からず、後になって「ああなるほどこの点でツボを押したんだ」と分かる。
 それで今回も又新しいツボが発見されてしまった。
 他でもない。犬の死を情緒的に描いたら、もう涙腺決壊してしまうということ。まさしく犬を飼い始めたからこそ出来てしまった新しいツボである。
 そんなものを開発されてしまったわけだが、本当にハルストレムは合いすぎる監督だと改めて。

 生まれ変わりの物語は逆にツボにはまらないはずなんだが、人間では無く犬に変えたら、途端に受け入れてしまえた。
セイフ ヘイヴン 2013
<A> <楽>
マーティ・ボーウェン
ウィク・ゴッドフリー
ニコラス・スパークス
ライアン・カヴァナー
タッカー・トゥーリー
ロン・バークル
ジェイソン・コルベック
ロビー・ブレナー
シャノン・ゴールディング
トレイシー・ニーベリ(製)
ダナ・スティーヴンス(脚)
ジョシュ・デュアメル アレックス・ウィートリー
ジュリアン・ハフ ケイティ・フェルドマン
コビー・スマルダーズ ジョー
デヴィッド・ライオンズ ケヴィン・ティアニー
ノア・ロマックス
レッド・ウェスト
マイク・ニュースキー
ミミ・カークランド
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
セイフ ヘイヴン(書籍)ニコラス・スパークス
砂漠でサーモン・フィッシング 2011
2012ゴールデン・グローブ作品賞、男優賞(マクレガー)、女優賞(ブラント)
2012ヨーロッパ映画観客賞

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ポール・ウェブスター
ジェイミー・ローレンソン
ポーラ・ジャルフォン
ジギー・カマサ
ガイ・アヴシャロム
スティーヴン・ギャレット(製)
サイモン・ボーフォイ(脚)
ユアン・マクレガー
エミリー・ブラント
クリスティン・スコット・トーマス
アムール・ワケド
トム・マイソン
レイチェル・スターリング
コンリース・ヒル
トム・ベアード
ジル・ベイカー
キャサリン・ステッドマン
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
イエメンで鮭釣りを(書籍)
 イギリスの雑誌社で働く水産学者アルフレッド・ジョーンズ(マクレガー)のもとに、シャイフ(ワケド)というイエメンの王子から、イエメンに川をつくって鮭釣りができるようにしてほしいという依頼が舞い込んできた。一笑に付したものの、そんな時、中東との関係改善に頭を悩ませていた英国政府がこの話に飛びつき、何と国家命令でこの案件を行う羽目に陥ってしまう。この話を持ってきた企業コンサルタントのハリエット(ブラント)と共に、渋々プロジェクトを進めていくことになるのだが…
 そのフィルモグラフィの最初から様々なジャンルの作品を作っている才人ハルストレムが作り上げたのは、今度はかなりストレートなラブコメ作品。大体タイトルにもあるとおり、設定自体が砂漠地帯に鮭を放流しようという、かなり荒唐無稽な話で、タイトル観る限りは、どう見てもコメディ作品としか思えない。
 内容としても、実際にそんな荒唐無稽な夢を持ったイエメンの王様に引っ張られ、更にイギリスの外交政策の都合に振り回されてあたふたしている内に、その中心となった男女がお互いに惹かれ合っていくという、ある意味ラブコメの王道ものとなっている。
 ただ、ストレートはストレートでも、いろいろな要素がバランス良く詰め込まれているのが本作の特徴となっているだろう。
 一つには政治が背景にあること。かつてアメリカが始めたアフガニスタン戦争では、真っ先にその協力をしたという経緯がイギリスにはある。本作の舞台はそれを背景としており、中東との政治的な駆け引きが存在するし、ハリエットの恋人も、継続しているその戦争のために生死不明になってしまっている。
 そしてこの部分をコメディ部分にしているのが本作の特徴。イギリス政府はこれを政治的なデモンストレーションであったり、刻々と変化する国内外情勢に振り回されて指示が一定しない。その部分をコミカルに描き、そしてそれに振り回されることになる主人公たちの姿の部分はきっちりコメディとして仕上げている。実際ラブコメと言っても、コメディ的な要素は政治、殊にイギリスの政治だけに留めているのが面白い。
 それを下敷きにしているが、恋愛要素は至って真面目。結婚生活に疲れ、何事もいい加減にしてきた主人公が、やっと見つけた本当にやりたいこと。そのパートナーとなった??は、「鬱陶しい」から「頼りになるパートナー」に、そして「恋愛対象」へと変化していく。そこを丁寧に描き、更にそこに三角関係の要素も取り入れていく。
 この部分は好みとは言えないまでも、かつて『サイダーハウス・ルール』できっちり描いたところがここにも活かされていて、巧さを感じられるところ。

 そして何より、私が本作で一番重要だと思ってる部分だが、本作では「信心とは?」という部分に切り込んで語っていること。
 具体的には王子が主人公の釣りの魚が釣れるまで何時間でも釣り糸を垂らす態度を指摘し、その信じる心こそが信心であり、
「誰にでも信心はある」と断言しているという部分。
 誰にでも信心はある。これは当たり前のことかも知れないが、誰だって「何かを得るために苦労する」ことを厭わない部分がある。それは達成を信じるからであり、それを信じる心の事を「信心」と言い表している訳だ。ある意味、自分を賭ける趣味があるという事は、そのままそれが宗教性を持つと言うことになる。
 そして王子によれば、彼がイエメンを近代国家にしようとしていることも信心によるものであり、彼がやろうとしている砂漠でサーモン・フィッシングをしようとしていることも、ある種の宗教性を持つ。イスラムであれ、キリスト教であれ、無信教であれ、真に人のために何かをなそうとするならば、それは神聖なものであるとしている。
 単純かつ非常に説得力に溢れる言行であり、それがあるからこそ主人公も動かされていく。
 そしてその希望があるからこそ、どんな失敗をしても、又立ち上がれる。信心とは心の折れないこと。そのテーマが実に素晴らしい。

 なるほどハルストレムがラブコメなんかに手を出したのは、
ここにしっかりしたテーマがあったかと思われるところ。
親愛なるきみへ
2010MTVムービー・アワード男優賞(テイタム)、女優賞(セイフライド)
<A> <楽>
マーティ・ボーウェン
ウィク・ゴッドフリー
ライアン・カヴァナー
ジェレマイア・サミュエルズ
トビー・エメリッヒ
ミシェル・ワイス
タッカー・トゥーリー(製)
ジェイミー・リンデン(脚)
チャニング・テイタム
アマンダ・サイフリッド
ヘンリー・トーマス
スコット・ポーター
リチャード・ジェンキンス
D・J・コトローナ
カレン・モス
キース・ロビンソン
デヴィッド・アンドリュース
メアリー・レイチェル・ダドリー
ブレット・ライス
★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
きみを想う夜空に(書籍)ニコラス・スパークス
HACHI 約束の犬 2008

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スティーヴン・P・リンゼイ(脚)
リチャード・ギア
ジョーン・アレン
サラ・ローマー
ケイリー=ヒロユキ・タガワ
ジェイソン・アレクサンダー
エリック・アヴァリ
ダヴェニア・マクファデン
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 大学の音楽教授のパーカー教授(ギア)はある日、いつも通勤に使っている駅で、迷子の子犬を見つける。持ち主も現れず、なし崩し的に自分の家で飼うことになったが、これが秋田犬という日本の特別な犬である事と、首輪に付いた日本語の「八」という文字から、この犬のことをハチと呼ぶようになる。毎日出勤するパーカーを駅まで送り迎えするようになったハチだが…
 日本で実際にあったという“忠犬ハチ公”をモデルにした作品。日本では美談で知られているが、本作ではせいぜい小さな町で話題になるくらいのほんのちょっとした良い話として仕上げられてる。
 この物語を、あのハルストレムが監督するという。最初に聞いた時は流石に
「なんで?」と思ったものだが、有名な割になかなか日本でメジャーとなれないハルストレムの名前を売るには絶好の機会かも?と言う思いもあり。
 わたし自身はハルストレムの大ファンである以上、
これを観ないという選択肢はないが、はっきり言えば、これまでの作品の中では一番期待せずに観に行くことになった。物語はわかりきっているし、どうやってもベタベタな感動ものに持っていくのが分かってるので、期待はほぼせず。

 ところで、この“忠犬ハチ公”だが、こんな何ということもない物語が日本において大々的に喧伝されたのは、当時の日本の国内状況があったと言われる。ハチ公が死んだのは1935年。日本が満州事変を経て中国といがみ合っていた時期で、更に国際連盟離脱によって、国際的に孤立していた時期だった。こんな時に国民を一つにするために用いられたのが忠君教育というもの。主人に対し、ひたすら忠実になることで、国民を一つにしようとしたのである。その際、忠犬ハチ公の物語は格好な材料となった。犬でさえ、これだけ忠実なのだから、ましてや人間では。と言った具合に用いられたお陰(実際は逆だろうけど)。そのお陰で何度も映像化もされ、ハチが死んだ渋谷駅では銅像まで出来た。
 つまり、どんな些細な物語でも、作り手と世論を使えば大きな感動物語に出来る良い教材となるということを如実に表した物語であり、ある意味これも時代の物語だった訳だ。

 では、その時代性を全て取っ払ってしまったら?
 ハルストレムがこの作品を映画化するに当たり、取った方法は、本来の
ほんの小さな美談に物語を収めてしまうことだった。新しい家族となった犬と、それを取り巻く家族の面々の小さな幸せや、出来事の中で犬との交流を通して描き、好きなようにやって、命を全うした犬の小さな小さな話にまとめてしまった。
 でも、
おそらくこれが日本で作られたどんな“忠犬ハチ公”物語よりも実像に近いんじゃないだろうか?下手に社会の空気を取り入れず、一つの家族の一エピソードくらいがこの作品には丁度良い。なんか安心したよ。

 まあ、問題があるとすれば、アメリカでも多分犬の放し飼いは御法度じゃないのかな?ハチの存在は危険すぎるぞ。

 それに何だかんだ言ってもハルストレム。演出はとても良く、たとえストーリーが分かっていても、やっぱりぐっと来るシーンは多い。ラストでは不覚にも涙が…こんなベタベタな展開で泣くはずはない。と思ってた自分にも不意打ちな感じだった。
 何だかんだ言って、家族を作る物語に弱い私には本作は
ストライクだったんだな。
アンフィニッシュ・ライフ 2005

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マーク・スプラッグ
ヴァージニア・コラス・スプラッグ(脚)
ロバート・レッドフォード
ジェニファー・ロペス
モーガン・フリーマン
ジョシュ・ルーカス
ダミアン・ルイス
カムリン・マンハイム
リンダ・ボイド
ベッカ・ガードナー
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 製作総指揮にマーク・ライデル
カサノバ 2005

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ジェフリー・ハッチャー
キンバリー・シミ(脚)
ヒース・レジャー
シエナ・ミラー
ジェレミー・アイアンズ
オリヴァー・プラット
レナ・オリン
オミッド・ジャリリ
チャーリー・コックス
ナタリー・ドーマー
スティーヴン・グリーフ
ケン・ストット
ヘレン・マックロリー
リー・ローソン
ティム・マキナニー
フィル・デイヴィス
ローレン・コーハン
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 18世紀のヴェネツィア。名うてのプレイボーイ、カサノバ(レジャー)はある時修道院に潜り込み、修道女を次々と虜にしていたが、そんな彼の所行に我慢できない司教によってついに捕らえられてしまう。釈放の条件として結婚が提示され、それに飛びついたカサノバは従者のルポ(ジャリリ)と共に花嫁捜しに取りかかり、富豪の娘ヴィクトリア(ドーマー)を口説き落として婚約を取り付けることに成功する。だが長年そのヴィクトリアに恋いこがれていたジョバンニ(コックス)の怒りを買い、決闘することになった。だが、カサノバの前に現れたのは、なんとジョバンニの姉フランチェスカ(ミラー)だった。剣の腕も立ち、知性も兼ね備えたフランチェスカにすっかり参ってしまう。自らのプレイボーイぶりを舌鋒鋭く批判されたカサノバだが、逆に恋の火は燃えさかっていく。
 『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』を偶然に劇場で観て以来、大ファンのハルストレム監督の4年ぶりの新作。『シッピング・ニュース』の時は(珍しく)パンフレットも買っており、そこで何作かの新作が用意されていると聞いて楽しみにしていたものだが、いつの間にやらその噂も無くなってしまい、一体どうしたんだろう?と思っていた矢先に新作の話題。
凄く嬉しかった。しかし、その題材がカサノバ?素材として監督には合わないと思うのだが…とやや暗雲。
 カサノバはヴェネツィアを中心に活躍した希代のプレイボーイで、彼の残した著作も荒唐無稽な冒険譚に彩られているお陰で映画人の想像をかき立てるのか、既に2度映画化されている。私が観たのは1927年に作られたものだったが、これはロシアにまで言って王妃との恋話という、それこそ荒唐無稽な話だったものだ。
 本作もそれに則ってコメディ、しかも艶笑ものに仕上げられている。ハリウッド流に言えばセックスコメディになるのだが、実はこれが私はどうにも苦手。どうしても恥ずかしくなってしまう。特にこれがハリウッド製のものとなると、正視に耐えないものばかり(別段セックスそのものが嫌いというのではなく、大概男と女が騙し騙され、すねに傷持つ者同士が傷つけ合うという展開が嫌い)…出来の如何に関わらず、合わないんだから仕方ない。久々のハルストレムでも、今回は外れか?
 最初の展開で
「ああ、やっぱり」と思う。典型的なセックスコメディじゃないか。主人公のカサノバは次々と女をとっかえひっかえしてるが、約束のブッキングは平気で行うわ、いい加減な性格だわ。これじゃなあ。
 …しかし、意外な話ではあるのだが、中盤を過ぎた辺りから俄然面白くなってきた。コメディ部分がからっとしていて、変にドロドロしておらず、コメディも洗練されていて私の好みだ。そう言えばこういう艶笑コメディでも面白いものがあったことに観ながら気が付いた。そう言えば『ピンクの豹』(1963)とか『何かいいことないか子猫チャン』(1965)と言ったイギリスの作品はぴたっとくる。これはそれに極めて近い。なるほどヨーロッパのセンスが重要なのか。と再確認
(ちなみにハルストレム監督はスウェーデン人)
 それにキャラが良い。レジャーがプレイボーイ?と言うのは違和感があるけど、逆にああいった神経質そうなキャラだからこの作品にははまる
(それこそ『何かいいことないか子猫チャン』のセラーズみたいなものだ)。どっちかと言えばレジャーよりプレイボーイ向きのコックスも重要な役どころが待ってるし、ハルストレム作品の常連オリンもおいしい役どころ。しかしなんと言っても本作ではプッチ司教役のジェレミー=アイアンズが見事な役どころを演じていた。いい加減で状況任せの人間ばかりだからこそ、こういう真面目で貧乏くじばかり引かされる役柄が映える。嫌味なキャラだけど、この人がいなければ画面に締まりは与えられなかったはずで、この人のお陰でまとまりが無くなりそうな物語だったのに、上手い具合にすっきりとさせてくれていた。
 ただ、設定のいい加減さが避けられなかったのがちょっと残念。細かい所言っていればそれこそいくらでもアラが見えてしまう…勿論それも含めての艶笑ものなのだが。
 何にせよ、大ファンのハルストレム監督は今もなお健在であることが分かっただけで充分幸せになれた作品だった。
シッピング・ニュース 2001
2001英アカデミー主演男優賞(スペイシー)、助演女優賞(デンチ)
2001ゴールデン・グローブ男優賞(スペイシー)、音楽賞
2001放送映画批評家協会作品賞、音楽賞

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ロバート・ネルソン・ジェイコブス(脚)
ケヴィン・スペイシー
ジュリアン・ムーア
ジュディ・デンチ
ケイト・ブランシェット
ピート・ポスルスウェイト
リス・アイファンズ
ゴードン・ピンセント
スコット・グレン
ジェイソン・ベア
ラリー・パイン
ロバート・ジョイ
ジャネッタ・アーネット
キャサリン・メーニッヒ
★★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
シッピング・ニュース(書籍) E・アニー・プルー 書評
 終始目立たないように生きてきた中年の印刷工クオイル(スペイシー)。両親に先立たれ、妻ペタル(ブランシェット)は他の男と事故死してしまい、娘バニーと二人、失意の中にあった。叔母アグニス(デンチ)の誘いを受け、その傷を癒すべく父の故郷であるニューファンドランド島に帰ってきた。そこで彼は、雇ってもらった地元の新聞社ギャミハードで、船のコラム「シッピング・ニュース」を執筆するようになった。海で漁ばかりしているオーナーのジャック、編集長タート、ゴシップ記事担当のビリー、青年ナットビーム、そして未亡人ウェイヴィ(ムーア)との出会い。仲間に支えられクオイルは次第に人生に立ち向かっていく勇気をもらっていく。
 E=アニー=プルーのピューリッツァー賞受賞作の映画化でラッセ=ハルストレム監督最新作。『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』以来私はこの監督の大ファンで、その作品の大部分を観ているわけだが、不思議なことに、この監督、もの凄く期待させるくせに、映画始まった瞬間、
「これは失敗作なんじゃないか?」といつも思う。それで更に不思議なことに、この一瞬の思いは先ず確実に裏切られる。大概大満足して映画館を出ることになる。
 それは今回も例外ではなかった。
 なんと言うことか、時間の感覚が全くなくなっていた。気が付いたら終わっていて、2時間も経過していたと言うことに驚かされた。こんな淡々と流れる、ある意味冗長とも言える映画でこんな感覚になるとは。これと言って大きな盛り上がりがあるわけでなし、ちょっと不思議なことがあるとしても、普通の生活が続くだけでこんなに面白い作品に仕上がるなんて。
 監督の力量は推して知るべしだが、配役が絶妙。主人公のケヴィン=スペイシーはかつて
『アメリカン・ビューティ』(1999)でオスカーを取って芸域の広さには定評のある人だが、今回は自信の持てない冴えない中年男を好演。ほんの僅かな日常での小さな嬉しさを、表すときの笑顔が又、実に良い。最初の相手役のケイト=ブランシェットは先日の『ロード・オブ・ザ・リング』(2001)の神秘的な雰囲気はどこへやら、強烈な悪女ぶりを発揮していたし、島での小さなラブロマンスの相手役、ジュリアン=ムーアはようやくはまり役に落ち着いた感じ。この人はもう若作りするのは止めるべき。むしろこういう日常生活に埋もれながら、光るところがある女性役の方が絶対似合う。あとハルストレム作品と言えば、必ず必要な子役。これが又実に上手い。前回『ショコラ』でヴィクトワール=ティヴィソルをあれだけ上手く仕上げたと思ったら、今回はそれに輪をかけて上手かった。自分の持つ奇妙な霊感に翻弄されつつも、母の死という事実を徐々に受け止めていくような、よくあんな微妙な役をあの年齢でできたもんだ。
 とにかく微妙な演技が要求される作品で、それだけ役者の力量に負う所の多い作品だったが、それに応えるだけの配役が出来たことがこの映画の成功だろう。ほんの僅かずつプラス方向に変わっていく感情。それをキチンと描けたのはすごい。
 あ、あとこの作品で唯一の不満点
(と言うよりそれも狙いなんだろうけど)は、食事がとにかく不味そうだったこと。とてもあんなの食べる気になれないな。その分、劇中に出てくる紅茶が美味そうだった(笑)
 ところで、ちょっと調べたら、面白い事が分かった。
この作品はプロデューサーが真っ先にハルストレム監督に持ち込んだ企画なのだそうだが、監督自身はこの脚本が気に入らず、一旦お蔵入り。そして何とジョン=トラヴォルタの手に渡り、彼の主演監督作品として企画されかけたらしい。しかし、これは脚本段階でやはり失敗。それを知ったケヴィン=スペイシーが熱烈にハルストレム監督にアプローチをかけ、映画完成の運びとなったとか。お陰で本当に私好みの作品に仕上がってくれた。もし主演がトラヴォルタだったら、ここまでの高得点は差し上げられなかっただろう。
ショコラ 2000
2000米アカデミー作品賞、主演女優賞(ビノシュ)、助演女優賞(デンチ)、脚色賞、作曲賞
2000英アカデミー助演女優賞(デンチ&オリン)、脚本賞、撮影賞、プロダクションデザイン賞、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアー賞
2000ゴールデン・グローブ作品賞、女優賞(ビノシュ)、助演女優賞(デンチ)、音楽賞

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ロバート・ネルソン・ジェイコブス(脚)
ジュリエット・ビノシュ
ヴィクトワール・ティヴィソル
ジョニー・デップ
アルフレッド・モリナ
ヒュー・オコナー
レナ・オリン
ピーター・ストーメア
ジュディ・デンチ
キャリー=アン・モス
レスリー・キャロン
ジョン・ウッド
★★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
ショコラ(書籍)ジョアン・ハリス
 カトリック教会を中心とし、道徳観念が非常に高いフランスの村。そこにふらりとヴィアンヌ(ヴィノシュ)とアヌーク(ティヴィソル)という旅の母子がやってくる。ヴィアンヌはこの村でチョコレート店を突然出店する。この村に娯楽は不必要と考えるレノ伯爵(モリーナ)は、この二人をやっかいに感じていたが…
 監督はラッセ・ハルストレム!
もう、この名前出ただけで絶対映画観たくなる。私に映画の本当の楽しみを教えてくれた監督の一人でもある。
 無茶苦茶なファンなのだが、今回はラブロマンス。しかも前情報だと“全編チョコレートの甘さに包まれた”作品だそうで、正直こういうタイプは少々苦手だな。と思いつつ、映画館へ。
 冒頭でカトリック教会が出た当たりで、何となく嫌な予感が…こういう構成で行われる映画の大半は教会が目の敵にされて終わりがち。
 物語はレントの期間、灰色一色のフランスのある村に真っ赤なコートを着込んだ母娘がやってくるところから始まる。その女性が開いたチョコレートの店をめぐって村は騒動になり、そして紆余曲折を経つつ、最後に村に受け入れられて盛大なイースターを迎える。と言う、フローするとあまりに単純なストーリーである。
 ところが、これが実に、実に素晴らしい。主人公の女性ジュリエット=ピノシュの演技は実に良い。娘役のヴィクトワール=ティヴィソル
(「ポネット」での演技が素晴らしい)がいい味を出している。後、これまたファンのジョニー=デップ。彼の存在がピッタリはまってる。キャストだけでも凄い顔ぶれだった。だけど、それよりやはり演出だろう。灰色の町で凍り付いたような表情の人々が、チョコレートを口に入れた瞬間に浮かべる笑み。レナ=オリン(ハルストレム監督とは実生活での夫婦)演じる女性ジョセフィーヌの表情の変化。全般的に表情の描写が良いのだ。ストーリーも決して甘々ではなく、時にどきりとする描写もあり、重さがあるだけ、最後の解放感が増すと言う作りになっている。久々にリピーターしたい映画に出会えた。やはり、ハルストレム監督作品は本当に素晴らしい。
 ところでティヴィソル演じる少女アヌークは時折カンガルーを目にしてる。これは彼女の幻想であると共に、「どこにもいない」という彼女たちの存在そのものを示す、ある意味呪いのようなものだったのかもしれない。ラストでそのカンガルーが彼女から去ってしまうことで、初めて二人は居場所を見つけたという事なのかも。
 『存在の耐えられない軽さ』(1988)でもビノシュとオリンは競演しているが、全く立場が逆転してるな。二人ともやっぱり名優だけど。
 不満は、あると言えばある…
 あれだけの良い映画をあんな小さなスクリーンでやるんじゃない!観てる人も少なかった(涙)
サイダーハウス・ルール 1999
1999米アカデミー助演男優賞(ケイン)、脚色賞、作品賞、監督賞(ハルストレム)、音楽賞、美術賞、編集賞
1999英アカデミー助演男優賞(ケイン)、脚本賞
1999ゴールデン・グローブ助演男優賞(ケイン)、脚本賞
1999放送映画批評家協会作品賞

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ジョン・アーヴィング(脚)
トビー・マグワイア
シャーリーズ・セロン
マイケル・ケイン
デルロイ・リンドー
ポール・ラッド
キーラン・カルキン
ジェーン・アレクサンダー
キャシー・ベイカー
エリカ・バドゥ
ケイト・ネリガン
K・トッド・フリーマン
J・K・シモンズ
エヴァン・デクスター・パーク
スカイ・マッコール・バートシアク
エリック・パー・サリヴァン
パス・デ・ラ・ウエルタ
ヘヴィー・D
アニー・コーレイ
★★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
サイダーハウス・ルール(書籍)ジョン・アーヴィング
 メイン州の孤児院で生まれ育ち、無免許ながら院長ウィルバー・ラーチ(ケイン)の堕胎手術を手伝っている青年ホーマー・ウェルズ(マグワイア)。穏やかな院の中での毎日に、広い世界を観たいという思いが強まっていた。そんなある日、中絶に訪れたキャンディ(セロン)と恋人の軍人ウォーリーと仲が良くなったホーマーは彼らと共に孤児院を抜け出し、ウォーリー家業であるサイダーハウスで働くことになった。だがウォーリーは出征し、戦死の連絡が入ってしまう。恋人の死にショックを受けたキャンディは、ホーマーの元へと向かうのだが…
 リチャード・アーヴィングの小説を、アーヴィング自らが脚本化、それを私の敬愛するハルストレムが監督。アーヴィングもハルストレムもどっちも好きな私にとっては、これはもう絶対に観なければならない作品だった。
 私のことはどうでも良いが、少なくとも本作は充分すぎる出来の良さだった。
 原作小説はかなりの長さだが、必要な部分を脚本化して大切な部分をきっちり物語化させているし、演出も申し分なし。
 原作はあくまで娯楽用の小説ではあるが、
いくつかのテーマが込められていた。それは、堕胎が禁止されていた時代におけるアメリカの医療について。無免許医師の扱いについて、死んだと思っていた夫の帰還によって、愛する二人が不倫になってしまったという事実(これによっての戦争の悲惨さも含め)。ほかにホーボーと呼ばれる季節労働者の実体だったり、精神医学に関わるような人物の扱い方や、近親相姦とか、まあ実に様々なことが内包されていたものだ。
 そしてそれを映画化するにあたり、原作者でもあるアーヴィングは、テーマを絞り込み、他のテーマはほんの少しだけ画面に登場させるとか、あるいは全く出さないとかして、集中すべきはどこにあるのかをしっかりと明示した。
 具体的には本作を不倫を絡めたラブロマンスの物語に仕上げて見せた訳だ。
 同じアーヴィング原作の傑作『ガープの世界』(1982)がとにかく全部のテーマを詰め込んだのとは異なるアプローチだが、テーマを絞っていながら、ほんの一画面だけしか出てこないそれらの小テーマがきちんと物語に深みを与えてもいる。なるほど巧い脚本だ。
 そしてその脚本を受けたハルストレムは、情緒を高めてそれらを仕上げた。元のアーヴィングの文体がとても乾いたものだったが、キャラの描き分けと描写でしっとりしたものにした。それでいながら原作キャラを壊すことなく、芯をカラッと乾いたものにして仕上げたため、どろどろした情念に落とし込まずに済ませることができた。
 
脚本と制作が見事にかみ合った演出がここにある。実に見事だ。

 キャラ描写も良し。繊細でありながら、どこかすべてを見放したような言動を持つ主人公役にマグワイアはもうぴったりな人で、この役をやるために役者やってるんじゃないか?と言うくらいのはまり具合
(ちなみに代表作は残念ながら本作ではなく『スパイダーマン』(2002)だが)。しかしなによりその育ての親であり、堕胎医師でもあるケインが見事。それまでのキャリアを否定するかのような年寄り役がここまで見事に演じられるとは思いもしなかった。

 本作を観るに当たって、お勧めしたいのは主人公の目線を追うこと。劇中、視点を上に置いたり下に置いたりすることがあるが、そのような時、必ず彼の目には希望が見られる。しかし、年齢を重ね、経験を経ることによってその目つきがかなり変化していく。「ここではないどこかへ」の憧れから、より現実的な「私がいるべきところへ」の変化と言っても良い。きちんとした、成長物語になっているのが、本作をちゃんと形作っていることがわかる。

 ちなみにアメリカではかなり長い間中絶が禁止されていた。その事を念頭に置かねば本作を観る上で理解が出来ない部分が出てきてしまう。
愛に迷った時 1995
1995ゴールデン・グローブ助演女優賞(セジウィック)

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アンシア・シルバート
ポーラ・ワインスタイン(製)
カーリー・クーリ(脚)
ジュリア・ロバーツ
デニス・クエイド
ロバート・デュヴァル
ジーナ・ローランズ
キーラ・セジウィック
ブレット・カレン
ヘーリー・オール
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
ギルバート・グレイプ 1993
1993米アカデミー助演男優賞(ディカプリオ)
1993ゴールデン・グローブ助演男優賞(ディカプリオ)

1993
LA批評家協会ニュージェネレーション賞(ディカプリオ)

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ピーター・ヘッジズ(脚)
ジョニー・デップ
ジュリエット・ルイス
メアリー・スティーンバージェン
レオナルド・ディカプリオ
ダーレン・ケイツ
ローラ・ハリントン
メアリー・ケイト・シェルハート
ジョン・C・ライリー
クリスピン・グローヴァー
ケヴィン・タイ
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
ギルバート・グレイプ(書籍)ピーター・ヘッジス
 母と二人の姉妹、二人の兄弟のグレイプ家の長男、ギルバートの生活を淡々と追うことから始まる。母は父が死んで以来過食症となり、家から一歩も出ない生活を送っている。又、ギルバートの弟アーニーは知的障碍者で、この二人を抱え、家族は苦労して生活を送っている。そんな時、ギルバートは自動車の故障により、しばらくこの町に滞在することになったベッキーという女性と知り合う。惹かれ合っていく二人と、それを契機に変わりだした家族の関係を描く。
 ピーター・ヘッジスの同名小説の映画化で、ヘッジス自身が脚本を書いている。
 私はこの監督の大ファンだが、この作品は劇場で見逃した。当時を思い出すと、最も映画を観なかった時機にあたるから無理もないが。それでしばらくしてからレンタルビデオで見て、最近になってDVD化されたらすぐに買った。
 今観てもやっぱり良いストーリー。淡々と情景を描きつつ、しっかり魅せるところは、ハルストレム監督ならでは。しかし、今さらながらキャストを見ると、とんでもなく豪華であることが分かる。主人公ギルバート役は、私のイチオシ男優ジョニー=デップ(この頃は若かったな)。ベッキー役にジュリエット=ルイス(この後の「ナチュラル・ボーン・キラーズ」でとんでもない個性的な役やってくれた)。そして何と言っても知的障碍者のアーニー役に、ブレイク前のレオナルド・ディカプリオ。これが上手い。見ていて腹立たしくなるほど奇行ぶりを見せてくれた。なまじ顔が整っているだけに、そのギャップが面白い。ディカプリオは演技がわざとらしくて嫌いだったが、こういう役も出来ることに驚かされた
(初見では名前そのものを知らなかったんだけど)
やかまし村の春・夏・秋・冬 1986

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アストリッド・リンドグレーン(脚)
リンダ・ベリーストレム
アンナ・サリーン
ヘンリク・ラーソン
エレン・デメルス
ハラルト・ロンブロ
★★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 北欧の短い夏休みが終わり、季節は冬へと向かっていく。秋の収穫と凍える冬の中の子供たち。そして待望の春の訪れを迎えるまでのやかまし村の四季折々の自然と子供たちの生活を描く。
 前作が夏休みの終わるところで終わっていたが、この続編はそれ以降の話がある。前作がとにかく元気いっぱい走り回る子供たちの姿に焦点が置かれていたのに対し、今回は季節の移り変わりに際し、子供たちが徐々に成長していく過程が描かれるところが特徴。遊びを通し、人との結びつきを覚えていく。この子供たちの心は健康だ。

 特にこの作品で特筆すべきは冬の描写であろう。凍えるばかりの冬がやってくる。筆写は日本でも豪雪地帯の出なので、あの本当に寒そうな描写は本当によ〜く分かる。そんな時に人の優しさが身に沁みることも。ノスタルジックだ。そこで迎えるクリスマスがどれ程楽しみか、もう懐かしい思い出でいっぱい。
 しかし、こんなに健康に育っている子供たちと共感できる部分が多いのに、肝心の自分が健康に育ってないのはどういう事だろう?
やかまし村の子どもたち 1986

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アストリッド・リンドグレーン(脚)
リンダ・ベリーストレム
アンナ・サリーン
ヘンリク・ラーソン
エレン・デメルス
ハラルト・ロンブロ
★★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
やかまし村の子どもたち(書籍)アストリッド・リンドグレーン
 「やかまし村」はスウェーデンの美しい自然に囲まれた小さな村。そこに暮らす3つの家族と仲のいいリーサ、ラッセ、ボッセ、オーレ、ブリッタ、アンナの6人の子供たち。夏休みが始まった。
 この作品の原作は世界的童話作家のアストリッド=リンドグレーンで、彼女が脚本も務めているだけあって、実に原作に忠実。夏休み、友達と一緒に朝から晩まで(場合によってはお泊まりもして)遊んだ記憶が蘇る。秘密基地ごっこや伝言遊びなど、他愛のない遊びに夢中になり、悪戯をしては怒られるを繰り返す。昔の気持ちをちゃんと残してくれてるところが嬉しい。
 ここに出てくる子供たちは殆ど演技らしい演技をしていないとは言え、逆にそれがほのぼのとした気持ちにさせてくれる。
マイライフ・アズ・ア・ドッグ 1985
1987米アカデミー監督賞(ハルストレム)、脚色賞
1987英アカデミー外国語映画賞
1987NY批評家協会外国映画賞
1987ゴールデン・グローブ外国映画賞
1987インディペンデント・スピリット外国映画賞
<A> <楽>
ヴァルデマール・ベリエンダール(製)
ラッセ・ハルストレム
レイダル・イェンソン
ブラッセ・ブレンストレム
ペール・ベルイルント(脚)
アントン・グランセリウス
メリンダ・キンナマン
マンフレド・セルネル
アンキ・リデン
ラルフ・カールソン
★★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
マイライフ・アズ・ア・ドッグ(書籍)レイダル・イェンソン
 母が重い病気に罹ってしまい、親戚の家に預けられる少年イングマル(グランセリウス)。自分の境遇が決して恵まれていないことを充分自覚しつつ、スプートニク2号に乗り、宇宙に散った犬ライカの事を想い、自らの境遇を肯定的に生きていく。やや達観した子供の視点から人生を眺めるイングマル。彼を大切に思う、彼を取り巻く人々。スウェーデンの自然の中、日常を描く作品。
 この作品、本当にたまたま劇場で観たのだが、
これが私に映画の本当の面白さを伝えてくれた。私の映画鑑賞履歴において多大な影響を与えた作品であり、以降ハルストレム監督の大ファンになった。スウェーデンという実に素晴らしい自然の中、しかも大部分がプラクティカル・ライティングと言う映画手法を用いて、素晴らしい映像を魅せてくれた。イングマル(グランセリウス)とガール・フレンドとの交流は、特筆物。幼少ながら妙に醒めた声で、自分の人生を宇宙に散ったライカ犬にたとえるモノローグがまた泣かせる。
 本作はスウェーデン映画だが、
「アメリカで最も愛された外国映画」と呼ばれるようになり、外国語映画であるにも関わらず、ハルストレム監督はアカデミー監督賞にノミネート。一気に一流監督として認識させられることになる。
 本作のLDをたまたま地方のオーディオ・ショップで見つけた時の嬉しかった事。まさに衝動買いで購入…今やDVDが出ているから、既に
「懐かしい想い出」になってしまったが。
 さすが性の解放が進んでいる北欧作品だけに、嫌味にならない程度に、しかし間違いなく面白く性的な描写があるのが楽しい。
気取り屋 1981
<A> <楽>
オーレ・ヘルボム(製)
ラッセ・ハルストレム
オーレ・ヘルボム
カッチ・エドフェルト(脚)
マグナス・ハレンストラム
リル・アンデルソン
エリオナ・ビリー
アサ・ビョカロット
アニカ・クリステンセン
アニカ・ドピング
アラン・エドワール
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
僕は子持ち 1979
<A> <楽>
オーレ・ヘルボム(製)
ラッセ・ハルストレム
ブラッセ・ブレンストレム(脚)
マグナス・ハレンストラム
アンキ・リデン
カ・ガベイ
リス・ニルヘイム
ゴスタ・エングストローム
ウルフ・ブランバーグ
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
アバ/ザ・ムービー 1977
<A> <楽>
スティグ・アンダーソン
レッグ・クランディ(製)
ロバート・キャスウェル
ラッセ・ハルストレム(脚)
アバ
ロバート・ヒューズ
トム・オリヴァー
ブルース・バリー
スティグ・アンダーソン
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
恋する男と彼の彼女 1975
<A> <楽>
ラッセ・ハルストレム
ラッセ・ブレンストレム(脚)
ラッセ・ブレンストレム
マリアン・リュードベリ
クリスター・イエンソン
ボーレ・アウルステッド
ローランド・ヘドゥランド
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ

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