エルム街の悪夢 ザ・ファイナルナイトメア 1991 |
1991ゴールデン・ラズベリー最低音楽賞 |
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マイケル・デ・ルカ(脚)
ロバート・イングランド
リサ・ゼイン
ション・グリーンブラット
レズリー・ディーン
リッキー・ディーン・ローガン
ブレッキン・メイヤー
ヤフェット・コットー
エリノア・ドナヒュー
トム・アーノルド
ロザンヌ・バー |
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★★☆ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
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3 |
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2 |
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シリーズ第6作 |
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フレディ(イングランド)が消えて時が経過したエルム街。一人の少年ジョン(グリーンブラッド)の夢の中に又してもフレディが登場する。いつもの如く悪夢を伴ってではあるが、何故かフレディはジョンに向かって何かを訴えてくるのだった。彼の夢判断をしているカウンセラーのマギー(ディーン)は、フレディが示すのはスプリングウッドという街であることを突き止め、そこに向かう…
本作を観て、はっきりと分かった事が一つある。
このシリーズ、主人公が女性だと断然面白くなる。
実際、シリーズの最初である『エルム街の悪夢』(1984)の面白さは主人公が女性のランゲンカンプだからだったし、2作目『エルム街の悪夢2 フレディの復讐』(1985)が全然面白くなかったのは既に2作目にしてマンネリズムに陥っていたことだけじゃなく、主人公が男だったから。3作目以降がそこそこのクォリティ持っていたのも、全部主人公が女性だったと言うことに(これは13日の金曜日のシリーズにおいても同じ事が言える)。
本作は前半が男を中心として、後半は女性を中心としてフレディと戦う過程が描かれているのだが、断然後半の方が面白いのも、その辺に理由があるようだ。
最初の内、恐怖に顔を歪ませ、絶叫するしか出来ない女性がどんどん強くなって、最後はフレディと戦うってのがやっぱり映えるんだよ。ホラーの良さってのは、やっぱりSQ(スクリーミング・クィーン)あってこそ。
演出においても前半と後半では全然違っていて、完全におちゃらけていた前半(フレディが手品のように黒板を出して、爪でひっかくのは笑えたけど)と、フレディの過去と対決する後半の物語の切実度がまるで違う。
それにしてもイングランド本人の顔とフレディになった時の顔のギャップが凄い。素のままで登場すると、全然怖く無いどころか、相当情けなく見えるんだが…
それと、音楽が酷い。ホラー映画で相当な重要な意味合いがある音楽に力入れないでどうするよ。迷走してるよ。
一応これが正統なシリーズでは最終作となり、ラストに流れるスコアに今までのシリーズの映像が次々に流れるのが嬉しい。観ながら「これは何話だ」と突っ込むのが楽しい。
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