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エドワード・D・ウッドJr
Edward D. Wood Jr.

Ed Wood
Wikipediaより
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鑑賞本数 合計点 平均点
 その半生はエド・ウッドで描かれている。
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書籍
評論
映画秘宝 エド・ウッドサイテー映画の世界(書籍)

_(書籍)
1978 12'10 死去
1977
1976
1975
1974
1973
1972
1971
1970
1969
1968
1967
1966
1965 死霊の盆踊り 製作・原作・脚本
1964
1963
1962
1961
1960
1959 プラン9・フロム・アウター・スペース 監督・製作・脚本・原案
1958
1957
1956
1955 怪物の花嫁 監督・製作・原案・脚本
1954 牢獄の罠 監督・製作・原案・脚本
1953 グレンとグレンダ 監督・脚本・出演
1952
1951
1950
1949
1948
1947
1946
1945
1944
1943
1942
1941
1940
1939
1938
1937
1936
1935
1934
1933
1932
1931
1930
1929
1928
1927
1926
1925
1924 10'10 ニューヨークで誕生

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プラン9・フロム・アウタースペース
Plan 9 from Outer Space
<A> <楽>
エドワード・D・ウッド・Jr(製)
エドワード・D・ウッド・Jr(脚)
グレゴリー・ウォルコット
トム・キーン
デューク・ムーア
モナ・マッキノン
ダドリー・マンラヴ
ジョアンナ・リー
トー・ジョンソン
ライル・タルボット
ベラ・ルゴシ
ヴァンパイラ
クリスウェル
ジョン・ブリッケンリッジ
トム・メイソン
トム・ニー
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 これまでに8度地球侵略のため様々な試みをし、そのことごとくに失敗した宇宙人が9番目のプランとして死者を蘇らせる作戦を敢行する。“たまたま”宇宙船を最初に発見したパイロットのジェフ=トレントとその妻ポーラは“たまたま”宇宙船が着陸した墓場のそばに住んでおり、そこから現れた死体達に襲われるのだが…
 最高の馬鹿映画に贈られる「ゴールデン・ターキー賞」を作り上げた直接原因で“史上最低の映画”と称される作品。かつて『エド・ウッド』(1994)を観て、機会あらば絶対に観てやる!と心に決めていた作品だが、やっとレンタルで発見(後『グレンとグレンダ』『怪物の花嫁』、それに『死霊の盆踊り』(1965)も発見。全部拝見)。もう期待度最高で観た。
 …あれ?
 そんなに変な作品かな?
 そりゃ、確かにへたれな作品だって事は認めるし、アラだらけなのも認める。役者は素人同然で唯一の有名人ベラ・ルゴシも登場は一瞬『エド・ウッド』を観れば分かるけど、あれは別な目的のために撮った作品を強引に挿入したもの。しかし、なんと痛々しい姿か)。蘇ったはずのルゴシ役には「頭の形が似てる」という理由だけで起用した素人の外科医。宇宙船には吊り線が見えるし、最初から合成を放棄してるのでバンクフィルムと撮影のギャップも凄い。宇宙人の言動も意味不明…
 ここまで挙げてもどれだけこれが酷い出来だか分かろうというもの。だけど、この程度のへたれな作品って50年代SFには実は結構ある。出来自体は実は「最低!」と言えるほどのものじゃない(これを「最低」と言えない私の考えも変だと思う…)
 結局この作品を最低たらしめているのはまさにエド=ウッドという人物そのものなんだろう。彼の存在こそがハリウッドの伝説なんだ。
 これも『エド・ウッド』からの受け売りだけど、この映画を作るために監督はバプテスト教会に改宗までし、宇宙人役は監督の友人が性転換の手術代欲しさに出演したとか…伝説になるには充分すぎる
製作年 1959
製作会社 レイノルズ・ピクチャー
ジャンル SF(怪物)
ホラー(リビングデッド)
売り上げ $60,000
原作
歴史地域
関連 特撮事典
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怪物の花嫁
Bride of the Monster
<A> <楽>
エドワード・D・ウッド・Jr(製)
エドワード・D・ウッド・Jr
アレックス・ゴードン(脚)
ベラ・ルゴシ
トー・ジョンソン
ロレッタ・キング
トニー・マッコイ
ハーヴェイ・B・ダン
G・ベックワー
ポール・マルコ
アレックス・ゴードン(脚)
ベラ・ルゴシ
トー・ジョンソン
ロレッタ・キング
トニー・マッコイ
ハーヴェイ・B・ダン
G・ベックワー
ポール・マルコ
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 沼地で謎の失踪事件が頻発する。無力な警察に憤慨した新聞記者のジャネット(キング)は独自に調査を開始するが、折からの暴風で車が立ち往生し、謎の人物に襲われてしまう。次に目覚めたとき、彼女は沼地の傍らに建つ奇妙な館の主人、エリック=ヴォルノフ博士(ルゴシ)の実験室に寝かされていた。実はヴォルノフ博士は放射能により人間の肉体機能を極限まで高める実験を行っており、失踪者たちは彼の実験の犠牲になっていたのだった…
 レンタル店に
「エド・ウッドコレクション」の3作が置いてあり、これまで『プラン9・フロム・アウタースペース』(1959)および『グレンとグレンダ』を観てきた(後これはコレクションとは違うけど『死霊の盆踊り』(1965)も)。それで前の2作を観ていて、決してこれを最低!と言えない自分の事を少々真剣に考えてしまったのだが、本作を観てほっとした。
 いやあ、もうこれは爆笑もの。
間違いなく最低のなかの最低作品!自信を持ってお勧めできる。
 キャラは台詞棒読みは当然で大袈裟な身振りは動きが固。設定は無茶苦茶、カメラ・ワークのひどさ、動かないぬいぐるみを相手に格闘する。タコやワニと言った他の映画のバンクフィルムを徹底的に使い回し…
完璧な最低作品だ。その最低ぶりに大いに笑わせてもらった。
 主演の素でマッドが入ってるようなルゴシの演技がとても小気味よい。『エド・ウッド』(1994)でマーティン・ランドーがやっていたあの怪しげな手の動きが見られただけでも大満足。更に老体に鞭打ち、水の中で動かないタコのぬいぐるみ
(これも『エド・ウッド』でやっていたけど、他の映画のものを盗んできたもの。元々ギミックは組み込んであったらしいが、映画本編では不稼働。襲われる人間がタコの脚を持ち上げていかにも動いているように見せていた)。博士の助手のロボ(引退したプロレスラー)はジャネットのかぶっていたアンゴラを愛おしそうになで回しているフェティぶり。ジャネットは資料室で新聞記事を漁り、そこに事務員がいるというのに翌日になってもそのまま放っておかれるとかの稚拙な演出もあり。
 後凄いのはカメラ・ワーク。画面中央に余計なものを置いたり、森のシーンでは人の顔に枝がかかっていても平気で撮っていると言うのが凄い。
 更に唐突な落雷によって全てがお終い(キノコ雲が上がる程の巨大爆発だが、そこに居合わせた人間は全員無事)。

 なんでも本作は製作資金を3日で使い果たしてしまい、完成に至るまで一年かけたそうだけど、それでこの出来。もう素晴らしすぎる。日本では『ブルークリスマス BLOOD TYPE:BLUE』(1978)
「特撮を使わないSF」で有名だけど、本作は「特撮を使わない特撮作品」という特異なジャンルにはいるだろう。
製作年 1955
製作会社 ローリング・M・プロ
ジャンル 特撮SF(怪獣)
売り上げ $
原作
歴史・地域
関連
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グレンとグレンダ
Glen or Glenda

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<楽天>
エドワード・D・ウッド・Jr(脚)
ダニエル・デイヴィス
ドロレス・フラー
ライル・タルボット
ティモシー・ファレル
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 真面目な会社員で婚約者もいるグレン(デイヴィス=ウッド本人)は実は服装倒錯者で、人に隠れ、こっそりと女装をしては自らをグレンダという女性になぞらえていた。婚約者(フラー)にそれがばれることを恐れるグレンは医者に相談に行くのだが…
 これが“史上最低監督”の呼び声も高いエド=ウッドのデビュー作。当時にしてこの映画の評価は最悪で、更に現在に至るもこの映画は伝説と言えるほどの最低ぶりで有名。
 …で、これを観て問題が一つ生じた。

 
面白いんだよ。純粋に一本の映画として。
 マジでこれを観終えた後、自分自身について考え込んでしまった。
 そりゃかつて『エド・ウッド』(1994)観てこの映画がどういう作品なのかあらかじめ分かっていたとは言え
(フラーがウッドにセーターを渡すシーンはあの作品でもベスト・ショット)、その予備知識無しでも実はかなり面白かったりする。
 こう言う作品だからこそ、どこが面白いと感じたか、しっかり書いておく必要がある
(私自身を誤解されないためにも)
 先ずこの作品の構造だけど、謎の人物(ルゴシ)が物語のストーリーテラー
(ポーランド訛りで「糸を引け」と絶叫するシーンは迫力あるけど微笑ましい)となり、物語の端々に登場するが、本編そのものとはあまり関係はなく、医師が語る一つのエピソードとして物語は進行する。一見意味の感じられない三重構造となってる。しかし説明はされてないけどルゴシは恐らく人の心を操る神の如き存在として捉えられているようだ。彼が悪戯することによってグレンはグレンダという心を持つにいたる(途中出てくる心象風景はまさに“神”の世界を垣間見たグレンの心だ)。
 それでグレンの話が終わったと思ったら、又医師が出てきて別の性倒錯者の話をするのだが、実を言うとこれがこの映画の主題。これは実話で、
第2次世界大戦の英雄ヨルゲンセンが1952年になって突然性転換手術を受けてクリスチーネを名乗ったことが大ニュースとなり、それを映画化しようとしたのが事の発端。クリスチーネ本人を主演にしようとしたが、それが断られたため、監督自身が演じることになったらしい(事実監督自身服装倒錯者なんだが)。その構造が分かっていれば、結構楽しめるはず。
 それと一般に「意味不明」と言われるルゴシの台詞
「どうだ、ドラゴンよ。おまえは少年を食うか? 子犬のしっぽや丸々と太ったカタツムリを」だが、これはマザー・グースの詩の一編、「男の子ってなんでできてる?女の子ってなんでできてる?」からの引用。グレンという男がグレンダという女に憧れるのは何故か?と言う説明で入れられている。たまたまこの詩を知っていたので助かった。(ルゴシの台詞に対して女の子のナレーションで「男の子は子犬のしっぽ。子犬のしっぽ。子犬のしっぽ。女の子は素敵なもので出来ているのよ。ハ、ハ、ハ。子犬のしっぽ 」と合いの手を入れてるので、はっきりとわかる)
 ちなみにマザー・グースの現詩を挙げておこう。ルゴシの台詞の意味がある程度分かるんじゃないかと思う
(随分潤色されてるけどね)

 男の子ってなんでできてる?
 男の子ってなんでできてる?
 かえるとへびと
 子犬のしっぽ
 そんなもので できてるよ

 女の子ってなんでできてる?
 女の子ってなんでできてる?
 おさとうとスパイスと
 すてきなものみんな
 そんなもので できてるよ


 ただ、ここまで説明しおいてなんだが、
やっぱり私、変かな?
 そう言われたら肯定するよ。
製作年 1953
製作会社 自主製作
ジャンル 社会(LGTB)
売り上げ $20,000
原作
歴史・地域
関連
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