ゴースト ニューヨークの幻 1990 |
1990米アカデミー助演女優賞(ゴールドバーグ)、脚本賞、作品賞、作曲賞、編集賞
1990英アカデミー助演女優賞(ゴールドバーグ)、脚本賞
1990日本アカデミー外国映画賞
1990ゴールデン・グローブ助演女優賞(ゴールドバーグ)
1990毎日映画コンクール外国映画ファン賞 |
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物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
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N.Y.のダウンタウンで暴漢に襲われて殺されてしまったサム(スウェイジ)。恋人モリー(ムーア)の身の上が気がかりで、霊魂は地上にとどまった。彼女にメッセージを伝えたいのに、彼女は気づかない。誰にも何も伝えられないまま、町をぶらつくサムは、霊媒師オダ・メイ(ゴールドバーグ)に出会い、ついにその方法を見つける。
ストーリーを俯瞰して言うと、現世に未練を残して殺された人間が幽霊となり、自分を殺した張本人を殺し、恋人と抱き合う。となる。
当時“泣ける”第一級の作品だと言われ、その気になって女の子と一緒に観に行ったものだ。
いや〜、よく泣いた。ただし、彼女が一人だけで。
帰りにお茶飲みながら、どこが良かったのか口から出任せで言い続け、後でものすごく自己嫌悪に陥ったという嫌な想い出を作ってくれた作品だ。しかもしばらくしてフラれた後、スキーツアーのバスの中でビデオ流してくれた…お陰で大嫌いになれたぞ。
ストーリーは勧善懲悪ものと言えなくもないが、そう言ってしまうと無茶苦茶に…大体、同じく人殺しをしているのに、最初に殺した方は地獄行きで、後で殺した方は天国行きと言うのは納得いかん。これこそ究極の勧善懲悪。おお、そうじゃ。『悪魔の毒々モンスター』(1984)とよう似てる!
こんなストーリーのくせ、感動させようと言う意図が見え見えで、映画館では全身に痒みを覚えたものだ。
ただ、救いはキャラクターがよく立っていたこと。デミ・ムーアは綺麗だったし、本作で発掘された感のあるウーピー・ゴールドバーグも上手かった(本作でアカデミー助演女優賞を得たが、1939年のハティ以来のアフリカ系受賞となった)。最初のろくろを回すシーンは妙にエロティックだったし、音楽もマッチしていた。これでストーリーがまともだったら一気に点数が上がったはず…
だけど、前述の事実は動かし難く…やはり未だに嫌いな作品だ。
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