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年代 | ||
2021 | ||
2020 | ||
2019 | シチリアーノ 裏切りの美学 監督・脚本 | |
2018 | 戦闘 監督・脚本 | |
2017 | ||
2016 | 甘き人生 監督・脚本 | |
道化師 監督・脚本 | ||
2015 | ||
2014 | ||
2013 | ||
2012 | 眠れる美女 監督・脚本 | |
2011 | ||
2010 | ||
2009 | 愛の勝利を ムッソリーニを愛した女 監督・脚本 | |
2008 | ||
2007 | ||
2006 | 結婚演出家 監督・製作・脚本 | |
マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶 出演 | ||
2005 | ||
2004 | ||
2003 | 夜よ、こんにちは 監督・製作・脚本 | |
ブラックバード・フォース 脚本 | ||
2002 | 母の微笑 監督・製作・脚本 | |
2001 | ||
2000 | ||
1999 | ||
1998 | ||
1997 | ||
1996 | ||
1995 | ||
1994 | 蝶の夢 監督 | |
1993 | ||
1992 | ||
1991 | ||
1990 | ||
1989 | ||
1988 | サバス 監督・脚本 | |
1987 | ||
1986 | 肉体の悪魔 監督・脚本 | |
1985 | ||
1984 | エンリコ四世 監督・脚本 | |
1983 | ||
1982 | ||
1981 | ||
1980 | ||
1979 | ||
1978 | ||
1977 | ||
1976 | ||
1975 | ||
1974 | ||
1973 | ||
1972 | ||
1971 | ||
1970 | ||
1969 | ||
1968 | ||
1967 | 中国は近い 監督・脚本 | |
1966 | ||
1965 | ポケットの中の握り拳 監督・脚本 | |
1964 | ||
1963 | ||
1962 | ||
1961 | ||
1960 | ||
1959 | ||
1958 | ||
1957 | ||
1956 | ||
1955 | ||
1954 | ||
1953 | ||
1952 | ||
1951 | ||
1950 | ||
1949 | ||
1948 | ||
1947 | ||
1946 | ||
1945 | ||
1944 | ||
1943 | ||
1942 | ||
1941 | ||
1940 | ||
1939 | 11'9 ピアチェンツァで誕生 |
シチリアーノ 裏切りの美学 Il traditore |
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1980年代初頭シチリアマフィアパレルモ派の大物トンマーゾ・ブシェッタは抗争を収めること失敗し、一人ブラジルへ逃れるが、残された家族や仲間たちはコルレオーネ派の報復により次々と殺害されてしまった。ブラジルで逮捕されイタリアに引き渡されたブシェッタは、判事ファルコーネから捜査への協力を求められ、司法取引としてそれを受け入れ組織の罪を告白することを決意する。だがそれはマフィア全体への裏切り行為であり、命の危機に直面することでもあった。 日本にいるとあまり馴染みのないイタリアンマフィアの話。私も全く分からない話なので、とりあえずネットで説明を読むしかなかった。 それで分かったのは、これは実話を元にした話で、ギャングのボスが警察に何もかも喋ったというのも本当。ただ、何故地の掟のあるマフィアがなんでそんなに簡単に真実を話したのかが謎だとされているらしい。 アメリカにおけるイタリア系マフィアの作品は数多くあり、映画も多く見受けられるが、肝心のイタリアにおけるマフィアを描いた作品はあまり観たことがない。ましてや実録ものを観る機会はほとんどない。私の知る限りでは『シシリーの黒い霧』(1962)とアメリカン・マフィアを扱った『バラキ』(1972)くらいか? その分全く知らない歴史が目の前で展開していくのだが、新しい歴史を叩き込むのは大好きだ。映画観た後でブシェッタのことを調べてみた。 なるほどwikipediaに載ってるブシェッタと映画の姿にはだいぶ違いがある。特に家族に対する愛情は、映画ではかなり情の深さが出ていたが、事実は次々と愛人変えてることから、かなりドライな愛情を持っていたことが分かる。思うに、ブシェッタという人物はその時その時で最大限の愛情を目の前の女性にぶつけるタイプの人で、その時の愛情は本物だが、一旦醒めてしまうと、次の女性に向かってしまうと言うタイプの人だったかと思われる。 彼にとって自分自身を含めた家族の安全こそが何よりも優先される。そのためには義理や人情などと言った任侠的な価値観は持ってない人物なのだろう。人間としてとてもアンバランスで、サイコパス的な部分と行きすぎるくらいの愛情を両方持った人物であることが見て取れる。なかなか興味深い人物像である。 改めて考えると、映画でもそこは描いていたのかも。歴史そのものよりもブシェッタというエキセントリックな人物を描いた作品として見るべき作品だ。 |
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