| ドリーム・シナリオ |
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アリ・アスター
ラース・クヌードセン
タイラー・カンペロン
ジェイコブ・ジャフケ
ニコラス・ケイジ(製)
クリストファー・ボルグリ(脚)
ニコラス・ケイジ
ジュリアンヌ・ニコルソン
マイケル・セラ
ティム・メドウス
ディラン・ゲルーラ
ディラン・ベイカー
リリー・バード
ジェシカ・クレメント |
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| ★★★☆ |
| 物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
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4 |
3 |
4 |
3 |
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やや神経質で、自分が相応しい扱いを受けていないと常々こぼしている大学教授のポール・マシューズ(ケイジ)は、理由も分からないままなぜか見知らぬ人々の夢に登場するようになってしまう。メディアでも取り上げられ、一躍有名人になるのだが、次第に人々の夢の中のポールが暴力的になり、人々に恐怖を植えつけ始める。世間の評価は一転し、ポールは皆の嫌われ者になってしまう。
ニコラス・ケイジ主演の不条理劇で、理由も分からず人気者になってしまった男が、やがて世界からのバッシングに遭ってしまうという作品。本当に訳が分からない作品だが、こういった不条理劇は決して廃れることはないし、観る人もいる。少なくともここにこの手の作品が大好きな人間がいるので、是非こう言うのを作り続けてほしいものだと思う。
本作の場合、勝手に人の夢に自分が出てくるという不条理な話だが、今は個人配信の時代なので、これを動画配信者として考えても可能。別段それでも良かったはずだが、敢えて不条理劇にしたのをまずは評価したい。
設定の訳のわからなさに対し、主人公はどう行動を起こすかが問題になるが、この人物は学者らしくコンプレックスの固まりでありながら自己顕示欲が強く、端から見ると傍若無人だが、とても気が小さくて専門外のことや想定外のことが起こるとフリーズしてしまうと言う好人物(?)で、まるで過去の自分自身を観てるかのような思いにさせられてしまった。なんというか、あまりに心にグサグサくる。
かつてケイジが『アダプテーション』(2002)で演じたチャーリー・カウフマンと似た造形だが、それが見事にはまって見える。普段は内弁慶で喋るのも苦手だが、プライドをへし折られるとキレてしまう。この微妙な役柄がケイジのフィックス。特に年齢を経て今の風貌だと頑固親父そのものに見えるので、ますますはまって見える。なんかジャック・ニコルソンを思わせる良い役者になった。 |
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