リオデジャネイロの丘の上にあるスラム街に住む天才ミュージシャンのオルフェ(ガヒート)。人の死が日常的で、彼の親友も組織だったギャング団を結成しているようなこの街で彼は育ち、そして有名なミュージシャンとなっても彼はそこに住み続けていた。そしてカーニヴァルを目前に控えたある日、オルフェは町にやって来た美しい女性ユリディス(フランサ)と出会い、恋に落ちた。だが彼は命を狙われていたのだった。カーニバル当日、まるで彼の身代わりとなるかのようにギャング団によって殺されてしまうユリディス…
マルセル・カミュ監督による名作『黒いオルフェ』(1959)のリメイク作品。基本的な設定はそのままに舞台を現在のブラジルへと移し、更にギャング団との絡みで派手さを増している。
ただし、わざわざリメイクする必要はほとんど感じられなかった。
特に本作は人間的な欲望を中心としてしまったため、オリジナルでは存在していた神秘的な部分がかなりスポイルされ、単純なアクション作品っぽくなってしまったのは残念。ひょっとして治安の悪いブラジルのスラム街の実情を伝えようと言う意思が監督にはあったのだろうか?
ただリオのカーニバルの熱気は充分伝わってくる。メディアをなかなか上手く使っているのは多少の強みではあるが、それ以外はさほど評価できず。
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