ボディガード 1992 |
1992米アカデミー主題歌賞
1992日本アカデミー外国作品賞
1992ゴールデン・ラズベリー最低作品賞、最低主演男優賞(コスナー)、最低主演女優賞(ヒューストン)、最低脚本賞、最低音楽賞、最低新人賞(クール・カットのコスナー、ヒューストン)
1993MTVムービー・アワード ヨーロッパ作品賞、歌曲賞、作品賞、男優賞(コスナー)、女優賞(ヒューストン)、ブレイクスルー演技賞(ヒューストン)、コンビ賞(コスナー&ヒューストン)、魅惑的な男優賞(コスナー) |
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ローレンス・カスダン(脚) |
ケヴィン・コスナー |
ホイットニー・ヒューストン |
ビル・コッブス |
ゲイリー・ケンプ |
ミシェル・ラマー・リチャード |
マイク・スター |
トマス・アラナ |
クリストファー・バート |
ラルフ・ウェイト |
リチャード・シフ |
デヴィッド・フォスター |
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★★★☆ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
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5 |
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3 |
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世界的な凄腕ボディガードのフランク=ファーマー(コスナー)に与えられた任務はスーパースターであるレイチェル=マロン(ヒューストン)の護衛だった。傲慢で自分勝手ななレイチェルの態度にあまり気乗りのしなかったフランクだが、彼女が実際命を狙われていることを知り、任務を引き受ける。命を張って彼女を守ろうとするフランクに、レイチェルも徐々に心を開き始めるが、何者かの魔の手は執拗に彼女を狙い続ける…
当時旬の人気を誇ったコスナーが盟友のカスダンが無名時代に書いたという脚本に目を留め、共に製作することで作られた作品。私の場合、コスナーは好きになれないが、当時良く聴いていたヒューストンの初主役作と言うことで拝見。
正直に言ってしまえば、本当に中身がないカッスカスの作品。『知りすぎた男』の枠組みだけ持ってきて、中身を改悪しただけの作品。
コスナーもこんな脚本のどこに惚れたのやら?と思われるほどに起伏が無く、80年代に乱発されたよくあるアクションサスペンスとなんら変わらない上に、設定としても無理ありすぎ。ラストのアカデミー受賞シーンでの狙撃なんて、いくらなんでも犯人は馬鹿すぎるだろ。
それにキャラクタの設定も、やっぱり役者初挑戦と言うだけあってヒューストンの演技が硬く、ツンケンしている時と、相手を信用してる時のギャップがありすぎ。エキセントリックな演技をさせれば下手さは目立たないのかも知れないけど、それも限界があった感じ。しかも劇中ではオスカーで女優賞受賞って、アカデミーを馬鹿にしてないか?それと、コスナーは常に寡黙さが売りなのは分かるけど、こと本作ではそれが単なるむっつりスケベにしか思えず。ガード対象を自分の家に引っ張り込むなど、職務怠慢というよりもストーカーっぽいぞ。
ただし、少なくとも本作はたった一つ素晴らしい売りがあることは確か。ヒューストンをスター役にしたのはここだけは正解で、とにかく圧倒的な歌唱力には驚かされる。思わず劇場を出てからすぐにCD屋に行ってサントラを買うくらいには素晴らしい出来だった。
一種のプロモーションムービーだと思って観るのが正しい観方かも?
フランクは過去レーガン暗殺未遂事件の時に大統領ボディガードだったという設定。 |