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2008 | ニューヨーク、アイラブユー 監督 | |
2007 | エリザベス ゴールデン・エイジ 監督 | |
2006 | ||
2005 | ||
2004 | ||
2003 | ||
2002 | サハラに舞う羽根 監督 | |
踊るマハラジャ★NYへ行く 製作 | ||
2001 | ||
2000 | ||
1999 | ||
1998 | エリザベス 監督 | |
ディル・セ 心から 製作 | ||
1997 | ||
1996 | ||
1995 | ||
1994 | 女盗賊プーラン 監督 | |
1993 | ||
1992 | ||
1991 | ||
1990 | ||
1989 | ||
1988 | ||
1987 | ||
1986 | ||
1985 | ||
1984 | ||
1983 | ||
1982 | ||
1981 | ||
1980 | ||
1979 | ||
1978 | ||
1977 | ||
1976 | ||
1975 | ||
1974 | ||
1973 | ||
1972 | ||
1971 | ||
1970 | ||
1969 | ||
1968 | ||
1967 | ||
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1960 | ||
1959 | ||
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1957 | ||
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1950 | ||
1949 | ||
1948 | ||
1947 | ||
1946 | ||
1945 | 12'6 パンジャブ州ラホールで誕生 |
エリザベス ゴールデン・エイジ 2007 | |||||||||||||||||||||||
2007米アカデミー衣装デザイン賞、主演女優賞(ブランシェット) 2007英アカデミー主演女優賞(ブランシェット)、美術賞、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアー賞 2007ゴールデン・グローブ女優賞(ブランシェット) 2007放送映画批評家協会主演女優賞(ブランシェット) 2008エンパイア映画女優賞(ブランシェット) |
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今やヨーロッパ唯一のプロテスタント国となったイングランド女王エリザベス1世(ブランシェット)は、結婚もせず揺るぎない信念で王の威厳を保っていたが、国内外ではカトリックの謀略が渦巻いていた。特に既に欧州一の大国となり、欧州全土をカトリックにする誓いを立てる国王フェリペ2世(モリャ)のスペインとは一触即発の危機にあった。しかも国内には正統的なイングランド女王を主張するメアリー(モートン)もおり、エリザベスの周囲はきな臭くなっていた。そんな時、エリザベスの前に、新世界から帰還したばかりの航海士ウォルター=ローリー(オーウェン)が現われるのだった。これまでの廷臣には見られない野性的で話し上手なローリーとの交流はエリザベスに心の安らぎを与えるのだが… カプール監督&ブランシェットによる1998年製作の『エリザベス』の続編で、『エリザベス』で正式なイングランド女王となったエリザベスの軌跡を描く。 私は歴史物の映画がとても好きだが、これにはちょっとした理由がある。歴史自体が好きなのだが、致命的な事に私は年代や人物、地理といったものを覚えるのがとても苦手。一瞬覚えたつもりになっても頭のどこかに行ってしまい、肝心な時に出てこないことばかり(関連づけはされなくても頭の中には入ってるらしくて、どうでも良い時に噴出する事が多いのだが)。対して映画は視覚的なものなので、映像が脳内に焼き付いてくれると、後は忘れない。私の頭の中では歴史の勉強と映画とはかなり密接な関係を持ってくれる。だから歴史作品を映画で観るのは、私の映画に対するモチベーションだし、目的でもある。 特に私にとって素晴らしい歴史映画というのは、頭の中にある断片的な知識が一つの歴史事象として統合されていく事であり、一般的な意味で娯楽性が低かろうが、その瞬間はとても幸せな時間に浸っていられる。 そう言う意味では本作を鑑賞している2時間は、まさに私にとっては至福の時。 のっけからアメリカのヴァージニア州の語源。当時パタータと呼ばれた馬鈴薯やトバッコーと呼ばれた煙草が登場。更に当時のヨーロッパの人物関係や陰謀など、次々に頭の中でパチンパチンと音を立ててピースがはまっていく。この楽しみは他の映画では味わえない喜び。 はっきり言ってしまえば、本作はそれだけで充分。と言った感じ。 とはいえ、それだけではない。何せ登場する人物が私の好みの人ばかりで、その演技を観ているのも楽しい。 作品毎に全く姿形を変えてしまうブランシェットの鬼気迫る演技はもはや芸術レベルで(今期アカデミー賞では本作と『アイム・ノット・ゼア』でノミネートされたが、その『アイム・ノット・ゼア』は男を演じている)、驚くほどガリガリに痩せ、しかも年齢を感じさせる演技には驚くばかり。改めてファンになってしまうよ。それにイギリス人男優としては現在一押しのオーウェンも絡んでくるので、単なる好みだけで言わせてもらえれば、これは最高の作品。 ただ不満がないわけではなく、歴史作品を書いている割には、ちょっと個人的な問題に終始しすぎてるという気もするけど、バランスの問題なんだろうね。充分楽しめたのだからそれで良いのだろう。 |
サハラに舞う羽根 2002 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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1884年、絶頂期にあった大英帝国を支える軍士官ハリー(レジャー)は、仲間からの信頼も厚く、傍らには婚約者のエスネ(ハドソン)がおり、その将来は順風満帆に見えた。だが、スーダンの反乱軍鎮圧の命令を受けた彼は、その戦いに疑問を覚え、除隊を決意するのだった。そんな彼の元にかつての仲間達から送られてきたのは、「臆病者」を意味する白い羽根だった。更に誇り高いエスネからも婚約を破棄されたハリーは、一個人としてスーダンへと向かう。 原作はイギリスのベストセラーでメイソンの「四枚の羽根」。既にこの作品は何度か映像化されているそうなのだが、私は未読。 本作を強引に説明するなら、良心的兵役拒否をした人間の意地について描かれた作品だが、なんだかとても居心地の悪い作品だった。何というか、主人公の行動に共感がもてない。戦争は嫌だからと言って逃げておきながら、敢えて危険に自ら飛び込むと言うのも、ここでは一貫性が見られない上、なんだか「馬鹿にされたから見返してやろう」というだけの意志しか持ってないように見えるし、そこでわざわざ危険に身をさらしながら、友を助ける過程があまりにご都合主義に行きすぎ。主人公は自分の都合で勝手ばかりやっていて、結局偶然だけで物語を作ってしまってる。 最初からそう言う物語なんだ。と開き直られると、それだけの事なんだが、現代でこれを作るんだったら、もうちょっとテーマをはっきりさせるべきだっただろう。特に戦争に対してのスタンスがあまりにも不確定なため、観ていてどうにも居心地が悪く、苛ついてしまう。スーダンを死守しなければならないというのならば、その政治的なメリットとデメリットもきちんと説明してやらなければいけないはずだ。この話は一方的に今の主人公の目でしか描かれないため、戦史ものとしても全然機能してない。 それにヒロインであるはずのケイト=ハドソンの位置づけもおかしい。この映画で彼女のスタンスというのは、「どれだけ勇敢な男を自分の伴侶に出来るか」という価値観しか持ってないように思える。実際言い寄られた男がそれなりに勇敢なら、ふらふらとそっちの方になびいてしまうし…こんな女に振り回されるのだけはごめんだ。としか思えないのがなんとも。同じ描き方をするにせよ、もうちょっとヒロインらしく撮りようがあったんじゃないか? それでも良い部分も一応ある。特に戦闘シーンの演出は面白かった。CG全盛の時代に敢えてアナログで、生の迫力を見せたのは正解。全方位から攻められる時、方形陣をしっかり作って対応するのを俯瞰で見せるカメラも素晴らしかった。 ただ、その中で友情のドラマを演出するのはいかがなものか?主人公が馬鹿みたいに強い…と言うか、絶対あんな強さはありえねえって。 これを作るんだったら、肯定的であっても否定的であっても、良心的兵役拒否をしっかり捉えるべきだっただろうし、友情に主眼を置くのだったら、下手なドラマ性を求めるよりも心の交流をもっとしっかり描くべきだった。更にラブストーリーにするんだったら、ヒロインの描き方をもっとはっきりさせて…結局何もかもが中途半端だったということだ。やりようによってはいくらでも面白くできた作品だと思えるんだが… |
エリザベス 1998 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1998米アカデミーメイクアップ賞、作品賞、主演女優賞、撮影賞、音楽賞、美術賞、衣装デザイン賞 1998英アカデミー主演女優賞(ブランシェット)、助演男優賞(ラッシュ)、作曲賞、撮影賞、メイクアップ&ヘアー賞、イギリス作品賞、作品賞、監督賞(カプール)、オリジナル脚本賞 1998ゴールデン・グローブ女優賞(ブランシェット)、作品賞、監督賞 1998放送映画批評家協会主演女優賞(ブランシェット)、ブレイクスルー賞(ファインズ)、作品賞 1999MTVムービー・アワード ブレイクスルー演技賞(ブランシェット) 1999日本アカデミー外国作品賞 1999キネマ旬報外国映画5位 |
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カプール監督はパキスタンの出で、主演のブランシェットはオーストラリアの女優。つまり二人はイギリスの植民地の出というのが面白いが、だからこそ冷静なエリザベスを描けたとも言えるか。 激しすぎる生き方をしたエリザベス女王をブランシェットが体当たりで演技。 イギリスにおけるカトリックとプロテスタントの宗教の変遷も分かる。 |