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2006 | モンスターハウス 監督 | |
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1978 | ||
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1976 | 10'16 ロンドンで誕生 |
モンスターハウス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2006米アカデミー長編アニメ賞 2006ゴールデン・グローブアニメーション作品賞 2006放送映画批評家協会長編アニメ賞 2006サターンアニメ映画賞、若手俳優賞(ムッソ)、音楽賞 2006アメリカ製作者組合アニメ部門 |
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12歳の少年DJ(ムッソ)は、いつも向かいのネバークラッカー老人(ブシェミ)の家を望遠鏡で観察していた。この家は何かがおかしい。DJはその証拠を握ろうとしているのだ。そしてハロウィンの前日。とうとうその証拠を捕まえた。その敷地に入ってしまった親友チャウダー(ラーナー)のバスケットボールがその敷地に入ったまま消えてしまったのだ。そして真相を探るべく、DJとチャウダー、そしてお菓子を売りに来て友達になった女の子ジェニー (ロック)の3人。ところがこの家はなんと生き物だったのだ… ホラーというのは結構微妙な匙加減を必要とする。ホラーを最も好むのはローティーンなのだが、その世代は基本的にレーティング・システムによって映画を観ることができない。 最も求めている世代に観てもらうことができないというのは矛盾だが、これを解消するにはいくつかの方法がある。 例えば普通の作品にほんの少しショックシーンを入れ、少々怖めの演出を挿入する方法。特に80〜90年代はB級アクション映画は高確率でこう言った演出がなされていた。一時期のアクション映画は妙に残酷度が高かったり、オカルティックなものになったものだ。 もう一つの方法は、物語の手法をホラーにしておいて、ショックシーンをいっさい使わないと言う方法もある。この場合はレーティングに抵触しないでホラーを作れるメリットがある。これはバランスが相当に難しいので、作品はそう多くないが、こう言った作品を好む監督が何人かいる。 その代表を挙げると、ジョー・ダンテやロバート・ゼメキス、スティーヴン・スピルバーグなど。割とニッチなジャンルになるが、『グレムリン』(1984)など、かなりバランスの良い作品も作られてる。 それで上記の監督の名前を見るとおもしろいのが、全員ドリームワークスに関わってる人ばかり。そのドリームワークスで、彼らが集まって「再び!」と話し合ったかどうかはともかく、なんか懐かしさを感じさせるホラー作品が登場した(上記のスピルバーグとゼメキスが製作に名を連ねているのも興味深い)。 2000年代になって作られただけに、3Dアニメーションを用いたものにはなっているけど、内容的には本当にダンテっぽい。アニメーションである強みを活かし、お化け屋敷の怖い雰囲気を出しつつ、痛快なアクション作品に仕上げられている。 3Dアニメにはこんな作り方もできることを上手く示した作品と言えようか。 緊張感のみならず、きちんと物語も伏線を回収しつつきっちりまとめられていて、物語的な質もかなりのもの。主人公が3人いるというのも、ウェルメイドのアクション作品のパターンに沿ってちゃんとアクション大作風になってるし、基本をしっかり押さえた作りはかなり好感度高い。 ただ、アニメーションだけあって生の表情が見られないため、怖さの演出は実写には敵わないか。現時点ではこのジャンルの限界といったところだろうか? 物語として上手くまとまっているし、80年代の懐かしさもあるため、幅広くお勧めできる作品。子供にもかなり安心して勧められるホラー作品。 |