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2009 | 男と女の不都合な真実 監督 | |
2008 | ラスベガスをぶっつぶせ 監督 | |
2007 | ||
2006 | ||
2005 | ウエディング宣言 監督 | |
2004 | アイドルとデートする方法 監督 | |
2003 | ||
2002 | ||
2001 | キューティ・ブロンド 監督 | |
2000 | ||
1999 | ||
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1975 | ||
1974 | ||
1973 | シドニーで誕生 |
ラスベガスをぶっつぶせ 2008 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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父がおらず貧乏な家庭ながらハイスクールの時から努力に努力を重ね、マサチューセッツ工科大学の学生となったベン・キャンベル(スタージェス)。だが彼の目標はハーバードの医学部に入ることだった。頭脳の上では問題はなかったが、巨額な学費がネックとなり、なんとか奨学金を受けようと奮闘中。そんな彼の頭脳に目を付けたミッキー=ローザ教授(スペイシー)が彼を自分の研究チームに勧誘する。実はローザ教授は“カウンティング”という手法を用いてブラックジャックで必勝するためのテクニックとチームプレイを学生に教え、その資金と儲けの大部分を懐に入れるという事をしていたのだ。ためらうベンだったが、チーム内に憧れの美女ジル(ボスワース)がいたこともあり、学費のためと割り切り参加する。やがてトレーニングを積んだチームは、ラスベガスへと乗り込む… ベン・メズリックのベストセラー「ラス・ヴェガスをブッつぶせ!」をブレット・ラトナーが製作総指揮で作られた映画化作。原作は未読だが、ノンフィクションと言うことで、おそらくは時間軸に沿って展開していた物語を映画用にかなり書き直したのだろう。OPとEDをつなげ、過去に何があったのか。と言う事を述懐する方式をとっているのが特徴。お陰で複数のどんでん返しありのエンターテインメントに仕上がっていた。 本作の肝はカード・ゲームのブラック・ジャックの必勝法(オリジナル題の『21』というのはブラック・ジャックの最高手のこと)。基本的にそんなものはない。と言われるのだが、実は必勝法ではないが、勝率を上げる方法はあるらしい。ブラック・ジャックには四組だか五組だかのカードが全て使われており、それを使い切るまでが1ゲームとなる。だからその全ての出したカードを覚え込んでしまえば、残りのカードにどんなカードが多く残っているのかが分かり、勝率はぐっと上がるというもの。子がエースと絵柄の組み合わせによるブラック・ジャックになると、そのゲームは文句なく子の勝ちとなるので、残ったカードに絵柄とエースがより多く残っていれば、ぐっと勝率は上がるわけである(詳しくは「唯一の本物のギャンブル必勝本と言われるディーラーをやっつけろ!(書籍)を参照のこと)。 勿論常人には到底出来る方法ではないし、これが使えるのは、カードが残り少なくなったときだけ。という問題がある(と言う事は雑学では知っていた)。それをカードの覚え方を単純化させ、チームを組ませることによって、勝率を更に上げていく。というのが本作の肝。なるほどこういう方法があったのか。と思わせればそれで充分。設定においてはかなり面白い視点だった。 物語そのものもよく練れていて、ややオタク傾向の強かった主人公が成功に溺れ、やがては思い上がりのために自滅。全てを失ってしまった主人公が最後に使った妙手とは…と言った具合に、物語の形式もしっかりしてるので、素直に楽しむことが出来るだろう。これだけ派手に浮き沈みする立場も、青春ものと割り切って考えればいい。こういった青春ってちょっと憧れるし。 主人公のスタージェスはこれまで無名の男優だったが、表情の変化がなかなか面白い人物で、脇を締めるスペイシーやフィッシュバーンというヴェテランの助けもあってかなり好演。少なくともオープニングとエンディングは全く同じ状況で同じ部屋にいるはずなのに、オープニングでキョドキョドしていたはずのスタージェスがエンディングでは旧にふてぶてしい表情に変化してる。表裏を上手く使いこなせる役者で、これからの活躍に期待できそう。 それで概ね高評価ではあるのだが、色々な意味で細かい問題も散見できる。 一番が、ブラック・ジャックとはなんぞや?という人には全然話が見えないという点。過去を振り返っているって設定なので、ナレーションを効果的に使えば、ぐっと親しみが持てたはず。カウントの方法だって、ある程度事前に知ってないと、何が何だか?と言う感じになってしまうので、その方法は劇中に説明して然り。 それと、褒める部分は多いものの、やっぱり主人公のスタージェスにはちょっと荷が勝ちすぎてたかな?ふてぶてしさが足りないので、最初から最後まで戸惑った表情のまま。昔のジョシュ・ハートネットはこの辺が上手かったもんだが。 後、最後までどうしても疑問だったのが、スペイシー演じるローザ教授の位置づけ。冷静な人間と本人が言う割に感情的になって墓穴を掘ってしまう辺り矛盾が多いし、過去から現在までにとんでもない額の金をギャンブルで手にしているという設定の割には、何でそんなに金に困っているのか、全く説明がない。少なくとも200万ドル以上は手に入れてるはずなのだが、家には10万ドルくらいしか置いてないって言ってたし、そう言う意味では謎が多すぎるのがすっきりしない。たった一言で良いから何故こんな状況になったのかは説明させて然り。 原作だったらちゃんと書かれているんだろうか?その辺の引っかかりがあったので、観終わった瞬間はかなり評価高かったんだけど、だんだん低くなってきた。原作読んでみたくなっただけでも成果ではあるが。 |
キューティ・ブロンド 2001 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2001ゴールデン・グローブ作品賞、女優賞(ウィザースプーン) 2002MTVムービー・アワードコメディ演技賞、作品賞、女優賞(ウィザースプーン)、台詞賞(ウィザースプーン)、衣装賞(ウィザースプーン) |
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UCLAで経済学を学び、ファッション販売促進の論文を書いたエル・ウッズ(ウィザースプーン)は、恋人のワーナー(デイヴィス)からのプロポーズを待っていたのだが、上院議員を目指すワーナーから「ブロンド女は議員の妻にふさわしくない」との理由で振られてしまう。ワーナーを忘れられないエルはワーナーが入学したハーバードへと編入するのだが、“ブロンド女は馬鹿”という偏見を目の当たりにしてしまう… アメリカン・ジョークで良く出てくる“ブロンド女(あるいはブロンドちゃん)”を逆手にとって、スマッシュ・ヒットを飛ばしたコメディ作品。アメリカ人にとって、ブロンド女というのは、馬鹿の代名詞のようで、ちょっと検索してみれば、いくらでもジョークは拾える。 そんな典型的なブロンド美人ばかりではない。と言う主張が本作にはある。もともとこれはホークスの『紳士は金髪がお好き』(1953)でやられてたネタなのだが、さすが新世紀に作られただけあって、女性は男性に媚びることなく、自立が前提であることも良い感じで物語を引き締めてる。 本作はコメディではあるが、結構きちんと脚本や設定が練られていて、アメリカという国の底辺に流れる差別をきちんと正面から捉え、それをコメディでくるんで見せたという感じで、なかなか好感の持てる作品に仕上がってる。 まあ、あんまりにもとんとん拍子に進みすぎるとか、ウィザースプーンの格好が奇抜すぎて、見た目以前に「こいつどこかおかしいんじゃないのか?」と思わせたりする部分もあったりするが、その辺はコメディと言う事で受け入れていくべき部分なのかも。 嫌味とか暗くなる部分が上手く回避されているので、とにかく気分爽快になりたい時などにはぴったりの作品と言えよう。 |