| X−MEN ファイナル・デシジョン 2006 |
2006サターン助演女優賞(ヤンセン)、SF作品賞、助演男優賞(グラマー)、音楽賞、衣装賞、特殊効果賞
2006全米BoxOffice第4位 |

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ザック・ペン
サイモン・キンバーグ(脚)
ヒュー・ジャックマン
ハル・ベリー
パトリック・スチュワート
ジェームズ・マースデン
ベン・フォスター
ファムケ・ヤンセン
イアン・マッケラン
レベッカ・ローミン
アンナ・パキン
ショーン・アシュモア
アーロン・スタンフォード
ダニエル・クドモア
ケルシー・グラマー
ヴィニー・ジョーンズ
マイケル・マーフィ
ダニア・ラミレス
エリック・デイン
キャメロン・ブライト
エレン・ペイジ
ショーレ・アグダシュルー
ケン・レオン
オマイラ
ジョセフ・ソマー
ビル・デューク
エイドリアン・ハフ
アンソニー・ヒールド
オリヴィア・ウィリアムズ
コナー・ウィドウズ |
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| ★★★★ |
| 物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
| 3 |
4 |
5 |
3 |
4 |
| シリーズ第3作 |
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X-MENはジーン(ヤンセン)の死から徐々に立ち直り、プロフェッサーXとストーム(ベリー)、ウルヴァリン(ジャックマン)らを中心として学園での生活は平常を取り戻しつつあった。だが一人ジーンの恋人だったサイクロップス=スコット(マースデン)は、学園での仕事も放棄し、一人旅に出てしまう。そんな時、プロフェッサーX(スチュワート)は突然の巨大なミュータントの出現を検知した。その直後プロフェッサーの前に現れたのは、なんと死んだはずのジーンだった。そんな折、人間世界ではミュータントの能力を消去し普通の人間にすることのできる新薬“キュア”が開発され、“ミュータントのまま生きるか、それとも人間になるか”という究極の選択に、ミュータント社会は大きく揺れるのだった。ミュータントによる新しい社会を目指すマグニートー(マッケラン)はこれを驚異と見なし、キュアの根絶と人間に対する全面対決の姿勢を明らかにする。人類とミュータントの全面戦争を回避しようと奔走するX-MENだったが、したジーンは、あまりにも危険なフェニックスとして覚醒してしまった…。
好調に飛ばす『X-MEN』シリーズの第3弾。原題は「The Last Stand」で、これを最終話とする気合いが感じられる物語。
原作自体が結構マニア心に溢れていて私も好きなのだが、これだけ人気があっても3作で止めねばならないのは、要は製作に金がかかりすぎる事が一番の理由と思われる。何せ1作目の『X-メン』(2000)やってから、大スターがどんどん出てしまい、出演料だけでとんでもない金額になるのは確かで、それが最大の事情ではないかと思ったりする。それでもキャラを基本的には削ることも役を変えることも無しにこの3作目が出来たという、それ自体が快挙であろう。主要キャラだけ集めたら、立派な文芸作品だって作れるほどの豪華さなのだから。
1作目、2作目ともかなり私は好きなのだが、それは単なるアクション作品ではなく、ちゃんと社会性も捉え、マイノリティでありながら強大な力を持つミュータントと人間社会をどう折り合いを付けていくか。と言う視点がしっかりしていた事と(これは現実世界のマイノリティ問題にも共通する認識)、抑えの効いたアクションシーンの投入方法によるものだった。
だから大変質も高いのだが、一方では、折角こんなミュータントが出てくるのだから、思いっきり動いて欲しい。と言う欲求も確かにあった。
その意味で今回の第3作目は、その願いを十二分に叶えてくれる作品であったことは確か。監督も前作までのブライアン・シンガー監督からアクション監督のラトナー監督となり、その辺を良く分かった配役であったと思う。
お陰で今回はミュータントの社会適合や、恋物語などは全部背後に追いやって、超常的な対決。しかも敵も味方も大挙して出てくるので、ミュータントの乱戦という豪快な事をやってくれるのが嬉しい。特に最後の戦いのシーンなんかは、まさに血湧き肉躍るって感じ。しかもちゃんとそれぞれが個性のある攻撃を繰り出すので、観ているこっちも熱くなれた。
そう言う意味では満足なのだが…
流石にこれだけ戦いのシーンばかりだと、個性的なキャラを全員活かしきることが出来なかったと言うのが残念。これまでの中心であったサイクロップス、プロフェッサーX、そしてミスティークを途中で切ったとしても、やはり描写時間は足りない。この辺は割り切ったと言われればそれまでの話だし、方法としては正しいと思うのだが、一方ではちょっと寂しさも覚えてしまう。個人的には前回出てきたナイトクロウラーも出てきて欲しかった。贅沢な悩みだが。
メンバーも新キャラも含めて大量放出。コミック版ではX-MEN側にいるはずのキャラがマグニート側に立って登場するのはちょっと違和感あるものの、ある程度原作を知っているなら、「ああ、こいつがここに出てきたか!」と喜べることは請け合い。キャラクタを追っていく楽しみもあり。
ただ、これが最終?と言われると首を傾げてしまう。特にラスト近くではケレン味満点の演出が続出するし、スタッフロール後のあれはどう考えても、「続く」だろう。あの終わり方からすると、次はオンスロート編?とか原作好きは考えてしまう。次を作りたい。という製作側の意地かも知れないけど、もっと出演費を抑えて、キャラクタを一新すれば、あるいは?(笑)
満足な出来だけど、完璧ではない。それが今回の評価。少なくともDVD買って繰り返し観るのに最も適した作品とは言える。 |