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1987 | 9'4 死去 | |
ハーツ・オブ・ファイヤー 監督 | ||
1986 | ||
1985 | 白と黒のナイフ 監督 | |
1984 | 9月まで抱きしめて 監督 | |
1983 | スター・ウォーズ ジェダイの復讐 監督 | |
1982 | ||
1981 | 針の眼 監督 | |
1980 | ||
1979 | レガシー 監督 | |
1978 | ||
1977 | ||
1976 | ||
1975 | ||
1974 | ||
1973 | ||
1972 | ||
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1970 | ||
1969 | ||
1968 | ||
1967 | ||
1966 | ||
1965 | ||
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1963 | ||
1962 | ||
1961 | ||
1960 | ||
1959 | ||
1958 | ||
1957 | ||
1956 | ||
1955 | ||
1954 | ||
1953 | ||
1952 | ||
1951 | ||
1950 | ||
1949 | ||
1948 | ||
1947 | ||
1946 | ||
1945 | ||
1944 | ||
1943 | ||
1942 | ||
1941 | ||
1940 | ||
1939 | ||
1938 | 4'22 ウェールズのカーディフで誕生 |
白と黒のナイフ 1985 | |||||||||||||||||||||||
1985米アカデミー助演男優賞(ロジア) | |||||||||||||||||||||||
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スター・ウォーズ ジェダイの復讐 1983 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1983米アカデミー特別業績賞、作曲賞、美術監督・装置賞、音響賞、音響効果編集賞 1983英アカデミー特殊視覚効果賞 |
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強力な帝国軍によって共和軍は完全にバラバラにされてしまった。そして残存兵力を粉砕するため、帝国は新たに更に強力なデス・スターの建造に取りかかっていた。そんな時、炭素凍結されてしまったハン・ソロを救うべく、ルーク達は砂漠の惑星タトゥーインへと向かっていた。だが修行半ばで飛び出してきたルークは、ヨーダが語りかけていた最後の事実というのが気になっていた。果たしてダース・ベイダーは本当に自分の父なのか。そして自分自身はどのような存在なのか?複雑な思いを抱きつつ戦いに身を投じるルーク… 1983年全米興行成績1位。現時点では邦題が変わり「ジェダイの帰還」になっているが、思い入れはやはり「復讐」の方がインパクトあるもので、そのままにさせていただいた。 スター・ウォーズ・サーガも本編で完結。これは初期シリーズのみならず、後期シリーズを通しての完結編となる。本作が映画界に与えた影響は言うまでもないが、実はそれだけではなく、社会的にも大きな役割を果たした事も挙げられようか。スター・ウォーズは現代人にとって、一種の神話となったのだ(事実イギリスで統計を取ったところ、本当にこれを神話として受け止めている人は数がかなり多いのだとか)。 壮大なシリーズのまとめとして、本作のレビューは、このシリーズ全体を貫く神話的要素および心理学的要素を考えてみよう。 スター・ウォーズシリーズを構想した際、ルーカスはジョーゼフ=キャンベルという神話学者の本を参考にしたそうだが(私が著者の本を読んだのはまさにスター・ウォーズ絡み)、この人は数々の民族に伝わる神話には類型があることを見抜いた人で、特に英雄譚にその類型の最たるものを置いている。乱暴に括ってしまうと、その類型とは 1.元々野のものとも山のものともつかない青年が登場。自分では知らないが、出生に秘密があり、実は高貴な存在(あるいは神そのもの)の子供であり、理由あって一般人若しくは一般には蔑まれる人によって育てられる。 タトゥーイン時代のルークの存在。 2.ある時を境に真実を告げられ、冒険の旅に出かける事になる。 オビ・ワンとの出会い。 3.真なる力の覚醒。 フォースの目覚め。 4.導師との邂逅。 オビ・ワンおよびヨーダとの出会い。 5.自らの使命を知る。実はここが英雄の最も大きな条件の一つで、自分は自由には生きられないことを強いられる事になる。その義務に従って生きることが重要になる。 ヨーダから与えられた試練。 6.心の葛藤。 ベイダーが父であることを告げられる。 7.葛藤を経て、自ら結論を下した後、義務を遂行する。 ベイダーと共に皇帝を倒す。 と言った感じ。これでは括り方がちょっと乱暴すぎるので、興味ある方はキャンベルの著作を一読することをお薦めするが、この類型に従い、EP4〜EP6までが進行していくことが分かる。これらは物語の基本であると共に、どの地域の神話にも似た要素があるのだが、キャンベル自身はこれを二つの方向性で考えていたようだ。一つは人類の移動に従い、一つの物語が地域地域で独自の発展をしたという考え方。もう一つはユング心理学的な集合知、つまりあらゆる人間が心理的成長を遂げるのはこの類型に従うからだ。という考え方がある。スター・ウォーズを創作するに当たり、ルーカスが選んだのは明らかに後者の方。 つまり、このスター・ウォーズという作品は、人間の心の成長に合わせた作品である。とも考えられるのだ。 子供の成長とは何か。これはフロイト派もユング派も一致した見解だが、それは「親殺し」に他ならない。勿論実際に殺すのではなく、外面的に言えば「親離れ」のこと。子供が親との一体感を離れ、自分の道を歩む際、心の中にある親を殺さねばならないという点にある。 ルークとベイダーの関係とは、まさに人間の心理で言うところの「親殺し」をトレースしている。 子供は思春期にはいると、不安によって親との一体感を強く求める心と、親から離れようとする心に引き裂かれる(これがアンビバレンツと呼ばれる)。ルークがベイダーから真実を告げられた時の感情とは、一瞬に凝縮されたアンビバレンツであり、ルークはここでアドゥレッセンスつまり思春期を迎える。 『帝国の逆襲』(1980)でベイダーがルークの父親である事を明かした時、ルークはその事実を否定する。これは心理学的に言う所の「否認」である。受け入れがたい事実を前にした時、それを認めようとせず、むしろそれを告げた人間に対して怒り出してしまう。 血の系譜から言っても、社会的にも親であることを否定できなくなったとき、そこで葛藤を生じさせることになるのだが、厳然なる事実を受け入れる方向へと心は「受容」へと変わる(これはキューブラ・ロスの言うところの人が死を受容する過程にもつながる)。 実はこのEP6はその事実を受け入れることによって、父を殺し、一本立ちするまでの過程が描かれているのだ。 ただ、この物語では実際にルークは父を殺してはいない。むしろ父を赦し、最後に父を信頼することによって最後の試練を成し遂げる。だがそれで良いのだ。実は心理学的に言う「親殺し」とは、「一個の人間として親を信頼する」ことなのだから。 だから、このスター・ウォーズとは、ルークの心の成長を描いた作品だと結論づけても問題はない。そう言う意味ではこの物語の完結は、ルークが一人の人間として立つまでを描いた物語とも言えよう。そう言う意味では本作はとても健全な物語なのだ。 さて、それでルーカスが元々考えていたEP7以降の物語とは何だったのか(最近になってルーカスはその構想を否定してるが)。実は神話では類型で語られるのはここまで。ここからはそれぞれ個別の物語へと移っていく。ある英雄は父なる神に認められ、本当の神になるし、ある英雄は有り余る力が暴走し、自らの破滅へと突き進むし、ある英雄は不死となり、永遠に戦い続ける運命を科せられる… 本当はそこからが本当のオリジナルのスター・ウォーズ・サーガの始まりになるはずなのだが、多分それはルーカス自身によって語られることはないのだろう。閉じた物語として、それでも良いのかも知れないけど。 この作品の監督となったのはイギリス出身のマーカンドだったが、監督候補としてデヴィッド=リンチの名も挙がっていたという。ただリンチはこの時既に『デューン 砂の惑星』の監督も頼まれており、そちらに全精力を傾けたいために断ったのだとか。今から思うと、断って良かったと思うぞ。 |
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