ステップフォード・ワイフ |
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ドナルド・デ・ライン
ガブリエル・グルンフェルド
スコット・ルーディン
エドガー・J・シェリック
ロナルド・M・ボズマン
ケリー・セリグ(製)
ポール・ラドニック(脚)
ニコール・キッドマン
マシュー・ブロデリック
ベット・ミドラー
グレン・クローズ
クリストファー・ウォーケン
フェイス・ヒル
ロジャー・バート
マット・マロイ
ジョン・ロヴィッツ
デヴィッド・マーシャル・グラント
ロリ・バグリー
ロバート・スタントン
マイク・ホワイト
アンドレア・アンダース
ケイディー・ストリックランド
メアリー・ベス・ペイル
キャリー・プレストン
ジェイソン・クラビッツ
クリストファー・エヴァン・ウェルチ
タノアイ・リード |
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★★★ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
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ニューヨークのTV局で敏腕女性プロデューサーとして知られたジョアンナ=エバハート(キッドマン)は、放送事故の責任をとって辞職を余儀なくされてしまった。ジョアンナを気遣った夫のウォルター(ブロデリック)は新たな土地で再起を図ろうと提案、一家はステップフォードという美しい町へとやって来る。そこでウォルターは女人禁制の紳士クラブに受け入れられ、とても楽しそうだったが、一方、そんな風潮に対し、この町の女性は何も言わず、ただ夫にかいがいしく仕えていた。なんとかこの町に馴染もうとするジョアンナだが…
『ローズマリーの赤ちゃん』(1968)、『硝子の塔』(1993)のアイラ・レヴィン原作によるサスペンス・コメディ。ハリウッドでは本作は大変好まれるらしく、映画では二度目。他にテレビムービー化もされており、繰り返し映像化されている作品を個性派監督のオズ監督により映画化。
アメリカは本質はともかく、表面的に“健全的な”社会を目指している国家であり、それを皮肉に捉えるのが映画の本質の一翼というものだから、多分この素材自体はこれからも繰り返し用いられることになろう(まあ、現代ではその“健全さ”が見えなくなってしまっているのも事実なのだが)。
実はこの主題は私も好き。私は悪夢を題材とした映画が大好きなのだが、それは、今観ているこの世界が実は虚構であり、その奥に真実が隠されているという主題にとても惹かれると言うことでもある。子供の頃は常にそう思っていたし、それを見ないで済むことというのは、一種の安心感をもたらすことでもあるのだから。それをめくってみることを夢想しつつ過ごしたことを思い起こす。
そう言う意味では本作では大変好みの素材。コメディ色が強すぎて、“悪夢”って感じじゃないし、物語もかなり早い時期でオチが分かってしまうのがなんだけど、その辺は製作の方も割り切っているようで、キャラのぶっ飛び方と笑いの要素を強めたのが本作の最大の強味かも知れない。
実際ここに出てくるキャラはみんな揃ってぶっ飛んでる。中でも凄まじいのはクローズとウォーケンの夫婦…よくこんな組み合わせを考えたもんだ。濃すぎるよ。勿論キッドマンの巧さは折り紙付き。様々なシーンでそれがよく分かる。最初の自信に溢れた姿が、落ち込んで精神的な危機にある姿に一気に変わる時と言い、ステップフォードで自信を付けようとして痛々しく開き直る姿と言い、非常にキャラが立ってる。
…まあ、キッドマンももう少し役を選んだ方が良いとは思うのだけどね。キャラの巧さにストーリーがついて行ってないから。
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製作年 |
2004 |
製作会社 |
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ジャンル |
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売り上げ |
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原作 |
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歴史地域 |
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関連 |
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