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1999 | ぼくの国、パパの国 監督 | |
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ぼくの国、パパの国 East Is East |
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1999英アカデミーイギリス作品賞、作品賞、主演男優賞(オム・プリ)、主演女優賞(バセット)、脚色賞 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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マンチェスターに住み、イギリス人のエラ(バセット)と結婚しているパキスタン人のジョージ(プリ)は、その引け目から子供達を立派なイスラム教徒として育てようとしていた。だがイギリス生まれの子供達はみんな堅苦しい生活を嫌がっている。無理矢理パキスタン式のお見合いをさせようとしても逃げ出されてしまう。それでも子供達にパキスタン人として誇りを持って欲しいと願うジョージと、その家族の日常の、すれ違いを描く作品。 ホームドラマの中に文化衝突を描く作品。この手の作品は製作者が嫌がるため、なかなか映画になりにくいのだが、出来た作品には良作が多い(代表作としてはアメリカ製だが『招かれざる客』(1967)が挙げられようか)。しかも本作はパキスタンとイギリスという滅多に見られない組み合わせ。その設定だけでも興味が引かれる。日本に住んでる身としては、様々なメディアでイギリス人の生活を見ることは出来るのだが、パキスタンはなかなか分からないことが多い。こういう作品は往々にして観客動員は低くとも、批評家受けするらしく、本作も1999年のイギリスアカデミー賞で国内作品賞を得ている。 コメディ風に作られた本作だが、確かに異文化の中、誇りを持って生きることの難しさ、そしてそれを分かってくれない周囲の身勝手さなど、笑いの中にもの悲しさを感じさせる作りでバランス良くまとめられている。 異国に住む人間は殊更自国の文化に固執しようとする傾向があるらしい。とまれ外国人というのはマイノリティなので迫害を受けやすい立場にあるからこそ、自分は何も悪いことをしている訳ではない。という自己アイデンティティを確立し、同じ立場の自国民と連携を取るためだと思われる(一方逆に熱烈な住んでいる国の愛国者になる人も多いらしいが)。そしてその固執ぶりが文化ギャップとなって笑いとなる。 でも、ここでの笑いというのは何も異文化だからと言うだけでは無かろう。親というものは子供に立派に育って欲しいと思うもので、その立派さというものを文化から引っ張ってこようとしがち。それは間違ってない。一方、子供は常に自由を求めるため、そのような束縛を嫌う。その普遍的な葛藤が根底に流れているからこそ理解される物語でもある。親の失望や子供の反発を苦笑いしながら観るのが本作の醍醐味なのだろう。この作品に正解は提示されていない。子供の立場に立つことも出来るし、親の立場に立つことも出来る。どちらの立場に立っても、やっぱり痛々しいのだが。 それにしても流石イギリスというのは、コメディ部分の辛辣さが挙げられよう。相手を笑わせようとさせているのか、痛めようとしているのかよく分からないのだが、笑いながら痛みを感じるのはイギリス特有だね。あれだけ伝統にうるさい父親の息子がゲイになっていて、しかもフォローが全くないあたり、お父さんが痛々しすぎる。 あ、後イギリスとパキスタンに共通するアイテムがしっかりここには出てくる。他でもない紅茶なのだが、何か気まずい事があったり、喧嘩したりすると、必ず次には紅茶が出てくる。家庭を収めるものとして重要なアイテムで紅茶が出てくるのは、紅茶好きにとってはなんか嬉しかったりする。 |
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