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S・S・ラージャマウリ
S.S. Rajamouli

S. S. Rajamouli
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鑑賞本数 合計点 平均点
書籍

_(書籍)

_(書籍)
2022 RRR 
2018
2017 バーフバリ 王の凱旋 監督・脚本
2016
2015 バーフバリ 伝説誕生 監督・脚本
2014
2013
2012 マッキー 監督
2011
2010 あなたがいてこそ 監督・脚本
2009 マガディーラ 勇者転生 監督・脚本
2008
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1976
1975
1974
1973 10'10 誕生

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RRR
Rise Roar Revolt
2022NY批評家協会監督賞
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D・V・V・ダナイヤ(製)
S・S・ラージャマウリ(脚)
N・T・ラーマ・ラオ・Jr
ラーム・チャラン
アジャイ・デーヴガン
アーリヤー・バット
レイ・スティーヴンソン
アリソン・ドゥーディ
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 1920年のイギリス領インド帝国。インド総督スコット・バクストンは少数民族のゴーンド族の村の王族の娘をはした金で買った。誇り高きゴーンド族のハンターであるビームは彼女を助けることを誓い、首都デリーを訪れる。一方、デリー近郊の警察署では逮捕された独立運動家の釈放を求め集まってきたデモ隊に対し、断固彼らに立ち向かう一人の警察官ラーマがいた。並のように押しかけるデモ隊をたった一人で押し返したラームに、新たな命令が下っていた。それは、得体の知れぬハンターを発見すること。ビームとラームはお互いを知らないまま、デリーの街中で共同して一人の少年の命を救い、すっかり意気投合してしまう。

 今や世界に向けたインド映画の伝道者とも言えるラージャマウリ監督の最新作。ラージャマウリ監督作品は日本で観られるソフトも多く、なんだかんだ言って結構な数の作品を観てるけど、全部面白い。本作もかなり期待していたし、実際大変面白い作品だった。
 とにかくスカッとする内容だというのはこれまでの作品と同じだが、本作は単なる娯楽に留まらず、ちゃんとテーマを持っていたのも特徴だろう。
 これまでの監督作品は、基本的に一人の極端に強い男を主人公にして、目標に向かって突き進む内容ばかりだった。その過程で愛する女性と出会って踊りながら恋を囁いて結ばれるというのもあって、大変ストレートな内容なのが特徴だった。
 しかし本作は強い男が一人ではなく二人。しかも魂で結びついた二人がお互いに秘密を持っていて、そのために重要なところで仇になるという展開。ただでさえ濃いキャラが二人になると濃さ倍どころではなく、画面そのものが男臭さで溢れた感じになる。大画面で超人的な力を持つ男達が暴れまくるのを歓声を上げて観るという、ある種異様な、そして燃え上がる展開をひたすら楽しめる
 見方によっては愛情っぽさまで感じさせる男二人の友情物語を描く作品をブロマンス映画と言うが、その最上のものがここにある。
 確かに濃密な作品だが、この濃さを乗り越えられるならば、最高の娯楽大作と言える。その意味では本作はお薦め度が無茶苦茶高い。
 そこら辺に生えてる草を体にくっつけるだけで傷が治るとか、動かせないはずの足が戦ってる内にいつの間にか動くようになってるとか、都合の良いところに丁度良い武器があるとか、しかも弓とか、決して矢が尽きることが無いとかのご都合主義も多々あるが、それらを飲み込んで楽しむのが正しい。

 ただ、本作の場合は、プラスアルファの部分で多少引っかかるところを覚えるのも確かである。本作の舞台は1920年。インドが英国統治下にあった時代である。この当時イギリス人はインド人を完全に下に見ており、激しい迫害もあったという前提がある(前年の1919年にはガンジーによるアムリットサル事件(wiki)もあって、抵抗運動も始まっていた時代である。
 その抵抗運動としての映画と考えるならば、社会派的な側面もあるのだが、問題としてイギリス側を完全な悪として描いていることで、やや鼻白んでしまう。
 国内でやるんだったら問題は無いのだが、外国が出てくると、プロパガンダ臭が出てしまって、それがどうにも落ち着かなくさせる。この部分をなんとか出来ていれば…
製作年 2022
製作会社
ジャンル
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原作
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歴史地域
関連
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バーフバリ 王の凱旋 2017
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S・S・ラージャマウリ(脚)
プラバース
ラーナー・ダッグバーティ
アヌシュカ・シェッティ
ラムヤ・クリシュナ
ナーサル
サティヤラージ
タマンナー
★★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 マヒシュマティ王国に攻め入ろうとするシブドゥ(ブラバース)の前に、突然現れた剣士のカッタッパ(サティヤラージ)は、シブドゥは本当はマヒシュマティ王国のマヘンドラ王子である事をに告げる。そしてカッタッパは、父アマレンドラ・バーフバリ(ブラバース二役)の運命を語り始めるのだった。
 前作『バーフバリ 伝説誕生』の直後から始まる作品で、そのまま前編から本作を観てみることをお薦めしたい作品。中途半端な前作の終わり方なので、単独で観てたらストレスがたまっただろうが、二つ連続で観ると、一気に溜飲を下げることが出来る。
 実際この二作は長い一連の作品として考えるべきで、二作品まとめて評価するならば、間違いなく最高点を差し上げられるだろう。
 本作の凄さは前作のレビューで既に語った。演出のパワーとかに圧倒されてしまうが、ストーリーフローそのものは
極めてフォーマットに従った英雄伝説で語られているのが特徴である。
 それだったら別段舞台がインドである必要は無い。北欧だろうがギリシアだろうが中東だろうが中国や日本であってもフォーマット的な作品はたくさん存在する。
 だが、
本作がインドで作られていると言うことの個性は確かに存在する。そしてその個性があるからこそ、本作は本当に素晴らしい作品となる。

 では、その「素晴らしい」部分とは何かと言うと、
「誓いを守る」という部分と言おう。
 この「誓いを守る」というのが作品全体を通してきちんと機能しているからこそ、強烈な個性を持つのだ。
 前作ではあまりそのことが強調されなかったのだが
(むしろ敢えて「誓いを避ける」ことで誓いの重要性を増させてたような気がする)、続編となる本作では最初から最後まで徹底して誓いに縛られる人間達が描かれていく。
 前作の冒頭に現れた女性シヴァガミは、実はマヒシュマティ王国の最高権力者であったということが分かるが、彼女は自分の息子に対して大きな愛情を持っていたが、それ以上に国を愛していたし、国のためなら自分の命も息子達の命さえもささげて構わないとさえ思っていた。
 それは国に対して責任を持っていたと言うことだが、その責任とは、神に国を守ることを誓っていたということから来る。彼女にとって、その誓いは何よりも重要であり、命を賭けてこれを守らねばならなかった。
 一方アマレンドラの誓いとは、妻となるデーヴァセーナを守るというものだった。彼女に誓った「彼女を守る」という誓いはアマレンドラにとっては他の何をに犠牲してでも守らねばならない神聖なものだったのだ。
 シヴァガミの誓いとアマレンドラの誓いは何も無い状態であればぶつかる事は無いはずである。だが誓いの矛盾を義兄であるバラーラデーヴァに利用され、シヴァガミとアマレンドラの立てた誓いとぶつかり合う。そしてその対立によってアマレンドラは王となれず、殺される結果となった。更にここに奴隷剣士のカッタッパの誓いも絡む。最強と言われても奴隷であるカッタッパは国に対して忠誠を誓っており、最高権力者である王の命令は絶対である。その結果、親友とも息子とも言えるアマレンドラを殺さねばならなかった。

 誓いと誓いがぶつかった結果の大いなる悲劇がここに完成した。

 それは悲劇には違いない。しかし、合理的な考え方や愛情よりも誓いを優先することの方が重要だった。
 それが本作の最も大きな個性となっている。

 そもそも現代の映画で、主人公が誓いを立ててそれを守るという描写がどれだけあるかと考えてみると、ほとんど無い。少なくとも、何らかの介在物があって、それを守るため、もしくは強制的に誓いを立てさせられることはある。だが基本的に世界的なメジャーな映画路線では、誓いとは心の中だけにあるもので、人の前で立てるものではないという認識で映画が作られている。
 近代の映画史において、既に無いものとされていた“誓い”に焦点を当て、それを中心にした本作。全く新しい視点でとても新鮮な思いを抱かせてくれた。ある種感動である。
 インドだからこその説得力を持った素晴らしい英雄譚である。
バーフバリ 伝説誕生 2015
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S・S・ラージャマウリ(脚)
プラバース
ラーナー・ダッグバーティ
アヌシュカ・シェッティ
ラムヤ・クリシュナ
ナーサル
サティヤラージ
タマンナー
★★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 川沿いの小さな村で一人の赤ん坊が保護された。シブドゥ(ブラバース)と名付けられたその子はすくすくと成長し、やがて村の誰よりも強く、好奇心旺盛な子に育っていった。彼の一番の関心は滝の上には何があるかだが、何度滝を上がろうとしても失敗続き。しかしある日手招く女性の姿を観たシブドゥはついに滝登りに成功する。そこで運命の女性アヴァンティカ(タマンナー)と出会い、彼女の村が大国マヒシュマティ王国に反乱を起こそうとしているのを知る。
 ボリウッドなどとも言われるインド映画界で大ヒットを記録した作品で、伝説の王とされるバーフバリ伝説の第一話。
 最初から世界市場を意識して作られた作品らしく、世界各国でそれまでのインド映画の興収最高記録を更新している。日本でも少し遅れて公開されたが、その後の続編の公開に合わせて本作も上映の運びとなった。
 実はほんのちょっと前にたまたま監督の作品『マッキー』を観ており、そのあまりの馬鹿馬鹿しさと突き抜けたセンスにすっかりファンになってしまって、丁度良いタイミングで公開となったため前後編の二作丸ごと観てきた。

 作品の構造を言うなら、世界各地にある英雄譚のフォーマットに則った話となっている。いわゆる貴種伝説、半神としての戦いと試練。そして自分の本当の名前(力)を取り戻すまで。教科書的な典型的な話である
(映画においては『スター・ウォーズ』(1977)がそのフォーマットに則った作品として有名)
 ただ、物語は単純であっても、突出した演出と、なによりキャラの凄さによって、とんでもない作品ができあがってしまった。
 とにかく徹頭徹尾
“濃い”。細かい設定やら繊細な物語など不必要とばかりに割り切り、勢いで押し切ってしまってる。
 近い作品で言うなら、
日本で70年代に作られた東映アクション作品。千葉真一をもっと若くして濃くした青年を使い、更に膨大な金を遣って飛び抜けた演出センスで見せつけた作品と言うべきか。

 更に言わせてもらうと、古代インドを舞台にしてるだけあって、現在のポリティカル・コレクトネスとはかけ離れたものを作るのに成功しているということだろう。人の死に方の描写も容赦がないし、半神を前にした人の命はとても軽い。その辺がとても新鮮だった。

 更にもう一点、重要な部分がある。それは続編『バーフバリ 王の凱旋』で書かせていただこう。
マッキー 2012
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サイ・コラパッティ(製)
ナーニ
サマンサ・プラブー
スディープ
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
マガディーラ 勇者転生
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S・S・ラージャマウリ(脚)
ラーム・チャラン
カージャル・アガルワル
スリハリ
デヴ・ギル
スニール
サラット・バーブ
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
製作年 2009
製作会社
ジャンル
売り上げ
原作
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