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_(書籍) _(書籍) |
2021 | ||
2020 | 新感染半島 ファイナル・ステージ 監督・脚本 | |
2019 | ||
2018 | サイコキネシス −念力− 監督・脚本 | |
2017 | ||
2016 | ソウル・ステーション/パンデミック 監督・脚本 | |
新感染 ファイナル・エクスプレス 監督 | ||
2015 | ||
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2013 | 我は神なり 監督・脚本 | |
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1981 | ||
1980 | ||
1979 | ||
1978 | 誕生 |
新感染半島 ファイナル・ステージ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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謎の感染爆発で半島が崩壊してから4年が経過した。脱出の際に家族を守れなかったことを悔やみ、亡命先の香港で廃人のようになっていた元軍人のジョンソク(カン・ドンゥオン)は、裏社会から半島に潜入して大金を積んだトラックを見つけ出して回収するという依頼を受ける。半ばやけくそで死ぬために半島へと仲間達と密入国するのだが、そこには半島に封じられ、更に凶暴化した感染者達の大群と、そこで独自の軍組織を作って人間社会を維持しつつもそこに住む人々を虐げている民兵集団631部隊があった。その二つに襲われたジョンソクは追い詰められてしまうが、この世界で生き延びてきた幼い姉妹とその母親ミンジョンに助けられる。 2016年にスマッシュヒットした『新感染 ファイナル・エクスプレス』の続編で、あれから4年後に半島がどうなっているかを描く作品。 出来そのものを言えば、素直な続編で、あの話の後であれば、当然こうなるという事態の話になっている。 状況としては朝鮮半島の脅威は去っていないが、幸い封じ込めは成功しており、世界の中で唯一半島だけが世界から孤立した恐怖の空間になっている。 設定的に言えば永井豪のマンガで地震によって日本の関東地方が孤立して、暴力が蔓延る地になったという設定の「バイオレンス・ジャック」という作品があったが、設定そのものはかなり近い。あのマンガは地震の後の話であり、そこにいる脅威も人間によるものだが、本作の場合は病気という違いはあるが、死の恐怖に怯えながら、極限状態の中で強さだけを頼りに生きていく人間の姿を描くところにも共通点がある。そう言う事で原哲夫の「北斗の拳」に近い設定でもある。映画で言うならカーペンターの『ニューヨーク1997』(1981)か? 前作があったお陰で、説明なしに話に入れる分、ドラマに力が入っていて、アクション作品としては大変見応えがあるものになったし、単なる暴力だけでなく、極限状態の中で摩耗していく精神状態とか、その中でも人を信じる心とか、親子愛とかいろんなものを詰め込み、なおかつ分かりやすく作っているので、素直にアクション作品としてはかなり見応えのある良い作品だとはいえる。 それは良いのだが、ただ、不満も結構ある。『新感染 ファイナル・エクスプレス』の後の話なのだから、何故あんな感染症が起こったのかの原因究明と、病気によるドラマというのを観たかった。ところが単に設定を下敷きにしただけのアクション作品になってしまったし、あの続編ならではの設定が少ない。キャラクターも全員代わっているので、続編っぽさがなかったのが残念だな。あと演出をアクションに振りすぎてホラー性が低くなったのもちょっと残念。 出来ればもう一本作ってもらって、今度こそ病理に迫る話にしてほしいものだ。 |
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新感染 ファイナル・エクスプレス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ソウルの若き実業家ソ・ソグ(コン・ユ)は、娘のスアンが誕生日に実母に会いたいという願いを渋々受け入れ、別れた妻に会うため釜山へと向かう超特急列車に乗り込んだ。だが列車が出発する直前、スアンは駅員が何者かに襲われているところを目にしてしまう。その後、親子の乗ってる車両の横で大騒ぎする声が聞こえてくる。 2010年代はホラー映画がとても流行ったが、最も多く作られたのがいわゆるリビングデッドものとなるだろう。死んだ人間が生き返るのもあるが、むしろ病気などで凶暴化した人間というパターンが多く、パワフルかつ素早い人型モンスターと言った感じのものが多い。それで多数の狂気に満ちた人型のモンスターのただ中にあって極限状態での人間ドラマが話のメインとなる。狭い場所に正気を保った人間が集まることによって、いつもは取り繕っている人間の本性の醜さや、家族の絆などのドラマを作り出すことになる。 そこで新幹線を舞台にしたのは面白い。基本的に限られた空間。しかも一つ一つが独立した部屋となる密室を順番に攻略しつつ、駅に着いたら広い空間でと、映画にはおあつらえ向きの舞台が用意されている。 舞台も魅力的だし、出てくるモンスターもパワフルな集合体。アクション映画としてはそれだけで充分面白い。 ただ本作を称するのに最も適したものは、「キャラが立ってる」だろう。モンスターに負けず劣らずの個性を見せてくれてるのがマ・ドンソク。噛まれたらモンスター化するというのに委細構わずラリアート食らわすわ、粗暴に見えて情の厚いところ見せつけるわで、一気に話を食ってしまってる。 アクションよりもキャラ性で楽しませてくれた作品でもある。逆にマ・ドンソクなしではシンプルになりすぎたかも? |
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