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ロボコン(書籍) _(書籍) |
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2010 | ||
2009 | ||
2008 | ホームレス中学生 監督・脚本 | |
2007 | ||
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2003 | ロボコン | |
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1973 | ||
1972 | ||
1971 | ||
1970 | ||
1969 | ||
1968 | 11'14 長野県で誕生 |
タイトル | |||||||||||||||||||||||||||
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ホームレス中学生 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2008日本アカデミー新人俳優賞(小池徹平) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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大阪の中学校に通う田村裕(小池徹平)は、気になるクラスメイトの女の子からデートに誘われ、有頂天になって家に帰ったところ、家は黄色いテープで封鎖されていた。家の前で兄の研一(西野亮廣)と姉の幸子(池脇千鶴)と共に呆然とする裕だったが、そこに現れた父(イッセー尾形)は、突然家族の解散宣言をして去ってしまった。どうして良いか分からない三人は、とりあえずそれぞれ泊まれる場所を探す事になったが、見栄っ張りの裕は、友達に頼ることを躊躇している内に泊まる場所が無くなってしまい… お笑い芸人麒麟の田村裕の自伝小説「ホームレス中学生」の映画化作品。当時大反響を呼び、ベストセラーとなった。 原作自体は結構面白かった。過激なタイトルの割に、実際にホームレス状態にあったのはそう長くなく、人の好意によって生きてこられたという事を淡々と綴っていたのだが、それが妙なリアリティを持っていた。 お笑い芸人は身を削った芸をすると言うが、この本の場合は受けを取ろうとしていないようで、淡々と自分の身に起こった事を綴り、その中で“家族とは何?”と言う問題を自分なりに考えていこうとしている姿勢が面白かった。言っちゃ悪いが、テーマ自体は中学生の作文レベルで、結論は付けられておらず、今も考え中というところで終わってるけど、上から目線にならず、それでも真っ直ぐに難しいテーマに向かっていこうというところが新鮮な感慨を持たせてくれる。 で、その映画化ではあるが、まあこれは失敗作と言ってしまって良かろう。 原作が非常に淡々としているので、映画ではいくつかの出来事を拡大する事でドラマティックにしようとした。それは分かるのだが、原作の持つ良さはドラマ性にあったわけじゃ無いので、その良さをことごとく潰してしまう結果となった。 “家族って何?”というテーマから離れ、お手軽な感動を提供するようなものに仕上がってしまった。テレビドラマならまだこれも許せるレベルだけど、金出して(出してないけど)観る作品のレベルとしてはチープすぎ。 それと“家族”という結論が出ない大テーマを扱っているはずなのに、後半になるに連れモノローグがいつの間にか真理を語るようなものになってしまっていて、そこが完全に引く。 この作品を作る場合、お手軽な感動ものにしてしまうのではなく、社会派的な要素をしっかり取り入れてこそ本来の映画作りに出来たんじゃないかな?そこを掘り下げるのは難しいかも知れないけど、映画の持つ力ってものをもっと作り手は信じて欲しかった。 キャラに関しては、あの田村裕役に小池徹平はいくらなんでもないだろう?というレベルだが、脇を固めるベテラン陣のさりげないフォローが巧く、その辺はしっかり見させてくれていた。役者に実力があるからこそ、この程度の物語にして欲しくはなかったというのが正直な感想。 |
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ロボコン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2003日本アカデミー新人俳優賞(長澤まさみ)、脚本賞(古厩智之) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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高専の生徒葉沢里美(長澤まさみ)は、担当教師の図師先生(鈴木一真)から一ヶ月の居残り授業を免除させる代わり、ロボット部に入ってロボコンに出場するように言われてしまった。仕方なしにロボット部に顔を出してみたが、そこは変わり者の住処で、実はロボコン出場の定員がいないために先生に泣きついていたのだった。部長の四谷(伊藤淳史)、設計の相田(小栗旬)と共にロボコンを目指すことになるが… 日本のスポ根映画のフォーマットに則った作品だが(前に『ドッジボール』(2004)で日本人に好まれるパターンは書いたが、本当にそのまんまで笑ってしまう)、素材がスポーツではなくロボコンという目の付け所がユニーク。体育会系のノリを知らない人でも、このノリは楽しめると思う。 NHKで時折やるロボコンは時折観るが、単にロボットを作るのでなく、思いもしないアイディアで「あっ」と思わせるチームが何チームか出てくるので、その発想を観るのが一番楽しい。意外な戦術が上手くはまる時も良いけど、敵チームがそれ以上の戦術を展開してくる。なんて事もあって、それが面白い。 物語自体は一見のんびりと展開していくような印象を与えるのだが、ミニストーリーの積み重ねで徐々に気持ちを盛り上げていき、最後のロボコンで一気に盛り上げる図式は上手くはまっていて、意外と内容は盛りだくさん。 あと本作を特徴づけているのは長澤まさみの存在感。 長澤まさみの凄い所は同じキャラでもきっちりと役を使い分けることが出来ることで、最初の無気力状態の里美を演じている時は、本当にどこにでもいそうな女の子にしか見えないのに、最後のロボコン本戦で本気の表情になってる時は輝いて見える。それに重要なのは、その過程。物語の盛り上げ方が丁寧で、徐々に活き活きとしていく経過をきっちり描いており、それを受けてその間の演技もちゃんと演じている所が良い。 脇を固めるキャラも個性的な面々で楽しめるが、設計マニアの眼鏡取ったら実は美形ってのはベタベタ過ぎないかな?まあ、あんまり動きの出来ない小栗旬だから仕方ないか。 |
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