ZOO 2004 |
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金田龍
安達正軌
水崎淳平
小宮雅哲
安藤尋(共)
結城良熙
山口敦規
川崎岳(製)
東多江子
奥寺佐渡子
古屋兎丸
山田耕大
及川章太郎(脚)
小林涼子
松田美由紀
吉行和子
市川由衣
須賀健太
神木隆之介
杉本哲太
鈴木杏樹
村上淳
浜崎茜
鈴木かすみ
龍坐 |
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★★★ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
3 |
3 |
4 |
3 |
3 |
ZOO(書籍)乙一 |
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「カザリとヨーコ」監督金田龍:一卵性双生児のカザリとヨーコの姉妹。カザリは母親からの愛情を一杯に受けていたが、ヨーコは虐待を受けていた。いつしかカザリはわがまま放題に、ヨーコを召使いのように顎で使うようになっていき、ヨーコもそれを当たり前と感じていたのだが、ある日ヨーコは迷子になった犬を持ち主に返した時から、少しずつヨーコの中に疑問がわき上がってきた。
「SEVEN ROOMS」監督安達正軌:ある姉弟がある日突然、小さな四角形の部屋に閉じ込められてしまった。状況を知るため、いやがる弟に次々と無理な命令を出す姉だったが…
「陽だまりの詩」監督水崎淳平:アンドロイドの少女が目覚めた時、世界には彼女を作った男一人しかいない事を知る。男は彼女に情緒教育を施していくが、少女はある日、この世界の真実を知る…
「SO-far そ・ふぁー」監督小宮雅哲:親子三人仲睦まじく過ごしていたある日。少年は父と母の世界がずれていることを発見する。父も母も、少年がいることには気づいているのだが、お互いが見えていないのだ。奇妙な三人の生活が続く。
「ZOO」監督安藤尋:廃園となった動物園で男は女性を殺し、以来、毎日彼女の死体写真を撮り続ける…
乙一の同名作品を映画化。原作は未読だが、全編を通し醸し出される雰囲気はホラーっぽくてなかなかよろしい。短編映画はオチが全てだが、それに関しては合格点と言える。全体を通してはそこそこなのだが、作品毎の出来の善し悪しが割とはっきりしている。
表題のはずの「ZOO」は雰囲気作りに失敗してるな。それにしても「SO-far そ・ふぁー」の神木隆之介は巧いな。全編を通して一番の見所はそこになってしまった。「カザリとヨーコ」はもうちょっと演技の出来る人を連れてくるべき。悲惨さと喜びと冥い笑みが全部出せる女優ってのはなかなかいないもんだな。「SEVEN ROOMS」はオチが良し。
オムニバスだから、気楽に楽しめるのが良いね。
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