| 宇宙人東京に現わる |
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永田雅一(製)
小国英雄(脚) |
| 刈田とよみ |
| 川崎敬三 |
| 八木沢敏 |
| 見明凡太郎 |
| 南部彰三 |
| フランク・熊谷 |
| 河原侃二 |
| 岡村文子 |
| 永井エミ子 |
| 小原利之 |
| 平井岐代子 |
| 斎藤紫香 |
| 山形勲 |
| 夏木章 |
| 目黒幸子 |
| 渡辺鉄弥 |
| 泉静治 |
| 谷謙一 |
| 杉田康 |
| 津田駿二 |
| 花村泰子 |
| 原田該 |
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| ★★☆ |
| 物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
| 3 |
2 |
2 |
3 |
3 |
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突如東京で頻発する宇宙船騒ぎ。更にヒトデ型の宇宙人を見たという目撃情報が寄せられ、東京中が不安の中に落とし込まれていた。東京城北天文台長の小村芳雄博士(見明凡太朗)と助手の磯辺徹(川崎敬三)、物理学者の松田英輔(山形勲)らによって円盤研究がなされていたが、そんな松田博士のところに天野銀子(苅田とよみ)と名乗る一人の女性が訪ねてきた。自分の正体がパイラ人という宇宙人であることを打ち明けた銀子は、磯部が現在開発中のウリュウムの開発を止めるように警告する…
日本初の総天然色空想科学映画(“オールカラーSF”よりもこっちの方が風情がある)。丁度先に『ゴジラ』(1954)が大ヒットして、科学映画ムーブメントが起こっていた時期なので、それに便乗した、と言えなくも無いが、本作は“特撮”ではなく“SF”を目指していたところが特徴とも言えるだろう。
いかにも悪人面したパイラ人も、インベーダーではなく純粋な好意から地球人を救うためにやってきたのだし、それを受けた日本の科学者連中もひたすら地球を救うために活動していた訳だから。
期待としては人類対パイラ人の戦いが展開することだったので、その点は拍子抜けだったが、岡本太郎がデザインしたというパイラ人の造形は素晴らしく(安っぽいけど)、こどものものとしてではなく、大人が観られるSF映画を作ろうという気概は認めても良かろう。
『ゴジラ』によって日本の特撮は新しい局面へと移行したが、単なる怪獣が出てくるだけではネタは限られてくるので、そのヒットを足がかりに新しいタイプのSFを模索していた時代を象徴しているのだろう。
ただ、やはり『ゴジラ』の後追い企画で、特撮技術もまだまだ黎明期。ましてや時代を先行する天才特技家の円谷英二なしと言う事もあって、特撮はお粗末なもの。物語自身も会話中心となっている分危機感が弱い。何よりシンプルながら優れた造形をもったパイラ人の魅力を画面に出し切れてなかったのが痛いところ。もう少しこなれていれば以降のSF作品にも良い影響を与えただろうに、その辺が勿体ない。
確かに本作が成功したとは言い難いし、色々残念なところもある作品だけど、新しい手法にチャレンジしていこうという時代の流れを感じる事が出来るし、その意気込みを込みにして本作は考えたい。 |
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