選挙 |
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★★★★ |
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2005年。小泉純一郎旋風が吹き荒れる中、東京の商店街で切手やコインを扱う商店を営む山内和彦が、突然自民党から「川崎市議会選挙の候補者公募に応募しないか」と言われた。小泉ファンだった山内は、それで選挙に出ることになるのだが…
選挙の現実って奴は、本とかでは読んだことがあるけど、現実に立候補した人に密着取材したドキュメンタリーは本邦初。それだけで本作は作った意味があるってものだ。
ドキュメンタリー映画は基本的に監督が中立になることなく、自分の主張を通すためにある。それこそマイケル・ムーアなんかはまさしく自分の主張に溢れたドキュメンタリーを作っているのだが、本作の面白さは、カメラの向こう側、監督の主張というのがあんまり見えてこないところにある。かなりのレベルでフラットな、そして目の前にある現実をちゃんと撮ろうとする。これは面白い。
しかも淡々としつつ、決して映像の垂れ流しではなく、きちんと編集されており、飽きることなく観られてしまったりする。
そして一人をひたすら撮影することで、一見華やかに見える選挙戦がどれだけ生々しく、そして候補者自身に負担をかけているか。それが垣間見える。勢いで言ったは良いが、それが個人の資産を食いつぶし、普通の生活をしている家族に激しい負担を強い、そして個人を超えたところの思惑に乗っていかざるを得ない。正直、これは不毛な試みとしか思えない部分が多々…
これを観て「俺も立候補する!」と思う人はほとんどいないだろう。でも、こんな苦労をしてまでも、やはりやらねばならないと思える人もやっぱり存在するはず。
もし本作に主張があるとするならば、「日本の民主主義は続いてく」と言う事であり、これを見せられても、まだ政治を作っていこうとする人を応援する。と言う事であろうか。
そんな意味で、本作は相当に面白い。選挙にちょっと興味ある人だったら、是非観て欲しい一本。 |
製作年 |
2006 |
製作会社 |
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ジャンル |
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売り上げ |
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原作 |
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歴史地域 |
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