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想田和弘

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鑑賞本数 1 合計点 4 平均点 4.00
allcinema Walker ぴあ IMDb CinemaScape
wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
書籍
著作
観察する男 映画を一本撮るときに、 監督が考えること(書籍)
精神病とモザイク タブーの世界にカメラを向ける(書籍)
2010 Peace ピース 監督・製作・撮影・編集
2008 精神 監督・製作・撮影・編集・録音
2006 選挙 監督・撮影・編集
1970 6'12 栃木県で誕生

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選挙 2006

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★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 2005年。小泉純一郎旋風が吹き荒れる中、東京の商店街で切手やコインを扱う商店を営む山内和彦が、突然自民党から「川崎市議会選挙の候補者公募に応募しないか」と言われた。小泉ファンだった山内は、それで選挙に出ることになるのだが…
 選挙の現実って奴は、本とかでは読んだことがあるけど、現実に立候補した人に密着取材したドキュメンタリーは本邦初。それだけで本作は作った意味があるってものだ。
 ドキュメンタリー映画は基本的に監督が中立になることなく、自分の主張を通すためにある。それこそマイケル・ムーアなんかはまさしく自分の主張に溢れたドキュメンタリーを作っているのだが、本作の面白さは、カメラの向こう側、監督の主張というのがあんまり見えてこないところにある。かなりのレベルでフラットな、そして目の前にある現実をちゃんと撮ろうとする。これは面白い。
 しかも淡々としつつ、決して映像の垂れ流しではなく、きちんと編集されており、飽きることなく観られてしまったりする。
 そして一人をひたすら撮影することで、一見華やかに見える選挙戦がどれだけ生々しく、そして候補者自身に負担をかけているか。それが垣間見える。勢いで言ったは良いが、それが個人の資産を食いつぶし、普通の生活をしている家族に激しい負担を強い、そして個人を超えたところの思惑に乗っていかざるを得ない。正直、これは不毛な試みとしか思えない部分が多々…
 これを観て「俺も立候補する!」と思う人はほとんどいないだろう。でも、こんな苦労をしてまでも、やはりやらねばならないと思える人もやっぱり存在するはず。
 もし本作に主張があるとするならば、「日本の民主主義は続いてく」と言う事であり、これを見せられても、まだ政治を作っていこうとする人を応援する。と言う事であろうか。
 そんな意味で、本作は相当に面白い。選挙にちょっと興味ある人だったら、是非観て欲しい一本。

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