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田中登

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鑑賞本数 3 合計点 9 平均点 3.00
書籍
_(書籍)
2006 10'4 死去
2005
2004
2003
2002 鬼畜 監督
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
1989
1988 妖女伝説'88 監督
1987
1986 蕾の眺め 監督
1985
1984
1983 丑三つの村 監督
1982
1981 もっと激しくもっとつよく 監督
1980 ハードスキャンダル 性の漂流者 監督
1979 天使のはらわた 名美 監督
1978 ピンク・サロン 好色五人女 監督
人妻集団暴行致死事件 監督
1977 女教師 監督
発禁本「美人乱舞」より 責める! 監督
1976 安藤昇のわが逃亡とSEXの記録 監督
江戸川乱歩猟奇館 屋根裏の散歩者 監督
1975 神戸国際ギャング 監督
実録・阿部定 監督
1974 (秘)色情めす市場 監督
1973 女教師 私生活 監督
真夜中の妖精 監督
(秘)女郎責め地獄 監督
昼下りの情事 変身 監督
1972 官能教室 愛のテクニック 監督
夜汽車の女 監督
牝猫たちの夜 監督
花弁のしずく 監督
1971
1970
1969
1968
1967
1966
1965
1964
1963
1962
1961
1960
1959
1958
1957
1956
1955
1954
1953
1952
1951
1950
1949
1948
1947
1946
1945
1944
1943
1942
1941
1940
1939
1938
1937 8'15 長野県で誕生

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丑三つの村 1983

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西岡琢也(脚)
古尾谷雅人
田中美佐子
池波志乃
夏八木勲
原泉
五月みどり
大場久美子
物語 人物 演出 設定 思い入れ
丑三つの村(書籍)西村望
「皆様方よ、今に見ておれでござりますよ」
「皆様方よ、さようならでござりますよ」
 岡山の寒村で祖母と二人暮らしをしている犬丸継男(古尾谷雅人)は、村一番の秀才と言われたが、結核を患い、希望する兵役に就くことが出来なかった。その事が知られた村人からも疎んじられ、幼なじみで恋人のやすよ(田中美佐子)も距離を置くようになってしまう。徐々に精神の均衡を崩してしまう継男だが…
 横溝正史の「八墓村」のモティーフとなった、1938年に起こった津山事件の取材から書かれた同名のノンフィクション小説を元に、キャラの名前などを変えて作られた作品(都井睦雄→犬丸継男)。内容の過激さからか、長らくカルト映画としてソフト化が見送られてきたが(ポルノ的な描写も多かったし)、近年ようやくDVD化されたので観てみた。
 作品そのものは80年代の後期ATGの流れに乗り、田舎で悲惨な青春時代を送っている青年を、その性のはけ口と共に淡々と描写していき、その悲惨さがクライマックスになったところで爆発するという構造を取っている。最後のパートさえなければ、本当に典型的ATG作品として観ることも出来るし、その作り方自体はそんなに悪いとは思えない。
 その前半のパートでの見所は何といっても性的描写と言う事になるだろうか。ポルノ出身の監督って事もあるんだろうが、ねちっこく描かれる濡れ場はかなりの見せ場。特に当時無名であった田中美佐子の体当たり演技は一見の価値あり。
 だが、本作の最大の見所は言うまでもなく後半。絶望した継男が武装して村人を次々に殺していく猟奇シーンとなる。
 当然ながらこの描写にかなり力が入っているだけでなくこだわりも強かったらしく、人をもののように扱って標的の如く殺すのではなく、一々殺される人間に命乞いをさせたりするシーンを敢えて入れて見せた。ドライに次々に殺していくならば、さほど思い入れはなくなるが、前半で色々と関係を持った人間が、泣き叫びながら殺されていくわけだから、その描写は凄まじいものになる。
 その中で継男の判断だけで殺される人間と殺されない人間が選ばれるってのが面白いところかも知れない。一人の人間の全能感と、理不尽さに震える(後にガス・ヴァン・サント監督が『エレファント』(2003)でやった手法だ)。

 そんな意味で、カルト作品として観る分にはとても楽しく(?)観られるし、古尾谷雅人の狂気っぷりを観るだけでも充分本作を観る価値はあるだろう。キャッチコピーともなった「皆様方よ、今に見ておれでござりますよ」という言葉は意外に目にする機会もあるので(特殊?)、どこでそれが使われているのかを探すという楽しみもある。
 ただ、本作には根本的な問題がある。
 人間が鬼として覚醒する部分に全く説得力がないということである。そりゃ色々苦労もあるし、蔑まれているという感覚が鬱屈していくことも分かるが、一歩踏み出すところがよく分からない。その部分って、とても大切なはずなのだが、それをないがしろにしたというか、月並みな復讐に落とし込んでしまったのは勿体ない。そこで説得力持たせられていたら、本当のカルト作の名作となり得たのだが。
安藤昇のわが逃亡とSEXの記録 1976

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高田純(脚)
安藤昇
小松方正
中島葵
ひろみ摩耶
石橋蓮司
小池朝雄
絵沢萠子
萩野まゆみ
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 1958年。借金の追い込みによる安藤組員発砲事件で、兼ねてから警視庁に目を付けられていた安藤昇(安藤昇本人)に大規模な捜査網が敷かれた。安藤は組員に逃亡を命じ、自分自身は愛人宅を転々とする逃亡生活を送る事になるが…
 70年代、『仁義なき戦い』(1973)に始まり東映では実録もののやくざ映画
(これは私の勝手な分類だが、60年代のものは「任侠映画」70年代のものは「やくざ映画」と呼んでいる)が相当な量作られてきた。その大半は実際暴力団に籍を置いていた人物が書いた手記を元にしたもので、基本的に実話をベースとしている。
 それでそういった実録ものの中で最たるものは、まず『北陸代理戦争』(1977)がある。これは原作者が実際にまだ足を洗っておらず、映画の中にまで登場し、さらに映画公開後に暴力団の抗争によって殺されたという、現実世界と映画がリンクしてしまった例として挙げられるのだが、別な意味で極北を示すのが本作であろう。
 なんせ原作者と役者が全く同じ。つまり本作で安藤昇を演じているのが安藤昇本人なのだから。
 
安藤昇という人物は1950年代に20代で全く新しい組織“安藤組”を組織した。ものの本によれば、これまでの義理人情の世界から完全決別し、そのファッショナブルな出で立ちは若い渡世人の絶大な支持を受け、非常に若い構成員で構成された暴力団組織になったそうである。しかし、警察によるいわゆる“頂上作戦”によって力を失い、やがて衰退していった。
 その後おもしろいことに安藤は役者へと転向。いくつもの映画に出演することになった。そんな中で、ついに自分自身を演じたのがこの作品だった。
 10年前の自分を演じているのだ。
これ以上にリアルな作品はなかろう。結局この点が本作の最大の売りとなった。
 実際の話、物語としてはさほど起伏が多いわけではない。ドンパチは安藤組の構成員に任せ、タイトル通り安藤は、逃げてはそこかしこにいる情婦とセックスしまくってるだけ。リアルといえばリアルなのだが、安藤を目立たせるために、物語がものすごくちぐはぐなものになってしまった。
 一種の伝記として考えるなら本作は非常に興味深いものの、映画単体としては残念なものだった。
江戸川乱歩猟奇館 屋根裏の散歩者 1976

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いどあきお(脚)
宮下順子
石橋蓮司
渡辺とく子
田島はるか
中島葵
長弘
八代康二
織田俊彦
夢村四郎
秋津令子
水木京一
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
屋根裏の散歩者(書籍)江戸川乱歩

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