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ガス・ヴァン・サント
Gus Van Sant

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鑑賞本数 7 合計点 24.5 平均点 3.50
allcinema Walker ぴあ IMDb CinemaScape
wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
書籍
ピンク(書籍)
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
BOSS/ボス 〜権力の代償〜(2nd)<TV> 監督・製作総指揮
2011 永遠の僕たち 監督・製作
BOSS/ボス 〜権力の代償〜(1st)<TV> 監督・製作総指揮
2010 バージニア その町の秘密 製作総指揮
2009
2008 8 -Eight- 監督
ミルク 監督
アントラージュ★オレたちのハリウッド(5th)<TV> 出演
2007 それぞれのシネマ 〜カンヌ国際映画祭60回記念製作映画〜 監督
パラノイドパーク 監督・脚本・編集
2006 パリ、ジュテーム 監督・脚本
2005 ラストデイズ 監督・脚本・編集
2004 ターネーション 製作総指揮
2003 エレファント 監督・脚本・編集
2002 GERRY ジェリー 監督・脚本・編集
2001 ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲 出演
2000 小説家を見つけたら 監督
1999 スピードウェイ・ジャンキー 製作総指揮
1998 サイコ 監督
1997 グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち 監督
1995 誘う女 監督
KIDS キッズ 製作総指揮
1993 カウガール・ブルース 監督
1991 マイ・プライベート・アイダホ 監督
1989 ドラッグストア・カウボーイ 監督
1985 マラノーチェ 監督
1952 7'24 ケンタッキー州ルイビルで誕生

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永遠の僕たち 2011

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ブライアン・グレイザー
ロン・ハワード
ブライス・ダラス・ハワード
ガス・ヴァン・サント
デヴィッド・アレン・クレス
エリック・ブラック
マイケル・シュガー
セーラ・ボーウェン
エリカ・ハギンズ(製)
ジェイソン・リュウ(脚)
ヘンリー・ホッパー
ミア・ワシコウスカ
加瀬亮
シュイラー・フィスク
ジェーン・アダムス
ルシア・ストラス
チン・ハン
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
ミルク 2008
2008米アカデミー主演男優賞(ペン)、脚本賞、作品賞、助演男優賞(ブローリン)、監督賞、作曲賞、衣装デザイン賞、編集賞
2008
英アカデミー作品賞、主演男優賞(ペン)、脚本賞、メイクアップ&ヘアー賞
2008全米批評家協会主演男優賞(ペン)
2008NY批評家協会作品賞、男優賞(ペン)、助演男優賞(ブローリン)
2008LA批評家協会男優賞(ペン)
2008ボストン映画批評家協会監督賞、主演男優賞(ペン)
2008サンフランシスコ映画批評家協会作品賞、監督賞、主演男優賞(ペン)
2008セントルイス映画批評家協会主演男優賞(ペン)
2008フェニックス映画批評家協会主演男優賞(ペン)
2008ゴールデン・グローブ男優賞(ペン)
2008インディペンデント・スピリット助演男優賞(フランコ)、新人脚本賞、
主演男優賞(ペン)、撮影賞
2008放送映画批評家協会主演男優賞(ペン)、アンサンブル演技賞、
作品賞、助演男優賞(ブローリン)、監督賞、脚本賞、音楽賞
2008AFI映画トップ10
2008映画俳優組合主演男優賞(ペン)、助演男優賞(ブローリン)、
作品賞
2009MTVムービー・アワードキス・シーン賞
2009キネマ旬報外国映画次点

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ダスティン・ランス・ブラック(脚)
ショーン・ペン
エミール・ハーシュ
ジョシュ・ブローリン
ジェームズ・フランコ
ディエゴ・ルナ
アリソン・ピル
ルーカス・グラビール
ヴィクター・ガーバー
デニス・オヘア
ジョセフ・クロス
ハワード・ローゼンマン
ブランドン・ボイス
ケルヴィン・ユー
スティーヴン・スピネラ
ジェフ・クーンズ
テッド・ジャン・ロバーツ
★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 1972年ニューヨーク。金融業界で働いていたハーヴェイ・ミルク(ペン)は、青年スコット・スミス(フランコ)と出会い、恋に落ちる。それまで隠れ同性愛者だったハーヴェイはこの出会いにより自らカミング・アウト。スコット共にサンフランシスコに移住し、カメラ店を開き、新生活をスタートさせた。ハーヴェイの人柄に惹かれる若者が多く集まり、いつしか店は同性愛者たちの社交場となっていく。それにつれてミルクは、同性愛者をはじめとした社会的弱者が抱える問題を改善するために積極的に活動するようになり、次第に政治に目覚めていく。ついには市政執行委員選挙にも立候補するのだが…
 実在したアメリカ初のカミング・アウトしたゲイの市会議員ハーヴェイ・ミルクの伝記作品。本作で文字通り体当たり演技を見せたショーン・ペン
(ちなみにペンの性的嗜好はヘテロ)『ミスティック・リバー』(2003)に続いて二度目の主演男優賞でのオスカーを得た。
 …とはいえ、突然ハーヴェイ・ミルクなんて言われても、この辺の知識に疎かったので、この人のことはこれまで知らなかったが、調べてみたら、既にドキュメンタリー作品があったことが分かった。近々観てみる予定。
 さて、それでこの映画を当時のムーブメントと合わせて考えてみよう。
 70年代アメリカでおこった大きな社会運動は、ヴェトナム戦争反発が契機であったため、その多くは平和に関するものだった。しかし、世界平和を求めた結果、
小さなものに目を留めることの重要性に目覚め、やがてマイノリティの権利を大きく拡大させるに至った
 マイノリティと言ってもいろいろあるが、なかなか理解されにくい(現代でも尚)セクシャルマイノリティについて真正面から論じたのは、ハーヴェイ・ミルクこそがその第一人者であった。この人の存在と言動は、ゲイ・ムーブメントにおける重要な役割を果たしたのだ。その功績を良いところも悪いところもきちんと描いてくれた。
 その成果はともかく、偏見をはねのけたその姿をハリウッドが作ってくれるようになったという一事をまずは喜びたい。
 ただ、設定が素晴らしいのは置いておいて、作品自体としてどうか?と言われると、
結構微妙なところがある。そもそも私自身はリベラルを自称しているし、実際そういった性同一障害に悩む人とも付き合いがあるものの、直接的表現が出されると、やっぱり引く。この辺私自身の問題もあるのだろうけど、本作の場合それが結構な割で出てくるので、ちょっと受け入れがたいものを感じてしまう。
 極端な接写と手ぶれの激しいカメラ・ワークも本作では極端に出てしまった感じ。このカメラの特徴としては、登場人物の心理描写で本領を発揮し、人物の不安さを演出するにはとても効果的なのだが、この作品に関してそれがプラスに働いているようには見えない。
 そういえばヴァン・サント作品は『エレファント』からかなりタッチが変わった。妙に揺れるカメラ・ワークや、接写など、どちらかと言うと素人っぽくなったのだが、『エレファント』の場合このカメラ・ワークはとても良く働いていた。最初観た時は、明らかに演出が後退したように思えてびっくりしたものだが、それが実はキャラの不安や微妙な恐怖感をカメラによって演出していることが分かって、後半部分はとても感心できたのだが、本作でもそのタッチを継承してしまった。日常に忍び込む悪意と狂気を描くには良いけど、伝記でそれをやると、ちょっと違和感が残ってしまう。

 後、ヴァン・サント作品には、女性キャラが極端に少ないものが多いという特徴もある。特に主要となるキャラに関してはそのほとんどが男性ばかり。これまでの作品ではそれが性的な意味を持たなかった
(あるいはあったのかもしれないけど、感じられなかった)のが良かったのだが、本作ではそれをモロに一歩踏み出してしまったのは、趣味から外れてしまう。
 そういう意味で、いい部分と悪い部分がどっちも出た作品ではあり、評価は中間点とさせていただこう。
パラノイドパーク 2007
2007カンヌ国際映画祭パルム・ドール
2007インディペンデント・スピリット作品賞、監督賞

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ガス・ヴァン・サント(脚)
ゲイブ・ネヴァンス
テイラー・モンセン
ジェイク・ミラー
ローレン・マッキニー
スコット・グリーン
ダン・リウ
★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
原作:ブレイク・ネルソン
エレファント 2003
2003カンヌ国際映画祭パルム・ドール(ヴァン・サント)、監督賞(ヴァン・サント)
2003NY批評家協会撮影賞
2003インディペンデント・スピリット監督賞(ヴァン・サント)、撮影賞

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ガス・ヴァン・サント(脚)
ジョン・ロビンソン
アレックス・フロスト
エリック・デューレン
イライアス・マッコネル
ジョーダン・テイラー
ティモシー・ボトムズ
★★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 オレゴン州ポートランド郊外。ある初秋の朝、ワット高校の生徒たちはいつも通り登校し、いつものように授業を受け、放課後は学校に残ってそれぞれの活動をしていた。ジョン(ロビンソン)は遅刻した罰で居残りレポート作成中。写真部のイーライ(マッコネル)はポートレート制作の真っ最中。食堂では女子3人組がうわさ話に花を咲かせていた。そんな中、いじめられっ子で、その日学校を休んでいるはずのアレックス(フロスト)とエリック(デューレン)は、ネットで入手した銃器を手に学校へ向かっていた…
 
1999年に起きたコロンバイン高校の銃乱射事件を題材として、セミ・ドキュメント・タッチでヴァン・サント監督が作り上げた群像劇。2003年カンヌ国際映画祭ではパルム・ドールと監督賞のW受賞という史上初の快挙を果たした
 コロンバイン高校の銃乱射事件。これはアメリカで初めて起こった、高校生による重大事件として記憶される
(「初めて」と言うことは、つまりそれ以降何度も繰り返されていると言うことでもある)。丁度その頃はネットが普及し始めていた時代。私もテレビではなくむしろネットで書かれたものによってこの事件のことを知ることになった。当時かなりの人がショックを受けたらしく、数多くのサイトでこの事件について書かれており、私もいくつか書いた記憶がある(今は閉鎖されたサイトで。念のため)。その後ムーア監督によるドキュメンタリー『ボウリング・フォー・コロンバイン』(2002)もあり、そう言う意味では割と自分自身記憶している。
 ところがこの作品、実はその事前情報全くなしで観てしまった(しかもビデオで)。それで最初の内はなんだか退屈な作品だなあ。と言う程度でぼんやり観ていたのだが、その分後半30分の衝撃は凄いものだった。
「ああ、これだったのか!」と、驚かされることに。
 特に本作のすごさは、前半部分は退屈な、いかにも普通の学園生活としか見えない、極めてリアリティが高い作品で、それをザッピングして観ているだけ。という感じだったのだが、実は、その「なんと言うことの無さ」が後半の恐ろしさを倍加させる。日常の延長線上にこんな恐ろしい事件が!なんか普通に生活してる学校が、ほんのちょっとのずれで阿鼻叫喚。いや、ずれているとさえ見えない。本当に日常の延長で殺人が起こってしまった感じがするのだ。ラストで鼻歌交じりに銃を突きつけるシーンなんかは本気で背筋が寒くなる。
 しかもこの作品、オチがない。二人の殺人者は確かにそれまで虐められていたのは確かだが、そんな二人が殺人に走る動機も、そして彼らが何を考えていたのかも、一切出てこない。本当に、普通の人間がそのまま殺人鬼になってしまう。
 こういう作品は普通“何故起こったか”を主眼にしているし、本作も一見そのように見えるのだが、オチまで観ると分かる。答えは“理由はない”になってるのだ。最後で唖然として、しばらくボーッとしてから、ようやく面白さがじわじわと沸いてくると言った不思議な作品。

 一応本作はアメリカ製の作品で、カンヌでは大絶賛を受けたが、
内容が内容だけにアメリカでは限定公開。無理はないな。
小説家を見つけたら 2000

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ショーン・コネリー
F・マーレイ・エイブラハム
アンナ・パキン
ロブ・ブラウン
バスタ・ライムズ
マイケル・ピット
マイケル・ヌーリー
リル・ゼーン
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 NYブロンクスで高校に通うジャマール=ウォレス(ブラウン)。バスケットボールに燃えながら、実は大変な文学少年で、人に知られないようこっそり文学書を読みふけり、自分の小説を書くことを夢見ていた。そんな彼が、ある日アパートの部屋に引きこもっている謎の老人と知り合う。40年前にピュリツァー賞を得た処女作一冊だけを残して文壇から消えた“幻の小説家”ウィリアム=フォレスター(コネリー)だった。偏屈なフォレスターではあったが、交流を深めている内、二人の間にはやがて師弟関係のような友情が生まれていく…
 世代と人種を超えた男同士の友情を描いた作品。
 引きこもり老人が青年に小説の書き方を教える。設定は一見して暗い話を想像するのだが、本作はそう言う暗さとは無縁。小説の書き方や技術云々というより、すがすがしいアクション作品を見せられているような気持ちにさせられる。
 老境に至った人間と若者との間の友情物語というのは実はかなりたくさん存在する。ただし、その大部分は物語の主題としてではなく、老人は良きアドバイザーとしての立ち位置を与えられることが大部分。この場合交流は一方的なものとなってしまうものだが、本作の面白いところは、これを一種のバディ“相棒”・ムービーとして作られているところだろう。いくら世代が違っていてもジャマールとウィリアムの二人の立場は対等。当初お互いの立場が全然違うことを互いに気付かず、交流の大部分は反発だけ。ただ“小説”というキーワードのみで結びついたドライな関係だったが、それが一緒に長くいることによって、徐々に互いを受け入れていく。ジャマールは単に小説の技法を学ぶだけでなく、孤独な魂を知ることによって小説家としての実力を得ていくのだし、ウィリアムは世界へと出る有機を得ていく。この辺の関係が徐々に変化していく過程を丁寧に描いているからこそ面白い。このパターンは実はそのまま刑事もののバディ・ムービーに完全に沿っているのが面白いところ。
 本作の最大の功労者はコネリーだろう。元々アクション畑の役者だからこそ、本作を単なる人間的な交流に留めず、相棒として成り立たせることが出来た。この人がこの年齢だからできた演技をうまく引き出せたことが本作の最大の強みではないだろうか。偏屈なスコットランド人はまさに彼のはまり役。それに対するブラウンも、新人ながらベテランのコネリーに一歩も引かずに渡りあっていた。キャスティングのはまり具合が良い。
 あとは物語全般にスパイスが利いてるのも特徴だろうか。小説が書けないのに評論しかできない人間に対する批判と批評家への皮肉も感じられる。このエスプリ加減が本作の強味。特に曲がりなりにも映画の批評なんぞしてる私にとっても、
心にチクチクと刺さるところがあるので、ちょっと苦笑いしながら観られるのも良し。
サイコ 1998
1998ゴールデン・ラズベリー最低監督賞(サント)、最低リメイク・続編賞、最低主演女優賞(ヘッシュ)

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ヴィンス・ヴォーン
アン・ヘッシュ
ジュリアン・ムーア
ヴィゴ・モーテンセン
ウィリアム・H・メイシー
ロバート・フォスター
リタ・ウィルソン
チャド・エヴェレット
フィリップ・ベイカー・ホール
アン・ヘイニー
ランス・ハワード
ジェームズ・レグロス
ジェームズ・レマー
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 恋人との結婚を望むマリオンは、会社の大金を横領して町を出る。夜、豪雨の中彼女は人里離れたモーテルに宿を求める。そこは好青年ノーマン・ベイツが年老いた母親の面倒を見ながら、一人で経営しているさびれたモーテルだった。食事を共にするノーマンとマリオン。だがその後、彼女がシャワーを浴びた時、恐怖が…
 アルフレッド・ヒッチコックによる傑作
『サイコ』(1960)。それをガス=ヴァン=サント監督が「現代の若者にも観られるように」とのことでカラー・リメイク。台詞の言い回しからカメラのアングル、コマ送りのタイミングまで真似したと言う凄い作品。ここまで完璧なリメイク作品は無いぞ(個人的には有名なシャワー・シーンで包丁に血が付かなかったと言うところが再現されてて喜んだ)。しかし、何故このようなリメイクが今まで作られなかったか、と言う意味を監督は考えたことがあるのだろうか?そんなことをしたら元の映画に対する冒涜と取られてしまう。事実、私もそう思った。
 それに配役が思い切り間違ってないか?オリジナル版
『サイコ』はなんと言ってもアンソニー=パーキンスのあの演技あってこその楽しさだった。少なくともオチを知ってしまった人間には、あれを越える演技を他の役者に強いるのは無理だと思うはず。現実にヴォーンの演技では…。それにこれは致命的だと思うのだが、マリオン役のヘッシュより妹役のムーアの方が歳食ってる(確か10歳近く年齢が違ってるんじゃないか?)。こんな配役でよく作る気になったもんだ。
 でも、オリジナルに忠実に作られていると言うことは、逆にオリジナルの良さを再認識できると言う事でもある。特にヴォーンの表情や仕草なんかを見ていて、「ああ、パーキンスはあそこでああ言う表情してたんだよな」「なるほど。ここにこんな意味があったか」と違った角度から
『サイコ』を見直すことが出来た。その点は買おう。それに監督のガス=ヴァン=サントは決して嫌いな監督じゃないし…(関係ないか?)
グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち 1997
1997米アカデミー助演男優賞(ウィリアムズ)、脚本賞(アフレック、デイモン)、作品賞、主演男優賞(デイモン)、助演女優賞(ドライヴァー)、監督賞(サント)、主題歌賞、音楽賞、編集
1997ゴールデン・グローブ脚本賞、作品賞、男優賞(デイモン)、助演男優賞(ウィリアムズ)
1997放送映画批評家協会脚本賞、ブレイクスルー賞(デイモン)、
作品賞
1998日本アカデミー外国映画賞
1998ベルリン国際映画祭金熊賞
1998
MTVムービー・アワード作品賞、男優賞、キス・シーン賞(ドライヴァー&デイモン)、コンビ賞(デイモン&アフレック)
1998キネマ旬報外国映画第7位

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ベン・アフレック
マット・デイモン(脚)
ロビン・ウィリアムズ
マット・デイモン
ベン・アフレック
ステラン・スカルスガルド
ミニー・ドライヴァー
ケイシー・アフレック
コール・ハウザー
★★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 極めて優れた頭脳を持つウィル・ハンティング(デイモン)は、その才能故に課せられた不幸な生い立ちにトラウマを持ち、他人に心を開こうとしなかった。悪友のチャッキー(アフレック)らと共に、アルバイト生活を送り、酒場でクダを巻き、時に喧嘩に明け暮れるウィルだが、彼の才能を発見した数学者から、カウンセラーのショーン・マクガイア(ウィリアムズ)を紹介される。妻を亡くし失意の中にあったショーンは嫌々ながらウィルのセラピーを開始するが、この二つの異質な才能が混じり合い、次第に心を通わせていくようになった。だが、ウィルの才能に気付いた周囲からの圧迫を徐々に受け始め、ウィルはガール・フレンドのスカイラー(ドライヴァー)とも上手くいかなくなってしまう…
 『イングリッシュ・ペイシェント』(1996)で文芸的な作品も作れる事を証明したミラマックスが続いて造り上げた快作。

 しみじみとした良作。元々ロビン・ウィリアムズ目的で観たこの映画。終わる頃にはすっかりマット・デイモンのファンになってた。勿論
『レナードの朝』に続くお髭のウィリアムズもいい感じ。
 ただこの作品一言で
「良い」と言うには私には痛すぎた。高校や大学の頃、何で俺の周りは馬鹿しかいないんだろう。そう思い続けてきた自分自身を見るようで、正直凄く嫌な気分にもさせてくれた作品でもある。年経て、周りから逆に馬鹿呼ばわりされて何も言い返せなかった時代を経て、やっと世界と自分の内面のギャップにようやく整合性を見つけられた時にこれを観て、それでぐわんと来た。
 勿論ここでのウィルは掛け値なしの天才で、私なんぞとはまるで違う。それに、なんと言っても彼には仲間がいる。何だかんだ言ってもチャッキーとウィルは親友なわけだし、平気で小馬鹿にしても言い返さない友達だっている
(綺麗な彼女だっている…って、これは関係ないね(笑))。かなり悔しかった。

 それでも、ここでのウィルは内面と世界との激しいギャップに悩んでいる。周りから期待されればされるほど、それが嫌になり、友情や愛情も信用できないほど、ウィルの内面は荒れ果てていた。そこに登場するのがショーン。
 ちょっとだけ私の職業に関わることなのだが、私は多少カウンセリングについて学んでいる。それで見る限り、ショーンはカウンセラーとしては大失格。
 映画好きの私のオン・ライン上の友人がこの作品を評して、
「ウィルの「こんなの治療じゃない」と叫ぶシーンで引いた」。と言っていたが、まさにその通り。あれはカウンセラーじゃないよ。よくこんなので今までやってこれたな。
 正直そう思った。いや、それは確かなのだが、後で考えてみたら、このシーン、ショーンはカウンセラーとしてウィルと接しているわけではなかった。そうではなく、彼と友達となろうとしていたと言うことに後で気付く。そこで再び
ぐわん。である。
 劇場で小馬鹿にしようと努めていたショーンとウィルの会話がどれほど重要だったのか、今になって大分分かるようになってきた。

 この作品は、ウィルとショーンが中心のように思っていたが、実は横にチャッキーがいることで、ますます「友達」の意味が増している作品だった。
 ウィルとチャッキーの関係は、映画を通し、「友達
“に”なる」関係だった。ウィルにとってチャッキーは最初は単なる強引な所のある友達だった。最初から下地が出来ていたのだが、それがラスト近くで、本当の親友であることにはっきりウィルは気付く。気付こうが気付くまいが、変わらずチャッキーはウィルを見続けている。このアフレックの押さえた演技も最高に良し。
 一方、ウィルとショーンの関係は「友達
“と”なる」関係だった。面識のない、しかも年齢の離れた二人は互いに歩み寄らねば精神的な交流は出来ない。積極的に0から関わり合いを持たねば友達とはなれない関係だった。カウンセラーとしての資質で最も大切なものの一つに、「友達“と”なれるか」どうか、と言う点がある。どれほど型破りであったとしても、ショーンはそれに成功している。いや、むしろウィルの方がそれを知って、自分の方から友達“と”なろうと言う気にさせた。と言う事実の方が大きい。
 この二人の友人を持てたと言うことが、何よりウィルにとっては素晴らしいことだ。

 思えば、私にも「友達となってくれる」人は無くとも、「友達になれた」人は多かったはず。

 今このレビューを書いていて思うが、本当に凄い作品だったんだな。これは。
(考えすぎ?だったら気持ちのいい勘違いをさせ続けて(笑))
 しかもこの脚本がデイモンとアフレックによって書かれたという、その事実を今知り、三度目の
ぐわん。が来た。それまで全く注目してなかった二人だったが、一気にファンになってしまった。
 主演二人が脚本を書いていると言う事で、本作は大変ユニークな作品になっているが
(既にスタローンの『ロッキー』(1976)の例があるが)、本来この脚本は、全然役者として芽が出なかったデイモンがハーバード大に戻り、授業で出した習作が元。教授に勧められるまま、続きを描こうとしたが、上手く行かなかったため、既に役者稼業を始めていたアフレックの家に転がり込み、そこで協議しながら書き上げたものだという。
 デイモンはこの映画を期に、ドライヴァーと恋仲になるが、アカデミー受賞し気前にデイモンはテレビで恋は終わったと発言し、物議を醸す。
誘う女 1995
1995英アカデミー主演女優賞(キッドマン)
1995ゴールデン・グローブ女優賞(キッドマン)
1995放送映画批評家協会主演女優賞(キッドマン)

1996
MTVムービー・アワード魅惑的な女優賞(キッドマン)

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ニコール・キッドマン
マット・ディロン
ケイシー・アフレック
イレーナ・ダグラス
アリソン・フォランド
ダン・ヘダヤ
ウェイン・ナイト
ホアキン・フェニックス
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 目立ちがりのスザーン・ストーン(キッドマン)は、激しい上昇志向を持っていたため、田舎でくすぶっていることが我慢できなかった。イタリア料理店の跡継ぎ息子(ディロン)と結婚したものの、彼の優しさを良いことに勝手に地方テレビ局に就職してしまう。天気キャスターの役を射止めた彼女は、それをステップアップにしようと、高校への突撃取材を敢行する…
 1990年に起こった実話を元に、キッドマンを主役に据えて作られた作品。
 当時トム・クルーズと結婚したばかりのキッドマン。この二人の共通項は、どっちも美男美女で、ただ顔が良くて格好良い、あるいは美しいだけの役が期待されているのに、本人たちは自分に実力があると信じ、もっと多彩な役を演じようとしたこと…まあ実際その通りで、二人とも役者としては見事に成長したわけだが。
 そのステップアップを果たそうとしたキッドマンが、まるで自分自身をパロディ化したかのような役に挑戦した。

 実際、この作品のキッドマンは見事に演じきった。しかし、この役を立派に演じるというのは、むしろ
キャリア的にはマイナスになったんじゃないか?と思えるほど。
 想像だが、たぶん制作側としては、キッドマンに期待していたのは綺麗な顔だけで、ナチュラルに演技してくれれば、それで充分馬鹿な役ができると思ってたんだろうと思う。
 でも、キッドマンは頑張らなくて良いものを頑張ってしまった。お陰でここに描かれる馬鹿女の迫力は凄まじいものになり、コメディのはずなのに、キッドマンの姿見てるだけで息切れがするくらい。
 軽いコメディを期待して観たら、キッドマンの迫力に押され、何がなんだか分からないうちに終わってしまった。そんな感じである。

 ヴァン・サント監督は役者の個性を伸ばすのは上手い人なんだけど、悪い意味で伸ばしてしまったよな。
ドラッグストア・カウボーイ 1989
1989全米批評家協会作品賞、監督賞(サント)、脚本賞
1989NY批評家協会脚本賞
1989LA批評家協会脚本賞
1989インディペンデント・スピリット主演男優賞(ディロン)、助演男優賞(パーリック)、脚本賞、撮影賞、作品賞、監督賞(サント)、主演女優賞(リンチ)、助演女優賞(グレアム)

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ニック・ウェクスラー
カレン・マーフィ
ケイリー・ブロコウ(製)
ガス・ヴァン・サント
ダニエル・ヨスト(脚)
マット・ディロン
ケリー・リンチ
ジェームズ・レグロス
ジェームズ・レマー
ヘザー・グレアム
ウィリアム・S・バロウズ
ビア・リチャーズ
マックス・パーリック
ジョン・ケリー
グレイス・ザブリスキー
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 ジェームズ・フォーグルが服役中の実体験を元に書いた小説を元にする
 1971年のオレゴン州を舞台とした麻薬中毒の若者達の軌跡を描く

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