MOVIETOP

豊島圭介

<amazon>
<楽天>

鑑賞本数 1 合計点 3 平均点 3.00
allcinema Walker ぴあ IMDb CinemaScape
wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
書籍
_(書籍)
2021
2020 三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実 監督
妖怪シェアハウス
<A> <楽> 監督
2019
虫籠の錠前
<A> <楽> 監督
特捜9(2nd)
<A> <楽> 監督
ラッパーに噛まれたらラッパーになるドラマ
<A> <楽> 監督
2018 耳を腐らせるほどの愛 監督
未来のあたし 監督
I”s
<A> <楽> 演出
2017 現ナマ弁護士 監督
豆腐プロレス
<A> <楽> 監督
女囚セブン
<A> <楽> 演出
2016 スリリングな日常 監督
ヒーローマニア −生活− 監督
徳山大五郎を誰が殺したか?
<A> <楽> 監督
黒い十人の女
<A> <楽> 演出
2015 森山中教習所 監督・脚本
Only 4 you 監督
2014 海のふた 監督
花宵道中 監督
2013
クロユリ団地〜序章〜
<A> <楽> 監督
殺しの女王蜂
<A> <楽> 監督
2012
さばドル
<A> <楽> 監督
マジすか学園(3rd)
<A> <楽> 監督
2011
マジすか学園(2nd)
<A> <楽> 監督
2010 裁判長!ここは懲役4年でどうすか 監督
ソフトボーイ 監督
怪談新耳袋 殴り込み!<東日本編><西日本編> 監督・出演
マジすか学園(1st)
<A> <楽> 監督
2009 きょーれつ! もーれつ!! 古代少女ドグちゃんまつり スペシャル・ムービー・エディション 協力
非女子図鑑 監督・脚本
古代少女ドグちゃん(1st,2nd)
<A> <楽> 監督
怪談新耳袋 殴り込み!2 監督・出演
2008 怪談新耳袋 絶叫編 監督
東京残酷警察 出演
怪談新耳袋 殴り込み 監督・出演
音女
<A> <楽> 監督
週刊真木よう子
<A> <楽> 監督
ケータイ刑事 銭形海(3rd)
<A> <楽> 脚本
紺野さんと遊ぼう
<A> <楽> 監督
2007 ユメ十夜 「第五夜」監督・脚本
2006 +1 プラス ワン 監督
コワイ女 監督・原案・脚本
怪談新耳袋 ノブヒロさん 監督
恋する日曜日 ニュータイプ
恋する日曜日(3rd)
<A> <楽> 監督
2005
2004 怪談新耳袋 劇場版 監督
援助交際撲滅運動 地獄変 脚本
ケータイ刑事(デカ) 銭形泪(1st、2nd)
<A> <楽> 監督
怪奇大家族
<A> <楽> 監督
2003
怪談新耳袋(1st~5th)
<A> <楽> 監督
2002 幽霊VS宇宙人 監督・脚本・編集
2001
2000 姉は女教師 脚本
張り込み 脚本
1999
1998
1997 明るい場所 square the circle 監督・脚本・編集
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
1989
1988
1987
1986
1985
1984
1983
1982
1981
1980
1979
1978
1977
1976
1975
1974
1973
1972
1971 11'13 静岡県で誕生

ページトップへ

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実
<A> <楽>
平野隆
竹内明
刀根鉄太
大澤祐樹
星野秀樹
岡田有正(製)
三島由紀夫
芥正彦
木村修
橋爪大三郎
篠原裕
宮澤章友
原昭弘
椎根和
清水寛
小川邦雄
平野啓一郎
内田樹
小熊英二
瀬戸内寂聴
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 1969年5月13日に東京大学駒場キャンパス900番教室で行われた、三島由紀夫と東大全共闘の討論会についてのドキュメンタリー。テレビ局としては唯一取材していたTBSが撮影していた討論会の映像を復元し、当時の関係者や現在の文学者・ジャーナリストに取材した。

 1969年。この年のトピックを言うならば、前年から顕在化した学生運動の激化が挙げられる。細かいことは省くが、左翼運動は多様化していったが、若さの分、学生運動は過激化していき、だいたいどの大学でも左翼運動流行りの時代だった。
 一方でそれに反発するかのように右翼主義で突出した人物も存在した。それが三島由紀夫という人物だった。盾の会を結成した三島は若者に対しておおっぴらに自分の思想を語り続けていた。時代の逆張りだったが、少なくともその覚悟だけは本物だった(この辺は若松孝二監督の『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』(2011)に詳しい)
 その三島の覚悟を受け止めたからこそ、この対談が成立したのは確か。他の大人とは異なり、ひたすら真っ直ぐな三島の思いは学生運動家にも届いたのだろう。
 そしてある意味三島は死をも覚悟してこの対談に臨んでいた。形としては東大生達を説得するかのような言動だが、むしろ言葉を使った殺し合いに近い。
 なんせ相手は講堂を埋め尽くす敵対者である。たった一人でそこに立つのは、多人数を相手に一人で切り結ぶようなものだ。その度胸を観るためにこそ本作はあると言って良い。

 ここで見所は三島が東大生を相手に説得を試みるシーンなのだが、実を言えばこの説得はほとんど意味を持たないことを三島自身も知っていたのだろう。これは自分自身の肝試しのようなもので、他の作家や批評家とは異なり、有言実行であることを世界に知らしめるために敢えてここにやってきた。ここに来た事自体が目的だったのだ。
 その上で彼らの議論を見ていると、ほとんどが平行線を辿り、議論の体をなしてない。一応言葉を職業としているだけに三島はきちんと言葉を使っているが、数で押す東大生の方が感情的な言動をしているくらいか。
 だから議論の様子は緊迫しているが、観ていてとても虚しい話である。
 議論の様子を流すだけでは映画としては片手落ちだが、その辺はちゃんとドキュメンタリーのことは理解しているようで、ちゃんと今の時代にこれを観てどう思うかということを当事者達にインタビューしていて、これで色々と腑に落ちることが多く、それらをひっくるめて面白かった。
 それらを含めて言えるのは、三島由紀夫とは、本当に文学者らしく悩みながら生きて生きていて、不器用ながら、どんな姿であっても、本当に一生懸命に生きようとしていたことが見えてきて、逆に三島の魅力が増えた作品になっていた。
製作年 2020
製作会社
ジャンル
売り上げ
原作
歴史地域
関連
allcinema Walker ぴあ IMDb CinemaScape
wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ