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上田慎一郎

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書籍

_(書籍)

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2018 カメラを止めるな! 監督・脚本・編集
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タイトル
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物語 人物 演出 設定 思い入れ

 

カメラを止めるな! 2018
<A> <楽>
市橋浩治(製)
上田慎一郎(脚)
濱津隆之
真魚
しゅはまはる
長屋和彰
細井学
市原洋
山崎俊太郎
大沢真一郎
竹原芳子
吉田美紀
合田純奈
浅森咲希奈
秋山ゆずき
山口友和
藤村拓矢
イワゴウサトシ
高橋恭子
生見司織
★★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 「早い」「安い」「質はそこそこ」な仕事が売りの日暮隆之(濱津隆之)は、新たに開局するゾンビ映画専門テレビ局「ゾンビ・チャンネル」の開局記念企画として、約30分ノーカット生中継のゾンビドラマ『ONE CUT OF THE DEAD』の制作依頼を受ける。無茶な企画をなんとか制作にこぎ着けたのはいいものの、出演する役者はくせ者揃いで、しかも監督の妻と娘まで色々口を出し始め…
 制作費たった250万(300万とも)で作られた自主制作映画ながら、公開時に大きな話題となった作品で、SNSを通して口コミで広がり、ついには全国展開という、まるでシンデレラストーリーのような映画となった。
 2018年9月段階で今もロングラン上映されているし、ネタバレ厳禁の作品なのでレビューも慎重になった方が良いのだが、ネタバレせずにまともにレビュー出来るほど器用でないので、ここは完全ネタバレで語らせていただく。
 まずわたしが本作を観たのは
「話題だから」という以外の理由は全く無い。事前に仕入れた知識も、「絶対ネタバレ厳禁」と「ホラーに見せてるけど、実はコメディ映画」というだけ。
 この程度で事前知識が止まったのは幸いだった。

 最初観始めた時には、「下手くそな作りの作品だな」というのが正直な感想だった。明らかにフィルムではなく手持ちのビデオカメラ撮影。しかも隠そうとしても隠せないカメラマンの存在。役者の演技もまあこんなもんなんだけど、配役に無駄が多すぎる。こんだけキャラが少ないのに、ただそこにぼーっと突っ立ってる人もいるし、ゾンビ役がとにかく下手。自主撮影の素人映画よりは多少上か?と言う程度。
 それでも素人が作った以上ではあるし、どこからコメディに変わるのやらとか思いながら観続けていくと、なんだか変な具合になっていく。
 最初の内、存在を隠そうとしていたカメラマンが、途中から急にズームとかを多用するようになって、存在感が急に増していく。途中で明らかにカメラが横倒しになって、動かないところとか『食人族』(1981)みたいなモキュメンタリー作品なの?とか思わせるシーンもあり。その辺りで、そう言えばこの作品、カット割りしてないんじゃないか?とようやく気がつく。
 それに、不自然生の取り方とか、都合良いところにあらかじめ用意されているような都合良いアイテムとかが、逆になんかの伏線になってるのでは?という疑問へと変わっていく。
 そうこうしているうちに唐突に物語が終了。

 次の瞬間に、これが実は劇中劇であることが発覚する。
 ここでやっと分かった。なるほどこの作品、実は撮影の裏側を描くものなんだ。ゾンビ映画のように見せて、実はモキュメンタリー…のように見せてバックステージものか。いろんなジャンルを詰め込んだ作品であることに。

 ここからはコメディパートになっていく訳だが、これが又上手く出来ている。
『ONE CUT OF THE DEAD』劇中に「監督」として出てくる人物が実は本当の監督で、メイクがその奥さんが演じていることが分かるのだが、何故そんなことになってしまったのか。そしてくせ者揃いの役者たちを強調することで、どんな映画が作られたのかということが見えてくる。
 「早い」「安い」「質はそこそこ」な監督が、これまで誰もやってこなかった無茶な要求を突きつけられ、苦悩しつつ映画の準備をしていく。この過程があるから、実際に撮られた映画の裏側の苦労が笑えてくる。
 最初の『ONE CUT OF THE DEAD』で色々おかしい演出も裏に回ってみると、そうせざるを得ない状況にあったことが分かるし、それでなんとか番組を作ろうとする苦労が微笑ましい。更に一発撮りの悲しさで、途中で起こってしまうトラブルの数々。監督が身を張ってなんとか撮影を継続させたり、劇中に突拍子もないアイディアを挿入したりと言った裏側の事情が次々と現れていく。表題となった「カメラを止めるな」の台詞も、監督に感情移入してると納得の一言になる。

 それらを含めて、本作は本当に「新しい」と言えるし、
よくこのアイディアで作り上げたと監督を最大に褒めてやりたい

 あと、最後に本作は是非世界に持って行くべき作品だと思う。映画賞ではなく、ギネスブックに記録されて欲しい。『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(1999)が600万円程度の制作費に対し18億円の成績を上げたそうだが、本作の制作費はその半額以下。しかも内容が『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』よりも遥かに面白いので、是非全世界でヒットして、それを超えて欲しいものだと願っている。

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