16'12'31 | 仮面ライダークウガ3
この巻の見所は二点。グロンギと人間は仲良くなれるということをを信じようとして、手痛い失敗をすると言う事。原作者は善意の人間を平気で殺して視聴者に嫌な思いを押しつけるのを好むという特徴があって、しかもそれが私は苦手なので、「又かよ」という思いにさせられてしまう。正直これで一巻丸々使われると、読む気が失せる(好きな人にはたまらないだろうけど)。 もう一点は、クウガの物語の中にアギトが登場するという事。これは元々この二作は続き物という設定があってのことだが、この二つの物語の方向性が全然違う為、その設定、出来れば無くして欲しかったので、やっぱりげんなりしてしまった。 結局読むのに疲れただけで終わった気がする。悪いとは言わんけど、原作者の趣味につきあえる人だけつきあってくれって感じだな。 |
|||||||||||||
<楽天> | ||||||||||||||
16'12'27 | おおかみこどもの雨と雪
原作者による映画のノベライズ。面白い作品ではあるものの、内容としては本当に映画に描かれたことそのもの。付加要素がほとんどないのと、文章がちょっと練れてないところもある。 |
|||||||||||||
<楽天> | ||||||||||||||
16'12'24 | テラフォーマーズ18
第2部地球編の開始となるのだが、ここまできて「今まで火星でやってきたことは全部無駄でした」という強烈なオチがついてしまった。本当に何をやりたいのかよく分からなくなってしまった。 その上で燈がますます強くなったこと。他にもオーガン手術を受けた人間が何人も出てくる(前に地球に残って要人ガードをしてた人とか)。なんだか話も更に混迷を増してきたとか。 でもなんだか嫌いになれない自分もいる訳だが。 |
|||||||||||||
<楽天> | ||||||||||||||
16'12'22 | 夢をかなえるゾウ
内容的にはよくあるハウトゥ本と何ら変わりが無いが、小説形式にして、キャラ立ちのするガネーシャという存在感のお陰で非常に面白い物語に仕上げられていて、笑って読みつつ色々考えさせられる作品になってるのが特徴。 結論として言うならば、自分を変えることはそう難しいことでは無い。だが一番大変なのは、変わると言うことをとにかく継続して続けられるかどうかということになる。 |
|||||||||||||
<楽天> | ||||||||||||||
16'12'18 | 夏目友人帳8
前巻が祓い屋の話でちょっと重めだったが、今巻は主に夏目と人間の友人たちの関わりをメインにした、比較的ほのぼの系に戻ってきてる。やっぱりこっちの方が本作っぽくて良いかな。 |
|||||||||||||
<楽天> | ||||||||||||||
16'12'15 | ゆでたまごのリアル超人伝説
著者の半生とか大仰なことを言ったとしても、二人は高校生でデビューして、あとはずーっと漫画書いてきただけなので、特段語るべき人生などない。だが二人が大好きというプロレスの名勝負やら、実在のプロレスラーがいかに漫画に生かされてきたかという部分に特化して語られているので、充分に面白い。言ってしまえば、この二人にとって人生とはプロレスファンと漫画家の両輪であると言うことであり、それを悪びれずに語ってるのがとても好感度が高い。 オタクとして素敵な人生と言えるのかもしれないな。 |
|||||||||||||
<楽天> | ||||||||||||||
16'12'10 | 月刊少女野崎くん5
夏合宿を一応のメインに、野崎を振り向かせる為に小悪魔を目指す佐倉とか、一年前の二人の出会いとかを描くが、相変わらずクスクスと笑える演出が目白押しで、実に楽しい作品となってる。 ありがちなパターンのような気はするが、野崎の描く少女漫画のヒロインは、実は過去出会っていた佐倉がモデルだったというオチもあり。 |
|||||||||||||
<楽天> | ||||||||||||||
16'12'06 | とらドラ!4
みんなと一緒の一夏の出来事を描いた話となるが、終わってみると全く何も進展していない。ただ、それぞれが見えなかった一面をさらけ出すようなところがあって、そこは楽しかったかな。SFではない、古くからある群像恋愛劇としてはこれで充分。 |
|||||||||||||
<楽天> | ||||||||||||||
16'12'03 | 血界戦線1
刊行から随分経過し、アニメまで作られた後になってから読み始めるという、大変遅い読み始めとなってしまった。著者らしく読みにくい作品ではあるが、相変わらずぶっ飛んだセンスの良さで読ませてくれるところが流石というべきか。 繰り返すけど、よくこれを普通の少年誌で連載したもんだ。それくらい読み込まないとコマの一つ一つが理解できにくい。 |
|
||||||||||||
16'12'01 | ガストン・ルルーの恐怖夜話
基本的に著者は、一見超常現象に見えてしまう物語をいかに道理的に可能かどうかという事を描く作家で、まさしく推理作家であると言えるし、基本本作もその路線に則っているが、ところどころに本物のオカルトを忍ばせてる。オチはどっち?と考えるのが楽しい。 |
|||||||||||||
<楽天> | ||||||||||||||
16'11'24 | ワンパンマン7
相変わらずサイタマの出鱈目な強さを堪能できる話。強さだけで言えば現時点では最強の宇宙人が登場し、ワンパンでサイタマを月までふっとばしたのだが、そのまま鼻つまんでジャンプしたら地球に戻るとか、常識外の描写が光る。 アニメ化された物語はここまでということで、物語としても一区切りと言ったところか。 |
|||||||||||||
<楽天> | ||||||||||||||
16'11'20 | 小説 君の名は。
監督自身による映画のノベライズというか、原作。物語事態はアニメと同じだが、問題点として、映画の方が物語として奥が深かったような気がするということ。本来心情に踏み込めるはずの小説の方が表層的に思えるってのは不思議なものだ。 あと、本作は一人称で描かれるのが特徴だが、瀧側の方はともかく、三葉側の描き方が読んでるだけで恥ずかしくなるって問題がある。 |
|||||||||||||
<楽天> | ||||||||||||||
16'11'18 | はじめの一歩114
もう止めようとか思いながら結局読み進めている本作。 本巻の見所を言うならば、千堂が中心になってキャラ達を引っ張っていると言う所で、一歩や宮田に喝を入れてた。なんだか無くなったはずの一歩対宮田が行われそうな展開になってきたな。でもやたら良い人間になって人にアドバイスしたり、好きな人に告白したりとこのパターン、いわゆる死亡フラグって奴では無かろうか?それが一歩のモチベーションになるとか… |
|
||||||||||||
16'11'16 | 宮本武蔵
いわゆる司馬史観と呼ばれる伝記で、いろいろな調査と文献を漁っての事だが、武蔵の心境にまで踏み込んでいる為、歴史書と言うよりほぼ創作物。まず著者の考えが前提にあって、それを裏付ける為に証拠を羅列することに終始する。 でも、これが本当に歴史小説と呼ばれるものでもある。その思い込みこそが楽しいものである。 |
|||||||||||||
<楽天> | ||||||||||||||
16'11'13 | テラフォーマーズ17
一応第一部が完結した。しかし、なんか凄まじく中途半端な物語でもあった。流石に完膚なきまでに死んだはずの人間を次々に生き返らせるのは無理があるし、これまでやってきた事って一体何?状態。 でも文句は言ってもこの熱さは嫌いじゃないので、ついつい読み進めてしまう訳だが。 |
|||||||||||||
<楽天> | ||||||||||||||
16'11'10 | アメリカひじき・火垂るの墓
著者による戦争文学で、どうにもはまれなかった『火垂るの墓』(1988)が、原作なら分かりやすいか?と思って読んでみた。とっかかりはとにかく読みにくい。同じセンテンスで戦時中の過去と現在の自分をザッピングして描いていて、文章としては読み飛ばせず、その文体そのものも文学と言うよりは散文みたい。読み方を理解すれば大分読み進みは早まるけど、そうなると今度は内容が妙に尾籠なものが多い為、そこでもげんなり。文体に馴れた分、リアリティを持って迫ってくるので、少々気分悪くなってしまう。なんだか微妙な作品群だ。 |
|||||||||||||
<楽天> | ||||||||||||||
16'11'08 | 激マン! マジンガーZ編4
今巻は漫画そのものよりもアニメの方に重点が置かれた話になった。最初の名作と呼ばれたジャンボマシンダーの開発秘話や(今やこれ数10万するお宝<amazon>)、ジェットスクランダーが何故登場したかなど、裏話の宝庫が楽しい。 一方、リメイクされたマジンガーの話はちょっと戦が書き込まれすぎてるのとエロ方向に話が触れてるのがちょっと引くか?少年誌に連載されてたって設定をもっと大切にして欲しかったところだ。 |
|||||||||||||
<楽天> | ||||||||||||||
16'11'03 | ハーモニー
「虐殺器官」からやく半世紀後の世界を描く作品となる。「虐殺器官」」と同じく一人視点で、世界を変えようとする革命を目撃するというパターンは同じではあるが、その革命の方向性が真逆となっている。かなり圧倒される内容で、今更ながら著者の早逝が惜しまれる。 |
|||||||||||||
<楽天> | ||||||||||||||
16'11'01 | ワンパンマン6
海底人の襲撃の後は宇宙からの侵略と、なんでここまでって位に地球の危機が続く。 サイタマのいないところでは本当に地球の終わり?というようなシリアス展開となるが、サイタマが出た途端話がゆるくなってしまう。これこそが本作の最大の売りでもある。 |
|||||||||||||
<楽天> | ||||||||||||||
16'10'29 | 終わりと始まり アクセル・ワールド15
前巻でこれまで以上に困難なミッションを二つクリアしたところで、更に道のミッションが重なるという展開となる。設定的にはとても燃えるのだが、やや話の引き延ばしのようにも感じられてしまい、そろそろ著者のパワー切れに近くなってきたか?と言う印象もあり。 |
|||||||||||||
<楽天> | ||||||||||||||
16'10'27 | げんしけん20 二代目の十一
いやはやこじれきった人間関係となってしまった。最早オタクとかなんとかじゃなくて、多角的な恋愛ものと化してしまった…これが平常運転か。 そういう恋愛模様だからこそ、テンポ良くいってほしいのだが、引き延ばしが少々露骨すぎて中だるみっぽくなってしまったのが残念ではあり。 |
|||||||||||||
<楽天> | ||||||||||||||
16'10'25 | 謎解きはディナーのあとで2
軽く読む分にはなかなか楽しい。ただ、本格推理を目指してるのは良いけど、リアリティの無さ加減がねえ。それを飲んでこそ楽しめる訳だけど。 |
|||||||||||||
<楽天> | ||||||||||||||
16'10'21 | テラフォーマーズ16
ちょっと前に救世主の如く突然現れた“最強の男”ジョセフが突然豹変。単純な正義の味方じゃなかった訳ね。しかも唐突に挿入されたジョセフの過去の話が、これまで散っていった人たちの良き過去話とは全く逆のベクトルになってて、唖然とさせられる。あと燈の救出があんまりにも唐突すぎてこれにも唖然。こんな救出で本当に良いの?これまでやってきた努力の大半が無駄になるんだけど。 ここまで引っ張ってきて、こんなちゃぶ台返しをやらかすとは思いもしなかった。お陰で妙な作品になってしまったな。嫌いじゃないけど。 |
|
||||||||||||
16'10'19 | オリバー・ストーンの告発 語られなかったアメリカ史1
元々はもっと難しい内容だったらしいが、若者向けにリニューアルしたものらしい。なかなか読み応えはあったが、はっきり分かったのは、著者がウッドロー・ウィルソン大統領が今のアメリカの方向性を作ったものと考えており、そしてとても嫌っていると言う事。特に国外に対するアメリカの発言権のために相当非道なことをした大統領として書かれているのが面白い。 基本的に著者のリベラル思想が強く出た作品ではあるが、その中に、アメリカ国内に厳然として存在するレイシズム思想に対する告発がかなり明確に出ているのが特徴か。 |
|
||||||||||||
16'10'14 | トクサツガガガ3
前巻のラストで隠れオタが発覚?というパターンだったが、すぐにその物語は展開せず、むしろ日常のちょっと良い話に特撮を絡めるというパターンが大部分。パワーがちょっと落ちたようなところもあるけど、隠れがリアルなオタ友と熱く語り合うとか、やっぱりツボを押さえた物語がなんともいい具合。 1巻に出ていたような転げ回りたくなるような恥ずかしさは消え、その分安定した面白さになったと言うべきだろうか? |
|
||||||||||||
16'10'12 | 少年探偵
多くの作家の競作と言った形で少年探偵団を描く企画の一つで、本作は名探偵明智小五郎と小林少年の出会いが描かれている。ただ原作を大胆にアレンジしてあって、小林が華族の出身であったり、明智がハーフであったりと色々趣向が凝らされている。かつての少年用の読み物よりはぐっと大人向けの本格推理調になってるのが特徴。江戸川乱歩とはちょっと違った少年探偵の素がが良い感じ。 |
|
||||||||||||
16'10'09 | シドニアの騎士5
前巻のラストで岐神が何者かに襲撃されたが、それはかつてシドニアを危機に陥らせた伝説の科学者落合によるもの。精神を乗っ取られて落合になってしまった。しかし落合と言えば、既に小林の秘書としてそのクローンが、そして補助脳としての存在もある。形は違えど、これで三人の落合が存在すると言うことに。えらく複雑な設定になってきたな。一方、星白も多量のコピー体が奇居子側にいるため、いろんなところでその姿が出てきているので、同じキャラがあっちこっちに登場するというややこしい話に。 |
|
||||||||||||
16'10'07 | 少女奇譚 あたしたちは無敵
なんか昔のコバルト文庫を思い出させるような作品群。どれもオチが弱く、やや投げっぱなしのような印象もあるが、それは世界観を壊さないよう配慮したのかも知れない。少し不思議な世界の雰囲気を楽しむ作品として捉えるべきか。 |
|