読書日誌
2018’10~12月

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映画
19'02'04 暗恨
リチャード・フランクリン・シーライト (検索) <amazon> <楽天>
 親友のふりをしながらその心を弄んでいた考古学者マルタッキが亡くなり、彼の妻と財産を独り占めにしたウェッソン・クラークは、マルタッキの遺品の中に自分宛の小箱を目にする。大変貴重なその箱を手にとって眺めている内、そこに封印が施されていることに気づく。

 死んだ人間による復讐という純粋なホラーを扱った作品で、キングあたりが好みそうな素材だった。短い作品だが、ポイントを押さえた作りになってる。
<A> <楽>
19'01'02 屍衣の花嫁
ドナルド・ワンドレイ (検索) <amazon> <楽天>
 愛する婚約者ミリアムの死を看取った“私”は、ミリアムとの再会を熱望していたが、やがて夜な夜なミリアムが“私”を訪ねてくるようになった。しかも彼女と出会う場所は、夢の中で次々変わり、やがてこの世ならざる恐怖の空間へと変化していった。

 神話大系の設定を味付けにした純粋なホラー小説。短いけど雰囲気がなかなか良く、ちょっとした映画に仕上げられそうな雰囲気はある。
<A> <楽>
18'12'31 ドリフターズ6
平野耕太 (検索) <amazon> <楽天>
 人類連合軍と国王軍との全面対決が始まった。圧倒的な物量で押しつぶそうとする国王軍に対し、ギリギリの戦いを強いられる連合軍。国王軍に仇敵の姿を認めた信長は激高し、指揮系統が乱れていくのだが…

 人類対国王。これが最終対決になるのかどうかは分からないが、とにかく人類側の圧倒的不利な状態で開戦。
 主人公の島津豊久だけが全く変わらず、ただ戦って死ぬためだけに行動してるので、とても一貫してるのだが、それだけでは話は終わらないだろう。
<A> <楽>
18'12'28 奈落より吹く風
オーガスト・ダーレス (検索) <amazon> <楽天>
 カナダの騎馬警官隊の隊員が雪の深い日に3人のうち捨てられた死体を発見した。まだ息の残っている一人から聞かされた恐るべき事実とは…

 怪物の暗喩を入れた超常現象の話ということになるだろうか。ラヴクラフトが得意としたパターンだが、それを著者がまねて作ってみたという感じの話だった。
<A> <楽>
18'12'25 銀の匙14
荒川弘 (検索) <amazon> <楽天>
 御影の畜産大学受験の日、八軒の会社ではばんえい競馬場でピザの販売を行うこととなった。御影のことを気にかけつつも、売り上げにも気を配らねばならない八軒。そしていよいよ二人の恋の行方も…

 前巻から随分間が開いてしまったが、もう卒業間近でばたばたしてる感じ。話はまだいくらでも続けられるけど、少年誌ではそろそろ区切りの展開に入ってきた感じ。
 今巻ではギャグ担当が大川先輩が全部持っていってしまって、そっちばかりが楽しくなってしまった。
<A> <楽>
18'12'21 羅睺(ごう)星魔洞
オーガスト・ダーレス (検索) <amazon> <楽天>
 ビルマ(ミャンマー)の奥地を探検してきたが、帰還後に決してそこで見聞してきたことを語らなかったエリック・マーシュの死後発見された手記から知られる、人ならざるもの同士の戦いの記録を紐解く。そこに現れたのは、死んだはずの中国人科学者フォー・ラン博士と、亜人種チョチョ族の関係、そして地中深く眠るとされる兄弟神ロイガーとツァールにまつわる物語。

 いわゆるクトゥルー神話の原型となった話。
 これによると、かつて地球を支配していたのは<古き者>という種族だったが、その後にやってきた邪神によって駆逐され、その後邪神達が眠りについているのが今というもの。神話大系では<古き者>、邪神、邪神を封印した存在という三種類の人を超越した存在があるという設定がはっきりした。
<A> <楽>
18'12'19 銀河鉄道999 1
松本零士 (検索) <amazon> <楽天>
 遙か未来。宇宙に進出した人類は自らの体を機械化し、長い寿命を謳歌するようになっていた。一方生身の人間はひたすら差別され、機械の体を買うための重労働を課されている。そんな中、母を殺され孤児となった少年星野鉄郎は無料で機械の体をくれるという星に向かう銀河鉄道に乗ろうとあえいでいたが、そんな鉄郎の前に現れたのは、死んだ母そっくりな女性だった。

 これまで数話を飛び飛びに読んだことがある程度の作品だが、最初の1巻を一気読み。思ってた以上に内容はリリカルで、SFというよりもアンビバレンツを題材にした詩のよう。
 そういえばテレビアニメも話の最後に必ず詩のようなナレーションが付いていた事を思い出した。
<A> <楽>
18'12'15 脳を喰う怪物
フランク・ベルナップ・ロング (検索) <amazon> <楽天>
 航行中の大型船に乗っていたスティーヴンは、ある日波の彼方に救命ボートを発見する。乗っていた船乗りは全員死亡していたが、不審な死体があったことから引き上げて調べることにしたのだが、その夜に船の乗務員全員が悪夢を見てしまう。

 異世界に引きずり込まれそうになった男を描く話。著者の「怪魔の森」と同じ怪物が出てくるので、これが著者の考えるホラーというものなのだろう。
<A> <楽>
18'12'14 はじめの一歩122
森川ジョージ (検索) <amazon> <楽天>
 ボクシングを引退した一歩は会長からの薦めもあり、セコンドとしてジムに関わることになった。初セコンドは木村の試合だったが、一歩がやることなすことずれたことばかりで、会場中の笑いを誘うことに。

 引退したというくせに未だにボクシングに関わる一歩の奮闘が描かれるのだが、正直読んでいて辛い。今更一歩の痛々しさを笑う気にもなれないし、未練たらたらな言動に苛々してしまう。
 一歩が再びボクシングを始めるまでのタメだとは思うのだが、全然うまく機能してない。
<A> <楽>
18'12'11 足のない男
ドナルド・ワンドレイ (検索) <amazon> <楽天>
 かつて今後に向かって全滅した調査隊には生き残りが存在した。アフリカのうらぶれた酒場に座りこみ、語り始めた恐怖体験とは…

 世界のどこかに古代の邪神を祀る人間がいて、そこに偶然入り込んでしまった人間が不幸になる。小説におけるホラー作品の定番だろうが、いかにもラヴクラフト好みと言った感じの作品。
 この話のオチは確か筒井康隆も同じような短編を書いていたような気はする。
<A> <楽>
18'12'07 KEYMAN13
わらいなく(検索) <amazon> <楽天>
 この世と二重螺旋の世界をつなごうとするバトラーとそれを阻止しようとするドクター・ネクロとフランクだが、現場に向かったアレックスの前に、なすすべもなく崩れ落ちる二人の姿が…

 最終巻。長く続いたこの物語も、始まりの二人が門を閉じて向こうの世界に行くことで大団円を迎えた。ただし世界の混乱はほんの少し良くなっただけで、まだまだ混沌とした世界は続いている。力を持ったマイノリティがひしめき合う世界なので、そのままいろんな方向に話を展開させやすい。この世界観で他の話を描いても良いんじゃないか?
 ところで後日譚で、念願のヒーローとなったピートがまんまピーター・パーカー化してる。テンプレヒーローになったということかな?
<A> <楽>
18'12'04 魔道師の挽歌
クラーク・アシュトン・スミス (検索) <amazon> <楽天>
 先史文明であるハイパーボリア時代。邪神ツァトゥガに仕える魔道師エイボンは追っ手から逃れるために邪神からもらった扉を用いて異次元へと向かう。一方、エイボンを追う神官モルギも危険を顧みず、その扉に飛び込むのだが…

 R・E・ハワードのコナンが活躍したとされるハイパーボリアを舞台にした作品。調べてみたら、このハイパーボリアの設定は著者が作り上げたもので、スミスはその設定を借りたというのが分かった。ハワードはこれを「ハイボリア」としている。
 クトゥルフ神話大系ではよく登場する「エイボンの書」の著者とされるエイボンの冒険というか、この世界から消えた後でどこに行ったかを描くものだが、作品としてはとてもあっさりした異世界ものといった風情。
<A> <楽>
18'12'01 墓場鬼太郎2
水木しげる (検索) <amazon> <楽天>
 地獄から蘇った水木は鬼太郎と共に廃業した三味線屋を下宿に住み着いた。小学校に通うようになった鬼太郎は、三味線屋の娘寝子に恋心を抱く。その頃、ねずみ男は人気歌手のトランク永井という男に近づき、吸血木の種を植え付けられていた。

 現実世界の物語となり、1巻のようなおどろおどろしさは無くなってるが、とぼけた魅力が出ていて、これはこれで楽しい作品になってる。鬼太郎も基本的には自分勝手に生きていて、偽善的なところが全くないのも、「ゲゲゲ」っぽくなくて良い。
 あと、以降「ゲゲゲ」に登場する妖怪達があらかた出てきているのも面白いかな?一コマだけのシルエットが大半だけど。猫娘だけはオリジナルは本物の人間の女の子で、三味線屋に憑いた猫の呪いによって猫娘になったらしい。
<A> <楽>
18'11'28 納骨堂奇談
オーガスト・ダーレス (検索) <amazon> <楽天>
マーク・スコラー (検索) <amazon> <楽天>
 曰く付きの古い屋敷を持つロンディール家の館で、当主であるアンバーの二人の叔父が館の中で行方不明になってしまった。家族総出で二人を探すが、実はこの館には、封印された地下にあるものが眠っているという。

 B級映画の教科書的な作品で、人によって封印が解かれた怪物が出て、人の手によって倒されることを含め、大変映像的な作品になってる。今となっては使い古されたものとは言え、そのオリジナルを見てる感じだ。
<A> <楽>
18'11'25 YASHA5
吉田秋生 (検索) <amazon> <楽天>
 治療不可能のウイルスが蔓延する中、いくつもの弱みを握られて脅迫を受ける静は致し方なく雨宮家の言うまま自らを差し出す。だが静の命を受けたケンと、静を密かに応援することを決めたチャイニーズ・マフィアのシン・スウ・リンが独自に動いていた。

 日本全体を舞台にした大がかりな話のはずなのだが、やってることは雨宮家のごたごた騒ぎに巻き込まれるだけなので、規模が大きいのか小さいのかよく分からないと言うのがなんとも。
 ちょうど今テレビアニメで「BANANAFISH」やっていて、若い頃のシン・スウ・リンが出ているけど、その辺のギャップが楽しい。
<A> <楽>
18'11'22 Re:ゼロから始める異世界生活7
長月達平 (検索) <amazon> <楽天>
 死に戻りを繰り返すことで得た情報をつなぎ合わせたナツキ・スバルは、クルシュとの取引に、白鯨討伐についての情報を提供する。クルシュの求めていた情報を与えることができたお陰で、クルシュと、商売のにおいを嗅ぎつけたアナスタシアの一時的な協力を取り付ける。しかしそれは未だ誰も成功したことがない白鯨討伐に挑まねばならないという難事業と直面させられることになる。

 今巻は死に戻りは一度も無し。ひたすら白鯨討伐の話が展開していく。非常に熱い展開で、読む方にも力が入る。
 これまで描かれてきた痛々しいスバルの行動の中にもいくつもの伏線が入っていることも分かった。
<A> <楽>
18'11'19 ウルトラマン(全)
一峰大二 (検索) <amazon> <楽天>
 幼児誌である「ぼくら」に連載された「ウルトラマン」のコミカライズ作品。ネロンガ、グリーンモンス、ギャンゴ、ペスター、バルタン星人、アボラス&バニラ、ゴモラ、レッドキング、ケムラー、スカイドンの物語の他、テレビでは没となったタンギラー、ヤマトンなどの話も収録する。

 「ウルトラマン」のコミカライズはいくつかあるが、たぶん本作が最も有名なものとなるだろう。幼児誌の連載だったためか、ホシノ少年が半ば主人公のようなものになってるのが特徴で、ハヤタ隊員が頼れる兄貴のような存在として描かれている。
 本作のウルトラマンはいくつかの際だった特徴が見受けられる。例えばそれはハヤタとウルトラマンはシームレスに結びついた存在で、同一人格を持つこと。これによってウルトラマン状態で怪獣攻略に悩んだり、残り時間を考えながら攻略方法を編み出したりもしてる。後の「ウルトラセブン」に受け継がれた設定とも言える。
 他に、何故かスペシウム光線が弱くてほとんどの怪獣に通用せず、その代わり八つ裂き光輪(ウルトラスラッシュ)でのフィニッシュが多いのも特徴か?
<A> <楽>
18'11'17 虚無への供物 下
中井英夫 (検索) <amazon> <楽天>
 氷沼家をおそう悲劇は続き、関係者が次々と奇怪な死を遂げていく。素人探偵奈々村のフィアンセ牟礼田俊夫帰国したことで事件は新たなる様相を見せ始めるのだが…

 ようやく名探偵らしい人物が現れたことで物語はすっきりしたのだが、何もかも知っていながら、敢えて煙幕を張るような言動をする牟礼田のお陰で余計事件が分かりづらくなってしまった。しかもこのオチの強烈さはすごいもので、推理小説そのものに対する一種の挑戦というか、メタ小説というか。その辺がさすが三大奇書と呼ばれるだけのことはある。
<A> <楽>
18'11'14 虚無への供物 上
中井英夫 (検索) <amazon> <楽天>
 1954年。洞爺丸沈没事件で両親を失った氷沼家の三兄弟。粛々と遺産整理が進められており、家屋敷を手放すかどうかの協議に入っていたその矢先、息子の一人蒼司が密室の風呂場で突然死した。状況から警察はそれを事故死と判断するが、出てきた蒼司の日記から、他殺を疑う親族たち。その事件に、氷室家と浅からぬ縁を持つ素人探偵たちが真相をかけて推理を始めるのだが…

 三大奇書と呼ばれる推理小説の一冊。きわめてメタフィクショナルな作品で、複数の素人探偵たちが推理合戦を行うという形式はなかなかに新鮮。密室殺人の真相さえ暴ければそれで良いというのでもないらしい。
<A> <楽>
18'11'11 こぐまのケーキ屋さん そのに
カメントツ (検索) <amazon> <楽天>
 こぐまの経営するケーキ屋さんの店長と、その手伝いをするてんいんさん。二人はいつも仲良くケーキを売っている。ケーキ作り以外はこどもと変わりないこぐまは、いろんな事に興味を持ってよりみちばかりするが、それを温かく見まもるてんいんさんとの二人三脚を描くシリーズ第2巻。

 常に傍らに置いてぼんやり読むのにこれほど似合う作品は無い。twitterで全話読んではいても、やっぱり紙で置いておくのが一番のようだ。
<A> <楽>
18'11'10 雪の妖精 アクセル・ワールド21
川原礫 (検索) <amazon> <楽天>
 赤と黒の合同レギオンによる白のレギオン拠点への突入作戦が開始された。だがそれは事前に察知されており、周到な罠が張り巡らされていた。レギオン全滅を防ぐため、シルバー・クロウ=ハルユキとライム・ベル=チユリの二人だけが何とか離脱してセーブポイントへと向かう。一方、静観するはずの両レギオンの王スカーレット・レイン=ニコとブラック・ロータス=黒雪姫も罠を感知してブレイン・バーストにログインしていた。

 丸々一巻を使った領土戦。二巻分くらい使うべき話を一巻で無理矢理終わらせた感じがあって、怒涛の展開となった。ラスト、全てが無駄になったかと時に…という引きが描きたかったんだろうな。
<A> <楽>
18'11'08 白と黒の相剋 アクセル・ワールド20
川原礫 (検索) <amazon> <楽天>
 加速研究会の本拠地が白のレギオンにあると知った黒雪姫をリーダーとする黒のレギオン“ネガ・ネビュラス”は、赤のレギオン“プロミネンス”と手を組んで一時的な連合を提案する。だがかつて赤のレギオンを壊滅状態に貶めたブラック・ロータスに対し含む思いを持つプロミネンス側が最初から大荒れとなってしまった。

 今回はほぼ会議だけで終わると言う事で、動きがあんまり無い話になっていた。基本的に本作は、話し合い、物語の展開、アクションで展開していくのだが、ほぼ丸々会議というのは初めてでは?最後の最後で侵入した途端、大ピンチの引き。
<A> <楽>
18'11'06 トールキンのシグルズとグズルーンの伝説
J.R.R.トールキン (検索) <amazon> <楽天>
クリストファー・トールキン (検索) <amazon> <楽天>
 オーディンによって支配される地にあって、強力な一族ヴォルスーン族がいた。滅亡の危機に何度もさらされながら、やがてシグルズという英雄が誕生する。
 失われた北欧神話の書物の断片からヴォルスーン一族の物語を見つけ出した著者が数少ないいくつかの断片と他の書物からの引用を元に再構築した神話の素描。それを息子のクリストファーが解説を加えて一冊の本に仕上げた作品。
 人の生き死になんて簡単なもの。そんな時代の物語。
<A> <楽>
18'11'05 墓場鬼太郎1
水木しげる (検索) <amazon> <楽天>
 血液銀行に勤める水木は採取した血液の中に人間のものではないものが含まれているため、その調査を命じられる。偶然それが家の近くの住民だと知った水木はその家に向かうが、そこに住んでいたのは人間では無く妖怪の夫婦だった。もうすぐ子どもが生まれるという二人をそっとしておくことにしたのだが…

 著者が貸本屋時代に描いたというオリジナル版の「鬼太郎」の話。「ゲゲゲの鬼太郎」とは異なり、善悪の判断が全くないだけに、周囲の人間を巻き込んで迷惑ばかりかけてるし、とばっちり受けて死人も出ている。
 線の雑さもあって読みにくいが、それがおどろおどろしさになってる。
<A> <楽>
18'11'03 オーバーロード3 鮮血の戦乙女
丸山くがね (検索) <amazon> <楽天>
 配下のシャルティアの裏切りの報に驚いたアインズ・ウール・ゴウンは他の部下達に調査を命じるが、そこで分かったのは、シャルティアはかつてアインズがいたゲーム“ユグドラシル”の最強の“ワールド・アイテム”の力によって命令を受けているということだった。この世界にはないはずのワールド・アイテムの存在と、あり得ない裏切りに対処しなければならなくなるのだが…

 基本的には主人公が圧倒的な力で敵をねじ伏せるという構図は変わってない。今巻の場合、相手は自分より攻撃力のある存在だったが、その分は知恵でフォロー。
 いきなりの部下の裏切りによって、これまで順調に進んでいた物語が一気に緊張感を帯びるようになり、いくつかの新しい謎も出てくるようになった。それより用語についていけなくなりつつある。
<A> <楽>
18'11'02 新・餓狼伝 巻ノ四 闘人市場編
夢枕獏 (検索) <amazon> <楽天>
 “仕事屋”土方元から、今度開催されるという闇の闘技場“闘人市場”の審判を依頼された丹波文七。そこで戦うのは文七とは浅からぬ縁である姫川源三と磯村露風。決して若くはない二人だが、それぞれに負けられない理由を持ち、勝負に臨む。

 一体何年ぶりだろう?かなり間が空いたお陰で、名前が頭の中で一致するまで時間がかかり、分からないキャラはWikipediaで検索しながら読んでいくため、大変時間がかかってしまった。
 ただ、ようやく物語が畳まれ始めている事も分かる。やっと終わりに向かうのか?
 そう言えば獅子の門の登場人物である久我重明が現れた。著者にもお気に入りキャラなのかな?
<A> <楽>
18'10'30 新幻魔大戦
石ノ森章太郎 (検索) <amazon> <楽天>
平井和正 (検索) <amazon> <楽天>
 幻魔の侵攻によって滅ぼされてしまった地球。最後に残った超能力者達は、時を超える能力を持った一人の超能力者お時に希望を託して過去へと送り込んだ。お時がやってきたのは江戸時代初頭。そこでこの世界を住みやすいものに変えたいと願う青年由井正雪と出会う。一方、タイムトラベラーの存在を知った幻魔も又刺客を送り込んでいた。

 平井和正の小説「新幻魔大戦」の漫画化作。少々中途半端な終わり方をした「幻魔大戦」を受け、出来るだけ原作準拠にしようとしたのは分かるのだが、もはやこれ漫画ではなく、小説のイラストを漫画風にしたものと思った方が良いくらいに文字数が多く、読み切るのにも一苦労。更にやっぱり中途半端な終わり方をして、モヤモヤがたまる。
 ところでこの作品で一番面白いのはラストの著者による後書きだろう。ルサンチマンにまみれた思いを隠すこともなく吐き出してるので、その痛々しさがかえって新鮮。
<A> <楽>
18'10'27 邦画の昭和史
長部日出雄 (検索) <amazon> <楽天>
 戦後日本映画を牽引したのは監督だけではない。そこには綺羅星のようなスターが存在した。そこで彼ら彼女らスターの最も見所のある作品という観点から邦画を再構築し、観るべき作品を紹介する。

 著者の思い入れがたっぷり詰まった映画紹介。あくまで主観が主なため、蘊蓄的なところは少ないが、そんなのは他の本に任せれば良い。なによりまず「俺の言葉を聞け!」的な映画紹介は読んでてとても楽しい。
<A> <楽>
18'10'25 Re:ゼロから始める異世界生活6
長月達平 (検索) <amazon> <楽天>
 自分一人の力ではレムリアを救う事は出来ないと悟ったナツキ・スバルは、なりふり構わず他の王位候補者に助力を求める。ところが何の権限もないスバルは全員から追い出されてしまう。仕方なく絶望的な状況の中、レムと二人でロズワール邸に戻らざるを得なくなるのだが…

 6巻まで来てやっと面白くなった。というか、これまでのストレスが一気に解消されたと言うべきか。
 話としては、主人公が酷い目に遭うだけの話なのだが、やっと変なテンションが取れて等身大のキャラになったことが大きい。ようやく感情移入出来るキャラになったというか。
<A> <楽>
18'10'20 シドニアの騎士11
弐瓶勉 (検索) <amazon> <楽天>
 奇居子の大シュガフ船近くの惑星から微弱な救難信号を受け取ったシドニア。半ば谷風長道の我が儘から、その救出作戦が敢行されたが、それはかつて戦いを嫌い、シドニアを出て行った移民団の生き残り、しかも意識を持ったロボットだった。市ヶ谷テルルと呼ばれる彼女は長道を災厄をもたらすものと教育されていたため、激しく長道に反発するが…

 ほぼ丸々新キャラの市ヶ谷テルルにあてられた巻だった。もう話を畳む時期に来ているはずだが、ここに新キャラ、しかも典型的なツンデレキャラを入れてしまうあたりが意外。いつの間にやらハーレム状態で長道の周りは女の子ばかりになってる感じ。
 口が悪いテルルに「恥部そのもの」と呼ばれたつむぎがスカートを生成して着込むとか、細かいところに笑える部分が多い。
<A> <楽>
18'10'19 機龍警察 暗黒市場
月村了衛(検索) <amazon> <楽天>
 機龍隊の一員であるユーリ・オズノフは突如警視庁との契約を解除されてしまった。警察官としての行き場を失ったユーリは昔のツテを頼り、ロシアの武器商人ゾロトフと共に兵器の密売に手を染める。その取引の中に、機密中の機密であるはずの機龍と思しき出品があることを知るのだが…

 前巻のライザに続き、もう一人の機龍操縦士ユーリが主人公となったは無し。ユーリが機龍パイロットになったのかの経歴と、過去を乗り越えるまでを描いている。アクションは最後だけだが、それが無くてもちゃんと見せるのが著者の力量。
<A> <楽>
18'10'18 新仮面ライダーSpirits15
村枝賢一 (検索) <amazon> <楽天>
 バダンの龍をコントロールして大首領の閉じ込められた空間に現れたライダーマン結城丈二は持てる力の全てを使って大首領に挑む。そんな丈二に向かって大首領が見せたものとは…

 敵に寝返ったと思われた結城丈二の本当の狙いは、大首領との一騎打ちだった。しかし実力差は如何ともしがたく、あとは死ぬのを待つしか無くなった時…という話。仮面ライダーの中では最弱のライダーマンの意地と言った感じだろうか。
<A> <楽>
18'10'15 響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のヒミツの話
武田綾乃(検索) <amazon> <楽天>
 北宇治高校吹奏楽部は新任の滝の指導の下、黄前久美子らの入学した年に全国大会に出場することが出来た。激動の一年の中、部員それぞれは様々な個人的な問題を抱えながらも吹奏楽に青春を賭ける。そんな部員のこぼれ話と、新しい体制が敷かれ、次の一年に向かって行く面々の心境について描く掌編集。

 文庫一冊に14本ものミニストーリーを詰め込んだ話。この短さのために基本は他愛ないミニエピソードがほとんど。実際の高校生活でありそうな話の詰め込みと言った感じ。ただ、最後のエピソードがまるで爆弾みたいなものになっていて、ラストシーンに驚かされた。
<A> <楽>
18'10'12 日常3
あらゐけいいち (検索) <amazon> <楽天>
 いつも一緒にいながら、言葉のすれ違いから、ついに口喧嘩を始めてしまうゆっことみお。喧嘩の行方は?一方、ロボットである事を隠そうとしても隠しきれないなの。全員の日常は少しずつ変化していくようでいかないようで…

 相変わらず空気感で読ませる作品。これまでのちょい役が個性を出しはじめたり、新しいキャラが出てきたりして飽きさせない。
<A> <楽>
18'10'09 キノの旅 13
時雨沢恵一 (検索) <amazon> <楽天>
 「昔の話」師匠と弟子がクーデターの起こっている国から最小限度の労力で権力者を逃がす方法。
 「家族の国」キノがやってきた家族制度をいつでもリセット出来る国。
 「違法な国」突然焚書が行われる事になった国に来た本の売人たちにつきあうキノ。
 「旅人の国」ある国で身を粉にして働いた旅人の家族にお礼をするという旅人を乗せたシズ。
 「必要な国」一見普通の国で大歓迎を受けるキノ。ところが何故か命を狙われてしまい…

 久々に続きを読んでみたが、相変わらずで、乾いた描写が不思議とはまり、後味の悪さも含めてぴりっとした面白さがある。
<A> <楽>
18'10'04 双亡亭壊すべし 7
藤田和日郎 (検索) <amazon> <楽天>
 命がけで液体窒素を運んできた青一と縁朗のお陰で双亡亭に大ダメージを与えることが出来た。だがその破壊で逆に双亡亭の奥深くへと迷い込むこととなった凧葉はそこで双亡亭の主坂巻泥努と出会う。青一と縁朗も又紅に会おうと深奥へと向っていたが、その前に更に新たな刺客が現れる。

 前巻で無茶苦茶盛り上げて一部完となったのだが、実は一部どころかプロローグに過ぎないとのこと。いったいこれからどんな展開になるのか全く先が読めない物語になってしまった。ますます濃そうなキャラも大挙して登場してる。
<A> <楽>