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HEROES(1st)

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HEROES(Final)
タイムチャート

2006'7'22〜2007'3'21

 テレビシリーズのSF作品として製作。近年のテレビドラマ同様、ストーリーは一話完結ではなく、全ての話を用い、物語が終わった時に物語の全容が分かるように出来ているのが最大特徴。

主な登場人物
ピーター (役)マイロ・ヴィンテミリア。主にテレビドラマで活躍。代表作は本作になるが、ロッキー・ザ・ファイナル(2006)ではロッキーの息子役として登場している。
 ピーター・ペトレリ。ニューヨークで看護師をしている青年。自分は何か大きな事ができると信じていたが、その能力は他の能力者の能力をコピーすることだった。
モヒンダー (役)センディル・ラママーシー。テレビで活躍中。インド人だが、アメリカ生まれのアメリカ人。
 モヒンダー・スレシュ。インドで遺伝学を教える大学教授。父のチャンドラの主張する人間の進化の学説を支持しており、自らも人間はスーパーパワーを持てると主張する。チャンドラの死に疑問を持ち、ニューヨークへとやってくる。
ヒロ (役)マシ・オカ。本名は岡政偉。映画のVFXマンとして働く一方、数々のTVドラマに出演。本作が代表作となる。
 日本の会社員。時間と空間を自由に行き来する能力に目覚める。その一族に秘密があるらしい。
クレア (役)ヘイデン・パネッティーア
 クレア・ベネット。テキサスに住む高校生。自分に不死の能力があることを知るが、その能力を使って人助けをしてしまったことから、それを知られてしまうことを恐れている。実はネイサンの娘で、ベネットは育ての親だった。
ネイサン (役)アドリアン・パスダー
 ネイサン・ペトレリ。下院議員を目指す政治家でピーターの兄。飛行能力がある。夢見がちなピーターをややうっとうしがっているようだが、何より家族を大切にしている。
アイザック (役)サンティアゴ・カブレラ
 アイザック・メンデス。薬物中毒の画家。彼の描く絵は確実に未来を指し示す。サイラーにより殺されてしまった。
ニキ (役)アリ・ラーター。
 ニキ・サンダース。ラスヴェガスに住むシングルマザー。息子のマイカを一人で育てている。自分の中にもう一つの人格があることを知り、怯えている。
マット (役)グレッグ・グランバーグ。
 マット・パークマン。ロサンジェルスの警官。殺人犯サイラーを追っている。人の思考を読むことが出来る能力者。
サイラー (役)ザカリー・クイント
 能力者の前に現れ、次々に殺人を犯す謎の能力者。実は能力者を殺すことで自分の能力とすることが出来る特殊能力者だった。本名をガブリエルという。
ノア (役)ジャック・コールマン。
 ノア・ベネット。ミスター・ベネットと呼ばれている。クレアの養父だが、実は能力者を使って世界の改革をもくろむ“組織”の一員。
話数 タイトル コメント DVD
第1話 創世記
“Genesis”

  監督:デヴィッド・セメル
  脚本:ティム・クリング
 世界各地で同時多発的に、これまで普通に生活していた人間達の一部に特殊能力が発現してしまう。NYで看護師をしているピーターは不思議な夢を観続け、人間のスーパーパワーの研究をしているインドの大学教授モヒンダーは、父の死に疑問を呈する。そのほかにもアメリカで画家アイザック、チアリーダーのクレア、シングルマザーのニキ、日本の会社員ヒロにそれぞれ特殊能力が目覚め始める。
 いきなり多人数が登場し、それぞれが特殊能力を持つに至るまでが描かれていく。登場人物が多いため、一話目にしてはかなり詰め込んだ紹介になっていて、人物を把握するだけで結構大変。
 現時点では同時多発的な出来事が羅列のように並んでいるだけだが、これらが徐々に収束していく事になるのだろう。特に人間ドラマに重点を置いているので、単なるSFというカテゴリーにはとらわれない作品になりそう。
 この話ではピーターを中心として、兄のネイサン。アイザックの恋人シモーヌが関わり、バイトでタクシー運転手をしているモヒンダーとピーターの出会いもあり。他に同じタクシーでモヒンダーはクレアの父とも接触してる。
 特撮面で言ってもかなり派手。物理的特撮はいかにもセットだが、それでもテレビシリーズで本物の火を使ったものは珍しいが、死体から内臓がはみ出てる描写まであり、ちょっとやり過ぎの感も。
<ヒロが勤めている日本の商社の時計は何故か漢数字で書かれている。日本というものをよく示したものだが、日本人として観ると、やっぱり違和感が。
 ヒロは友人より「お前はスーパーヒロだ」と言われてるが、ヒーローとヒロを引っかけている訳ね。>
第2話 振り返るな!
“Don't Look Back”

  監督:アラン・アークシュ
  脚本:ティム・クリング
 病院で目を覚ましたピーターは兄のネイサンが空を飛んで自分を助けてくれたものと思うが、頑なにネイサンはそれを拒否する。自分の能力は遺伝的なものではないかと考えたクレアは養父に本当の両親の事を聞くが、父は何も言わず。そして何者かに狙われるモヒンダー。知らぬうちに借金取りを殺してしまったニッキー。NYにテレポートしたヒロは大喜びだが、何故か自分の事が描かれているコミック雑誌を見かけ、イラストレーターであるアイザックに会いに行く…
 主人公があまりに多いため、物語を追うだけで手一杯と言った感じだが、とりあえず今回はクレアが養女であることが分かり、その父が前回モヒンダーのタクシーに乗った男であること。アイザックの予知能力に引かれてヒロがアイザックに接触したら、なんとアイザックが死んでいたこと。ピーターの父が自殺だったことなどが新事実として現れる。他に新キャラとしてモヒンダーの父の知り合いイーデン。ロスの警官マットが登場し、未だ登場していないサイラーという超能力者がいるらしいことも発覚。本当にキャラが増えすぎだ。
 ヒロを除く全員がいきなりの能力開眼に怯え、混乱しっぱなしの状態。唯一ヒロだけが脳天気に喜んでるが、そんな彼がどん底にたたき落とされることになる。
 いきなりアイザックが死んでしまったが、これはなんの伏線なんだか。主要キャラなので死んでるはずはないのだが。なんかヒロの能力は単なるテレポートじゃなくて時間も超えられるらしい。そして彼が11月8日に見たものは、崩れ落ちるニューヨークの姿。アイザックが予知したことと同じだ。劇中に流れている時間の一月後に何が起こるのか。
<クレアの不死身ぶりは凄くなっていて、なんと首が180度回転しているのに、ギギギと音がして元に戻ってしまった。『永遠に美しく』のストリープ状態。
 かと思うと、アイザックはなんと頭を切り取られて殺されてた。描写が凄いな。サイラーによるものらしいが。
 確か主人公はピーターのはずだが、今回はほとんど活躍の場がなし。寝てるだけだからね。>
第3話 大いなる跳躍
“One Giant Leap”

  監督:グレッグ・ビーマン
  脚本:ジェフ・ローブ
 11月8日にニューヨークが壊滅する。そのビジョンを見たヒロは何とかそれを警告するため、同僚のアンドウに訴えかける。モヒンダーはイーデンと共に、父の死を探るが、そこで不思議な部屋の鍵を手に入れる。ピーターは前回飛べたことを実証しようとするが、何度やっても上手くいかない。不死身の確証ビデオが盗まれてしまったが、普通の生活を送りたがるクレアは、予期せぬ悲劇にまみえる。二重人格であることを恐れるニキは息子のマイカと共に彷徨う。人の考えが読めるというマットはFBIのオードリーによって、その能力は本物であることを確証し、捜査協力を要請する。そしてついにその姿を現すサイラー…
 前回ラストでニューヨークの崩壊。という衝撃的な展開を見せたが、それでようやくこの物語の目的と着地点が見えてくる。ニューヨーク崩壊にサイラーがどのように関わっているのか、超能力者が何故誕生するのか。少しずつ物語が展開し始めてる。まだ謎だらけで物語がどう転んでいくのか分からない。多少関わりはあるものの、まだ一人一人がごちゃごちゃに動いてるからね。
 謎の人物サイラーも登場。これまでに登場した能力者の能力を全部使えるみたい。
 今回のつながりとして、ピーターはモヒンダーの父チャンドラーの著作を見て、超能力が存在することを確信。それとマットが考えの読めない男と接触。姿形からすれば、ニキの夫DLではないかと思われる。
 ラストシーンは、クレアが目覚めるシーンだが、死んでる間に解剖され、なんとごっそり内臓を抜かれてしまっていた。この描写OK?
<クレアは自分が不死身であることをザックと話し合っているが、高校の廊下で大声で喋ってるけど、誰かに聞かれるとか思わないの?
 ヒロが少女を救うシーンでトラックから多量のおもちゃが転がり出ている。そのおもちゃって、何故かグレートマジンガー。よほどマニアックなおもちゃ会社だな。>
第4話 遭遇
“Collision”

  監督:エルネスト・R・ディッカーソン
  脚本:ブライアン・フューラー
 バーで突然倒れたマットが気がつくと、拘束されていた。そしてその前にはクレアの父ノアが見下ろしていた。ラスヴェガスに着いたヒロとアンドウは、ヒロの能力のお陰で勝ち続ける。借金主のリンダ-マンの秘書からある人物を陥れるよう指令されるニキ。生き返って解剖質から逃げたクレア。モヒンダーの父チャンドラーの著作を読んだピーターはモヒンダーに会いに行く…
 だんだんいろんな形でキャラが関わり合ってくる。モヒンダーはネイサンとピーターに、ネイサンはヒロとニキに、そしてモヒンダーとピーターがヒロに。どんどんくっついてきてるね。男女で色々なカップルもできてるけど、ほんとに人種もごちゃごちゃだ。
 謎は随分残っているが、色々な形でベネットが関わっていることが分かる。しかし朝と夜テキサスにいるベネットがロスやニューヨークに出没していることから、彼自身がなんらかの能力者であると思われるのだが…
 ピーターの能力はどうやら他の能力者の能力をコピーするものらしい。だからネイサンの近くでは空中浮揚、アイザックの近くでは未来予知、ヒロの近くでは時間静止の能力を使ってる。ただ、それだけでは無いような気もする。
 時を止める能力がある場合、どんなギャンブルも絶対に負けないのは道理。ヒロの能力の最もどうしようもない使い方だな。本人はそれをいやがっているが、アンドウはそれを利用しきろうとする。
 自分の二重人格に悩むニキだが、その周囲が更に混迷を増してる。息子のマイカも彼女の“仕事”の事を知ってるようだし、私生活もかなりぼろぼろになってる。
 未来予知をしながら絵を描いてるアイザックの目は完全に白目。これもかなり不気味。
 未だ姿を現さないリンダーマンもちょっと不気味な存在。
<胸の肉をごっそり剥ぎ取られた状態のクレアの姿を延々と映す描写あり。グロすぎるって。で、自分の皮膚を強引にくっつけ合わせて起き上がるとは、最早ゾンビ状態。
 ポーカーをやってるアンドウをサポートするヒロ。やってることは、相手のカードとアンドウのカードを交換するって奴。これはいかにもイカサマって思われるだろうけど。
 選挙を控えてピリピリしてるネイサンだが、おんなの色香にはほいほい引っかかってしまう。これはちょっとやばすぎる。本当にこいつ選挙に出るつもりなの?
 未来からピーターの前に現れたヒロは何故か忍者装束。日本を馬鹿にしすぎだろ。>
第5話 ヒロ
“Heros”

  監督:ポール・シャピロ
  脚本:マイケル・グリーン
 未来からやってきたヒロはピーターにクレアを救うように伝言する。それに従い、再びアイザックの元をモヒンダーと共に訪れる。ニキの罠にかかったネイサンはベネットに捕まりそうになるが、空を飛んで逃げる。ベネットに拉致されたマットは記憶を消され、妻のジャニスと仲直り。
 今回の関わりは、未来のヒロがピーターと出会い、ネイサンが今のヒロと出会う。そしてヒロの助言に従い、ピーターは再びアイザックと接触。サンドラを奪われたことに怒り狂ってるアイザックは全然協力的じゃないが、その能力をコピーしたピーターが未来予知をしてしまう。
 今まで蚊帳の外だったクレアが重要な役割を持つことが分かってきた。ヒロに言わせれば、命を救わねばならないそうだが、彼女って不死身だよね?
 ネットでストリップを披露していたニキは、それなりに有名だったらしく、ニキの友人アンドウがその事を知っていた。色々とつながってるもんだね。
 ベネットの凶悪な性格が徐々に明らかになっていく。クレアを襲ったブロディの記憶を奪ってしまった。ベネットと一緒にいたアフリカ系の男は記憶を操作できるらしいが、やっぱりこの人物がニキの夫DLだったらしい。
 それにしてもストーリーのフローを書く以外何もできないので、かなりレビューに困るな。
<ヒロは痛みにかなり強いらしく、ベガスであれだけぼろぼろにされたのに、「ちょっと痛かったね」とだけ。
 ネイサンは自分が飛べることをひた隠しにしてるのだが、その割にこれ見よがえしにダイナーの前に着地。本当に隠す気あるの?
 恋人を寝取っておいて、協力を要請するピーターを毛嫌いするアイザックだが、ピーターは全く動じない。こいついい性格してるよ。>
第6話 分身
“Better Halves”

  監督:グレッグ・ビーマン
  脚本:ナタリー・チャイデス
 アイザックの部屋で突然未完成の絵を描き始めるピーター。それによってアイザックもピーターのことを信用するが、肝心のチアリーダーの行方を示す絵が消えていた。その頃クレアは両親が見つかったと報告を受けていた。そしてヴェガスのヒロは昨日襲われた男から、闇カジノに連れて行かれてしまう。モヒンダーは帰国。クレアは本当の両親と出会う。
 つながりとしてピーターとアイザックがお互いが能力者であることを確認。そしてヒロとDLとニッキーの接触。それら全てが実は完全に離れているクレアの方向を向いていることが分かる。謎は謎のままだが、少しずつ話が固まってきているのは確か。
 リンダーマンから逃げ回っているDLだが、リンダーマンの金を奪ったのは、実はDLではなく、ニキのもう一つの人格だったようだ。これまで謎だったその人格がついにその姿を現す。そしてDL自身が透過能力を持っているらしいが、あれ?記憶に干渉する能力じゃなかったっけ?謎の能力者だな。
 クレアは本当の両親と接触。ここでは別段何も起こっていないが、両親も能力者なのかどうか。可能性としてはかなり高いはず。ただ、この両親とは、本当に両親なのかも実は謎。
 モヒンダーの恋人のようになったイーデンだが、彼女はベネットと接触があったことが分かった。
<ヒロはカードイカサマやるさい、カードのすり替えばかりやってる。これって絶対ばれるって。常にこのキャラ微妙に外したことばかりしてるが、それが狙いか?>
第7話 偽り
“Nothing to Hide”

  監督:ドナ・ドイチュ
  脚本:ジェシー・アレクサンダー
 違う人格が現れたニキはDLにマイカを連れ去られてしまう。アイザックは絵と共に姿を消し、残った一枚の絵はリンダーマンに買われたことをピーターは知る。ザックが見つけ出したビデオを弟のライルに見られてしまうクレア。そして再びオードリーからサイラー逮捕の協力を要請されるマット。
 これまでは消極的な協力体制だった能力者達が、徐々に自分の使命に気がつき始めた。それぞれ大きな事件に巻き込まれてしまう能力者達。その中で出会いと別れを繰り返していく。どこに行ってもリンダーマンという名前が出てくる。本人が未だ出てこないのだが、キーワード的存在らしい。
 今回はヒロとDLが接触。結果としてDLの命をヒロが救う。
 ニキの第二人格の名前はジェシカというのが発覚。これまでほとんど出てこなかったネイサンの妻ハイディはかつて何らかの事故に遭って車いす生活を送っていることが発覚。それで故障中の電話を取ったマイカは、何故かそのまま電話をしてる。彼も又能力者なのか?
<クレアの治癒能力は流した血まで元に戻ってしまう。能力って、時間を戻すようなものなのか?
 ネイサンの妻ハイディは「ネイサンを恨んだこともありました」とインタビューに答えていた。ぱっと「姉さん」かと思ったよ。
 オードリーは放射能単位を“キュリー”で言ってたけど、大分前から“ベクレル”。>
第8話 0時7分前
“Seven Minutes to Midnight”

  監督:ポール・A・エドワーズ
  脚本ティム・クリング
 父の遺灰を持って故郷のインドに帰ったモヒンダーの前に現れた謎の少年。これが現実なのか夢なのかといぶかしく思うモヒンダーだが、少年を追いかける内、父の残した鍵の使い道を知る。サイラーを捕まえたと思ったマットだが、その男テッドは感情が高ぶると放射能を発する能力者だった。何者かに拉致されたアイザックは、そこに現れたノアから、自分の娘クレアを救うために絵を描くようにと強要される。ダイナーに立ち寄ったヒロはそこで最近急に記憶力が良くなったというウェイトレスのチャーリーと出会う。
 今回は全員登場じゃなかったが、その分集中して話が展開。新事実も色々発覚。能力者は何か共通した傷のようなものがあるらしいこと。能力者狩りをしているらしいノアが、クレアに対しては守ろうとする姿勢を持っている事。クレアの両親は実は既に死んでいて、やはり能力者の素質があったこと。サイラーが腕に付けている時計は止まっていて、その時刻が0時7分前であること。などなど。サイラーも時空を超えることが出来るらしいので、やっぱりニューヨーク大爆発との関わりがあるのだろうか?
 新しい能力者としてチャーリーが登場。ただ出てきたらあっけなく殺されてしまった。お陰で自分がヒーローだと思い込むヒーローは、自分のあり方に疑問を覚えるように。そしてモヒンダー自身が幻影を観るようになった。能力に目覚めたのか、あるいは他の理由があるのか。
 ノアのスパイのようなことをしているイーデンだが、どうもノアに脅されているらしい。
 先週から登場した放射線を発する能力者テッドは脱走。ひょっとしてこいつがニューヨーク大爆発の張本人になるのかも。
<モヒンダーは父のチャンドラーと全然似てないね。
 能力者を次々に殺していくサイラーだが、目の前にいるヒロは放って置いてチャーリーを殺したのにはどんな理由があるんだ?テッドも放置しているのも気になる。>
第9話 チアリーダーを救え
“Homecoming”

  監督:グレッグ・ビーマン
  脚本:アダム・アーマス
 テキサス:未来のヒロから「チアリーダーを救え」と言われたピーターは、アイザックの絵からユニオンウェルズという高校のホームカミングが今夜行われる事を知る。その頃クレアはホームカミングクィーンに選ばれ、夜のパーティーの用意にいそしんでいた。
 インド:モヒンダーが幻の少年に導かれ、父の残した膨大なデータを手にしていた。

 前回がキャラを絞った作品だったが、今回は前回出てこなかったメンバーが登場。中心人物であるピーターがクレアを助けに行くことになる。だがその絵にはピーターが殺されている描かれていた。ここで初めてクレアとピーターの線がつながった。
 今回は極めてアクション性の高い話で、サイラーがついにその顔を見せたことと、ピーターの死というものが描かれた話だった。ただ死んだはずのピーターは、クレアが近くにいたお陰で再生能力をコピーし、命を長らえた。てっきり次の話につながるかと思ったが、しっかり全部
 それで前回殺されたチャーリーを救うべく過去へととんだヒロだが、彼がいなければクレアは救えないという状況。ヒロが過去に飛んだのは無意味ではなかったようだ。ただ逆の意味で。本来言っては行けない場所だった。
 ノアはサイラーを探していると言っていた。あれ?てっきりサイラーと仲間かと思ってたけど、違ったのか?そしてノアの助手のようなことをしているイーデンも又、何らかの能力を持つ事が暗示された。彼女の前だとサイラーさえも能力を出せないようだ。
<アンドウはサイラーのことを「忍者」と言ってた。日本人だったらそう言うことは言わないと思うぞ。>
第10話 6ヵ月前
“Six Months Ago”

  監督:アラン・アーカシュ
  脚本:アロン・エリ・コレイト
 6ヶ月前のテキサス:チャーリーを救うため一日前の過去に飛んだはずが、六ヶ月も前に行ってしまった事に愕然とするヒロ。急に能力を使うことを怖くなったヒロはその六ヶ月前の世界でチャーリーと仲良くなる。
 6ヶ月前のニューヨーク:モヒンダーの父チャンドラーがガブリエルという男と会っていた。実は彼こそがチャンドラーの探し求めていた能力者の筈だったのだ。

 クレアの救出が成功して物語は一段落。話はいきなり六ヶ月前に飛んでしまう。こういう時に時空を超える能力を持った人間がいると便利だ。それぞれの過去の生活が描かれていくことになり、様々な事が分かってくる。
 あと、この時代にイーデンはマットと出会っているが、他の人間を言葉で従わせる能力をそこで披露してる。そしてノアと接触。そこで強引に仲間にされてしまう。どうやらノアは随分前から能力者狩りをやっていたらしい。そしてニキは過去に姉と何らかの問題があったことも発覚。姉の名前こそが第二人格のジェシカ。ジェシカは父のハルによって殺され、ニキも暴力を受けていたらしい。
 話はヒロが中心になるのだが、ここでの出来事はどうやらヒロの性格にも影響を及ぼしたらしい。随分性格が良くなったようだ。
 そしてチャンドラーが会ったガブリエルという男こそが実はサイラーとなる存在だったという。サイラーの能力とは、能力者を殺して脳を解析することで、その能力を奪うことが出来るというもの。サイラーが能力者を殺し続けている理由はここにあるらしい。
<六ヶ月前に会社に電話したヒロはなんと自分自身と話してしまう。六ヶ月前の方が落ち着いて見えるのはどうしてだろう?それと、チャーリーによれば、ヒロは「人当たりが良い」そうだが、あんな勝手な人間がねえ。
 刑事はパトカーの中でドーナツを食べるものと、暗示をかけられるマット。ドラマではそうなのか?
 日本の新聞を買ってきたヒロだが、そこでは東京スワローズが中日ドラゴンズを倒したと書かれていた。東京?>
第11話 交錯する能力
“Fallout”

  監督:ジョン・バダム
  脚本:ジョー・ポカスキー
 テキサス:ピーターによって命を助けられたクレアはノアに全てを打ち明けるのだが、ノアは全てを知っていたという。一方FBIはユニオンウェルズ高校に現れたのはサイラーであるとして、オードリーとマットは調査を開始する。
 ラスヴェガス:ジェシカに体を奪われたニキはDLを狙撃してしまい、自分が恐ろしくなり警察に駆け込む。
 ニューヨーク:父のデータを手に入れたモヒンダーはリストの人物に会うため再び渡米してきた。イーデンの手引きにより留置所を抜け出したアイザックはヒロと接触。
 話は現在に戻り、それぞれのキャラが様々な危機を迎える話。サイラーはノアによって捕まえられたものの、その身柄をめぐってノアと上司の間で折衝が続けられる。話は動いているはずなのだが、なんとも説明が難しい話だ。でもニューヨークの爆発の中心になっているのは、テッドじゃなくてピーターであることが分かった。テッドの能力をコピーしたのかな?
 DLの能力は自分の肉体を物質に透過させる力なのだが、あらかじめ分かっていさえすれば、銃弾さえ体を透過させる事が出来る。
 かつてマットの記憶を抜く際接触したノア。だがノアは何も言わず、マットはその事を忘れてる。
 ニキはジェシカと記憶の交換が頻繁に起きるようになってしまい、最早どちらが本当なのか分からなくなってきた。
 サイラーに自殺のための銃を与えようとしたイーデンが殺されてしまう。このキャラ思った以上にあっさり消えてしまったな。
<妙にピーターに心惹かれるクレアだが、実はこの二人、私生活でも恋人なのだとか。
 ノアといつも行動を共にしてるハイチ人だが、言葉を喋ることが出来るらしい。初めて喋ったよ。>
第12話 神の贈り物
“Godsend”

  監督:ポール・シャピロ
  脚本:ティム・クリング
 ニューヨーク:クレアを救ったものの、謎の昏睡状態に陥ったピーターの意識を回復させるため、ネイサンはシモーヌにある相談をもちかける。ヒロとアンドウはアイザックの絵に描かれていた日本刀を探そうとするためNYの博物館に向かう。
 ニューヨーク爆破を防ぐため、一部のキャラは自分の目的に向かって走り始める。力を使いすぎてぶっ倒れたピーターを治すためネイサンはアイザックと接触。ヒロは自分の能力を制御する刀を求める。結果として彼らは全員アイザックの家で出会うことになる。一応ここに登場する人達は一度は出会った人ばかりだが。そしてNYに戻ってきたモヒンダーは父のリストを照会中にノアと接触。ピーターは透明になれる新たな能力者と接触。
 一方ではハイチ人によって記憶を奪われたクレアは混乱中。刑務所に入ったニキは時折現れるジェシカの人格に振り回され続けている。マットは能力が使えず、それが為にFBIに睨まれるようになった。
 そして全てに絶望してるテッドは現在自らの能力を徐々にコントロールし始めてる。ピーターは自分がテッドの能力を吸収して自分が爆発するビジョンを見る。
 尤も、全員が動き回っている分、話は停滞気味。
第13話 新たなる力
“The Fix”

  監督:テレンス・オハラ
  脚本:ナタリー・チャイデス
 テキサス:父ノアの挙動に不審を覚えるクレアはハイチ人を呼び出して、自分の母親のことを聞く。
 ニューヨーク:自分がニューヨーク爆発の原因になると考えるピーターは町で出会った透明能力を持つクロードの後を尾ける。能力をコントロールするための刀を探し求めるヒロとアンドウは謎の男たちに捕まってしまう。そしてインドから紐育に戻ってきたモヒンダーだが…
 ラスヴェガス:精神科医のウィザーソンから多重人格者と診断されたニキはジェシカとの統合を試みるよう説得される。
 今回はモヒンダーとネイサンが接触。ピーターは力をコントロールするためクロードに師事する事となる。それと、ヒロが探している刀は結構重要な要素を持つらしいが、これもまだなんとも分からない状態。
 一度サイラーが死んでしまったけど、死んだままって訳はないよね?
 モヒンダーの父チャンドラーによれば、能力を持つ人物は36人。これまで登場したのは10数人というところか。サイラーに殺された人物も多いのだろうけど。マイカの能力は機会をコントロールするものだが、自在にATMから金を下ろすことまで出来るらしい。しかしこれってひょっとしてサイラーの能力と同じなのでは?
 新登場のヒロの父カイトは「スタートレック」の加藤(スールー)役のジョージ・タケイ。クロード役は「ドクター・フー」のドクター役クリストファー・エクルストン。随分豪華な話になったもんだ。
<新しい能力者の名前はクロードだが、この名前は実は1933年の『透明人間』の役者の名前だったりする。>
第14話 邪魔をするもの
“Distractions”

  監督:ジャンノット・スズワーク
  脚本:マイケル・グリーン
 ニューヨーク:クロードから力をコントロールする術を学ぶピーター。一方、父の前に連れてこられたヒロは会社に戻れば副社長にしてやると言われる。
 ラスヴェガス:統合のためジェシカの人格を引き出そうとするニキだが、ジェシカが現れると周り中の人間を攻撃してしまう。だがそんな彼女が突然釈放されて…
 テキサス:本当の母メレディスを探し当てたクレアはトレーラーハウスにいるメレディスに会いに行く。その頃留置所を脱走したサイラーはベネット家を訪れていた。
 三つの場所で話は展開中。家族への愛着を捨てることが能力をコントロールする方法だと言われたピーターは、どうしてもそれが出来ずに悩み、ヒロは家族との軋轢に悩む。それでニキはマイカとの関係に悩む。結局全員家族で悩んでることになる。
 ノアが能力者を連れてきてる監獄はどこにあったか分からないけど、すぐに家に駆けつけることが出来たことから、やっぱりここもテキサスだろうか?
 ラスト、クレアの本当の父親が明らかになるのだが、それはここまで登場した人物。意外な人物だった。
<クロードがやってる事は透明になって勝手に人にぶつかる事だが、これは『ゴースト』でやってたことだな。
 父カイトにハグするヒロ。アメリカ人には分かりやすい構図だが、日本ではまず起こりえないことだ。>
第15話 暗殺者
“Run!”

  監督:ロクサン・ドーソン
  脚本:アダム・アームス
 ニューヨーク:メレディスによってクレアが自分の娘であることを告げられたネイサン。隠し子の存在を否定するためメレディスに10万ドルを支払うことを約束させられてしまう。父のリストに片っ端から連絡するモヒンダーだが、彼に合おうとするのはたった一人。だがその男に
 ラスヴェガス:ついにジェシカに体の主導権を奪われてしまったニキはなんとかして主導権を取り戻そうと焦る。だがジェシカはリンダーマンから呼び出しを受けてしまった。そしてヒロとアンドウはリンダーマンに逢うためラスヴェガスへ。
 テキサス:ボディーガードのアルバイトを始めたマットだが、最初の任務は妙に訳ありだった。

 くっついたり離れたりで、話はまだまだ混迷状態。話の展開としては今回
 ネイサンがクレアの父親という衝撃の事実が発覚。しかし選挙前のネイサンはスキャンダルを恐れそれをもみ消そうとし、それを知ってしまったクレアはショックを受ける。
 ヒーローとして生きることを決意したヒロは、能力なしでも何かが出来ると主張してるが、今回はアンドウの方がむしろ頑張ってる。客室に忍び込んで荷物取ってくると言う、いわば犯罪だけど。
 前回突然釈放されたニキだが、その理由はリンダーマンがヒットマンとして雇ったからだと分かった。それでその暗殺のターゲットを護衛していたのがマット。これまで他の主人公達と接触がなかった二人がここで出会うのは、やっぱり意味あってのこと?
 そしてモヒンダーとサイラーが初接触。サイラーの方は既にモヒンダーのことを知っていたが、モヒンダーの方が知らなかったことが致命的な問題となる。
<ホープを殴ったホープはヒロのことを「ミスター・加藤」と言ってたけど、やっぱりこれ「スタートレック」かねえ?ところでそのヒロは警察に捕まった際、右手の人差し指と中指、小指と薬指を付けて手を挙げるという、いわゆるヴァルカン・サインをしてる。かなりのトレッキーなんだろう。>
第16話 犠牲
“Unexpected”

  監督:グレッグ・ビーマン
  脚本:ジェフ・ローブ
 テキサス:隠れ住むテッドの元に自在に無線を飛ばす少女ハナが現れた。彼女は“組織”に捕らわれた事があるとテッドに話し、その恨みを晴らすために“組織”の人間であるベネットに会いに行こうという。
 ニューヨーク:アイザックの書いた絵を見るためノアが訪れ、そこでピーターがニューヨークを爆破するという情報を得る。銃をアイザックに手渡し、ピーターを殺せ。と命じるノア。そしてクロードから訓練を受けるピーターは徐々に自分の能力をコントロールし始めていた。だがアイザックはそんなピーターを危険に思ってきた。
 ラスヴェガス:アンドウが盗んだ荷物をめぐり、賭博委員のグスタフソンに脅迫を受け、アンドウとホープを捜すことに。
 ?:ゼインになりすましたサイラーと共に能力者を捜すモヒンダーは聴覚能力を持つ女性デイルを探し当てるが…

 今回はほぼ能力者全員が登場するが、その分話が散漫になってしまい、淡々と話が展開していく感じ。話としてはつなぎになるのかな?
 トピックとしてはピーターが能力を自在に使えるようになってきたが、その分性格が悪くなってきたこと。サイラーはモヒンダーを利用して能力者を見つけようとしていることくらいか。あと、クレアはノアのやっていることに気づき弾劾するが、今回はスルーされてしまう。
 新しい能力者ハナとデイルという、どちらも女性が登場。ハナは電波を操り、デイルは聴覚能力。ただしデイルはサイラーに見つかってしまって殺されてしまった。
<能力者の能力を抑える能力を持つハイチ人が近くにいるのに、ピーターの能力はちゃんと使えている。>
第17話 本当の家族
“Company Man”

  監督:アラン・アーカシュ
  脚本:ブライアン・ヒューラー
 テキサス:“組織”の黒幕ノアを探しベネット家を訪れたマットとテッド。帰ってきた一家を人質にとり、ベネットから真実を聞きだそうとする。だがどんどんテッドは興奮していき…

 今回の舞台はテキサスのみ。登場人物もベネット家の面々とマットとテッドのみ。
 能力者はノアの“組織”によって改造されたと主張するテッド。だが、実際はそうではないことが語られる。能力は遺伝からなるというチャンドラーの研究の方が正しかったようだ。
 ノアの過去も少々描かれている。彼が何故組織の中で働いているのかが語られるが、それ以外にノアとヒロの父カイトとの関わりがあったことも分かった。それと、クレアの能力発言を知り、それを絶対に外部に漏らさないようにしていたのも分かったのだが、どうも更に裏があるっぽい。何を考えているのか未だ見えてこないが、少なくとも家族を
 ちなみにノアの上司役で登場するのはエリック・ロバーツ。ジュリアの兄である。
<クレアの母サンドラを撃とうとしたテッドを抑えるため、なんとノアはテッドにクレアを撃つように指示する。他に手がなかったとしても凄い指示だ。>
第18話 パラサイト
“Parasite”

  監督:ケヴィン・ブライ
  脚本:クリストファー・ゼッタ
 テキサス:ノアと別れ、ハイチ人に連れられてしまうクレア。だがクレアはハイチ人を騙してニューヨークへと向かう。“組織”に捕らえられたテッドは、無理矢理協力させられる。
 ニューヨーク:シモーヌを撃ってしまい、混乱するアイザックはピーターを殺そうとする。そして傍らにいるのがゼノンではなくサイラーであることを突き止めたモヒンダーは、サイラーを眠らせ、父の敵を討とうとする。
 ラスヴェガス:選挙間近となったネイサンはリンダーマンに協力を依頼しようとするが、その前に殺し屋としてジェシカが現れる。そこには日本刀を探しに来たヒロがいた…

 これまで接触があるようで無かったピーターとクレアの接触の時が迫っている。この二人が会う時に大きく流れが変わっていきそうだ。
 リンダーマンの協力者だと思われたネイサンが実はFBIと協力していたことが発覚。何故リンダーマンがネイサンを殺そうと狙っているのかは、多分これが原因だと思われる。
 一方、父の敵としてサイラーを殺そうとするモヒンダー。だが、サイラーの体にこそ父の研究を証明する証拠があることを知り、殺すのをためらってしまった。結局これがサイラーを逃がすことになってしまった。
 そして剣聖を手にしたヒロはついに能力が戻る。だが飛んだ先は未来の破壊されたニューヨーク。
 最後に二つサプライズ。ピーターとネイサンの母アンジェラはどうやらかなり事情を知っていたらしい。“組織”との関わりもありそう。そしてとうとうリンダーマンが登場するが、彼も随分いろんな事を知ってるようだ。その姿はマルコム・マクダウェルだった。豪華な配役陣だな。
第19話 0.07%
“.07%”

  監督:アダム・ケイン
  脚本:チャック・キム
 ニューヨーク:サイラーは次々と能力者を襲い続け、ついにアイザックの元へとやってくる。ペトレリ家を訪れたクレアはアンジェラから自分の出生の秘密を伝えられる。
 テキサス:“組織”に捕らえられてしまったノアは隣の独房に閉じ込められているマットにサインを送り、
 ラスヴェガス:リンダーマンと対峙したネイサンは弟とニューヨークを救うため、判断を迫られる。そして能力が戻ったヒロは、未だ未来が変えられていない事を知る。そしてリンダーマンに呼ばれたジェシカは、マイカが必要だと伝えられる。

 話は全体的に動きに入ってきた。それぞれが何らかの役割を持ち、それを果たすため、あるいはそれを回避するために行動している。そして全ての糸はリンダーマンへとつながっていた。一応全員が登場してるが、よく話は練れていて、バランス良く仕上げられてた。色々な糸がつながっていく快感を得られた。
 サイラーの能力者狩りは本格化。同じ能力を持つピーターもまだ訓練不足の上に、不意打ちを食ってしまったため、全く相手にならない。サイラーの手からは何とか逃げることは出来たものの、命が奪われてしまうのだが…
 リンダーマンも一種の能力者であることが分かった。生命力を与えることだった。だが自分の能力よりも、ニューヨークの破壊と、そこからの再生を願っていることを知る。
 テッドの能力は、電磁波を送り込むことで電源をシャットアウトもできる。原子力の応用を考えるならそれも可能か。
 サイラーによって殺されてしまったピーターは、クレアの能力をコピーしていたお陰でなんとか生き返ることが出来た。あれ?クレアとの接触は物語が大きく進展する契機になると思ったが、今のところ会っただけだった。
 アイザックはついにサイラーによって命を奪われてしまう。この人もついに退場か…
 最後、ヒロはなんと自分自身と出会う。しかし全く顔が違って見えるのが凄い。
<それにしてもキャンディスってのは都合の良い能力だな。誰にでも化けてすぐに騙してしまう。と言うか、こいつが最初から出ていたら、物語のバランスは思い切り崩れてたな。>
第20話 5年後
“Five Years Gone”

  監督:ポール・A・エドワード
  脚本:ジョー・ポカスキー
 力を取り戻し、5年後のニューヨークに飛んだヒロ。そこで自分自身と出会う。爆弾によって荒廃したアメリカでは、特殊能力者たちは厳しい取り締まりを受け、政府の管理下にあり、さらにはテロリストとして殺されていたのである。そして大統領に就任したネイサンはある最終手段を実行に移そうとしていた。
 5年後のニューヨークが描かれるが、現代との違いは、能力者が異常増殖している点。ネイサンが大統領になって、特に能力者に対して圧政を敷いていること。マットがその配下となり、国土安全保障省の職員になっていること、モヒンダーは大統領顧問となっていること、ピーターとニキが恋人同士になっていること、ノアは能力者を匿う組織を作っていること、クレアは変名を使ってウェイトレスになってる、ヒロは一人なんとか過去が変えられないかどうか努力しているらしい。
 4話でヒロがピーターにチアリーダーを救え。というメッセージを残している理由は、サイラーに治癒能力を持たせないためだったと分かった。ただ治癒能力が無くても、やっぱり未来は変わってないのだが。結局ヒロがキーマンとなるようだな。
 5年後のヒロはとても精悍な顔になっているが、5年後の自分を見たことと、事実を知ったことで今のヒロも随分顔つきが変わった。
 大統領となったネイサンだが、その本当の姿はなんとサイラーだったという事実が明らかとなる。
 そして始まる兄弟対決。ほぼ同じ能力を持つサイラーとピーターの戦いとなるのだが、決着が付く前に現代に戻ってしまう。つまりこの対決は永遠に分からずじまい。
<ニューヨークで爆発したのはピーターのはずだが、5年後の世界ではサイラーがやったことになってる。この違いは?それでなんで二人とも生きてるの?>
第21話 ニューヨークへ
“The Hard Part”

  監督:ジョン・バダム
  脚本:アロン・エリ・コレイト
 ニューヨーク:元のニューヨークに戻ってきたヒロとアンドウ。このままではニューヨーク爆発は避けられないことを知った二人はアイザックに会いに行く。ネイサンにより、パリへと送られそうになったクレアに、残ってくれと頼むピーター。トンプソンに能力者の少女モリーに引き合わされる。自分がニューヨーク爆発を引き起こす可能性を知り、母に会いに行くサイラー。
 話はどんどん終末に向けて疾走中。ニューヨーク爆発までにあと数日。生き残った全キャラはニューヨークに集結してきた。それぞれが役割を持つ事が分かるが、マイカと第2話に登場した少女モリーがキーポイントとなるらしい…そう言えばマットとノアが破壊しようとしているのはウォーカー・システムだったよね。モリー・ウォーカーと関係があるのか?
 一方、自分が爆発する可能性を恐れるサイラーは母親の家に行くのだが、その母というのは見た目からかなり危ないキャラ。なるほどサイラーが歪んだのはこのせいか?
 全体的に動きがあるようでない話に仕上がったが、やっぱりラストに向けての布石だったのかな?とりあえずマイカとモリーの二人が大切と言うことが分かっただけ。あと、未来の冷たい自分を見たヒロは、あんな風にはならないと言っているが?
<母に謝るサイラーを見たヒロは「許しを求める人を殺せない」という。本人は武士道と言ってるけど、それ「ハムレット」だよ。
 ネイサンの母はトルーマン大統領を称し、大量殺人を避けるために犠牲を出したと言っていた。日本でそれを放映するか?>
第22話 運命の日
“Landslide”

  監督:グレッグ・ビーマン
  脚本:ジェシー・アレキサンダー
 サイラーを殺すことが出来ず、刀も折られて落ち込むヒロ。一方合流を果たしたノア一行とピーターとクレア。彼らは予言によりニューヨークを離れるように指示されるが、サイラーも又一緒に行こうとしていた…
 ほとんどのキャラがニューヨークに集結。同時並行で話が動くため、話はあっち行ったりこっち行ったり。
 一方では選挙に勝ちたいネイサンはリンダーマンの申し出を受けるか拒否するかで悩み続ける。
 空気を全く読まないヒロはネイサンと接触。そこで変なことを言いまくるが、この言葉は意外に重要な意味を持つっぽいぞ。そしてヒロは父のカイトと再会。実はカイトはヒロを見守っていたのだとか…あれ?言行不一致では?カイトの教えはヒロにとって大変重要なものになった。
 リンダーマンがマイカを何故必要としていたのかもここで分かった。機械に干渉できるマイカの能力は、選挙の不正のために用いるためだったらしい。
 今回で“組織”のトップであるチャーリーとテッド、DLとリンダーマンが死亡。一気に消えてしまったね。
 そうそう。ウォーカー・システムというのは、やっぱりモリーのことだったらしい。彼女の能力を持ってすれば、完璧な追跡システムも可能となる。
<カイトが「私も昔は世界を救うために戦った」と言うと、どうしてもスールー(加藤)の事を思い出させてしまうね。>
第23話 世界を救え
“How to Stop an Exploding Man”

  監督:アラン・アーカシュ
  脚本:ティム・クリング
 マイカを救うべく必死にビルを探し回るニキとDL。ニューヨークを離れようとするピーターとクレアは渋滞に巻き込まれてしまい、クレアの制止を聞かず、ネイサンに連絡を取る。アンドウが一人サイラーの元に向かったと聞いたヒロはアンドウを助けに行く。やがて生き残った能力者達は、何かに導かれるかのようにカービー・プラザへと集結していく。
 クライマックス。生き残り全員がニューヨークに集まり、そして一つ所へと集まる。これまでほとんど接触が無かったのはピーターを中心とすればマットとジェシカ、マイカになるが、彼らも又、初顔合わせすることになる。結果として全員の能力が合わさることで逃げられない事態を回避することが出来るようになったということ。大変燃える展開が続く。
 ただ、やっぱり話がどんどん飛ぶために話がせわしなく、肝心の主人公ピーターがさほど活躍できないままだってのもちょっと残念なところ。あとサイラーの死もここまで引っ張っておいてあっけなさすぎ。
 爆発しそうになったピーターは幻影を見るが、その時過去に行き、シモーヌの父チャールズと出会う。彼も又ニューヨーク爆発の責任者の一人で、時空を超えてものを見る能力を持つ人物らしい。ピーターのことも分かっていた。
 一方ニキとジェシカはついに同化。ジェシカの能力を得たニキは無敵の力を得る。パーキングメーターを振り回すなど、とんでもないことをやってくれる。ただこの家族が関わったメインストーリーが少なすぎるので、本当に必要だったのかどうか?
 唯一能力者の輪から離れ、悪に染まったと思ってたネイサンが意外なところで最後の最後、本当のヒーローになると言う展開も充分燃える。なるほど飛ぶことしかできない人間でもちゃんと見せ場が作れるのね。
 ちなみに第1話でナレーションを担当していたモヒンダーがちゃんとラストのナレーションも務めている。円環していたのか。

 そして、第2章への開始のミニパートが始まるのだが、これは結構意外な展開になってる。とりあえずの舞台は1671年の京都…To be continue