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ウルトラギャラクシー大怪獣バトル

ウルトラギャラクシー大怪獣バトル事典
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ウルトラギャラクシー大怪獣バトルNEO

 2007'12'1〜2008'2'23

 これまで連綿と続いてきたウルトラシリーズのスピンオフ作品。アーケードカードゲーム『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』と連動したテレビシリーズとして作られた。
 ゲーム同様怪獣使いを主人公に、怪獣同士のガチンコバトルが本作の身上で、毎回毎回多数の怪獣が登場。時に応じて怪獣使い同士の戦いが描かれていく。登場する怪獣もシリーズ最初の「ウルトラQ」から「ウルトラマンメビウス」まで多彩。
 着ぐるみ同士の戦いという事もあって、アクションに足る着ぐるみが必要となるため中心は「ウルトラマンマックス」「ウルトラマンメビウス」に登場した怪獣となっているが、何体かのオリジナル怪獣やヒーローも登場して、花を添えている。

主な登場人物
レイ
レイモン
(役)南 翔太。代表作は本作となるほとんど新人。
 惑星ボリスに生き残っていた青年。記憶を失っており、怪獣を操るバトルナイザーという特殊アイテムを持つ。時折記憶のフラッシュバックが起こり、苦しむことになる。その正体はレイブラッド星人の遺伝子を持つ戦士で、レイオニクスバトルを行うために生まれた存在。人間の姿をしているが、宇宙人形態にもなれる。
ヒュウガ (役) 小西博之。主にビデオ作品で活躍中。
 本名日向浩。スペースペンドラゴンの艦長。細かいことを気にしない豪快な性格をしており、「ボス」と呼ばれないと返事をしない。真っ先にレイの能力を認め、ペンドラゴンクルーとしてスカウトする。
ハルナ (役)上良早紀。
 ペンドラゴンの副長で、ヒュウガの片腕とも言える。理論派で、時として艦長決定さえ異を唱えることもある。性格もきくつ、最初はレイを仲間とは認めなかったが、一旦信用すると、とことん信用しきる。
クマノ (役)俊藤光利。「ウルトラマンネクサス」の溝呂木(ダークメフィスト)役。つまりかつてウルトラマンだった人。
 本名熊野正彦。ペンドラゴンのエンジニア。メカに対し執着心を持ち、鉄くずからでも新しいアイテムを作り上げてしまう。熱中すると結構怖く、戦いの最中でも「ケケケケ」と笑い声に似た叫び声を上げてる。
オキ (役)八戸亮。
 本名隠岐恒一。スペースペンドラゴンクルーのルーキー。大学で怪獣学を専攻しており、怪獣に関してはやたら詳しい。一方全く周囲の空気を読まないところがあり。
ケイト (役)蒲生麻由。「仮面ライダー響鬼」の立花香須実役。
 もう一人の怪獣使い。アズサ・マキという女性の姿を借り、ペンドラゴンのクルーを騙した。実はレイの実の姉で、レイを鍛えるためにレイオニクスバトルを挑む。
話数 タイトル コメント DVD
第1話 怪獣無法惑星

  監督:菊地雄一
  脚本:荒木憲一
 宇宙時代を迎えた近未来。人類は豊富な資源を求め、スペースミッションのエキスパート集団ZAP SPACYを組織し、銀河の彼方へと進出していた。惑星ボリスへと向かった宇宙船スペースペンドラゴンが遭遇したのは、滅んだはずの怪獣たちが暴れ回る怪獣無法地帯だった。
 敵は地底怪獣テレスドン岩石怪獣サドラどくろ怪獣レッドキング。そして味方として登場する古代怪獣ゴモラ。そして既に動かなくなってしまったペギラが登場してる。
 ウルトラマンが登場しないウルトラマンとして投入された野心作。話としては怪獣同士の戦いこそがメインで、それこそ「ウルトラQ」から「ウルトラマンメビウス」までのほぼ全シリーズに登場した怪獣たちが登場してくる。
 この話の特徴として、怪獣同士は基本敵に仲が悪く、お互いに攻撃を繰り返しており、その中で生き残るために人類がバトルナイザーを使って怪獣を召喚して怪獣の戦いに介入する。と言ったパターン。
 最初となる本作では三体の怪獣が戦い、その前に謎の青年が現れる。新旧の怪獣達(ここでは旧怪獣ばかりだが)がプロレスバトルをするというのは、こどもの頃に夢見た話ではあり。着ぐるみの動きも良く、かなり見応えあり。
 現在その怪獣使いの青年は謎のまま。ただ、彼の記憶の中には巨人の姿も見られる。
<テレスドンとサドラの戦いに割って入ったレッドキングが最初にテレスドンにしかけた攻撃は、なんとヤクザキック。動きが制限されるとは言え、挑発には最適だろう。それだけでなく、ゴモラの技の大半はプロレス技ばかり。
 ややテレスドンの着ぐるみにガタが来てる気がするが、アトラクション用か?>
VOL.1
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ペギラ 画像 <A> <楽>
第2話 五人目のクルー

  監督:菊地雄一
  脚本:荒木憲一
 惑星ボリスに何が起こったのかを青年から聞き出そうとするヒュウガ隊長。だがそこに現れたリトラに気を取られている内に青年は逃げ去ってしまう。ペンドラゴンの修理と周囲の探索という二つの任務を同時にこなさねばならないZAPの面々だが、周囲の状況はなかなかそれを許してくれなかった。
 敵は地底怪獣テレスドン原始怪鳥リトラ初代植物ジュラン超古代怪獣ゴルザ。そして味方として又ゴモラが登場し、ムカデンダーの死体も現れる。
 ようやく謎の青年の名前が明らかになった。レイという名前らしいが、本人が記憶を失っているため、これが名前なのかどうかも不明。ただその目的は怪獣を全て倒すことらしい。
 とにかく多数の怪獣が登場。自分以外は全部敵という状況のため、それぞれの怪獣同士が戦い、基本敵に人間側はそれを見ているだけで、自分が危なくなったら怪獣を出す。という構図を取ることになるらしい。
 倒した怪獣は特定条件でカード化されることも判明。リトラが仲間となる。
<ジュランの毒花粉を喜んで撮影するオキ。見上げたオタクっぷりだが、ゴジラファンの最大の望みはゴジラに踏みつぶされることと揶揄されてたから、あんまり笑えない。
 「銃はこうやって使うと言って横向きに構えるヒュウガ隊長。銃を横にして構えるのは最近の映画ではお馴染みだが、実はこれは命中精度を落とすためあんまり良くないらしい。
 怪獣同士の戦いではゴモラのドロップキックが見られる。派手だ。>
VOL.2
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ジュラン 画像 <A> <楽>
第3話 透明怪獣襲撃

  監督:北浦嗣巳
  脚本:長谷川圭一
 記憶を失っているというレイに、自分たちを助けてくれるなら記憶を取り戻す手伝いをしようというヒュウガ。だが副長であるハルナは未だにレイを信用しておらず、ことある毎にレイに突っかかっていく。だがそんな時、動けないペンドラゴンに近づく影があった。
 敵は透明怪獣ネロンガ地底怪獣グドン。味方としてはゴモラが戦う。
 今回は怪獣が少ないが、その分人間ドラマに重点を置いている。今回は副長であるハルナを中心として、レイとの関わりが描かれていく。自分でも言っていたが、ハルナはとにかく扱いにくい。女性の方が性格がキツイのは最近になってからだな。喧嘩していく内に仲間意識が芽生えていくというのも王道。
 冒頭はネロンガとグドンの戦いが描かれる。両手の鞭で優位に戦っていたグドンに対し、透明になることで一気に叩き込んで勝利を得る。メインの戦いはネロンガとゴモラの戦いとなるが、ここでもレイの特殊能力で、姿の見えないネロンガの位置を正確に捉えている姿が描かれる。
<ハルナは登場人物の一人だったら問題ないのだが、中心になるととかく棒読みがつらい。
 なんでもハルナは自分より能力の劣る人間を認めないのだそうだが、こんなのがよく宇宙に出られたものだ。ZAPってよほど人手不足なのか。>
第4話 ベムスター参上!

  監督:北浦嗣巳
  脚本:荒木憲一
 補助エンジンの修理が完了し、ようやく飛べるようになったペンドラゴン。その目的地は惑星ボリスの首都ベラルゴシティへと向かうことになるが、その前にヒュウガは資源輸送基地へ向かうように指示する。
 敵は宇宙大怪獣ベムスター。最も数多く出た怪獣の一体。腹にある五角形の器官からあらゆるエネルギーを吸い取る。
 今回はハルナの兄の話がちらっと出ている。元ペンドラゴンの副長だったのだとか。それがベムスターに殺された。という事で、単機ベムスターにかかっていく。癖があるクルーだとは言われていたが、癖ありすぎだろ?
 前回五人目の仲間として認知されたレイは今回ZAPの制服に袖を通す。妙にはしゃいでるオキに茶化されてるが、結構嬉しそうにも見える。浮いていたこの二人が仲間として信頼を受けるようになるのが今回の見所と言えるか。
 戦いに関しては、そろそろゴモラ一体では戦うのにきつくなってきたようで、サポートとしてリトラも登場。ただエネルギー弾は全く効かないため、牽制以外の役に立たなかったが、それが戦略の要となった。更にリトラは進化し、ファイヤーリトラとなった。
<かつてのリトラはエネルギー弾を吐いたら死んでしまったが、味方になったら撃ちまくっても問題ないらしい。
 素直な気持ちを告白する時、円谷作品は何故か夕陽をバックに、向かい合って。というのが伝統らしい。まじでそれやった時は茶化してるのかと思った。>
VOL.3
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第5話 ベラルゴシティの罠

  監督:北浦嗣巳
  脚本:長谷川圭一
 ペンドラゴンで首都ベラルゴシティへと向かうZAPの面々。だがここもやはり壊滅状態だった。そこでただ一人の生存者アズサ・マキを救出するのだが、時を同じくしてレイに大怪獣バトルを挑んでくる謎の声があった。
 敵は超古代怪獣ファイヤーゴルザ。アズサ・マキが使う怪獣。地底のマグマを吸収してパワーアップしたゴルザ。頭部から超音波光線を連射出来るようになり、強靱な皮膚により接近戦にも強くなった。そしてアースロボットタイプビーストバンピーラ「ウルトラマンネクサス」からの参戦。廃墟となったベラルゴシティを住処とし、やってきたZAPの面々を襲う。さほど強くはなく、あっけなくゴモラに倒されてしまった。そして奇獣ガンQ。上半身が巨大なで出来ている怪獣で、体中に付いている目を分離させて攻撃させたりする。やられ役としてサドラが複数体登場。
 初の人間同士の大怪獣バトルが展開。これまでは野良怪獣を撃退するために戦っていたが、今回は明らかに害意のある相手が使う怪獣と戦わせる。これが本当の戦い。と言った感じで、緊張感ある戦いが展開している。人間側のサポートで勝負の行方を
 レイが仲間としてようやく自分自身を受け入れた感じで、なんか表情も和らぎ、安定した性格を見せている。
<ハイパーオメガ砲の説明をしたクマノは「これで一緒に戦える」と言うが、それに対し何も言ってない。何か一言あるんじゃない?>
第6話 もう一人の怪獣使い

  監督:北浦嗣巳
  脚本:長谷川圭一
 ベラルゴシティのたった一人の生き残りアズサ・マキこそが実はもう一人の怪獣使いケイトだった。ケイトの謀略によりペンドラゴンを去るレイだが、その前に怪獣ツインテールが現れる。一方ペンドラゴンに残ったケイトはその本性を現すのだった。
 敵は古代怪獣ツインテール。ボリスの地下深く潜り、地面から蝕主を出して襲う。そして前回に続き奇獣ガンQ。今回はリトラと戦うことになるが、実力の差があって全く歯牙にもかけてない。戦いの最中でも「ケケケケ」と笑い声に似た叫び声を上げてる。そしてやっぱりやられ役としてサドラが複数体登場。ペンドラゴンにミサイルであっという間に全滅させられてしまった。
 前回の話でペンドラゴンの仲間として受け入れられたレイだが、又去っていかねばならなくなる。クルーはそれに対し大変複雑な思いになっていくのが描かれていく。上げて下げて又上げるというのは物語としては良い感じだが、ちょっと脚本に難があり。
 ケイトがレイをペンドラゴンから追い出したのは、レイの成長を促すためだと発言。怪獣バトルは一体何のために行われているのやら。
 バトルナイザーに収納される怪獣が一度戦うと、そのダメージが抜けきるまで戦えなくなるようだ。この辺りのシステムはまだよく分からない。あと、戦いを繰り返すことでゴモラは明らかに強くなっている。こういうのは経験がものを言うのかな?
<仲間を助けるために仕方なくペンドラゴンから去るレイだが、それって凄く無責任だと思うぞ。というか、こういう場合は敵が明確なんだから、近くで探るのが正しいんじゃないのか?
 ガンQに対してドロップキックをお見舞いするゴモラ。目玉に蹴り入れるってのは観てるだけでも痛い。>
VOL.4
<A> <楽>
第7話 怪獣を呼ぶ石

  監督:村石宏實
  脚本:荒木憲一
 ドラゴンスピーダーの運転訓練中のレイはハルナと共に突如時空の乱れに巻き込まれてしまう。彼らが着陸した地点は、空間の歪みによって次々と怪獣が現れる場所だった。そこにある建物は、レイによれば見覚えがある場所であり、に足を踏み入れるレイ達だったが…
 敵はアンフィビアタイプビーストフログロス。水陸両生のスペースビーストで、両生類のような姿が特徴。オリジナルのものと較べ極端に体が大きくなっている。そして四次元怪獣ブルトン。空間を歪めて様々な怪現象を起こす怪獣で、実は惑星ボリスを怪獣無法地帯に変えてしまったのはこいつの仕業。後はこれまでに出てきたネロンガテレスドンレッドキングと言った怪獣達が多数出現。
 何故惑星ボリスがこのような怪獣無法地帯になってしまったのか。それはある時に隕石として四次元怪獣ブルトンが落下してきたからだという。ブルトンが空間をねじ曲げ、怪獣を呼び込んでしまったらしい。更にペンドラゴンをこの地上に呼び入れたのもこいつなので。ブルトンが全ての元凶となっている。
 前回の話で完全に受け入れられたレイは、すっかりくつろいでる。仲間として受け入れられてる安心感を持っているようだ。
 しかしブルトンを最強の怪獣として扱うなんて、なかなかマニアックなお話だ。ブルトンは触手を出し、そこで空間をねじ曲げている事が描かれている。描写が結構気持ち悪い。
<小さな隕石から光に包まれた子供が出てくるが、人間の姿をしていても人間に見えないのがなんとも。
 ブルトンは設定によればゴモラよりも1.5倍ほども大きいのだが、劇中大きさはころころ変わる。それが四次元怪獣たる由来か?>
第8話 水中の王者

  監督:村石宏實
 惑星ボリスを怪獣無法地帯にしたブルトンを退けた。だが数多くの怪獣がボリスには残されていた。湖からの謎の放電現象を探知したペンドラゴンは湖へ向かうが、
 敵は宇宙凶険怪獣ケルビム凶暴怪獣アーストロン。これはオープニングでいきなりとっくみあいをやらかしている。ケルビムが有利に戦っていたが、隙を突いてアーストロンが撃破。その後宇宙怪獣エレキングが登場。水中戦が得意で、アーストロンを湖底に引きずり込んで倒してしまった。
 前半は純粋な怪獣バトルが展開。最初がアーストロンとケルビム。その後アーストロンとエレキング。最後はエレキングとゴモラ。なかなか見応えはある。アーストロンとケルビムの闘いではアーストロンの騙し討ちが出たり、ゴモラとエレキングの闘いでは双方尻尾を使った攻撃が展開。
 今回突然ソリッド鉱石なるものが登場。この星の太陽エネルギーを吸収できるそうだが、エレキングの電気で過剰反応してしまう。仮にこれが大爆発を起こしたら惑星の半分が吹っ飛ぶのだとか…なんでそんな偶然?
 ゴモラの中の人は随分慣れてきたのか、かなり激しいアクションをこなしてる。前受け身でエレキングの攻撃をかわした上でキックを食らわすとか、マウントポジションでタコ殴りにしたり。
 そして活動を停止したエレキングはレイのカードの中に。三体目の仲間が出来た。
<空中から落下し、背中から地面にぶつかるエレキング。ちゃんと中に人が入ってるようだけど、かなり危険なことするね。>
VOL.5
<A> <楽>
第9話 ペンドラゴン浮上せず!

  監督:村石宏實
 救難信号をキャッチしたペンドラゴンは一路ビンセント島へ。だがその前に人工物とおぼしき飛行物体が現れ、その攻撃を受けて海に不時着してしまう。
 敵は土塊怪獣アングロス宇宙礫岩怪獣グロマイト。この二体がヴィンセント島で怪獣バトルを始めており、勝者はグロマイトになりそうだったが、円盤の攻撃を受けて共倒れ。その後登場するのがヴィンセント島を守るように飛んでいる宇宙有翼怪獣アリゲラ。動けないペンドラゴンを襲う巨大魚怪獣ゾアムルチと、今回も数多く登場。
 前回に続き水中での戦いが描かれる。
 怪獣バトルには他の宇宙人の介入もある。今回ペダン星人の操るキングジョーブラックが登場したのみならず、オリジナルのアングロスはサイコキノ星人により作られたという設定がある。そちらの介入は不明としても。
 怪獣バトルの方は、仲間になったばかりのエレキングが大活躍。これで地のゴモラ、空のリトラ、海のエレキングと全てをカバーできる仲間が揃ったという事になる。
 そしてなんとリムエレキングまで登場。電力不足に陥ったペンドラゴンに電気を供給してくれた。
<オキは自分が怪獣学を専攻していたことをよく言ってるが、円盤のことを全く知らない。本人曰く「怪獣学で宇宙人は専門外」なのだとか。使えない奴だ。>
第10話 予期せぬ再会

  監督:村石宏實
  脚本:長谷川圭一
 ゾアムルチを撃破したペンドラゴンは一路ヴィンセント島に。救難信号を発していたのはハルナの兄秦名ヒロキが率いるゴースタードラゴンだった。何故か怪獣が近づかないというヴィンセント島だが、ゴースタードラゴンを修理するための補給基地があるのは更に遠い島だった。
 敵は円盤生物ノーバ再生怪獣サラマンドラ満月超獣ルナチクス。三体でペンドラゴンを襲う。そして宇宙ロボットキングジョーブラック。かつて幾度となく登場したキングジョーとは異なり、ステルス機能を使った黒いボディ。右手には銃を装備している。
 行方不明となっていたハルナの兄ヒロキの登場と、謎の宇宙船の襲来。今回も又怪獣勢揃いでサービス満点。こちら側も三体の怪獣を全部召喚して戦ってる。今回は完敗してしまったが。
 今回性格がコロコロと変わるレイ。元の冷血漢に戻ったり、ヒュウガの薫陶を受けて熱血になったり、暴走して見せたり。
 ハルナ(秦名ジュン)の兄ヒロキが登場。役は平成ウルトラシリーズでは欠かすことの出来ない影丸茂樹だった。やっとで登場か。
<ボリスが怪獣王国になったのはブルトンのせいであると楽しげに話すオキ。相変わらず空気を読まない奴。ところで前回「UFOは専門外」と言っていた割にはノーバのことは知ってるのね。
 今回はクマノの方がキングジョーブラックについて嬉々として説明してるのも印象深い。>
VOL.6
<A> <楽>
第11話 ウルトラマン

  監督:菊地雄一
  脚本:荒木憲一
 突然レイの前に現れた少女は御蔵カレンと名乗る。彼女に見覚えがあるレイは、自分に見覚えがないかと尋ねるが、彼女が語ったのは意外なことだった。
 敵はミサイル超獣ベロクロン蛾超獣ドラゴリー。この二体がゴモラとエレキングの二体とタッグバトルを行う。そして宇宙恐竜ゼットン
 レイの過去が少しはっきり。ヴィンセント島にはブルトンによって運ばれ、しかも最初は赤ん坊の姿で現れたとのこと。そして宇宙恐竜ゼットン。ケイトのバトルナイザーから現れた怪獣。
 そしてヴィンセント島に封印されている巨人像はやはりウルトラマンだったようだ。命はあるようだが、レイとの関係もまだ分からず。
 最初の戦いはベロクロンとドラゴリーという二体の超獣にゴモラとエレキングが立ち向かう、一種の怪獣タッグバトルが展開。その後
<今回も相変わらず空気読まずに怪獣のことをとくとくと喋るオキ。この脳天気さは一種の奇跡だ。>
第12話 レイブラッド

  監督:菊地雄一
  脚本:荒木憲一
 レイの前に現れた最強怪獣ゼットン。三体の怪獣を駆使して立ち向かうレイだが、ゼットンの強さは半端ではなく、撃退するのが精一杯だった。
 敵は宇宙怪獣ゼットン。三体の怪獣を前に全くひるむことなく、あっという間に三体を倒してしまうほどの実力者。エレキングを倒したが、ゴモラとリトラの連係攻撃に一旦は敗退。そしてキングジョーブラック。ZAPSPACYの救援部隊を全滅させてしまう。
 又してもレイの前に現れる女ケイト。しかし彼女は度々「覚醒」という言葉を使い、しかもレイを倒そうとはしていない。その目的はレイをレイブラッド星人として覚醒させるためだったという。最後にケイトは自分がレイの姉であると明かす。
 今回怪獣バトルは前半だけだが、相変わらずかなり見応えはあり。
<戦っているのは怪獣達なのに、肉体的ダメージを受けているレイ。その説明は全くなかった。
 赤ん坊が成長してレイに変わる際、シルエットのアニメーションで表された。
 レイとケイトはレイブラッド星人の子孫だったという。レイだからレイブラッド…それにしても名前にセンスがない。>
VOL.7
<A> <楽>
第13話 惑星脱出

  監督:菊地雄一
  脚本:荒木憲一
 ボリスの人工太陽が落下する。その危機を前に救援のないまま船を修理しなければならなくなった。不眠不休で活動を続けるクルー達。一方、姉であることが分かったケイトの操るゼットンにゴモラで立ち向かうレイ。
 敵は宇宙恐竜ゼットン。ゴモラ一体では到底敵わないパワーを持つ。そしてキングジョーブラック。ゼットンと互角以上の戦いを展開した後、覚醒したレイモンによりパワーアップされたEXゴモラに共同して戦う。
 第一部の最終回。脱出ギリギリの状態で、レイはケイトと戦い続け、その中でレイは真なる姿レイモンとして覚醒する。その姿はちょっと鋭角なウルトラマンといった感じ。本人は戦わないのだが、そのパワーをもって封印されたウルトラマンを解放する。
 最後にケイトによって語られたのは、レイブラッド星人の遺伝子を持つ存在は宇宙に何人か存在し、それらをバトルによって全員を葬り去ったとき、残った一人が正式にレイブラッド星人の後継者となるのだという。つまり戦いはまだまだ続くと言うこと。
 最終回のパワーアップと言うことで、割と物語としてはありがちながら、やっぱりこう言うのは必然的に燃える。最後の最後、ウルトラマンもちゃんと登場してキングジョーブラックと戦ってるサービスカットもあり。
<勝手にヒュウガにくっついてくるハルナだが、「命令違反はボスの専売特許です」とうそぶく。それでよく隊長になれたもんだな。
 ところで下で盛り上がっているところは悪いけど、ウルトラマンがまだ目が覚めてないんだが、そのまま逃げちゃってかまわないのか?結果オーライだけど。>