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ウルトラギャラクシー大怪獣バトルNEO

ウルトラギャラクシー大怪獣バトルNEO事典
ウルトラギャラクシー大怪獣バトル(1作目)
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2008'12'20〜2009'3'14

 ウルトラギャラクシー大怪獣バトルの直後から始まる話で、今度は新しい惑星を舞台に、レイオニクスとなった宇宙人達が集まり、怪獣バトルを展開する。
 前作で謎となって残っていたペダン星人や、他のレイオニクスの存在。レイの姉ケイトの存在意義も描かれる。その結果、このレイオニクスバトルの決着がここで付けられることとなった。
 前回のウルトラマン客演に続き、本作ではウルトラセブンが重要な役割で登場。花を添えた。

主な登場人物
レイ
レイモン
(役)南 翔太。前作に続いての主役。
 レイブラッド星人の遺伝子を持つレイオニクスという戦士。自分自身の正体を知って自らの存在を受け入れたことで精神は安定した。ZAPの隊員を家族のように思っており、彼らを助けるために協力する。レイオニクスとしてはゴモラをパートナー怪獣にしている。
ヒュウガ (役) 小西博之。主にビデオ作品で活躍中。
 本名日向浩。スペースペンドラゴンの艦長。レイを全面的に支援することを決め、精神的なバックアップに努めるほか、レイの危機に際しては真っ先にペンドラゴンを向かわせる。
ハルナ (役)上良早紀。
 本名榛名ジュン。ペンドラゴンの副長で、ヒュウガの片腕。
クマノ (役)俊藤光利。
 本名熊野正彦。ペンドラゴンのエンジニア。レイを受け入れることに最も難色を示していたが、一度受け入れると、とことん信じ抜く。
オキ (役)八戸亮。
 本名隠岐恒一。スペースペンドラゴンクルーのルーキー。大学で怪獣学を専攻しており、怪獣に関してはやたら詳しい。
ダイル (役)加藤厚成。「ウルトラマンネクサス」の石堀光彦役。ウルトラシリーズでは悪役が多い。
 レイを殺すためZAP宇宙基地に乗り込んできたペダン星人のレイオニクスハンター。レイオニクスに激しい怒りを持つが、レイの戦いぶりを見て、徐々に考えを変えていく。
グランデ (役)唐橋充。「仮面ライダー555」の海堂直也、「侍戦隊シンケンジャー」の腑破十臓役。ウルトラ、ライダー、戦隊の3作でレギュラー出演を果たした。
 レイオニクスのキール星人。レイより先に第二覚醒しており、レイと数度にわたりレイオニクスバトルを行う。甲冑を纏ってはいるが、その姿は人間と変わらなかった。かなりひょうきんな性格のようで、遊びで戦ってるようなところがある。
話数 タイトル コメント DVD
第1話 レイオニクスハンター

  監督:菊地雄一
  脚本:荒木憲一
 惑星ボリスから危機一髪で脱出することが出来たペンドラゴンはZAPの宇宙基地で傷を癒すこととなった。だがレイが怪獣使いであることを知ったZAP上層部は危険人物としてレイを拘束してしまう。だがそこに謎の宇宙人が現れる。
 敵は古代怪獣ゴメス。緊急脱出したペンドラゴンが不時着した惑星で出会った怪獣。地球に出たものと較べ、巨大化しているため、ゴメス(S)と分類されている。それと地底怪獣マグラー。ゴメスと共に現れた怪獣。ゴモラ、そして冒頭に登場したのが変身怪人ピット星人。バトルナイザーを手に入れて嬉々としているところを謎の宇宙人によって宇宙船ごと破壊されてしまった。
 前回の話のほぼ直後から始まる話で、自分自身の謎は解明したものの、レイモンとして覚醒し、地球人にまで受け入れられない自分を思うレイの苦悩や、謎の宇宙人の登場。更にバトルナイザーを扱う宇宙人たちの登場によって、謎めいた話になってる。
 ただ、基本的に登場人物は同じなため、安心して観てることが出来るのが利点か。クマが優しい顔になってたり、オキが妙に凛々しくなってる。レイの方も随分丸くなったようで、ペンドラゴンクルーに対して信頼を見せたりもしてる。
 怪獣バトルは更にこなれていて、ゴモラはヘッドバッドややくざキック、ムーンサルトプレスまで多彩な技を披露してる。特にカラー初登場というゴメスはオールドファンには嬉しい選択。
<ゴモラとマグラーの戦いだと、基本マグラーは四つ足なので、土下座状態を上からゴメスが踏んづけて戦ってる。なんかいじめみたい。マグラーが二本足で立つと、目があらぬ方向を向いてしまうのだが。
 ゴメスが出たので、リトラで戦わせて欲しかったが、今回はゴモラのみと戦う。次回以降に持ち越しらしい。>
VOL.1
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ゴメス 画像 <A> <楽>
第2話 レイオニクスバトル

  監督:菊地雄一
  脚本:荒木憲一
 ゴースタードラゴンである惑星に不時着したレイとヒュウガ。レイは自分以外の怪獣使いの存在を感じていた。一方残ったペンドラゴンのクルー達は行方不明となった二人の手がかりを求め、レイオニクスハンターに詰め寄る。
 敵は前回に続き古代怪獣ゴメス。レイオニクスのガッツ星人に操られていることが分かった。そのゴメスを操っていたガッツ星人。それと彗星怪獣ドラコ。レイオニクスのフック星人に操られた怪獣だったが、ゴースタードラゴンとエレキングの両面攻撃で倒された。そしてドラコを操っていたのが集団宇宙人フック星人。あと、ペンドラゴンを襲ったのが宇宙大怪獣ベムスター。ペダン星人によって強化されたペンドラゴンによって破壊されてしまった。
 二つに分かれてしまったチームがそれぞれを求める話となるが、レイの方はバトルで手一杯といった感じ。一方レイオニクスハンターはペダン星人であった事が発覚。前回の「ウルトラギャラクシー大怪獣バトル」でキングジョーブラックを操っていたのは、レイオニクスを殺すためだったことが分かった。50年後にレイオニクスがペダン星を破壊してしまったために未来からやってきたのだとか。
 今回の戦いではドラコに対してエレキングが出動。オリジナルの「ウルトラマン」25話「怪彗星ツイフォン」同様羽根をむしり取られてしまった。そしてゴメスとリトラの因縁の対決が実現したが、ゴメスの止めを刺したのはゴモラの方。それにしても今回は怪獣が3体の宇宙人が3体、更にレイが3体の怪獣を出しているので、豪華すぎてそれだけで終わってしまった感じ。
<エレキングの左角の回転がやや遅くなってしまった。これまで酷使してきたからかな?>
ゴメス 画像 <A> <楽>
第3話 大暴走!レイオニックバースト

  監督:アベユーイチ
  脚本:長谷川圭一
 惑星ハマーに置かれている巨大な銀色のオブジェに手を触れたレイの頭に強烈な戦いのビジョンがわき起こる。そんな彼らの前にレイオニクスのナックル星人が現れ、新たな怪獣ゼットンを繰り出してくる。
 敵は宇宙恐竜ゼットン。そしてフィンディッシュタイプビーストガルベロス。どちらもナックル星人によって操られている。ただしゼットンは半分幻影のようなもので、レイを疲れさせるために使われた。そしてゼラン星人のレイオニクスに操られる凶暴怪獣アーストロン。ガルベロスによってあっけなく倒されてしまった。
 レイオニクスの血がどんどん暴走を始めてしまうレイと、それを鷹揚に受け止めるヒュウガ。二人だけになっても結構良いコンビぶりを見せてる。ところでオープニングに登場するオブジェはどう見てもセブンのアイスラッガーにしか見えないが、なるほど1作目がウルトラマンだから2作目はセブンが登場する訳か?アイスラッガーがレイの暴走を抑えてくれた。
 一方、惑星ハマーに向かうペンドラゴンも又、キール星人に襲われてしまう。
 二つの宙域で戦いが展開中。出てくる怪獣や宇宙人も山ほど。ゴモラもいつの間にかパワーアップ。前作で全然敵わなかったゼットンを簡単に倒してる。ゼットンの方も凄い動きを見せ、ドロップキックの応酬とか、ラリアートとか、派手なプロレス技が連発。
<ペンドラゴンに接触するキール星人。どんだけ低い確率のニアミスなんだよ。キール星人と言えば「ウルトラQ」に登場し、名前だけしか出てこなかった宇宙人だが、なんとマニアックな。
 登場するナックル星人は『ウルトラマンメビウス&ウルトラ怪獣』にでたもの。流石にオリジナルは無理か。>
キール星人 画像 <A> <楽>
第4話 困惑の再会

  監督:アベユーイチ
  脚本:赤星政尚
 バーストモードとなってしまったままレイはヒュウガの前から姿を消し、手当たり次第にレイオニクスバトルを仕掛けていく。一方、ヒュウガとレイを捜すペンドラゴンの面々は、ようやく惑星ハマーに到着しようとしていた。
 敵は蛾超獣ドラゴリー。メトロン星人によって操られる超獣で、バーストモードとなったゴモラに圧倒される。そして磁力怪獣アントラー。ババルウ星人に操られる怪獣で、その磁力光線はゴモラの血液内の鉄分まで引き寄せてしまう。バーストモードとなったゴモラに角を叩き折られて退場。
 バーストモード状態のレイモンのさすらい旅が展開。なんか大映系の時代劇を観てるみたいだ。一方、そんなレイの体を心配して集う面々。これも時代劇ではよく使われる。具体的に言ってしまえば、これはまんま『大菩薩峠』なんだけど。
 今回のバトルはゴモラ対ドラゴリーとゴモラ対アントラー。展開としては割と地味かな?しかしバーストモードとなったゴモラは圧倒的な強さを有しているので、それが見所。
 ドラゴリーとアントラーの戦いの間にゴモラは戦っていて、触手のような怪獣の残骸をくわえていた。これなんの怪獣だろう?ムカデンダーっぽいけどね。
 ババルウ星人によって「真のレイオニクスバトル」を仕掛けられるレイ。これは前作の最終話でやったように、怪獣のダメージがそのまま自分のダメージになるものらしい。
<レイオニクスのメトロン星人の傍らにはちゃぶ台が。なんかもうこの二つはセットか?更にバーストモードとなったレイモンに盛んに対話を仕掛けるが、これも「対話宇宙人」たる面目躍如ってところか。そう言えば使ってる超獣が「ウルトラマンA」で競演したドラゴリーってのも皮肉が効いてる。
 一方レイオニクスのババルウ星人は気障に岩に足をかけ、髪の毛を掻き上げながら登場。これもよく分かった演出だ。>
第5話 暴走の果てに

  監督:アベユーイチ
  脚本:赤星政尚
 ついに合流を果たしたペンドラゴンの面々。だが先のバトルでの敗北の屈辱に燃えるメトロン星人が再戦を挑む。一方ペンドラゴン内部のダイルもレイオニクスハンターとして行動を開始していた。
 敵は一角超獣バキシム。メトロン星人に操られる超獣で、空間転移と強力な火力を持つ。
 暴走したレイをどのように扱うか。ペンドラゴンの面々と、自分自身の力に恐怖するレイ。この二つの方向性から話が展開。レイは自分を恐れると同時に戦いを望んでいるため、これは自分自身との戦いでもある。
 ただ、今回の戦いはゴモラとバキシムのみなので、ちょっと物足りない感じはあり。プロレス技でドロップキックとかの大技は出てるが。
<逃げ出すペンドラゴンに憤慨したメトロン星人は見事なちゃぶ台返しを披露。あと最後まで減らず口は全く収まらず。ひょうきんな言葉を発して消滅した。>
VOL.2
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第6話 史上最強のレイオニクス

  監督:梶 研吾
  脚本:小林雄次
 惑星ハマーを脱出すべくペンドラゴンの修理にいそしむ面々。だがそこに襲いかかるペダン星人の宇宙船。実はレイオニクスハンター部隊と合流を果たしたダイルがレイを殺すためにやってきたのだ。ペンドラゴンを守るためレイは一人戦いに赴くが…
 敵は暴君怪獣タイラント。キール星人グランデによって操られる怪獣で、数々の怪獣・宇宙人の必殺技を駆使して戦いを挑む。グランデは第二覚醒しているため、レイの怪獣は全く歯が立たなかった。
 前回でレイの精神が安定したことで、今度はレイオニクスハンターとの戦いが本格化する。そしてグランデという初登場となるキール星人も登場。甲冑を纏ってはいるが、その姿は人間と変わらなかった。かなりひょうきんな性格のようで、遊びで戦ってることがよく分かる。
 戦いに関しては流石のタイラント。これまで数々のバトルをこなしてきたゴモラを全く相手にしないほどの実力を持ってる。それで久々にエレキングが登場するが、これもタイラントの猛攻の前にあっけなく敗北を迎える。どうやら本当に死んでしまったようだ。可哀想に。
 そしてエレキングの死と共にレイも…はてさて、レイはどうなるのか?
<久々に前線に出たダイルは電磁警棒を舐めながら、まるでガイジンのように喋りまくる。ノリすぎだ。
 グランデはとてもひょうきんな性格。初登場時、「そうです。私がキール星人です」…ってお前はタケちゃんマンか?>
第7話 第二覚醒

  監督:梶 研吾
  脚本:荒木憲一
 グランデとの戦闘に敗北し、倒れてしまったレイ。ヒュウガはレイを回収するが、既にレイの肉体は死を迎えていた。悲しみの中、地球に向かって発進するペンドラゴン。だが彼らの前に…
 敵は前回に続き暴君怪獣タイラント。第二覚醒したレイのゴモラとリトラの両面攻撃により倒された。
 レイの第二の覚醒が描かれる話。パターンとしてありがちではあるが、これはこれで盛り上がるから良いか。それに反応し、バトルナイザーの形も変化していく。
 前回エレキングが死んでもレイは死ななかった。これはエレキングが倒される瞬間にレイとのリンクを外したためだとのこと。健気じゃないか。
 ペダン星人の宇宙船が発する音は「ウルトラセブン」に登場した宇宙船と基本的に同じ。それにキール星人の宇宙船の形は「ウルトラQ」で出たボスタングの形をしてる。なかなか凝った演出だな。
 ゴモラの技にムーンサルトヒッププレスが入った。正確に言えば尻尾で攻撃するんだが。
<ペダンの宇宙船は何故かグランデを攻撃しようとしない。逆に攻撃されっぱなしだった。レイオニクスを抹殺するんじゃなかったっけ?>
第8話 潜入者を撃て!

  監督:梶 研吾
  脚本:増田貴彦
 レイオニクスバトルが続く惑星ハマーに残るというレイに、ペンドラゴンの面々もレイをサポートすることを決意する。そんなペンドラゴンを見つめる目が…
 敵は凶悪宇宙人ザラブ星人。レイオニクスではないが、宇宙最強の称号をレイオニクスに奪われることに我慢が出来ず、変装してはバトルナイザーをだまし取っていた。そしてにせウルトラマン。ザラブ星人が化けた凶悪な顔つきしたウルトラマンでゴモラと戦う。
 前回のグランデとの戦いでレイオニクスバトルが一段落。今回は息継ぎのコメディ編。話としても演出としても笑える要素満点。ちょっと外し気味なのはウルトラシリーズの伝統だが。ちなみにザラブ星人の声は「ウルトラマン」の時と同じで青野武。考えてみれば声優って凄いな。
 今回はハルナの女の子らしい部分が強調される。こっそり持ち込んだコンパクトが妙に乙女チックなのとか、ザラブ星人とファースト・コンタクトを行った時は「きゃーっ」と大声で叫んでみたり。
 今回意外な活躍をしてるのがオキ。というか、オキの怪獣オタクがたまたまザラブ星人の妄想を煽ってしまったために暴走させてしまったってこと。
 考えてみれば、今回ウルトラマン対ゴモラだから、まっとうに考えればウルトラマンが勝つのは当然なのだが、話自体が逆転してるんだよな。
<ザラブ星人が想像したオキの召喚した怪獣はモットクレロンだった。なんかよく合ってる気がするんだが…ザラブ星人もわざわざウルトラマンに変身するよりザラブ星人自身の方が強かったんじゃないのか?結局倒されるまでには至らなかったけど、再登場はあるかな?
 妙にヒュウガに懐いてるレイ。ハルナとの交信の時は頬をぴったり合わせて同じ仕草をしてた。コメディでもちょっとやり過ぎか?
 体調が悪い時に必要な薬は正露丸らしい…これ腹痛用じゃないのか?>
VOL.3
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第9話 暗黒の鎧

  監督:村石宏實
  脚本:増田貴彦
 レイの持つアイスラッガーが輝きを増し、誰かが自分を呼んでいる事を感じる。その輝きに導かれる方向に機首を向けるペンドラゴン。だがそこに待っていたのは、謎の鎧を身に纏ったアーマードメフィラスだった。
 敵は悪質宇宙人メフィラス星人。テンペラー星人とのレイオニクスバトルに敗北したが、惑星ハマーに眠る暗黒の剣を手にし、アーマードメフィラスに変化する。そして極悪宇宙人テンペラー星人。レイオニクスバトルでメフィラス星人を倒したものの、アーマードメフィラスによって倒されてしまう。そしてテンペラー星人が使う宇宙有翼怪獣アリゲラ。アーマードメフィラスとの戦いのために登場したが、テンペラー星人自身が殺されてしまったため、出てきた途端に消えてしまう。他に三面怪人ダダが登場。レイオニクスバトルで十戦十勝したと勝ち誇っていたのを、アーマードメフィラスによって一刀両断される。更に登場したのがアーマードダークネス。暗黒の鎧で、エンペラ星人のために作られた鎧。中身はないのだが、怨念の力で動き回る。
 戦いは新たなる局面に。惑星ハマーには何体かの宇宙人が地中に眠るそうで、その一人がウルトラセブンらしいことが分かり、更にアーマードダークネスもいるらしい。そのアーマードダークネスの方が今回はメフィラス星人によって復活してしまう。
 今回ヒュウガの危機に心から心配してるレイの姿もあり。性格も随分変わってきたな。
 そしてアーマードダークネスの鎧を纏っていたのが、なんとウルトラセブンであったことが発覚。自ら鎧を纏うことでその力を抑えていたらしい。それでウルトラセブンまで登場した。それでミクラスをレイに与えて宇宙に帰って行く。
 宇宙人が3体の、怪獣が3体(+1)、アーマードダークネスとウルトラセブン…今回話がとても豪華で、まるで最終回のノリだった。
第10話 新たな戦いの地平で

  監督:村石宏實
  脚本:長谷川圭一
 ペダン星人のレイオニクスハンター部隊はついに惑星ハマーへの全面侵攻を敢行する。隊長ハーランの指揮の下、キングジョーブラックが投入され、レイオニクス達に攻撃を加えていく。
 敵は宇宙凶険怪獣ケルビム。ガッツ星人に操られる怪獣でミクラスと戦う。そして宇宙ロボットキングジョーブラック。復帰したペダン星人ダイルによってコントロールされるロボット。最後にどくろ怪獣レッドキング。グランデに操られる怪獣。
 冒頭で例以外のレイオニクスバトル。ここではゼットン星人が操るテレスドンとフック星人が操るドラコ(再生)の戦いが展開。あっというまにレイオニクスハンターの介入を受けてあっという間に終わり。その後復帰したガッツ星人のケルビムに、初バトルを挑むミクラス…だが、てんで弱くて逃げてばっかりだった。外さないキャラだな。根性で勝利するのも良いキャラ性だ。
 そしてキングジョーブラックとゴモラとの戦いとなるが、キングジョーブラックの強さはますます上がってる。どんどん進化していくな。ところがゴモラの方もレイオニクスバースト状態になるとキングジョーブラックと互角以上に戦える。グランデの操るレッドキングにせよキングジョーブラックには圧勝してる。
 ゴモラの技も、スライディングキック、エルボードロップ、そしてスープレックスと、ますます多彩に。特にスープレックスは本当に効いてそう。
 ハルカが妙にレイに肩入れするようになってきたが、そう言うキャラになってきたって事か。ダイルとレイの宿命的な対決も今回の見所だろう。
<所々SF作家の名前が登場する本作だが、ペダン星人のハーランってやっぱりハーラン・エリスンからかな?
 フック星人が登場したが、ビニール製の外套まで再現。細かいんだか安普請なんだか。
 それと折角登場したゼットン星人も、操るのはゼットンじゃないのね。あっけなく退場してしまったけど。
 タイラントのことを「飽きた」と言ってたグランデが使ってるのはレッドキング。弱くなってる気がするけど?とは言えキングジョーブラックには圧勝してるけど。>
第11話 ある戦士の墓標

  監督:村石宏實
  脚本:長谷川圭一
 レイの実力を認めたダイルはレイをハーランに引き合わせることにする。だがレイがペダン星人の宇宙船に向かった直後、ペンドラゴンはレイオニクスハンター達によって制圧されてしまうのだった。
 敵は火山怪鳥バードン。リフレクト星人に操られる怪獣で空を飛ぶことと嘴に毒を有する。冒頭でゴモラと戦ってあっけなく倒された。そして宇宙ロボットキングジョーブラック。前回3体が登場したが、今回は無数登場する。ゴモラ、リトラ、ミクラスの三体が戦うが、相手の数が多すぎ。
 急に改心してしまったダイルと、過酷なペダン星人の現実が描かれる。ダイルはレイを信用するが、ペダンの上層部はむしろレイオニクスを洗脳して兵器として使用しようと計画中だとのこと。その設定もあってか、今回はダイルが大活躍。レイの強さを一番よく知っているのがダイルだったので、その強さを引き出すために自分を犠牲にしている。
 ところで2話でダイルがペンドラゴンにくっつけたペダニウムランチャーだが、ちゃんと伏線があったことが分かった。というか、自分が取り付けた兵器で一網打尽にされてしまうとは、なかなか皮肉な話になってる。
<今回レイ役の南翔太は目が血走ってる。疲れ気味なのかな?
 空を飛ぶバードンは圧倒的優位で、リフレクト星人は「手も足も出ないようですね」と勝ち誇ってたら、ゴモラは尻尾で攻撃した…うん。確かに手も足も出してない。
 今回はオキが妙に存在感高く、ダイルに対しラップのような口調で詰問してる。
 キングジョーブラックの中には一体赤いのが混じってるけど、やっぱりこれは専用機なんだろうか?それともこれはキングジョーレッドととでも言うのか?
 キングジョーブラックの大群を動かすのはCGを使わず、どうやら玩具をコマ撮りで動かしてるみたい。どうも安普請な。>
VOL.4
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第12話 グランデの挑戦

  監督:菊地雄一
  脚本:荒木憲一
 最後の戦いを前に、レイは霊体となって現れた姉ケイトに自らの決意を語る。そして惑星ハマーに出現した強大なエネルギーを感知したペンドラゴンは極北に向けて進路を取る。
 敵はどくろ怪獣レッドキング。グランデによって操られ、レイのゴモラとレイオニクスバトルの最終決戦を行う。腕に炎の力を溜めて殴りつけるなど、新しい必殺技も覚えたようだ。そして巨大アーマードメフィラス。アーマードダークネスに倒されていたが、最終試験のためにレイブラッドによって派遣された。
 レイブラッドとの戦いを前に、最後のレイオニクスバトルが展開。レイとグランデの戦いが前半の見所。
 グランデの過去が語られるが、彼もレイ同様教育係の姉を倒してここに来たのだという。それでグランデ自身もレイブラッドの後継者にはなんの興味もないが、ただ純粋に戦いたいだけだと語る。相変わらずおちゃらけながらの告白だったが、それなりに重い。
 流石にレイオニクスバトルのラストバトル。レッドキング及びゴモラの怪獣プロレスは行くところまで行ったって感じで、立ち技のみならずマウントでも戦いが展開。凄い迫力ではある。とは言え、完全覚醒したレイのゴモラは圧倒的なパワーを持つ訳だが。
 そして後半。今度はレイブラッドの後継者になる最終試験が始まるのだが、そこで登場したのはアーマードメフィラスだった。決戦は次回に持ち越しとなる。
第13話 惑星崩壊

  監督:菊地雄一
  脚本:荒木憲一
 惑星ハマーの地核にはレイブラッド星人が作り出した巨大な空間が広がり、そこに最後の試練としてアーマードメフィラスが待っていた。鎧の力を借り、強大なパワーを持つアーマードメフィラスに苦戦するレイ。一方、レイの元に向かうペンドラゴンはエネルギーフィールドに阻まれていた…
 敵は巨大アーマードメフィラス。アーマードメフィラスが巨大化した姿で、ゴモラとミクラスの二体を完全圧倒する。そして最後に現れる究極生命体レイブラッド星人。その肉体は既に滅んでおいるが、今や精神体となり、その後継者を作るために自らの遺伝子を宇宙にばらまいた。
 最終回となり、レイブラッド星人の本当の姿と、レイの行く末が描かれる話となった。レイオニクスバトルの勝利者であるレイをレイブラッド星人は後継者にしようとするが、それを拒む場合、肉体を奪おうとしてる。
 そして物語の大半を彩るのが怪獣バトル。前回命を奪わなかったのでグランデが出てくるのは想像が付いたものの、意外な現れ方をしたのが正気を取り戻したメフィラス星人で、自分では戦わないが、エネルギーフィールドを消し去ることでペンドラゴンを救ってる。
 そして最後の最後全てのバトルが終わったところで登場するのがウルトラマンとウルトラセブン。これは蛇足だったような?前回と全く同じ終わり方じゃなあ。
 一応これですっきりと終わってはいるので、続編の必要性は無いが、グランデやメフィラス星人が生き残ってることから、まだ作る気になれば続編は作られるかも知れないな。