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流星人間ゾーン

流星人間ゾーン事典
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主な登場人物
スタッフ
雨宮雄児 18,19話脚本
石狩あきら 5,6話脚本
石森詩郎 20話脚本
上原正三 4話脚本
小栗康平 15,21話脚本
神沢信一 21話脚本
菊池昭康 8,10,14,16話監督
胡桃哲 7,8,17話脚本
島本十郎 5,6,9話脚本
竹内進 16話脚本
武末勝 2,3,14,22話脚本
永井素夫 10話脚本
服部一久 11話脚本
福田純 1,2,5,6,11,17話監督
1,2話脚本
古澤憲吾 7,9,15話監督
古俣則男 12,13,15話脚本
本多猪四郎 3,4,12,13,18,19話監督
蓑輪雅夫 20,22話監督
話数 タイトル コメント DVD
第1話 恐獣ミサイル爆破せよ!

  監督:福田純
  脚本:福田純
 かつて凶悪な宇宙民族ガロガにより故郷の星ピースランドによって滅ぼされ流星人間となったゾーンファミリーは防人家を名乗り、地球で平和に暮らしていた。だがそんな地球をガロガが狙う。赤い流星が流れ星となって落下したのを光が目撃する。
 敵は大砲恐獣レッドスパーク。ガロガたちが合体して誕生した最初の凶獣。流星ミサイルマイトで粉砕された。そして磁力(マグネ)恐獣ジキロ。レッドスパークを倒し、力を失ったゾーンファイターに襲いかかるロボット型恐獣。両手が磁石になっている。
 第一話。最初から流れるようなナレーションで防人ファミリーが地球人になった事をあっという間に納得させ、すぐさまストーリーに入る流れは見事。
 物語だが、防人ファミリーに巻き込まれた一般人が登場したりして、テーマとして重くなりそうなのだが、それを巧く回避してる。扱うテーマは重くても、物語そのものは明るく作ろうという意識が見て取れる。
 教育ママの存在など、時事ネタもいくつか取り入れてるのも特徴か。『ゴジラ対ガイガン』の福田純が監督してるだけのことはある。
 ゾーンは最初人間体で戦うが、殺陣は大変練れてる。やっぱり円谷が仮面ライダーに危機感を持っていたことが推測される。
 巨大戦でも怪獣(ここでは恐獣だが)のデザインも大変練れていて、力の入り具合が分かろうというもの(残念ながら後半グダグダになるんだが)。二体の怪獣と戦って打ち破るのもサービス心溢れる作り。
 ウルトラマンとは異なり、戦いの最中でもエネルギー補給が出来るのが本作の面白いところで、第一話から補給シーンがちゃんとある。
<危機一発の危機にゾーンに変身する兄弟たち。それは良いんだけど、人質取られた家族の危機に、無茶苦茶明るく「ゾーンファイト」とか叫んでるのは違和感あるぞ。>
VOL.1
<A> <楽>
第2話 やっつけろ!デストロキング

  監督:福田純
  脚本:福田純
 ゾーンファミリーを抹殺すべく新たに流星ミサイルにて5人のガロガが送られてきた。だがその巻き添えを食った明の友人次郎が目を負傷してしまう。責任を感じた明は自分の角膜を提供しようとするが…
 敵は地底恐獣デストロキング。顔がなく、その代わりに両手に龍のような顔が付いている特殊なデザインの怪獣。流星ミサイルマイトの攻撃にも耐えたが、その後で投げ飛ばされただけで倒されてしまった。
 最初に現れるのは明の知り合いではあるが、一般人。主人公一家がなんでも物語の中心ではないとするのは、物語の幅を広げようとしてのことだろうか。
 物語冒頭から度々登場した青年がいる。この男、いかにも敵っぽいが、実は城タケルという、協力者であることが分かった。すっかり騙されたよ。何だかんだで巧い作り方じゃないか。
 前回今回と明の友達が出ている。宇宙人であるにも関わらず、割と社交的な性格なんだな。
<ラジコンボートが目に当たり血を流す次郎。押さえた両手から真っ赤な血が流れ出てる描写がある。痛々しいが、最近血を流す特撮番組ってなくなったな。
 角膜を失っても一週間で回復するピースランド人。その事を得々と語る陽一。それ自分たちが地球人じゃないって言ってるだろ。
 デストロキングの腕(顔)を掴んだゾーンファイターが腕を捻るとペキペキと嫌な音が。首の骨折ってる?無事だったけど。>
第3話 たたけ!ガロガの地底基地

  監督:本多猪四郎
  脚本:武末勝
 タケルの店で宇宙工学の権威森田博士の息子まもると知り合いになった明。だがそのまもるの父森田博士はガロガに拉致されてしまった…
 敵は四次元恐獣ドロラ。腹部と背面に顔を持ち、左手が鎌、右手に植物の蔦という、奇抜だが結構良いデザインの恐獣。口から赤い痺れガスを出す。
 パターン的にはよくある話なのだが、科学的な攻撃に対抗するのはやはり科学によるもの。理論的な罠を張るとか、この作品の方向性をしっかり描いたところは好感。まあ最後はやっぱり力押しになるんだが。
 今回は城タケルの活躍が前面に出た話となり、すっかり主人公達を食ってしまってる。
 あと今回は蛍のゾーンエンジェルも大活躍。シルバーガロガと直接対決して一歩も退かないほどの強さを見せている。
<具体的にどんな兵器か分からないまま森田博士を捕まえてしまったガロガ。それで「どんな兵器を作るのだ?言え」とか、かなり間抜けな会話になってしまった。
 ガロガに対する囮となるため、国際宇宙工学会議に出席する博士に事情を話すタケルと蛍。「あなたの危機、いや、地球の危機なんです」とか、口説くにしてもストレートすぎ。まあそれが本作の味なんだが。
 ガロガのアジトで縛られていた蛍はいつの間にか縄を抜けて太ももに縛っておいた手榴弾を使ってる。
 シルバーガロガを一撃の下に葬り去るゾーンファイター。一人だけしぶといのがいて、ふらふらしながら仲間の首を踏みそうになって方向転換してるとか…
 敵アジトが分からないと言うことで四次元空間に飛び込んだゾーンファイターだが、その後普通の空間と四次元空間を自在に行き来してる。元々そう言う能力はあったんだろうか?だったら何も囮なんか使わなくても良さそうな?
 ガロガの基地は富士山麓の地上にあり、更にその近くに森田博士の車が乗り捨ててあったという。だったら四次元とか使わずに地上なり空中なりで偵察すれば良かったような?>
第4話 来襲!ガロガ大軍団−ゴジラ登場−

  監督:本多猪四郎
  脚本:上原正三
 蛍の幼なじみというピースランド星人のサチオが地球へとやってきた。ファミリーと離れ、たった一人生き残ったというサチオとの再会を喜ぶ蛍だが…
 敵は破壊恐獣ワルギルガー。ムカデのような顔を持った恐獣で、口から吐く炎が主な攻撃方法。そしてレーザー恐獣スパイラー。ピースランド星人サチオに化けたガロガが変身した恐獣で、メカニックな姿が特徴。「ウルトラマンA」に出てくる超獣みたいだ。
 故郷からの使者が裏切り者だったと言う話。このタイプの作品は特撮では割と多いが、本作は特に家族の結びつきを重要視しているため、自分たちの同胞が裏切りを働くというのはかなりショックな設定になってる。外国に行ってる日系人あたりをモティーフにしてるのかも(在日というのはうがった考えだろうが、脚本が沖縄県人の上原正三なので、実地的な体験も入ってるかも知れない)。
 ただ、本作で最大のトピックは何といってもゴジラ初登場。ゾーンファイターとタッグを組んでの戦いは文句なく格好良い。流石東宝が作っただけのことはある。ゴジラを呼ぶのが安易すぎるので、一話くらいゴジラが仲間になる過程をゆっくり描いて欲しかった感じ。
 しかし何というか、ゴジラが登場した瞬間、鳥肌が立ってしまったのは、やっぱり私の中にはゴジラ成分ってのが結構な割合で入ってるのかも知れない。
 ワルギルガーを前にした光は人間体から一気に巨大体のゾーンファイターに変身。そんな事も出来るんだな。
<蛍を見た瞬間、「蛍じゃないか」と再会を喜ぶサチオ。本来の名前はゾーンエンジェルじゃないんだろうか?
 サチオがやったのは家の中の玩具に細工して家を破壊するというもの。ケレン味たっぷりだが、先にメカルームに入ってるのだから、もっと効率よく爆弾を仕掛けるとかの方が良かったんじゃないか?
 右手を怪我してるという光だが、変身ポーズも戦いもたいして右手に問題はなさそう。時々痛そうな格好してるだけ。
 ゾーンファイターのアストロダッシュは空間を跳ぶことが出来るが、テレビの中に飛び込んで恐獣の元に行ってる。それ無理じゃないか?
 ワルギルガーの炎の直撃を受け、ゴジラの着ぐるみの一部が燃えてる。勿体ない。
 母月子によれば「サチオさんはガロガの誘惑に負けた」のだと言っている。実際はガロガ星人の変装なのだが、一方ガロガ星人ってのは、何らかの方法で他の宇宙人を変化させたものと考えることも出来る。そうだとしたらかなり凄い設定だ。>
第5話 キングギドラをむかえ撃て!

  監督:福田純
  脚本:島本十郎
      石狩あきら
 未来科学総合研究所で開発された一酸化炭素駆除装置ブルーグリーン装置を狙うガロガ星人。それを知った防人家は研究所爆破を阻止するが、その際タケシは落ちていたプリズムを拾う。それがガロガの罠とも知らず…
 敵は宇宙超恐獣キングギドラ。三つの首と二股の尻尾を持つ黄金色の恐獣。ゴールドガロガに言わせれば「宇宙の覇者」。ダークプリズムを用いて太陽光線を遮断する。
 公害問題をテーマに取った話で、当時は公害として一酸化炭素が挙げられていたことが分かる。今やあんまり言わなくなったが、これはエネルギー効率が上がったため、あまり出てこなくなったため。
 ただ、この話の最大のトピックは4話のゴジラに続き、キングギドラが出てきたと言う事だろう。着ぐるみがややくたびれている感はあり、首もあんまり動かないが、だからこそ間違いなく映画で使われたキングギドラと分かる。
 今回とにかく格好良いのが光の祖父雷太。自分たちの危険よりもゾーンファイターの戦いを優先し、自らの命を縮めてもブルーグリーン装置を守ろうとする。家長として実に毅然とした態度だ。
 珍しく地上に来たガロガ星人は5人もいる。流石当時の東宝は金があるな。
 今回は前後編で、ゾーンファイターがキングギドラを追って宇宙に出たところで話は終わる。
<ガロガはガロガパックなるものを呼び出し、そのヘルメットを人間にかぶせるが、それが何の役に立つのか全く説明がない。
 そのガロガパックを付けられ苦しむタケルを放って置いてガロガとの戦いに挑む防人兄弟。薄情者。
 太陽の光が無く、みるみる弱っていくゾーンファイター。でも太陽の光が戻った途端エネルギーが補給された。こんな事が出来ればゾーンマーカーチェンジは必要ないんじゃないのか?>
第6話 キングギドラの逆襲!

  監督:福田純
  脚本:島本十郎
      石狩あきら
 キングギドラを宇宙へと誘導したゾーンファイターは金星へと向かう。だが後ろを付いているはずのキングギドラは消えており、慌てて地球に戻るも、プロトンバリアを失った防人家の家族はガロガ星人によって連れ去られた後だった。
 敵は前回に続きキングギドラ。金星でゾーンファイターと戦う。流星ミサイルマイトの直撃を受けても倒されはせず、宇宙に逃げ帰っただけ。
 前後編の後編。折角宇宙に誘導したのに、キングギドラにその狙いを知られてしまい、更に家を守るプロトンパワーを失ったため、防人家が危機に陥る。
 防人家の所在はガロガによって既に知られていたそうだが、防人家はバリアによって守られていたと言うのが分かった。キングギドラとの戦いのためにプロトンパワーを使ってしまったため、バリアが消えてしまったために今回の危機が起こった。
 前回に続いて祖父の雷太が今回もなかなか格好良く、パンドラカプセルを使ったらもう宇宙へ帰ることが出来なくなるのに、「わしらは地球の人間なんだ」とはっきりと言っている。
<特撮の常で、さらった人間はたっぷり拷問をかけ時間をかけて処刑しようとする。それで助けられてしまうのだから意味が無い。
 前回タケルが来た時は相手にされなかったのに、蛍の言う事はちゃんと聞く未来科学研究所の所長。若い女性の言葉は信じるのか。
 パンドラカプセルにはプロトンミサイルなるものが装備されているのだが、ミサイルという割にはビーム兵器に見える。
 金星の重力は大変重いというナレーションが入るが、それはガスのために動きが弱まると言う事なんじゃないだろうか?
 キングギドラの首を膝で折り、更に足蹴にするゾーンファイター。ペキペキとか音してるし、そのまま首が足で踏みつぶされるのは、観ていて痛々しい感じがする。でも破壊されなかったのは、やっぱりファンのことを考えてのことかも知れない。
 タケルが光の正体を知らないような発言してる所があったけど、前からそれ知ってたんじゃなかった?>
VOL.2
<A> <楽>
第7話 ゾーンファミリー危機一髪

  監督:古澤憲吾
  脚本:胡桃哲
 恐獣ドラゴンキングを用いてのダム破壊はゾーンファイターによって阻止された。そこでガロガは防人ファミリーを直接狙うことにし、丁度温泉に向かった防人ファミリーに狙いを定める。
 敵は角恐獣ドラゴンキング。冒頭にいきなり出てきてダムを破壊しようとするがゾーンファイターによって阻止された。とげ恐獣ギルマラス。ガロガ13号が倒されると共に現れた。鼻から長く突き出た角から火を出したりミサイルを出したりする。
 これまでの特撮の定式をことごとく無視したかなり凄い話。そもそも何の伏線もなしに恐獣が出てきていきなりゾーンファイターによって倒されてしまうし、二匹目の恐獣もあっさり倒されてしまう。そもそもが物語自体が怪獣出てこなくても終わってしまう話になってる。この辺特撮初挑戦となる古澤憲吾監督の気負いがあったのかもしれない。こう言う話が時折織り交ぜられると、多様性が感じられて良い。
 それでも特撮部分には相当に金がかかっている。当時の東宝の力の入れ方が分かろうというもの。
 今回もタケルが大活躍。今回に関してはサポートと言うよりはむしろ主人公っぽい活躍を見せてる。それ以外にも防人家の母親月子も勘の冴えを見せつけてファミリーの危機を救ってる。一方今回は光はゾーンファイターに変身する以外ほとんど何もやってなかったりする。。
<ゴールドガロガは防人家にはゾーンバリアーが張られているから手出しが出来ないと言っていたが、その割にあっさり蛍を拉致してる。こう言う方法を使えばファミリー全滅も簡単じゃないのかな?
 今回はガロガ星人による説明がやたら多い。そこまで言わなくても観てる側は分かるって。
 横浜で捕まっている蛍が「あと一分で爆発する」と言ったら、本当にゾーンファイターは1分以内に熱川温泉に行って爆弾を処理してしまった。マイティライナーに乗ったり、玄関から入ったりしてる間に一分くらい過ぎてしまいそうだが。>
第8話 倒せ!恐怖のインベーダー!

  監督:菊池昭康
  脚本:胡桃哲
 恐獣ミサイルを目撃したタケルは明と共にミサイルが落ちた丹沢方面に向かうが、逆にガロガに捕らわれてしまう。逃げ延びた明から連絡を受け、急行する光と蛍だが…
 敵は赤色頭脳恐獣ゲルデラー。恐獣ミサイルに乗って丹沢山中に落ちてきた恐獣。龍の顔に赤い玉を頭に乗せている、なかなか優れたデザインの恐獣。都市破壊のために送られてきたが、事前にゾーンファミリーに知られてしまい、丹沢山中で倒された。
 今回もタケルが大活躍。活躍と言っても捉えられて拷問にかけられる役だが、これはこれでおいしい。そのパートナーとして明も色々頑張ってる。
 ガロガ星人の触角は取り外し可能で、鞭のように使うことも出来る事が分かった。
 湖やミニチュアの家々など、特撮方面もきっちり作られ、
 今回釣り人として東宝怪獣映画のヴェテラン大村千吉氏と辻しげる氏が登場。絶妙な掛け合いを見せている。
<恐獣ミサイルを目撃した釣り人は「ドラム缶のような火の玉が落ちてきた」と発言。それって見事に本質を捉えているような?
 釣り人を一瞬にして殺してしまったガロガ星人は、タケルに関しては拷問にかけていたぶり殺そうとしている。勿論それは防人兄弟をおびき寄せるためだけど、四人まとめて殺すメリットは何もないはず。
 拷問にかけられているタケルを救うべく、そこに置いてあった機関銃を乱射する明。タケルを縛っている縄をピンポイントで狙い撃つのだが、それだったらガロガを撃った方が良かったかも。
 ファイターと戦っているガロガを冷静に拳銃で狙い撃つエンジェル。構図としては正しいのだが、妙に卑怯な気がするのは何故だろう?
 ファイターとゲルデラーの戦いでホテルを押しつぶしてるのだが、この被害はどうなってるんだろう?まあ、それ言ったら元も子もないんだが。
 ここでも光がゾーンファイターであることを知らないような発言をタケルがしてるけど、とっくの昔に分かってるはずじゃなかった?>
第9話 追え!レッドスパイダーの秘密

  監督:古澤憲吾
  脚本:島本十郎
 ガロガは動物を恐獣に変えてしまう恐怖の生物ガロガスパイダーを完成させた。そのことをいち早く察知した光は、ガロガが狙うのは動物園とあたりを付ける。
 敵は蜘型恐獣スパイダウロス。蜘蛛型の恐獣で、糸を吐いてゾーンファイターの身動きを止めた。そして巨大猿恐獣ガロガゴリラ。ガロガスパイダーに血を吸われた動物園のゴリラが恐獣化したもの。
 動物を恐獣に変えてしまうと言うとんでもない研究を進めていたガロガ。これが量産されたらどんな星でもあっという間にガロガのものになるだろう。今回しか使われなかったのは残念。動物よりも人間に使用するのが効果的だが。
 今回は防人家の父陽一郎が大活躍。メーザーショットでガロガゴリラを倒したり、アクションシーンも満載。エンジェルとジュニアもプロトン光線で
 タイトルではレッドスパイダーとあり、実際真っ赤な大きな蜘蛛が出てくるが、劇中では一貫してガロガスパイダーと呼ばれている。
 動物園が舞台なだけに、劇中穏やかに過ごす動物たちの姿が流され、牧歌的な雰囲気を醸してる。こう言うのって結構重要なシーンなんだけどね。
<ライオン輸送車を襲うガロガ。トラックに「ライオン輸送車」とペイントされてる親切ぶりだが、肝心のライオンが出てこない。
 何も聞かれてないのに作戦内容をべらべら喋ってしまうガロガコマンダー。言わなきゃ分からないで終わったのに。
 ゴリラに着ぐるみが使われてるのは仕方ないのだが、ずっと直立歩行してるのは減点。
 この作品に限った訳じゃないが、蜘蛛型の怪人が出ると口から糸を吐く場合がほとんど。実際の蜘蛛が糸を吐くのはお尻からなんだが。
 ゾーンファイターのエネルギーチャージはエンジェルとジュニアのプロトンビームでも可能らしい。ゾーンマーカーチェンジよりもずっと手軽なんだが、なんでこれをメインにしないんだろう?
 結局最後までガロガスパイダーは倒されることなく終わり、世界中の動物を恐獣に変えるべく姿を消したが、それが後の話に生かされることはなかった。ちょっと勿体ないな。>
第10話 絶体絶命!ゾーン・ファイター

  監督:菊池昭康
  脚本:永井素夫
 謎の球体を追いかけ、メーザーショットでその球体を破壊した光。爆発した球体はまばゆい光を光に浴びせたが、その次の日から光は自分の影が勝手に動き出す光景を見る。
 敵は奇形恐獣シップドロー。タコのような触手を持つ恐獣。デザイン的にも優れているのだが、次に出るシャドラーの為の噛ませ犬的な存在で、とても弱い。そしてエネルギー恐獣シャドラー。ミラクル光線を浴びた光の影が実体化したもの。光の肉体のエネルギーを全部吸い取ってしまう。実体はあるようでなく、ガロガのミラクル光線発生装置を破壊することで消滅した。
 自分自身の影と戦わねばならないゾーンファイターが描かれる話。影と戦うと言う場合、大牙同じキャラが出る事が多いが、ここでは全く違う姿をしてるのが面白い。常時ファイターのエネルギーを吸い取っているため、常に苦しみ続けねばならないと言うのが本作の面白いところ。相手が自分自身の影のため、全く敵わず、確かに今回が最大の危機だったかもしれない。
 今回はファミリー全員で光をサポートしており、それぞれに見せ場があるのも良い感じ。その中で雷太が厳しい家長として苦渋の決断を下しているのが実に格好良い。
 今回は全然活躍の場がなかったタケルだが、最後に光に対して総括(70年代学生運動用語で、元々は活動報告だったが、やがて自分の失敗したことなどを大声で告白することになり、やがてはリンチへと発展していった)のを求めてるシーン有り。時代性を感じるな。
<雷太は度々恐獣のことを「怪獣」と言っているが、それに釣られて蛍も時折「怪獣」と言ってしまってる。脚本の問題と言うより、やっぱり普通「怪獣」って言ってしまうよな。
 伊豆沖の難破船がガロガ基地になっているのだが、中身は完全に乾いた普通の船だった。>
第11話 間一髪 ゴジラの叫び!

  監督:福田純
  脚本:服部一久
 新開発エンジンを積んだ自動車レースのドライバーとして選ばれた光。だがその試運転中、突然車の中に拘束されてしまう。変身して逃げる事さえ出来ぬ光だったが…
 敵は未来恐獣ガイガン。恐獣ミサイルから現れた恐獣で、ゾーンファミリーの応援に駆けつけたゴジラと戦う。実は爪がその本体であり、これさえ残っていればいつでも復活が出来る。
 光の仕事はテストドライバーとのことだったが、その設定が活かされたのはこれが初めて。そりゃ人間より遥かに頑丈なので、こう言う危険な仕事にはもってこいだが。仕事の危険性よりも人間的な関係の方が危険というのはどこの世界でも同じ。
 ただ、この話の肝は何といってもガイガンの登場だろう。勿論劇場版の流用だが、ゴジラまで登場する豪華版。ほんの少し前に『ゴジラ対メガロ』が封切られているので、これがゴジラとガイガンの3回目の対決となる。なんか胸が熱くなってくる。これでガイガンの着ぐるみは完全に破壊されてしまったのかと思われる。
 ガロガコマンダーの色がコレまでの金色から赤へと変わった。ゴールドガロガと区別付きにくかったからね。
<ガイガンとの戦いで尻尾を使ってガイガンをいたぶるゴジラ。伸ばした尻尾でガイガンの身体を持ち上げるなど、重力の法則完全無視してる。
 解説ではガイガンは爪さえ残っていればいつでも復活できるとのことだが、ゾーンファイターの攻撃は、別段爪のみを狙ってる訳ではなかった。>
VOL.3
<A> <楽>
第12話 恐獣基地 地球へ侵入!

  監督:本多猪四郎
  脚本:古俣則男
 地球の地下に基地を作ったガロガは新しい恐獣を作るべく動物のエネルギーを奪おうとした。次々と奪われてしまう動物たちに
 敵は最強恐獣バラギドン。ニワトリを元に作られた新型恐獣で、その姿もニワトリそっくり。流星ミサイルマイトもはね返すほどの圧倒的な力を持つが、光と熱を奪われると活動を止めてしまう弱点を持つ。
 本多猪四郎が監督を務めたお話し。今回は蛍が中心で、タケルに対する蛍の思いが描かれていく。なるほどタケルの位置づけはこうなったか。今回はヨウコというタケルの知り合いと、タケルを取り合うような描写もあり。
 冒頭でこれまでの恐獣とゾーンファイターとの戦いが描かれているが、バンクではなく全て新撮り。なかなか力が入ってる。
 尚、ヨウコを演じたのは林由里。「ウルトラマンA」の南夕子役候補だった女優で、「魔人ハンターミツルギ」のミツルギ月子役。
<養鶏場でのアクションシーン有り。ガロガがニワトリを奪うために活動してるのは、なまじ大まじめなだけに笑いを誘う。
 ガロガの専用車が登場。黒いボディに黄色い線が描かれ、更にボンネットには鬼の絵が。どこのヤンキーだ?
 レッドガロガ曰く「最強恐獣」のバラキドンは、確かに強いのだが、ニワトリがサングラスかけたような顔はとても強そうには見えないのがなんとも。>
第13話 戦慄!誕生日の恐怖

  監督:本多猪四郎
  脚本:古俣則男
 蛍の誕生日を祝う防人ファミリー。だがその時テレビにゴールドガロガの姿が映し出され、ファミリー抹殺を宣言する。
 敵は電子恐獣ガロボーグ。全身に高圧電流が流れている恐獣で、ゾーンファイターは触れることも出来なかったが、立木を使って静電気を起こしたゾーンファイターにより電気を中和されて倒される。死んだふりとか、お茶目なところもあり。
 監督の福田純が珍しく脚本に専念した話で、そのためか話がアクション主体で好戦的となっているのが特徴で、ガロガの精神支配を受けている人を救うため、こちらからガロガ基地に殴り込みをかけるという描写もある。
 ガロボーグとゾーンファイターの戦いでは、ゾーンファイターが立木を使って静電気を起こしてガロボーグの電気を中和するという描写があるが、これこどもが観て意味分かるだろうか?
 戦い済んで、家族団らんが描かれるが、こんな温かい家庭が描かれるのは、最近全然観てないな。
<「この家はプロトンバリアーに守られてるから絶対安全だ」と言った直後、「アンチプロトン爆弾だったらこの家は全滅だ」とか言ってる。どっちやねん。
 蛍とタケルをさらったヒサシ青年は、蛍の機転で気絶させられ、防人家に運び込まれる。その後目を覚ましたヒサシは何事もなかったように拳銃を蛍とタケルに突きつけ、アジトに連れて行く。それがおかしいとか全く思わないのが、精神支配を受けてる証拠か?
 なんかゾーンファイターの着ぐるみがずいぶんくたびれて見える。酷使しすぎかな?>
第14話 猛り狂うぞ!ガロガ少年攻撃隊

  監督:菊池昭康
  脚本:武末勝
 ガロガは人間を意のままに操ることが出来る薬品ガロガンキライザーを開発。地球でこども達に配る。この薬を飲むと力が強くなり、頭も良くなるので、こども達はこぞって薬を飲むのだが…
 敵はミサイル恐獣デットラゴン。犬のような顔に所々身体を機械化した恐獣。手がミサイルランチャーになっている。この辺になると着ぐるみが安っぽくなってしまうのは仕方ないか?
 ここから2クール目。これまでオープニングにあった小林清志のナレーションが無くなり、画面も少し変わった。
 いじめられっ子の少年を中心に、危険な薬品に手を出してしまったばかりに起こる悲劇を描く、特撮では定番とも言える話が展開。主人公の中に明がいるため、これを同年代の友情物語に持って行くことが出来るのが本作の強味だな。そんな訳で今回は明が活躍し、光や蛍は控え目。可哀想なのはタケルで、今回は店をこども達に滅茶苦茶にされ、更にガロガに捕まって、脱出しようとしたところを上から落ちてきた金属に頭ぶつけて気絶するだけ。
 マイティライナーが四次元空間に入り、ガロガの戦闘機と戦うシーンがあるが、この辺後年の「宇宙刑事ギャバン」につながる所がある。
<ガロガンキライザーをペットのインコに飲ませたところ、怪力を発するようになる。怪力を示すため、壁とか水槽とかを体当たりで壊してみせるが、質量の問題で、インコ自体が潰れてしまうはず。
 ガロガカーは車であれば何にでも変形できるらしいが、トラックになるのは無理がある。そもそもどんなものでも変形自体が無茶と言えば無茶だが。>
第15話 沈没!ゴジラよ東京を救え

  監督:古澤憲吾
  脚本:小栗康平
      古俣則男
 東京を中心に局地地震や地盤沈下が起こっていた。そんな中、造成地が一気に陥没してしまう事件が起こる。その出来事がガロガによるものではないかと調査を始めた光は、その狙いが東京沈没であることを突き止める。
 敵は土食い恐獣ザンドラ。頭が巨大なドリルになっていて、地中を掘り進む。マーカーチェンジが出来ない地底でゾーンファイターを追いつめたが、参戦したゴジラにいたぶられ、流星ミサイルマイトと放射能火炎、流星プロトンビームの連携を食ってでとどめを刺される。
 当時のマイホームブームの時事問題に絡めた話だが、そちらはあくまでコミカルにまとめ、特撮シーンの方に力が入った話で、ゴジラが大活躍する。地底の狭いところでの戦いは見所たっぷり。巨大戦でなくても、火薬を存分に使ったカーチェイスも見所の一つ。
 タイトルからするとゴジラが主体っぽいが、実際はいつも通りゾーンファイターの危機に駆けつける役割。本作が紹介される際、よく出てくるゾーンファイターとゴジラの握手のショットは本作から。ザンドラに対するとどめをわざわざゾーンファイターに刺させるあたり、空気もよく読んでる。
 そう言えば東京沈没と言う事で、「日本沈没」にも話は絡んでくるか。
 前回に続き、今回も明が大活躍しており、単独で地盤調査をしてたりするが、肝心なところでゾボットを落としてしまって危機に陥る。
 ガロガが変身した怪しげな外国人役は大月ウルフ。特撮には定番の人だが、お陰でコミカルさが増している。
<ゾボットを落として待って明の居場所が分からないのに、防人ファミリーは明の危機に叫び声を上げてる。
 この作品に出てくるゴジラは品が良く、町中を何も壊さずに歩いてくるし、ザンドラのとどめを刺すようゾーンファイターを促してたりする。>
第16話 恐怖の襲撃!ガロガロボット

  監督:菊池昭康
  脚本:竹内進
 物理学者寺村エイイチの家がガロガによって襲撃を受け、その息子ヒロシにESP受信装置が埋め込まれた。ガロガの指令により光を襲うヒロシ。光と蛍はテレパシーを逆探知するが…
 敵はドリル恐獣モグランダ。2体のガロガが合体して誕生した恐獣で、右手に大鎌、背中にドリルを持ったメカニックな恐獣。ガロガから送られた隕石を吸収することでパワーアップする。
 ヒーローは一般人を攻撃できないので、それを逆手に取った作戦は定番の一つ。特にゾーンファミリーはプロトンバリアーによってガロガの攻撃を防いでいるため、これを無効に出来るのは一般人だけ。物語は単純ながらテンポ良く展開している。
 今回の話ではゾーンジュニアが大活躍。単独で寺村教授の家に乗り込み、そこにいたガロガを倒してファイターをサポートしている。
<ヒロシの身を案じる蛍は「脳を切開してESP装置を取り出して」と頼んでいる。一応家族は一般人なので、かなり無茶なお願いしてるな。
 これまでもガロガが洗脳を施している事はあったが、脳に機械を埋め込むのは初めて。余計ばれやすくなったと言うだけのような?
 ゾーンジュニアの前に「来たか。小僧」とか言って余裕を持って現れた二人のガロガ。次の瞬間あっという間にジュニアによって射殺されてしまった。『レイダース』のハリソン・フォードみたいだが、お前らの存在意義は?
 寺村教授の家を爆破したらモグランダは急に弱体化した。その関連性はどこに?
 無事を喜ぶ寺村教授一家。家はジュニアによって完全に破壊されてたんだが、それについては不問?
 「ガロガは人間の心まで侵略することは出来なかったんだね」と喜び合う蛍と光。だけど、実際侵略されてたんだけど。>
VOL.4
<A> <楽>
第17話 GO!ファイター緊急発進

  監督:福田純
  脚本:胡桃哲
 防人家から突然スモーキーが消えた。それがガロガの仕業と知った蛍と明は四次元透視装置を使って探索を開始する。だがそれこそがガロガの狙いだった。マイナス四次元に捕らわれた二人は…
 敵は変形恐獣バルガラス。ダンゴムシのような恐獣で、身体を丸めることで敵の攻撃を防ぐことが出来る。バルガー遊星でゾーンファイターを待っていた。丸くなっても顔らしきものがあるのがご愛敬。
 ゾーンファミリーを直接狙った作戦が展開。宇宙を舞台に、かなり力が入った物語。ファミリーの危機と言う事で、特に雷太に見所が用意されていた。生身のまま電撃や火炎攻撃も使ってる。
<スモーキーを盗み出すことに成功したガロガ。プロトンバリアーはどうなった?それ突破出来たなら武器を奪う以前にファミリーを直接狙うべきでは?マイナス四次元に誘い込んでパワーを奪っても何にもしてない。
 わざわざ罠にはまりに来たゾーンファイターに、レッドガロガが言った台詞は「飛んで火に入る夏の虫」。随分日本語が堪能らしい。
 バルガー遊星でバルガラスが倒れると、そこに十字架が立ち、天使の輪が付く。なんでそんなことに?
 ゾーンファイターとバルガラスが戦っている間にマイティライナーは自動操縦で地球に戻ってしまった。活動時間がそう長くないファイターはどうやって帰ればいいのか?と、思ったらスモーキーがあった。何故かそれに乗らず、変身したままスモーキーを運んでるんだけど。>
第18話 指令「日本列島爆破せよ」

  監督:本多猪四郎
  脚本:雨宮雄児
 丹沢博士によって強大な破壊力を持つ新エネルギーPS73が開発された。だがレーダー基地の動力源として薬師岳に運ばれる途中、ガロガによってPS73が奪い取られ、恐獣ガンダーギラスに呑み込まれてしまう。
 敵は爆弾恐獣ガンダーギラス。PS73を呑み込んだため、そのエネルギーで大変強く、更に衝撃を受けると爆発してしまう事もあって、まともに戦うことが出来ない。
 本多猪四郎監督による前後編の話で、ゲストキャラが妙に豪華。畠山麦もゲストで登場してる。
 話としては前半が『恐怖の報酬』そのもので大変緊張感があるのだが、肝心なPS73を呑み込んだガンダーギラスとゾーンファイターとの戦いはなんとジャンケン…前半と後半のギャップが凄すぎる。ジャンケンの前にガンダーギラスを言葉で説得しようとしたり、顎に手を当てて考え込んだり、お手上げとばかり両手を挙げたりと、なかなか芸達者。
 劇中音楽で「俺はガロガ」が出ているが、歌がないとそれなりに緊張感ある音楽だ。
<PS73は衝撃と磁力に弱く、輸送にも大変神経を使う。それって単純に“未完成”と言わないか?
 レッドガロガの脅迫を受けた直後に家族旅行してる防人一家。緊張感なさ過ぎだぞ。
 ガンダーギラスとジャンケン勝負をするゾーンファイター。そもそもガンダーギラスは手の形状からしてパーしか出せないのだが。>
第19話 命令「Kスイ星で地球をこわせ」

  監督:本多猪四郎
  脚本:雨宮雄児
 ガンダーギラスの攻撃の前についに崩れ落ちるゾーンファイター。だがガンダーギラスはとどめを刺すことなくいずこともなく姿を消した。だがKスイ星の接近も近く、地球の危機が刻一刻と迫っている。
 敵はガンダーギラス。強力なガンマー光線を出すことが出来る。
 前後編の後編。PS73を巡る攻防の続きとなる。物語はほぼ戦いだけで展開。
 前回のガンダーギラスとゾーンファイターの戦いはジャンケン勝負というコミカルなものだったが、今回のは輪投げ合戦…楽しんでるのかやけくそなのか、スタッフの遊び心が見える。二人で順番に輪投げしてるのは、もの凄い違和感があるが。
<明日にもKスイ星が地球に最接近するというのに、ホテルで遊んでる防人ファミリー。そんな牧歌的な考えで良いのだろうか?
 地獄岳の基地からハイカーを追い出すためにレッドガロガが取った方法は、おばあさんに変身して驚かすというもの。殺すのではなく追い出すのが面白いが、余計目立つと思う。
 ガロガとしても、わざわざPS73とKスイ星を科学反応させて爆発させるとか複雑な方法取るより、そのまま地球にぶつけたら良かった気がするが?
 PS73を洞窟へと移送するジュニアとエンジェル。ゆっくり運ばねばならないのは分かるのだが、その背後にシルバーガロガが迫って踊るように跳ね回ってる。シュールだ。
 隙を見せたガンダーギラスに襲いかかったゾーンファイターがやったのは目玉を引き抜き、両手を引きちぎり、背後から流星ミサイルマイトで首を落とすというもの。ダーティー過ぎる。しかも直前まで二人で輪投げして遊んでたのに。>
第20話 激闘!ファイターの歌が聞える

  監督:蓑輪雅夫
  脚本:石森詩郎
 こどもがいつまで経っても帰らないという事件が続発していた。これをガロガの仕業と見た明は自ら囮となって怪しい老人の誘いに乗ってガロガのアジトに潜入するが…
 敵はゴラム。双頭の怪獣で右の首にこども達が入っている。両方の口から火を吐くほか、腰だめした拳銃を使う。
 今回もこどもを使った搦め手で展開。恐獣の一部がこども達で出来ているため攻撃が出来ない。いわばこどもを人質に取ることで優位に立つ敵が描かれていく。
 恐獣をパワーアップさせるにはこどもの細胞が最適というのは面白い設定で、これが前面に出ていたら、この作品自体がもの凄く重くなっただろうが、今回だけで消費させるには勿体ない設定だったかも知れない。恐獣の細胞状態となってしまったこども達があっという間に戻ってしまうのは特撮の限界か。
 久々にタケルが登場。誘拐されそうになった子供を救おうとして逆に捕まってしまうと言う、ちょっと情けない役だった。明が髪を切ったので、随分印象が変わった。
 ゾーンマーカーチェンジはゾーンファイターの90メートル以内に近づかないと使用できないという設定が出てきた。
 今回ゲストとして富田仲次郎と大泉滉が登場。大泉滉は相変わらず特異なキャラだが、出たのはほんのちょっとだった。残念。
<こども達がさらわれたという明の報告を聞いた光は複雑な表情をして自分から動こうとしてない。慎重になってると言う事かも知れないが、物語になんら影響を与えてない。
 ゴラムの中にいる明によれば、ゴラムの頭脳は左の頭。つまり右の頭にこども達がいる訳だが、実際にこども達がいたのは左の頭だった。かなりやばい伝え間違いじゃないだろうか?
 ゴラムの炎攻撃を受けて火が燃えてるゾーンファイターの身体。液体燃料使ってるんだろうが、かなり危険。>
第21話 無敵!ゴジラ大暴れ

  監督:小栗康平
  脚本:神沢信一
 ガロガは本星からプロトンビームに耐性を持つ恐獣ジュラーを呼び寄せ、地球に送ることにした。だがそのカプセルは落下を知った光によって持ち去られていた…
 敵はジュラー。ジュラール星の宇宙生物で、プロトンビームに耐性を持ち、酸素を吸うと巨大化し続ける。更に肉体の一部が分離すると分裂して巨大化する。そしてカスタムジュラー。ジュラーの細胞から生まれたもう一体の恐獣。
 タイトルにあるとおりゴジラとゾーンファイターの共闘が描かれていく。プロトンビームの通用しない強敵に、二対二で立ち向かう姿は結構燃える。冒頭ではゴジラとの訓練シーンまであったし、ラストはちゃんと握手もしてる。
 一方ガロガもゴールドガロガと同等の地位を持つと思われるホワイトガロガが初登場。
 将来はサッカー選手になりたいという夢を語る明。だけど人間以上の身体能力持つ訳だから、普通のスポーツは出来すぎるんじゃないか?
 ゴジラというのは重量感があって、のっしのっし歩くからこそ格好良いのだが、この話ではなんと走ってるシーンまである。威厳がないなあ。
 この話は影の使い方が上手く、カメラアングルも随分凝った作りになってる。監督は?と見たら、小栗康平だったか。
<ゴジラとの訓練を観ていた蛍と明は「もうすっかり傷も良くなって」と発言してるが、そんな傷を負うほどのことはしてないんじゃないか?(後で分かったが、この話は25話の後ろに来るはずだったらしい)
 岩場で特訓してるのに、人間体に戻った光が手を振ってるのは河川敷だった。
 恐獣ミサイルによって地球に送り届けられるジュラー。そのカプセルというのが普通のドラム缶だった。随分安普請だ。
 明がファミリーのネックになるのは分かっているのに、これまで何にもしてなかったし、今回も折角人質に取ったのに、ちゃんと人質好感にも応じている。ガロガって随分素直だ。
 ジュラーとカスタムジュラーを転ばせ、その上からのしかかるゴジラ。それは良いのだが、その上からゾーンファイターがのしかかってる。ゴジラも痛いんじゃないのか?
 そもそもゾーンファイターの必殺武器はミサイルマイトの方だから、プロトンビームを防いだだけでは不完全という話もある。
VOL.5
<A> <楽>
第22話 逆襲!スーパージキロを倒せ

  監督:武末勝
  脚本:石森詩郎
 ある日突然時計の針が逆回転を始め、磁石のN極が東南東を示すようになった。東南東の方角に強力な磁気が生じていることを察した光が現場に向かうと、そこには倒したはずのジキロがいた。
 敵はスーパージキロ。第1話に登場したジキロをパワーアップした恐獣で、磁気を操る性能が100倍にアップし、左手にはアンチミサイルマイトを装着している。パワーアップしたダブルアンチミサイルマイトによって左手を破壊されて倒された。
 冒頭でいきなりゾーンファイターの敗北。という衝撃の事実から始まる話。地球を守るという使命感で特訓と新しい武器の考案と、特撮では定番話が展開する。ただ、巨大ヒーローだと少し珍しいか?「帰ってきたウルトラマン」とか「ウルトラマンレオ」には何度かあったか。この作品だと家族の結束もきちんと描かれる事になるので、ちゃんと個性もある。
 それと光の恋話もあり、そこに登場する順子役は佐藤泰子。後の阿川泰子。異星人であることを知りつつ光を愛する順子だが、登場は今回だけ。
<海の中で戦うゾーンファイターとスーパージキロ。でもゾーンファイターが変身した時はちゃんと地面に足を付いてたような?
 ガロガに襲われた光と順子を救うため、石を投げる家族の面々。その顔は明らかに笑ってる。楽しんでるみたいだ。
 病院がガロガに襲われた際、蛍と明はメスを投げつけ、見事に目に命中…酷いな。
 順子がガロガ達によって縄で縛られるシーンあるが、特撮ファンの中にはこう言うシーンが大好きな人もいる。その手のフェティにはたまらないのではないかと…私にはその気はないのだが。為念。
 海底でスーパージキロと戦うゾーンファイターは海上に逃げようとするが、その際犬かきして上がろうとしてる。スーツアクターのお茶目か?>
第23話 大恐獣バクゴンの秘密  明とこども達は一人の少年に美しい庭園に案内される。だが家に帰った明は服はぼろぼろに破れ、体中のあちこちに怪我を負っていた。実は明達は幻覚を見せられていたのだが…
 敵は幻想恐獣バクゴン。人間に幻想を見せるガスを出す。
 明を中心とし、幻想世界での戦いが描かれる。精神攻撃という搦め手で攻撃するのは上手い話でもある。幸せな幻想を見せることで現実世界から逃避させるって物語は星新一のショートショートにもあった、最も効果的な攻撃方法。ただ、あんまりにも簡単にばれ、対応策が取れるような作戦なので、底は浅い。
 同時に時事ネタとしての公害の話に関わってもいる。急速な発展を遂げている日本経済の裏側は、こう言う事実がある事をきちんと主張してる。
 観てる側は幻想を見せられてるのが分かってるいるだけに、それがどんな幻想だか気になるところ。お菓子を食ったりジュースを飲んだりしてるが、原料はなんだろう?
 ピースランド星人は地球に来て身体能力が制限されてしまっているらしい。ゾーングラスなるメガネで補わねばならないのだが、それ普通の人間にも使えるらしい。
<ガロガを圧倒する等身大のゾーンファイターだが、火を使ってシルバーガロガを焼き殺すシーンもある。ヒーローにしては残酷な方法だ。
 明の友達には妙にませてるのがおり、「仁義」とか「誇大広告」とかいう単語が飛び出してる。視聴してるこどもが分かるのか?
 お母さんのために薔薇を摘んできたという明だが、その薔薇は鉄条網で出来ていた。どうやって摘んだんだろう?
 女ガロガのことを言及するレッドガロガだが、その後当の女ガロガがレッドガロガであることが分かった。レッドが二人いたんだろうか?声は同じだけど。>
第24話 針吹き恐獣ニードラーを倒せ  ハイキングに出かけたシゲルはある村で不思議な物音が聞こえ、その村の住民が夢遊病のようにふらふら歩く姿を目撃した。その話を聞いた光と蛍は調査に向かうが、突然流れてきた音に眠気を覚え…
 敵はニードラー。ナマハゲを緑色にして昆虫の顔をくっつけたような姿をしている。こう見えて数々の武器を持ち、ゾーンファイターを散々苦しめた。
 山奥に作られたガロガの前線基地を潰すという話。村人全員が洗脳され、敵の言いなりになっている。更にガロガに捕らえられた光と蛍も洗脳装置を埋め込まれそうになる。
 シゲルが「若社長」という言葉を使っている人物がいる。玩具の問屋かメーカーの社長と言う事だろうか?
<最初に家の中で崩れ落ちる人物はまず自力で立ち上がってから倒れている。その瞬間に死んだのか?
 ガロガの名前を聞いたシゲルは「ガロガって何ですか?」と不思議そうな顔をして聞いている。これまで散々戦っていたのに。
 ツッコミ所ではないけど、今回の防人月子の格好はもの凄い派手。サイケデリックと言うレベルになってる。
 怪我のため変身できない蛍。それにつきあって変身するのを止めた光。そんな事してるから捕まってしまう。
 耳に装置を埋め込んで言いなりにさせるってのは、後で『スタートレック2』でやってたけど、これを真似した…訳ないか。
 二人がどこにいるのかも分からないのに、真っ直ぐにやってくるジュニア。その理由を一言くらい説明してほしい。
 針吹き超獣の二つ名を持つニードラーは針を吐くが、何故かそれは吹き矢だった。一々面倒くさいことを。しかもその吹いてる場所が口じゃなくて首。手裏剣も持ってるけど、ちゃんと手に持って投げてる。
 いつものようにミサイルマイトを受けて倒されたニードラーだが、その倒れ方がいきなり首がすっ飛んで、残ったからだからどばっと血が出てくるというもの。今じゃ絶対出来ない描写だな。>
第25話 凄絶!ゾーン・ゴジラ対恐獣連合軍  防人家を始めいくつ物言えに投げ込まれていた小さなカプセル。その中にはミクロ化された恐獣が入っていた。巨大化する前に恐獣を始末するべく溶解液を手に町中を駆け回る防人家。だが始末し損ねた5体の恐獣が巨大化してしまう。
 敵は甲ちゅう恐獣カブトギラ−。これのみ新しい恐獣。恐獣カプセルから最初に巨大化するが、空中からのミサイルマイトを受けて破壊される。他にジキロ、スパイダウロス、モグランダ、ガロボーグ。
 復活恐獣に対するゾーンファイターとゴジラの連合という豪華なお祭り的物語。それだけに戦いは派手。
 ゴジラはこれで5回目の登場となるが、タイトル全てに「ゴジラ」と付いているのはサービスか?やっぱり強い。
 恐獣と戦う為巨大化しようとするゾーンファイターはことごとく恐獣に邪魔されて巨大化できない。変身前に襲われるのはパターンとしては結構ありだが、この状態だと絶望感あるな。
 光に憧れるミナと言う女性が登場。恐獣にやられ動けなくなった光を力づけている。
<シルバーガロガが恐獣のカプセルを家々に放り込むのだが、防人家には三つも投げ入れられていた。ゴミ箱はプロトンバリアーの範囲外らしい。それはともかく、なんでわざわざ防人家に入れるんだ?始末してくれと言ってるようなものじゃないか?
 恐獣の中にはジキロが出ているが、22話のスーパージキロではなく、通常のジキロだった。着ぐるみの改造が行われていたなら、こちらの方が制作が早かったのかな?
 冒頭に恐獣軍団の一員でモグランダがいたが、これだけ巨大化してない。始末されたって設定だろうか?
 恐獣軍団をゾーンファイターに向かわせたレッドガロガは勝ち誇って「行け」とか言っているが、ゾーンファイターとレッドガロガは今まさに戦っている最中。二体いるのか?>
第26話 粉砕!ガロガガンマーX作戦  ガロガ宇宙ステーションにコバルトガロガが着任した。地球上で中性子エネルギーが開発されたことを知った彼らはその設計図を奪おうと画策する。
 敵はグロデガウロス。5体のコバルトガロガが合体して誕生する恐獣。どことなくガロガの顔を模した感じの顔つきが特徴。幻影を見せてゾーンファイターの戦意を削いだ。
 最終回だが、なんか普通の一本と言った感じで、特別感はあまりない。ただ、今回の作戦は一般人を標的としており、しかも狙われた人が社会的な弱者というのが大きな特徴。弱い立場の人間を徹底的に追い込み、悪の道に誘い込む。最も効果的な作戦だが、観ていてきつい。この辺は流石小栗康平と言ったところか。ヒーローものというよりも、大人向きのドラマとして展開されている。こんな話がずっと続いたら、作品自体がそっぽ向かれるかも知れないが、最終回だからこそやれた冒険だろう。
 物語を強調するように、カメラは徹底して貧しい人の家々を映し出してる。この辺も特徴的で面白い。
 グロデガウロスが行った幻影攻撃により、ゾーンファイターは巨大化したゾーンエンジェルと戦うことになる。ものの話によればエンジェルの巨大化構想もあったそうで、最後にちょっとだけその名残を見せたことになるか。
 ラストシーンのナレーションは「手強いガロガガンマーX達は次々に悪辣な計画を用意して地球に送り込まれてくる。次に狙われているのは、今そこでテレビを観ている君。そう。君自身かも知れないのだ」…完全に戦いは続くことを暗示している。こう言う正統派の作品は本当言えばまだまだ続いて欲しいものだ。
 そう言えばゴールドガロガと防人ファミリーは一度も顔を合わせてなかったような?
<ゴールドガロガは科学者連中を粛正する。その際「チャンスは一度だけだ」と言っていたが、既に25回も失敗してる。
 ゴールドガロガは「科学者は次々に来る」と言っておきながら、やってきたコバルトガロガは戦闘員だった。ゴールドガロガは勘違いしたのか?>