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_(書籍) _(書籍) |
2023 | アステロイド・シティ 監督・製作・脚本 | |
ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語 監督・製作・脚本 | ||
白鳥 監督・製作・脚本 | ||
ネズミ捕りの男 監督・製作・脚本 | ||
毒 監督・製作・脚本 | ||
2022 | ||
2021 | フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 監督・製作・脚本 | |
2020 | ||
2019 | ||
2018 | 犬ヶ島 監督・製作・脚本 | |
カーライル ニューヨークが恋したホテル 出演 | ||
フリードキン・アンカット 出演 | ||
2017 | ||
2016 | ||
2015 | ヒッチコック/トリュフォー 出演 | |
2014 | ||
2013 | グランド・ブダペスト・ホテル 監督・製作・脚本 | |
2012 | ムーンライズ・キングダム 監督・製作・脚本 | |
2011 | ||
2010 | ||
2009 | ファンタスティック Mr.FOX 監督・製作・脚本 | |
2008 | ||
2007 | ダージリン急行 監督・製作・脚本 | |
ホテル・シュヴァリエ 監督・製作・脚本 | ||
2006 | ||
2005 | ライフ・アクアティック 監督・製作・脚本 | |
イカとクジラ 製作 | ||
2004 | ||
2003 | ||
2002 | ||
2001 | ザ・ロイヤル・テネンバウムズ 監督・製作・脚本 | |
2000 | ||
1999 | ||
1998 | 天才マックスの世界 監督・製作総指揮・脚本 | |
1997 | ||
1996 | アンソニーのハッピー・モーテル 監督・脚本 | |
1995 | ||
1994 | ||
1993 | ||
1992 | ||
1991 | ||
1990 | ||
1989 | ||
1988 | ||
1987 | ||
1986 | ||
1985 | ||
1984 | ||
1983 | ||
1982 | ||
1981 | ||
1980 | ||
1979 | ||
1978 | ||
1977 | ||
1976 | ||
1975 | ||
1974 | ||
1973 | ||
1972 | ||
1971 | ||
1970 | ||
1969 | 5'1 テキサス州ヒューストンで誕生 |
アステロイド・シティ Asteroid City |
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1955年。アメリカ南西部の砂漠の町アステロイド・シティ。数戸の家とダイナーとモーテルだけのこの町は大昔隕石の落下ででできた巨大なクレーターの観光地だった。この町ジュニア宇宙科学賞の祭典が開かれ、表彰式に5人の天才少年少女とその家族が招待された。何にもない町で一晩過ごしたいくつもの家族は、表彰式の当日、なんと宇宙船とそこから現れた宇宙人を目にしてしまう。 ハリウッドには「この人しか作れない」作家性の強い監督というのが何人かいる。そして間違いなくウェス・アンダーソンはその筆頭にあげられる監督だろう。特徴的な乾いた赤とパステルカラー、そしてそれに対比するような闇の描写。色の使い方を見ただけでこの監督だと分かる。 そんな監督の最新作は、皮肉に満ちたオールド50年代を舞台にした話となった。 出演者も豪華で、監督がどれだけ評価されているのかもよく分かる。 ただ、作品としては結構難解なものに仕上がってる。 この作品は構造がちょっと変わっている。最初に劇作家が出てきて、これは劇であると言うことを言った後、舞台へと移る。書き割りのセットのような、それでいて自然環境のような不思議な空間に放り込まれ、そこでの会話劇に巻き込まれる。時折カメラが暗転し、劇作家が登場しては解説や、自分自身のことを語ったりしながら、不思議な舞台劇が展開していく。 現実の方がモノクロで、虚構の世界がパステルカラーという不思議さもあるが、実はこれ入れ籠構造になっていて、舞台劇の中の世界に現実があると言う描写もあるし、虚構世界の発言が現実世界に入り込むような描写まであるので世界観がかなり入り組んでいる。 大変なメタ構造の作品だが、問題は劇の中の物語であれ、現実の物語であれ、今ひとつわかりにくいという所。 一見して色んな方面に対する皮肉を作っていることは分かる。それは科学の進歩に対して、あるいは原爆に対し、人間の意地の張り合いに対し、劇そのものに対し、さまざまな方面からのツッコミを入れてる感じなのだが、多方面にわたりすぎて中心が見えてこない。 そこが見えないために本当にこれが面白いのかどうかは置いておかねばならないのだが、それでも描写の一つ一つがとても面白いというのは確かではある。 何故か至近距離で行われる原爆実験に対してみんなが無関心である事、天才少年達が作った発明品を淡々と紹介すること、殺伐としてるのかてんたんとしてるのか分からない人間関係、そして唐突に現れる宇宙船と宇宙人。それに付随する政治家の駆け引きなど、画面の一つ一つが皮肉に満ちた描写であり、それをそのまま受け入れられれば楽しくなる。 出来ればこれは解説をちゃんと読んでから改めてレビューしたいと思う。 |
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ギャンブル好きで、相続した財産を使い続けているヘンリー・シュガー(カンパーバッチ)は、その日もギャンブルで財産をすってしまったが、そこでイムダット・カーンという透視術を使える男と知り合う。ヘンリーの前で見事な透視を見せつけたその男を、医者に連れて行って徹底的に調べさせ、それを分析してその能力を自分のものにしようとするヘンリー。 2023年はウェス・アンダーソン監督には当たり年だった。劇場公開映画として『アステロイド・シティ』があったが、他に配信を中心に短編作品を何作か作っている。その内の一本が本作となる。Netflixでの配信用だが、作品の上映時間の短さと、その凝縮の仕方から、プラットフォームに合わせた良作であると言えるだろう。 本作は超能力というのを主題にして、実際にその能力を得た人はどうなっていくのかということを皮肉っぽく描いていく。 特に本作の主人公ヘンリー・シュガーはギャンブル好きで、自らの財産を全て賭けてしまうほどにのめり込んでいる。そう言う人間が望む能力は当然透視能力となる。その能力さえあれば全ての賭に勝つことが出来るのだから。 そして特訓の末にその能力を実際に得たら、今度は賭けそのものに興味を失ってしまった。皮肉な話であるが、絶対に勝つ場合、賭は虚しいだけのものになってしまう。賭というのは負ける可能性が高いからこそ、スリルを味わえる。そのスリルがなくなってしまった以上、全く面白くなくなってしまうのだ。金はいくらでも手に入る。しかし金よりもスリルを求める心を失ってしまった以上、ヘンリーに残されるのは虚しさだけとなる。 これは人生における目的というものを戯画化して描いたものになる。人にとって必要だと思うものは単なる手段に過ぎないことが多く、それを手に入れたら、本当の目的がなくなってしまう。手を伸ばすことの意味を問い直す話でもある。 こう言う寓話が時に映画には必要なのだが、最近はなかなか作られてない。その意味で本作が作られる意味はあったと言うことだ。 |
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ライフ・アクアティック Life Aquatic |
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2004放送映画批評家協会アンサンブル演技賞 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2001米アカデミー脚本賞 2001英アカデミーオリジナル脚本賞 2001全米映画批評教会主演男優賞(ハックマン) 2001ゴールデン・グローブ男優賞(ハックマン) 2001放送映画批評家協会アンサンブル演技賞 |
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天才マックスの世界 Rushmore |
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