| アメリカン・フィクション |
2023米アカデミー脚色賞、作品賞、主演男優賞(ライト)、助演男優賞(ブラウン)、作曲賞
2023英アカデミー脚色賞
2023ゴールデン・グローブ作品賞、男優賞(ライト)
2023インディペンデント・スピリット主演男優賞(ライト)、脚本賞、作品賞、助演男優賞(アレクサンダー、ブラウン)
2023放送映画批評家協会脚色賞、作品賞、主演男優賞(ライト)、助演男優賞(ブラウン)、コメディ映画賞 |
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コード・ジェファーソン(脚) ジェフリー・ライト
トレイシー・エリス・ロス
エリカ・アレクサンダー
イッサ・レイ
スターリング・K・ブラウン |
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| 物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
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ロサンジェルス在住の大学の文学部教授で小説家セロニアス・“モンク“・エリソン(ライト)は、自らの出生である黒人文学と呼ばれるのを嫌い、普遍的な小説ばかりを書いていた。玄人受けはするものの、ベストセラーを一冊も出せていないことにコンプレックスを抱いていた。そんな折、家族の急逝やアカハラ認定によって大学を休職になってしまったことから、半ば自棄になり、黒人作家に期待されるステレオタイプな風刺小説『マイ・パフォロジー』を書き上げてしまう。どこにも発表する気は無かったが、エージェントが偽名を使ってそれを出版してしまったところ、大ベストセラーとなってしまった。この小説を否定したい思いと、大金が必要な現状の板挟みとなり、何も言い出せなくなってしまったが、なんとこの作品が文学賞まで得てしまうことになり…
アマゾンプライムのオリジナルドラマで良質な作品があると聞いていが、観るまでに意外に時間が掛かってしまった。流石話題になるだけのことはあって、実際面白い作品だ。
小説家というのは因業な商売で、創作物が売れれば良いのだが、鳴かず飛ばずの場合、自分自身の人生を切り売りすることで糊口を凌ぐということがよくある。特に実力はあっても特徴がない人物は、自分が一番書きたくないものを書いた途端にメジャーになることもある。作家というのは上手く行かないこともある。例えば『恋愛小説家』(1997)なんかがそれを上手く映画にしてる。
そんな体験をしている人物を描いた作品となった。
人間は社会で生きる存在であり、社会の望むような生き方をするようにプレッシャーを与えられて生きている。それに反発する代表者が表現者であり、本作の主人公モンクなんかは完全にそう言うタイプの人間だが、問題として、そう言う生き方をしてると周囲から嫌な奴と思われるようになっていく。自由に生きようとすると逆に不自由になってしまうというジレンマに陥ってしまったモンクは、冗談半分に、ベタな黒人的な作品を書いてしまったところから物語は始まる。内容はとにかく攻撃的なものなのだが、それが逆に受けてしまったため、モンクとしては非常に嫌な状況に置かれる。しかも実生活では出費がかさんで大金が必要という状況の中。
結局本作は社会的な役割を演じねばならない人間の悲哀を描くと言う意味合いも持っていて、単なる人種差別の物語と言うよりも、普通の人間が強いられている役割を笑うというのが本作の見所となるだろう。
本作観て自分自身のことを考えてこそ、本作の高評価の理由となる。結局本作は普遍的な物語なのだから。
ラストは色々批判もあるだろうし、私としては、どんな形であっても完結はさせて、投げ出すような形にするのは否定的だが、これはこれで皮肉を込める本作を体現するラストシーンと言えるかも知れない。 |
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