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デルバート・マン
Delbert Mann

評価 年代 レビュー 書籍
Delbert Mann
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経歴
5+
4+
西部戦線異状なし
3+ マーティ
旅路
2+
個人的感想
2007 11'11 死去
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
1989
1988
1987
1986
1985
1984
1983
1982
1981
1980
1979 西部戦線異状なし 監督
1978 さよならの後で 監督
1977
1976
1975 少女スーナー 監督
1974
1973 祖国なき男 監督
1972
1971 スコットランドは死なず/戦場をかけぬけた男たち 監督
真夜中の侵入者/亡霊は誰を待つ? 監督・製作
1970 ジェーン・エア 監督
1969 さすらいの旅路 監督
1968 ダイヤモンド強奪作戦 監督
アルプスの少女ハイジ 監督
1967 ニューヨーク泥棒結社 監督
1966
1965
1964 ニューヨークの恋人 監督
南極ピンク作戦 監督
1963 ミサイル空爆戦隊 監督
1962 ミンクの手ざわり 監督
1961 恋人よ帰れ 監督
硫黄島の英雄 監督
1960 階段の上の暗闇 監督
1959 真夜中 監督
1958 楡の木蔭の欲望 監督
旅路 監督
1957
1956 独身者のパーティ 監督
1955 マーティ 監督
1954
1953
1952
1951
1950
1949
1948
1947
1946
1945
1944
1943
1942
1941
1940
1939
1938
1937
1936
1935
1934
1933
1932
1931
1930
1929
1928
1927
1926
1925
1924
1923
1922
1921
1920 1'30 カンザス州ローレンスで誕生

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レビュー

 

西部戦線異状なし
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ノーマン・ローズモント(製)
リチャード・トーマス
アーネスト・ボーグナイン
パトリシア・ニール
イアン・ホルム
ドナルド・プレザンス
キース・キャラダイン
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
製作年 1979
製作会社
ジャンル
売り上げ
原作
西部戦線異状なし <A> <楽>
エーリヒ・マリア・レマルク (検索) <A> <楽>
歴史地域
関連 西部戦線異状なし(1930)
西部戦線異状なし(2022)
キーワード
旅路
Separate Tables
1958米アカデミー主演男優賞(ニーヴン)、助演女優賞(ヒラー)、作品賞、主演女優賞(カー)、脚色賞、撮影賞、劇・喜劇映画音楽賞
1958
NY批評家協会男優賞(ニーヴン)
1958ゴールデン・グローブ男優賞(ニーヴン)
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ハロルド・ヘクト(製)
テレンス・ラティガン
ジョン・ゲイ(脚)
バート・ランカスター
デヴィッド・ニーヴン
リタ・ヘイワース
ウェンディ・ヒラー
デボラ・カー
キャスリーン・ネスビット
ロッド・テイラー
フェリックス・アイルマー
グラディス・クーパー
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 イギリスの港町ボーンマスの古ぼけたホテル“ボーリガード”に滞在中のシビル(カー)は、ある日、何日かぶりでホテルに帰って来たボロック少佐(ニーヴン)を見かける。いつも快活な少佐の言動に、実は傷心のシビルは苦手意識を持っていたのだが、その様子を見るにつけ、彼も又、心に傷を負っている事に気づくことになる。このホテルに滞在中の人達も又、それぞれに人生の重みを背負っていた。アメリカ人作家マルカム(ランカスター)はホテルの経営者クーパー(ヒラー)と恋仲であったが、彼も又、打ち消しがたい過去を持っていたのだ。
 群像劇で見せるメロドラマ。心に傷を持った男女が集まり、傷を悟られないように会話をしているが、やがて少しずつ距離が近づくに従い、その寂しさが分かってくる。という感じで話は展開していく。雰囲気としては『逢びき』(1945)を群像劇にしたような感じ。
 元より私はメロドラマが苦手。途中までは正直退屈なだけで、ぼんやり観ていただけだったが、話に飽きは来なかったし、後半の方になると不思議にしんみりさせられもした。
 これはおそらく本作はメロドラマの形式としてとても単純でありながら、実はここに描かれていたのは愛では無かったと言うことが分かってきたからなんだと思う。いや、愛は愛なんだけど、男女の性愛の部分はかなり引っ込んで、隣人愛というか、お互いを分かってやることでいたわり合いへと変化していくところにあるんだろう。男女一対一の関係ではなく、群像劇にしたのはそのためではないかと思う。
 それに舞台がホテルというのも面白い。原題は『Separate Tables』と言うが、それを『旅路』とした邦題が良い。ここに登場するほとんどのキャラは旅の合間にこの場所に立ち寄ったものたちばかり。みんな旅の途中にある。そしてこれまでの彼らの旅は、傷つけあい、心に傷をつけられ続けたもの。その中で、立ち寄ったホテルで、これまでの自分の心を精算していく。旅先で立ち寄る癒しの空間。それがこのボーリガードホテルだった。つまり、本作は舞台だけでなく、このホテルそのものが実は主人公であるとも言えるだろう。一見メロドラマに見えて、奥が深いものがある。
 キャラも適材適所。特に女性陣の演技が映えているのも特徴。カーもヘイワースも、見事にはまり役。
 ところで、これを観た時、雰囲気やケレン味から、この作品はイギリス製だとばかり思ってたのだが、改めて調べてみたら、純正のアメリカ映画だった。こんなものを作れるアメリカ人監督がいたんだな。驚き。
 カーの役所は、イギリスの上流婦人の典型のように見せつつ、実は男性を求めてやまない役が多い。これが当時の男のあこがれだったとも言える。
製作年 1958
製作会社 ヘクト=ランカスター・プロ
クリフトン・プロ
ノーラン・プロ
ジャンル 恋愛(ストレート)
売り上げ
原作
テレンス・ラティガン (検索) <A> <楽>
歴史地域 ドーセット(イギリス)
関連
キーワード
マーティ
Marty
1955米アカデミー作品賞、主演男優賞(ボーグナイン)、監督賞、脚色賞、助演男優賞(マンテル)、助演女優賞(ブレア)、撮影賞、美術監督・装置賞
1955英アカデミー男優賞(ボーグナイン)、女優賞(ブレア)、作品賞
1955カンヌ国際映画祭パルム・ドール
1955NY批評家協会作品賞、男優賞(ボーグナイン)
1955ゴールデン・グローブ男優賞(ボーグナイン)
1994アメリカ国立フィルム登録簿登録
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WikipediaJ
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ハロルド・ヘクト(製)
パディ・チャイエフスキー(脚)
アーネスト・ボーグナイン
ベッツィ・ブレア
ジョー・マンテル
エスター・ミンチオッティ
ジェリー・パリス
カレン・スティール
フランク・サットン
ウォルター・ケリー
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 ブロンクスの肉屋で働く34歳になるイタリア系アメリカ人のマーティ(ボーグナイン)は、これまでの人生で女性と付き合ったことがなかった。心根は優しいものの、自分自身の体型にコンプレックスを持っていたことから女性と上手く話せず、これまでずっと独り身で通していた。母のテレサや知人は早く結婚して家庭を持つよう口うるさく言われていた。そんなある日、マーティは誘われて行ったダンスホールで友だちからはぐれて所在のない女性クララと知り合う。にた境遇の二人は二人はその夜意気投合し楽しい時間を過ごすが…

 本作はこれまでなかった、本当にただの一般市民、しかも冴えない一般人を描いたということで話題になり、ついにはオスカーまで得てしまうと言う、当時新しいジャンルを開拓した作品となる。今となってはこの作り方は立派な映画のジャンルの一つだし、これと言って目新しいものでもないが、しかし本作がそれを確立したと考えるならば、この評価は当然であろう。この作品が映画の表現をぐっと広げた見事な作品であるとも言えるのだから。
 本作のリアリティというのは、主人公のマーティが、とにかくただ漠然と生きているだけの男ということ。特に人より優れたところもないし、人生の目的もない、人と競争しようという気持ちも無い。そして物語自体にも劇的なところがない。一人の小市民とその母親、友人達を淡々と描写していて、普通の男女が出会い、それなりの苦労を経て結婚に至るまでを描いているだけ。映画に期待される劇的さは全くないが、しかしそのリアリズムをしっかり魅せることに成功している。
 良い意味でのリアリズムとは、観てる側が出演者に共感することだが、そこで得られる共感とは、主人公の弱い部分にこそある。それこそ実生活で冴えない人物で、人とのコミュニケーションも下手で、家族からガミガミ言われる。そんな生き方のことだ。それは見ている側がいつも感じているものなのだから。そしてそんな主人公が少し意地を見せてささやかな幸せを手に入れる姿を見るのは、観ているこっち側に喜びと生きる勇気を与えてくれる。
 真の意味で自分自身に置き換えることが出来るという新しさを開発できたことが本作の最も素晴らしい部分。

 アーネスト・ボーグナインは見事なはまり具合を見せた。ボーグナインはほとんどの場合バイプレイヤーとして知られる人だが、どんな役でも軽々とこなしてくれる器用な役者でもある。本作の主人公マーティはそれまでにない(そしてこれからもない)ような役柄なのだが、それさえもはまり役にしてしまっている。見事なはまりっぷりだった。もっと主演作あっても良い役者なのに。

 それと本作が作られた1955年というのも特徴だろう。これはまさしくビート世代の始まりの年代。ビートニクとは既存の価値観を破壊し、新たな意味を作り出そうとしている運動だが、その目新しさを求める視聴者に見事に本作の新しさは合致したのだ。
 更に本作はそれを取り入れつつ、その中で家庭平和の大切さを謳った。その意味で社会学的価値が高い作品でもある
製作年 1955
製作会社 ヘクト=ランカスター・プロ
ジャンル 恋愛(ストレート)
売り上げ $343,000
原作
パディ・チャイエフスキー (検索) <A> <楽>
歴史地域 ニューヨーク(アメリカ)
関連
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