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ドゥニ・アルカン
Denys Arcand

Denys Arcand
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2003 みなさん、さようなら 監督・脚本
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2001
2000 しあわせの選択 監督・脚本
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1998
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1991
1990
1989 モントリオールのジーザス 監督・脚本
1988
1987
1986 アメリカ帝国の滅亡 監督・脚本
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1942
1941 6'25 ケベック州で誕生

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みなさん、さようなら
2003米アカデミー外国語映画賞、
2003
英アカデミーオリジナル脚本賞、外国語映画賞
2003カンヌ国際映画祭女優賞(クローズ)、脚本賞、パルム・ドール
2003ゴールデン・グローブ外国映画賞(アルカン)
2003ヨーロッパ映画インターナショナル作品賞(アルカン)
2003放送映画批評家協会外国語映画賞
2003セザール作品賞、監督賞(アルカン)、脚本賞
2003ナショナル・ボード・オブ・レビュー外国語映画賞、トップ5外国映画
2003
ニューズウィーク第10位
2003
NYオンライントップ9位
2003サンディエゴ映画批評家協会外国語映画賞
<A> <楽>
ダニエル・ルイ
ドゥニ・ロベール(製)
ドゥニ・アルカン(脚)
レミー・ジラール
ステファン・ルソー
マリ=ジョゼ・クローズ
マリナ・ハンズ
ドロテ・ベリマン
ルイーズ・ポルタル
ドミニク・ミシェル
イヴ・ジャック
ピエール・キュルジ
ロイ・デュプイ
イザベル・ブレ
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 やり手で知られるロンドンの証券ディーラーであるセバスチャン(ルソー)は、実家のカナダから父レミ(ジラール)の病状が悪化している事を聞かされ、すぐに帰国する。大学教授でありながら女癖が悪く、これまで度々苦労をかけさせられてきた父だったが、父の最期を看取るにふさわしい環境作りをすることを決心する。
 2003年はたまたま『ビッグ・フィッシュ』(2003)があり、よく似た内容だなとは思いつつも、そのどちらも充分に味がある作品だった。『ビッグ・フィッシュ』の方は最後まで父に反発し続ける息子が、はっきり自分が父の子であることを認識する事が一つの焦点となっていたが、こちらの息子はむしろどんな父親であっても受け入れようとしている姿勢が見られる。結果、『ビッグ・フィッシュ』がドラマ仕立てになったのに対し、こちらは社会派的な方向へと向けられているのが特徴。リアリティで言えば、こちらの方が上だったし、その分、医療関係の生々しさと、自分の命に関して、自分がどれだけ責任を持つことが出来るのか。と言う問いかけにもなっている。軽めに、コメディタッチで描かれているにもかかわらず、大変重い課題を感じさせてくれた。
 それで『ビッグ・フィッシュ』とどちらが好きか?と問われると、私は『ビッグ・フィッシュ』の方が好き。単に好みの問題であるにせよ、息子の成長過程がこちらは淡々としすぎてるのと、息子がやってるのがホラではなく嘘の方だから。ただ、リアリティの上で言えば、間違いなくこちらの方が上だし、参考になるのもこちらの方。
 死とは誰にでも訪れるが、誰しもそこからは目を背ける。世界は生きている者の世界であり、死というのは、遠くに追いやられる。しかし、実際に死というものに一旦目を向けると、やはり自分の思い通りの死に方をしたい。そう思うのが人情というもの。
 この作品では、“恵まれた死”というものがテーマとなっているが、セバスチャンが選んだ父レミの死というのは、カナダの法律的では許されてないものばかり。例えば賄賂をフル活用して病室を広くさせるとか、苦痛を和らげるため非合法に麻薬を手に入れるとか、本人の希望により安楽死を行うとか…通常こんな事は出来ない…と言うか、やっちゃいけないことばかり。財力と、一歩踏み出す勇気がなければこれは出来ないことだった。むしろ怒られそうな内容である。法と本人の希望のどちらを取るか?で、恐れなく本人の希望を取ってる…見ようによっては、これってセバスチャンを主人公としたピカレスクものとして観ることも出来る。
 ただ、法を超えたところに、本当に理想があった。セバスチャンにとっては人間の死を尊厳あるものとして見ていたのだから。
 一方、父のレミにとっては、これらは全て受動的に受け取るだけだった。本人が希望することと言えば、友人に囲まれて死にたいと言うことだけ。結局周りがそれを応援し続けることになる。本人が希望する、尊厳ある死とは、実はかなり周囲の人間の精神を削る作業でもある。
 そう言えば随分前だが、山崎 章郎によるベストセラーで「病院で死ぬということ」と言う作品があった。ターミナル・ケアの(当時の)現実というものが書かれていた作品だが、これを読んだ当時、医者と家族の負担がどれだけ高いかと言うことを思わされたものだが、実際映像化されてみると、ますます大変だなあ。と言う気にさせられてしまった。
 勿論これはドラマに過ぎない。しかし、一方では、死というものは、簡単であるのと同時に何と難しいものだ。と言う印象を受けてしまう。
 実際、私自身丁度一年前、祖母を亡くしたし、父母だって結構良い歳になってる。仕事場の周りにも高齢の人が多い。なんかむしろ身に迫ってくる作品になってしまった。考えれば考えるほど重くなるなあ
 私がここまで出来るか?いくら孝行しようとしても、やっぱり法を先行させてしまうんだろうな。う〜む。
 …しまったな。書いてる内に単なる作品として見られなくなってしまった
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