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バトルフィールド・アース 2000 | |||||||||||||||||||||||||||
2001ゴールデン・ラズベリー ワースト作品賞、ワースト主演男優賞(トラヴォルタ)、ワースト監督賞(クリスチャン)、ワースト助演男優賞(ペッパー、ウィテッカー)、ワースト助演女優賞(プレストン)、ワースト脚本賞、ワースト・スクリーン・カップル賞(トラヴォルタとスクリーンで競演した全ての俳優) | |||||||||||||||||||||||||||
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20XX年。平和な地球に突如異星人サイクロ人が襲来し、地上にガスを散布、わずか9分で人類は征服されてしまった。わずかに生き残った人類は、山奥に隠れ住むか、サイクロ人の奴隷になるかしか道はなかった。それから1000年。ロッキー山脈に隠れ住んでいた若きハンター、ジョニー(ペッパー)は、人類の安住の地を探すため、仲間の反対を押切って旅に出る。しかし、途中でサイクロ人に捕らえられてしまう。サイクロ人のリーダー・タール(トラヴォルタ)の金塊採掘の企みの為に学習マシンにかけられて得た知識を元に、人類を滅亡から救うべく反乱軍を組織する。 久々に出会った超弩級の本物の馬鹿映画。いやあ、このコメントを書くのは腕がなるのお。 最早ツッコミ所満載。ゴールデン・ラズベリー賞総ナメの実力は並大抵ではない。取り敢えず瞥見して思ったことを並べてみよう。 ・言葉。サイクロ人と地球人の言語が違うのは分かるが、あれは大失敗。不思議な言語で喋るのはほんの一瞬。そのあとすぐに英語に変わるため、言葉の壁の問題が全く分からず。 ・サイクロ人の文字。と言うより数字は明らかにアラビア数字を模したもの。見てると何を指すのかよく分かる。それ以前にカウントダウンがちゃんと秒単位で為されるのが凄い。 ・サイクロ人の生活風習がモロにサラリーマン風。大体、部下をあっけなく死にやって人望の全くない長官が酒飲んでクダ巻くところが凄い。あれじゃ暗殺せよ。と言ってるようなものだ。それで無事任期を務められるタールも凄い。 ・「生活風習を見る」と称してジョニーを放すが、逃亡生活はどう考えても“生活風習”にならないぞ。 ・逃亡したジョニー達が最初に来たのは冬の都市廃墟。次の瞬間には春若しくは夏のしかも断崖絶壁にいる。一体そこはアメリカのどこの場所じゃ? ・強制的に学習させられるジョニーはサイクロ人の勉強をしていたはずなのに、「ユークリッド定式」等という言葉を使っている。あれって宇宙共通なの? ・図書館に連れて行かれるジョニーが独立宣言を読んでいる。アメリカ人って本当にこれ好きだねえ。それはいいけど、サイクロ人の言語しか学んでないジョニーが何故英語を読める?仮にそれも学習の中に入っているとすれば、何故サイクロ人が英語読めない? ・放射能に反応して小爆発を起こすサイクロ人の生活環境。空気が爆発するか!仮に化学反応が起きるんだったら、火花が散る。それに、あの程度であれ程の反応を起こすんだったら、既に死んでるわ。 ・金庫に行って金のインゴットを手に入れ、それをタールに差し出す。何を考えてるんだ?あんな高度精製した金を目の前にして、これが鉱脈から出てないことくらい気付かないか?金の精製って言うのは無茶苦茶手間かかるし、機材も必要。そんな機材が全くそこにはないだろうに。純粋の金が固まりで出るとでも思ってたのか? ・武器庫に行って戦闘機を発見する。置いてあるのが全部VTOLであるハリアーというのが凄いな。あれはイギリスの戦闘機だぜ。それに1000年も時間が経過していたら、燃料は全て揮発してるはずだが、どこからそんな燃料を仕入れるんだろう?それにコンプレッサーが無いとジェット機は動かないんだけど、その辺の学習は? ・そう言えば仲間にドレッド・ヘアの奴がいたけど、あんな手間をかける床屋さんがあったのかな? ・核爆発で崩壊するサイクロ星。一応科学的に言わせてもらうと、大気は地表をほんの僅かに覆っているだけなので、いくら大気が全て連鎖爆発したとしても、星自体が爆発することはない。 ・もう一つ。自然界のあらゆる物質は放射線を出している。その半減期が多いか少ないかだけ。つまり、どう考えても、放射線の影響をサイクロ星の大気は影響を受けているはず。今まで保っていたのが不思議。 取り敢えず瞥見して思ったことだけを書かせてもらったが、いやあ、良く出てくるな。 ところでこの作品、トラヴォルタやトム=クルーズが属しているサイエントロジーの教祖様が原作を描いたそうだが、サイエントロジーって、きっととっても楽しい所なんだろうなあ。 この一年、金をかけて馬鹿映画になってしまった作品を3作観た。『パール・ハーバー』(2001)、『ポストマン』(1998)、そして本作。私の中ではこれらは大切な宝物になってる。 これだけ無茶苦茶な作品を作った製作会社はスターの企画を後押しすることで有名なFranchise。しかし当初提示した製作費の半分以下に抑えられてしまったとのこと(6500万ドルが提示されたが、結果的に3000万ドル)。ほとんど詐欺同然だとも言われてるが、そのお陰でこれだけの馬鹿馬鹿しい作品が出来たのだから、ある意味貢献したと言えるんじゃないかな?結果的に製作会社Franchizeは破産してしまったそうだが。 |
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