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年代 | ||
2022 | 呪詛 監督・脚本 | |
2021 | ||
2020 | ハクション! 監督 | |
2019 | ||
2018 | ||
2017 | ||
2016 | ||
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呪詛 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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台湾に住む女性リー・ルオナンは、自分の娘ドゥオドゥオが呪いを掛けられてしまい、その呪いを解くために動画を作り、それを観た人たちの意思の力を借りたいと訴えかけつつ、何故呪いを受けてしまったのかを説明する。彼女によると、六年前に動画作成のために恋人のアードンと共に、アードンの祖父が入信しているという過激な宗教団体を取材しようと試みたところ、ルオナンは儀式に巻き込まれてしまったというのだ。 2022年にNetflixで配信された途端に話題をさらった台湾産ホラー映画。ネットで「怖い怖い」言っているので、興味持って観たのだが、これは聞きしに勝る怖さを持った作品だった。 21世紀になってからホラーはアジア系の作品で席巻されている。それは最初は『リング』(1998)、『呪怨』(1999)から始まった、いわゆるJホラーからで、その後韓国映画の韓流ホラーがかなりの数が出されていく。はっきり言えばどっちも確かに怖い。どっちも単に怖がらせるだけでなく、様々な血縁やら地域の土着信仰やらが関わるため、ウェット系のホラーとなっていた。 台湾産の本作もアジアンホラーの一本になるために、先行するJ・Kホラーに合わせたようで本作も相当にウェットだ。じめっとした怖さがじわじわくる。それは確かだし、ちゃんとリスペクトしている。しかし本作は真似だけに終わってはいない。そこに新たな描写をたっぷり加えているのだが、それは生理的な嫌悪感を催すアイテムの投入が主なものだった。それは例えば小動物や虫の大群を使ったり、人間の体におかしな痣を浮かび上がらせたり、プツプツした穴を出したり消したり。これらはモザイクやぼかしをかけなくても描写は出来るが、特定の恐怖感を持つ人が見ると鳥肌が立つような描写である。 生理的な嫌悪感は様々。私は集合体恐怖症ではないので、そこはクリアできるが、人の顔のパースが狂ってくる描写はかなり苦手なため、結構恐怖感を感じる。 それにこの作品、次の瞬間に何が来るか全く分からないというのもある。普通に歩いてるだけで次の瞬間車突っ込んできて跳ね飛ばされるとか、普通考えつかないようなショック描写があったりで、気が抜けない。最初からずっと緊張状態で、流石に途中で音を上げて何度かの中断を余儀なくされたくらいだ(中断できるのは配信作品の良いところで、ホラーなどは特に配信はありがたい)。 生理的嫌悪感を催す描写こそが本作の特徴ではあるが、それだけでなくたっぷりと既存の意味での怖さにも溢れているため、かなり複合的。ショックシーンもあるし、都会の人間が田舎の風習に絡め取られるヒルビリーホラーの要素もあり、得体の知れぬものにひたすら追いかけられる恐怖シーンあり、殺人鬼が現れるシーンあり。とにかく何でもかんでも入れてる。それで散漫になってないところが本作の最も面白いところだろう。いろんな意味で映画的怖さに溢れている。 台湾ホラーという新しいジャンルが誕生したのを目撃できたのがラッキーかな。 |
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