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清水崇

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鑑賞本数 8 合計点 25.5 平均点 3.19
allcinema Walker ぴあ IMDb CinemaScape
wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
書籍
著作
輪廻

_(書籍)
2017
2016
2015
2014
魔女の宅急便 監督・脚本
劇場版 稲川怪談 かたりべ プロデューサー
闇芝居(2nd)<TV> 監督
2013 キョンシー 製作
2012
2011 ラビット・ホラー3D 監督・脚本
劇場版 はらぺこヤマガミくん 出演
2010 SOIL ソイル<TV> 監督・脚本
2009 戦慄迷宮3D THE SHOCK LABYRINTH 監督
非女子図鑑 監督・脚本
ALL NIGHT LONG -誰でもよかった- 監修
呪怨 黒い少女 監修・原案
呪怨 白い老女 監修・原案
2008 ハリウッド監督学入門 出演
東京残酷警察 出演
怪談新耳袋 殴り込み<TV> 出演
2007 幽霊VS宇宙人 監督・脚本・出演
ユメ十夜 「第三夜」監督・脚本
怪奇大作戦セカンドファイル<TV> 演出
2006 呪怨 パンデミック 監督
コワイ女 監督・原案
怪談新耳袋(5th)<TV> 監督
2005 輪廻 監督・脚本
怪談新耳袋(4th)<TV> 監督
2004 稀人 監督
怪奇大家族<TV> 監督
怪談新耳袋(3rd)<TV> 監督
THE JUON 呪怨 監督
2003 呪怨2 監督・脚本
怪談新耳袋(1st、2nd)<TV> 監督
2002 幽霊VS宇宙人 監督・脚本
呪怨 監督・脚本
もうひとりいる
2001 富江re-birth 監督
2000 伊藤潤二 恐怖collection 「悪魔の理論」 監督
真霊ビデオVI ほんとにあった怖い話 恐怖タレント体験談 監督
真霊ビデオV ほんとにあった怖い話 恐怖心霊写真館 監督
呪怨2 監督・脚本
1999 呪怨 監督・脚本
1998 学校の怪談G 監督
1972 前橋で誕生

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魔女の宅急便 2014
2014ブルーリボン新人賞(小芝風花)
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森重晃
修健
梅川治男
梶川信幸
松栄清
奥寺佐渡子
清水崇(脚)
小芝風花
広田亮平
尾野真千子
山本浩司
吉田羊
新井浩文
YURI
浅野忠信
筒井道隆
宮沢りえ
文曄星
段文凝
若山耀人
須田琉雅
井上琳水
金澤美穂
松原菜野花
植田紗帆
横溝菜帆
原涼子
史可
和泉ちぬ
原扶貴子
宮地眞理子
村田唯
寿美菜子
LiLiCo
物語 人物 演出 設定 思い入れ
魔女の宅急便(書籍)角野栄子
戦慄迷宮3D THE SHOCK LABYRINTH 2009

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保坂大輔(脚)
柳楽優弥
蓮佛美沙子
勝地涼
前田愛
水野絵梨奈
松尾スズキ
平岡拓真
松本花奈
森大悟
荒川ちか
伊藤星
中村久美
中島ひろ子
山中崇
★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 廃病院を再現した巨大なお化け屋敷が人気を博していた。そんな中、そのお化け屋敷で謎の殺人事件が発生する。ただ一人生き残った青年は、「10年前にここで行方不明になった少女ユキが帰ってきて連れて行った」と語る。しかし、過去の記録にそのような報告は見つからず、捜査陣の混乱は深まっていく。
 富士急ハイランドの同名アトラクションとコラボした企画映画。この手の企画作品で碌なものはないと言うのが通説。ただ先行してパイレーツ・オブ・カリビアンのシリーズがあったので、日本でも出来るか?という色気があったのかも知れない。
 でも出来たものは今ひとつというか、
今二つくらいというか…
 そもそも清水監督のヒットシリーズとなった呪怨は、「訳が分からないところが面白い」という微妙な立ち位置にある作品なので、そんな監督にタイアップ企画持ち込むことそのものに間違いがあったのでは?
 実際この作品、一度通してちゃんと観ているのだが、物語が掴めないままだった。何をやりたいのか、何を言いたいのか、主張が見えない上に、単に暗がりから変なものが出てきているだけでほとんど物語は終わってしまっている。そもそも怖くない。
 元々3Dを前提とした作品で、ビデオで観たために真価が分からなかったとも思うのだが、いくら画像に力を入れていても、肝心の物語がこれだけお粗末だと、やっぱり評価は低くなるな。
呪怨 パンデミック 2006

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スティーヴン・サスコ(脚)
アンバー・タンブリン
アリエル・ケベル
ジェニファー・ビール
エディソン・チャン
宇野実彩子
サラ・ローマー
サラ・ミシェル・ゲラー
藤貴子
田中碧海
尾関優哉
マシュー・ナイト
テリーサ・パーマー
クリストファー・カズンズ
松山鷹志
ジョアンナ・キャシディ
イヴ・ゴードン
ジェナ・ディーワン
石橋凌
キム・ミヨリ
ポール・ジャレット
ショーン・サイポス
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
海外版第2作
 製作はサム・ライミ
輪廻 2005

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清水崇
安達正軌(脚)
優香
香里奈
椎名桔平
杉本哲太
小栗旬
松本まりか
小市慢太郎
治田敦
三條美紀
★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
稀人 2004

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小中千昭(脚)
塚本晋也
宮下ともみ
中原和宏
蜷川みほ
菅田俊
★★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
稀人(書籍)小中千昭
 純粋な恐怖の表情に惹かれるカメラマンの益岡(塚本晋也)はある事件を映した自らの写真を見ている内、恐怖すべき存在を目に焼き付け、自分の眼球を突き刺して自殺した黒木(中原和宏)という男の表情に目をとめる。彼の見たものを自分でも見ることを切望した益岡は、その事件現場である東京の最奥部へと降りていく。途中であったホームレスが恐怖する「デロ」という存在が支配する地下都市へと下降した益岡はそこで黒木の亡霊と出会う。黒木の誘うまま益岡は、そこで鎖につながれた少女を発見するのだった。彼女に「F」と名付け、自分の部屋へと彼女を連れてくる益岡だったが…
 複数の監督が同じテーマを映画化した映画番長シリーズの中のホラー番長の一本
(他にワラ番長、エロス番長があり。ホラー番長は他に高橋洋の『ソドムの市』、西山洋市の『運命人間』、港博之の『月猫に蜜の弾丸』がある)。俳優としても有名になった塚本晋也を主役に清水監督がメガフォンを取った作品。
 もとより私は悪夢を題材にした映画が好きだ。この場合の悪夢とは、文字通り夢を見て、それが悪夢になる場合というのも当然入るが、現実世界にありながら精神的に違う世界に入ってしまうという、いわば白昼夢のような悪夢世界を題材にした作品も大好き。
 この手の作品で一番上手い!と言えるのは意外かも知れないが
黒澤明。私が黒澤映画を評価するのはそう言う世界をきちんと確立し、しかも水準を超える作品をしっかり作ってくれるからなんだが、その次を挙げろと言われたら、間違いなく塚本晋也を選ぶし、それからちょっと間に何人か入って、間違いなく清水崇監督はその中に挙げられる。
 然るに、本作は私が求める二人の監督によって形作られる世界(脚本小中千昭も「ウルトラマン」シリーズでお馴染みだ)。
これを評価しないでなんとする
 最新作『ヴィタール』(2004)を観る限り、作り手としての塚本監督は成熟の度合いを増していて、ゴツゴツした所はあんまり感じられなくなっていたが、本作は昔の塚本作品に通じる骨っぽさに溢れていて、私にとっては誠に嬉しい作品に仕上がってくれた。設定やストーリーなど、確かにメチャクチャぶりも感じられるが、それは清水監督自身の作品全体に通して言えることで、むしろ本作はそれをしっかり雰囲気作りに役立てていることが一番重要。
 人間が生きるため最も重要な、根源的な欲求は食べることだという。人間の体は栄養を欲し、それを恒常的に与え続ける行為はその存在そのものに対する愛情と言っても良い。性の問題を超越した愛がここには描かれる。そして又愛とは、エゴでもある。何者かの犠牲を強く事によって初めて得られるものとしての愛。Fと主人公益岡との関係は、どれほど歪んだものであっても、愛に他ならない。それは一方的に益岡がFに与えているものだが、与えることによって悦びを得られる愛というのもある。
あれは親の愛そのものなのだ。特に自らの血を与えるという行為は、父性よりも母性に近い。自らを傷つけ与えることに彼は無上の悦びを得ていたのだ(事実としてそれが暗示されているのは必要なかった気もするけど)
 益岡は原初の恐怖なるものを求めて地下に潜ったのに、得られたものは愛だった。何とも皮肉な物語ではないだろうか?しかし物語は回帰する。得られた愛はそのまま恐怖へと変わっていくのだ。思うに、益岡はあのままでは本当の恐怖を得られる資格が無かったのだ。彼は愛というものを知って、初めて本物の“原初の恐怖”を知るに至る資格を得られたのかも知れない。
 塚本晋也は冴えない(けどアブナイ)中年役が板についてきたが、ヒロイン役宮下ともみはちょっと演技的には今ひとつ。綺麗なんだけど、もっと赤ん坊っぽくガツガツしたギャップを楽しみたかった部分はあり。
 色々考えてみると、本作は清水監督にしては大変分かりやすかった物語だったのかも知れない…
私の妄想を込みにすれば
THE JUON 呪怨 2004
2005MTVムービー・アワード恐怖演技賞(ゲラー)
2004ロジャー・エバートワースト第6位

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スティーヴン・サスコ(脚)
サラ・ミシェル・ゲラー
ジェイソン・ベア
ウィリアム・メイポーザー
クレア・デュヴァル
ケイディー・ストリックランド
グレイス・ザブリスキー
ビル・プルマン
ローザ・ブラシ
テッド・ライミ
石橋凌
真木よう子
尾関優哉
藤貴子
松山鷹志
松永博史
おかやまはじめ
森下能幸
津村和幸
小林太樹
小泉純子
小泉奈々
岡村洋一
大城英司
小山かつひろ
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 東京の国際大学で福祉を学ぶ留学生のカレン(ゲラー)は授業の一環で郊外のマシュー(メイポーザー)というアメリカ人が借りた一軒家で働くこととなった。マシューの母エマは痴呆症で、妻のジェニファー(デュヴァル)はすっかり疲れ切っていると言うのだ。同じアメリカ人として呼ばれたカレンだったが、何故かその家には誰もいない。だが…
 ビデオから始まり、日本で好評を博した
呪怨シリーズ。これをライミが製作したハリウッドリメイク作で原題は『THE GRUDGE』。シリーズ全部の監督を取ってる清水監督がここでもメガフォンを取っている。本国アメリカではかなりのヒットを記録(一週目の興行収入は『ラストサムライ』(2003)より高かったとか)。
 清水監督もハリウッド用にと言うことで、その意気込みを感じることが出来るし、随分金もかけられているのが分かる。基本的に話そのものはビデオ版『呪怨』および劇場版『呪怨』の本当にリメイクだが、前2作と較べ、随分と分かりやすく出来ている。まあ、二回も既に観ている訳だから、こっちも心構えは出来ているし、自分なりに咀嚼もしているので、分かりやすかったという事はあるだろうけど、時空軸のずらしを最低限に抑えて、物語に一貫性を持たせているのが最大の特徴とは言えるだろう。逆にこれを観ることで、オリジナルの『呪怨』の意味合いが分かった部分もあり。特に主人公をアメリカ人に設定することによってカルチャーギャップを前面に出すことで、逆に日本的な呪いを強調させることに成功している。オリジナル版と較べると、家もいかにもな日本家屋になっているし。この辺もサービスかな?
 ただ、点数を見れば分かるとおり、前2作よりは評価は落ちる。この作品の魅力の多くは実は
“訳の分からなさ”にあったと思うのだが、それを分かりやすくしすぎたからだろう。もしこれを最初に観ていたら、もっと点数は低かったかも知れない。
 この辺の分かりやすさというのは、やっぱり
これがアメリカ人好みだからなんだと思う。多分これは日本人とアメリカ人が好む訳の分かりやすさとわかりにくさの兼ね合いに違いがあり、日本なら訳が分からない部分が多い方が受け入れられるけど、アメリカ人好みとするなら、どうしても理解出来る部分を増やす事になるから。その意味ではこれこそハリウッドリメイクの成功作。と言うことも出来るだろう。
 本作を観る場合、ビデオ版、映画版を観て予習しておくことをお薦めしておこう。

 本作には、かつてハリウッドで修行し、
『リング』など、J−ホラーブームの裏方となった美術監督斎藤岩男が、今度はメインスタッフとして参加。ある意味ではこの人もアメリカン・ドリームを果たした人物の一人と言えよう。
呪怨2 2003

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清水崇(脚)
酒井法子
新山千春
堀江慶
市川由衣
葛山信吾
斎藤歩
山本恵美
黒石えりか
水木薫
結城しのぶ
尾関優哉
藤貴子
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
シリーズ第4作
 度々ホラー番組の特番に登場し、ホラークィーンの異名を持つようになった女優の原瀬京子(酒井法子)は、婚約者とドライブ中に、真っ白い子供を目撃。事故にあってしまう。一命はとりとめたものの、彼女は流産してしまい、婚約者は意識が戻らない。しかし後日、何故か子供は順調に育っているという検査結果が出るのだった。その頃から彼女の回りには忌まわしい事件が次々と起こっていく…
 劇場版呪怨の続編。撮影中に急遽続編の制作が決定したため、清水監督はほぼ同時に両作を作り上げてしまったという。
 前作で呪われた家にまつわる悲劇を描いたが、今度は多少その家は出るものの、全く違ったシチュエーションで起こる、加椰子と俊雄の恐怖が描かれる。家から飛び出した二人の奇行は留まることを知らず。しかし、相変わらず不条理に、そしてストーリーもなく進展していく。
 確かに怖いと言えば怖い作品なんだが、1作目と較べるとどうだろう?
やはりテンションはやや落ち込んでるか?しかも今度は割合主人公の背景がしっかりしてる分、ストーリー無しだと、観ていてきつい。それにややパターン化してしまったためか、出てくるタイミングが分かってしまったのはちょっとまずかったんじゃないかな?そうでなくてもオリジナルが異色作なんだから、それをただ継承するのではなく、パターンをどこかで突き崩す必要があったのでは?
 でも、
怖かったのは事実だし、ホラーとしては充分。特に俊雄の首がころんと転がるところとか、本当にどきっとした。
呪怨 2002

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清水崇(脚)
奥菜恵
伊東美咲
上原美佐
市川由衣
津田寛治
柴田かよこ
菊利友佳子
松田珠里
田中要次
森下能幸
榊英雄
松山鷹志
尾関優哉
藤貴子
石倉力
磯村千花子
大國千緒奈
藤真美穂
本田大輔
井上博一
小林朝美
藤井亜紀
小田切理紗
中條佳生里
小林加奈
斎藤あきら
横尾博之
谷津勲
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
シリーズ第3作
 介護ボランティアの仁科理佳(奥菜恵)は、寝たきりの徳永幸枝の介護のため、その家を訪れた。しかし、彼女の見たものは?一体この家に何が起こっているのか?家族は何処に?そしてその家に出没する不気味な男の子と女性とは…
 カルトビデオと化し、大人気を呼んだオリジナルビデオ『呪怨』及び『呪怨2』を監督した清水崇監督が劇場用に本作をリメイクした作品。後にハリウッドリメイクも控える。
 元々のビデオ版『呪怨』は、訳が分からないけど、なんだか妙に怖いことで人気を呼んだが、本作は割と忠実なリメイクとなっているのが特徴。勿論設定上、色々と違いはあるものの、時空列を分解し、一体今自分はどの時間のシーンを観ているのかという疑問を持ちつつ、画面に演出される怖さにはまっていれば良し。
 本作の“怖さ”というのは、他のホラーと較べても、かなり異質なものだと思える。家を舞台として、恐怖を演出する作品というのは
“館もの”ホラーとして定番ではあるものの、通常その手の作品は、恐怖のテンションが高まる過程を楽しむもの。それに対し、本作は最初っから出し惜しみ無し。しかも恐怖のテンションが全く下がらないのが凄いところだ。次に何が来るのか、展開がまるで読めず、やっと今観てる画面のつながりが分かったと思った途端、又別の話が始まる…実際の話、ストーリーは最初から破綻してるのだ。しかし、その破綻ぶりが逆に恐怖を呼んでるのが大変面白い
 それと、本作を演出するのに面白いのが色の使い方だった。ホラーの多くは闇を演出するために黒と、血を示す赤が兎角多く用いられるものだが、本作は赤が極端なほどに少なく、その代わり、白が出てくる。それは加椰子や俊雄の白塗りの顔であったり、妙に白々しい新しい家の雰囲気であったり、シーツの白さだったりする。改めて思うに、監督の色遣いの巧さは確かに凄いと思える。
 本作は非常に面白い作品であったのは事実。しかし、一方では、これは「恐怖に理屈はいらない」という事を極端に推し進めた極北の作品が作られてしまった訳で、これを目指す作家が出ないことを願いたい。こんなもの作るのは清水監督一人で充分。

 助監督に安達正軌
呪怨2 2000

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清水崇(脚)
大家由祐子
芦川誠
藤井かほり
斎藤繭子
ダンカン
諏訪太朗
でんでん
松山鷹志
柳ユーレイ
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
シリーズ第2作
 あの惨劇から数ヶ月。あの事件のあった建て売り住宅は格安で売られていた。だが、呪いは決して終わったわけではなかった。いや、それどころか、呪いの連鎖はますます広がり、住宅に関わった人間の身の回りにも襲いかかってきたのだ。郊外の古びた家に、マンションに、そして学校へと…
 大ヒットした前作を受け、清水監督が再びメガホンを取った呪怨続編。前作から数ヶ月後と言う設定で、キャラクターも限定されているが、逆に空間的には広がっている。ラストの学校での事件は凄く怖い。
 ただ、前作で面白い試みだった時間軸をずらした形式ではなく、あくまで個人に、しかも時間に沿って物語は進行していくため、ややすっきりしすぎと言う感じ。前作のあの感覚的に変にゴツゴツした部分が好きだったので、ちょっと残念。
 この作品もやはり因果と言う点では前作同様全然描かれていない。どうせ二作目を、それにキャラクターを掘り下げるんだったら、解決編みたいな位置づけにすれば良かったのに…
それともまだ続編が出るのかな?シリーズ化するような作品にはあんまり思えないけど。
呪怨 1999

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清水崇(脚)
栗山千明
三輪ひとみ
三輪明日美
洞口依子
柳ユーレイ
吉行由実
大家由祐子
でんでん
松山鷹志
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
シリーズ第1作
 一軒の建て売り住宅を舞台に、呪いの連鎖が始まる。一人の少女の想いが重複し、その家を蝕んでいく。そしてその家を訪れる者、その家に関係する者全てを…
 ビデオ映画として低予算で作られた作品なのだが、そのあまりの怖さに口コミで評判を呼んで、続編も作られた作品(劇場版リメイクも進行中だとか)。確かに「怖さ」の演出についてはよく分かってる。と言う感じか。オムニバス作品なのだが、時間軸をずらし、全ての物語が最終的に一本の物語として完結すると言うケレン味は、
まさしく私の好みだ。ビデオだから出来た実験的映画だな(あ、タランティーノ監督の『パルプ・フィクション』(1994)があったか)。
 恐がりのくせにホラー好きな私だが、ショックシーン連発よりは、じわーっと来る恐怖心を演出する作品の方が好き。そう言う意味で
『リング』(1998)以降の和製ホラーは(少なくとも私にとっては)非常に質の良い作品が出てきている。これもその中での良質作品だと言える。
 オムニバス形式で一本の長さが10分ちょっとと言う程度なのに、程良く計算された演出で、それぞれに怖さがあり、画面から目が離せなくなる。
 本作を特徴づけているのは、物語そのものは添え物に過ぎず、あくまで恐怖演出を主眼としていることいくつもの恐怖映像をちょっとした関連で連続してみせるのは、まさにビデオ的な手法で、それが上手く機能した作品といえるだろう。
 ただ一点難を言わせてもらうと、あんまり必要ではないかも知れないけど、因果をもうちょっとはっきりさせてほしかった感じ。これはホラーに限らないのだが、
何故こうなったのか。こうならねばならなかったのか。と言うのが、脚本的には大切なんじゃないかな?被害者側にもう少し被害を受ける意味合いがあればぐっと見応えは増したと思う。あれじゃ、単に“その家に関わってしまったから”と言う以上の意味がない。それこそ行きずりであっても、関わってしまったら殺されてしまうんじゃ、ちょっと救われないかな。
 ところで変なところだが、あのスプラッタお父さんが松山鷹志(いわゆる「押井組」と呼ばれるメインキャストの一人)であることが分かって、変に嬉しくなったのは…私くらいか?(笑)

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