スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース |
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アヴィ・アラッド
エイミー・パスカル
フィル・ロード
クリストファー・ミラー
クリスティーナ・スタインバーグ
ボブ・ペルシケッティ
ピーター・ラムジー
ロドニー・ロスマン
アディッティア・スード
ブライアン・マイケル・ベンディス(製) フィル・ロード
クリストファー・ミラー
デヴィッド・キャラハム(脚)
シャメイク・ムーア
ヘイリー・スタインフェルド
ブライアン・タイリー・ヘンリー
ルナ・ローレン・ベレス
ジェイク・ジョンソン
ジェイソン・シュワルツマン
イッサ・レイ
カラン・ソーニ
ダニエル・カルーヤ
オスカー・アイザック |
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★★★★ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
4 |
4 |
5 |
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ブルックリンで二代目スパイダーマンとして活躍する高校生マイルス・モラリス。日々現れるヴィランと戦いつつ、高校生活を謳歌していた。今日もスポットというこそ泥ヴィランとやり合っていたのだが、かつて共に戦った別次元のスパイダーマンであるグウェンが現れる。何かマイルスに隠しごとがあるらしいグウェンの後をつけていったところ、別次元のアースに入ってしまった。そこでその次元のスパイダーマンを助けたところ、呆れたグウェンに各アースから選び抜かれたスパイダーマンによって構成されるスパイダー・ソサエティに連れて行かれる。そこでソサエティのリーダーであるミゲル・オハラは、愛する人と世界を同時には救えないという、スパイダーマンたちに課された哀しき宿命が待っていると告げるのだった。愛する両親を守り、世界も守ってみせると宣言するマイルスだったが、それはマルチバース全体を崩壊させかねない危機を引き起こしてしまう引き金だった。
『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)からの直接の続編として作られた第2作。このシリーズはスパイダーバースト呼ばれる、スパイダーマンが存在する様々な世界を横断して、複数のスパイダーマンが一堂に会するというお祭り企画的なものになる。ただ単にたくさんのスパイダーマンを出しただけだとストーリーにならないので、主人公を特定し、更に彼の相棒となるもう一人のスパイダーマンを設定することで明確なストーリー付けを行うことでバランスを取っていた。そこで主人公として、ブラックスーツのスパイダーマン、マイルス・モラレスを、そして相棒として女性スパイダーマンであるスパイダー・グウェンを設定した。この設定は今回も健在で、この二人を中心に物語が進む。
違いとしては、一作目よりもグウェンの存在感が増したことで、ストーリーの半分はグウェンが中心に話を引っ張るし、グウェンの元いた世界であるアース65の描写もあった。
そして本作で重要な設定として、マイルスは本当にユニークなスパイダーマンだったということが明らかになった。一作目で、マイルスのいる世界には既にピーター・パーカーのスパイダーマンがいて、そのスパイダーマンが殺されてマイルスが後を継いだ。これをスパイダーマンがいなくなったら後継者が引き継ぐこともあるのだろうと思っていたが、基本的にスパイダーバースにおいて、一つのアースには一人のスパイダーマンしかいないことが明らかになった。アース1610だけに二人のスパイダーマンが存在する理由は、実は他のアースから来たミュータントスパイダーにモラレスが噛まれたからということがはっきりする。そのためマイルスは他のスパイダーマンとは違うユニークな存在であることが分かった。更にそのユニークさは、スパイダーマンの運命を変えてしまう可能性を持っており、もし運命を変えてしまった場合、全てのアースを含んだスパイダーバースを崩壊させかねないという、特異点のような存在となる。
これだけたくさんのスパイダーマンが出る作品で、唯一無二の個性を持つというのは面白い設定を作り出してくれた。
他のスパイダーマンとは違う存在と言うことで、はっきりとマイルスが主人公である理由付けが出来た。スパイダーマンばかりの世界の中、たった一人のスパイダーマンであるからこそ、本物なのだ。
スパイダーマンは全員特定の運命に定められており、それに逆らうことは許されない。それは二つあって、一つは家族か恋人の誰かが死ぬと言うことであり、もう一つがスパイダーマンに同情的な警察署長が死ぬと言う二つの死を経験しないといけないということ。この二つを回避するとスパイダーバースの次元が不安定になって、下手すれば大きな次元が壊れる。基本的にそれは不可避の運命なのだが、次元の法則に縛られないマイルスはそれを回避させる能力を持ってしまった。彼は他の次元に行ってスパイダーマンの運命を変える事も出来る。これは非常に強い能力であると共に、スパイダーバースを破壊しかねない力を持ってしまったということでもある。
スパイダーバースのリーダーであるミゲルは自身もその運命を回避できなかったこともあって、バースを安定させるためにどの次元のスパイダーマンにもその運命を受け入れるよう強いている。むしろ彼の行いは、積極的にスパイダーマンを不幸にすることが目的になってる。
その事情を知ってしまったマイルスは、その運命を受け入れたらどうなるかを悟ってしまう。それは即ち父親であり、警察署長でもある自分の父を見殺しにしなければならない。更にこのままではグウェンの父も死ぬと言う事実を前にしてしまう。
当然マイルスの決断は、世界の理をねじ曲げて父を救うというものだったが、それはスパイダー・ソサエティを敵に回すと言う事となってしまう。
この辺まで来ると、凄く燃えてくる。ここから果たして物語はどうなるのか?
…というところで、なんと前半の終了。次回は来年へ…
おい!
二時間半も使ってそこまでなんかい!
結構これは腹が立つぞ。
しかも終わり方がモロにクリフハンガーで渇望感が半端なし。本当に心騒ぐわ。 |
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