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| 2017 | 幸福路のチー 監督・脚本 | |
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| 幸福路のチー 幸福路上 |
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| 台湾出身でアメリカ人夫と結婚してニューヨークに住むチー。新世紀となって祖母の訃報を聞き、かつて住んでいた台北へ帰ってくる。大歓迎してくれる両親だが、二人の仲は昔よりずっとギクシャクしていることに気づかされる。懐かしい街の中、自分の過去に思いを馳せるチー。 2019年に一つのアニメがひっそりと公開された。あんまりにもひっそりだったので、チェックすることもなく劇場では観ないで終わってしまったのだが、その後でネット上の複数の人たちからその映画を絶賛するコメントを目にした。なんかそれで気になってしまい、ソフトが出たのを機にレンタルして観てみた。 本作の特徴として、何ら特別な人間は登場せずにあくまで市井の人間を描いたアニメーションだという点が挙げられる。まるで台湾版この世界の片隅に(2016)みたいだが、内容もそれに劣らず素晴らしい。 これはこの世界の片隅ににもつながることだが、こう言う作品は時代背景というものをどれだけしっかり捉えているかが重要になる。実際に怒っていた歴史の転換点に庶民のキャラクターが存在するというのは、どれだけその時代のことを作り手が知っているかというのが重要だ。 例えばこの世界の片隅にの片渕須直監督はこれを作る際、徹底的な調査をしただけでなく、自宅に資料持ち込んで実際にその生活を再現したとか、自分自身の生活を変えるまでして徹底的に調査したという。これはやり過ぎという気もするが、この状況におかれた時に、どんな感情を生じるかというのを想像力だけでなくできる限り再現しようとする姿勢は作品にちゃんと活かされている。 対して本作は今から40年ほど前の出来事を描くので、監督を含めてスタッフの多くはその時代を生き抜いてきた。リアルタイム世代だからこそ描けるものを描こうとしたその姿勢は正しい。 それにこの作品は私のような中途半端な知識を持った人間にはとてもありがたい。 台湾については新聞や歴史書などで結構幅広い時代に渡って読んでいるので、薄く時代性は知っているが、あくまでそれは紙の上でのことだし、知識は文字でしか知らない。 こういう時に重宝するのが映画だが、台湾製の映画で私が観た監督はホウ・シャオシェンしかいない。監督の悲情城市は第二次大戦時のものだし、恋恋風塵は80年代のもの。その間の時代が私の中には存在しなかったということもあって、本作はまさにミッシングリンク部分を補完してくれたありがたい作品となった。 作品観た直後にネットで検索しまくったお陰でいろいろなことも分かった。こう言う知識を与えてくれる、そして歴史の背後でどんな生活をしているのかを伝えてくれるこう言う作品はとてつもなく貴重だ。 例えば本作の場合、いろんな情報が入っている。 チーのおばあちゃんは台湾の少数民族の出身だが、実は台湾では少数民族が差別対象となってる(部族はそれなりに多いらしい)。一見明るく傍若無人にも見えるおばあさんだが、言葉の端々にこれまでの生活の重さが感じられて、それだけでも背景の重さを感じさせるもの。 それと台湾民主化の足取りも劇中にはさりげなく入り込んでいて、チー自身も民主化を求める学生時代を送ったことが見えてくる。この作品の年代が大体分かるのは、台湾の民主化が成立したのが1987年の出来事だったから。チーが学生だったのはこのちょっと前になるだろうし、それからアメリカに渡って…ということを考えると、ここで台湾に帰ってきた時の年代も大体推測できる。その時代の風景がここには映し出されているのが、目で見える街角って感じで風景の一つ一つから情報得られる。まあそもそも劇中の地震が1999年の921地震と呼ばれるものなので、これだけで分かるのだが、それ以前にも分かるキーワードがいくつもちりばめられてる。 演出に関してもキャラ描写の柔らかいタッチが良いが、演出がソリッドというかアバンギャルドタッチで、まるで湯浅政明みたいなところがあって、かなり尖ってる。意外な良質演出だった。 いろんな意味で情報量の宝庫なので、歴史に興味ある場合はこれはとても貴重な作品になる。 |
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