惑星Xから来た男
The Man from Planet X |
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ジャック・ポレックスフェン
オーブリー・ウィスバーグ(製)
オーブリー・ウィスバーグ
ジャック・ポレックスフェン(脚)
ロバート・クラーク
マーガレット・フィールド
レイモンド・ボンド
ウィリアム・シャラート
ロイ・エンゲル |
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物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
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アメリカの天文台で地球に急接近する謎の巨大天体が発見された。“惑星X”と命名されたそれは3週間後に地球に最接近する。地球上で最も惑星Xと接近する地点とされるベリー島で観測を続けているエリオット教授(ボンド)を取材するため現地へ飛んだ教アメリカ人記者のローレンス(クラーク)は、沼地にてロケット型の奇妙な物体を発見するのだが…
1950年代になって低予算のSF映画が量産されることになった。奇しくもこの年がその元年と言うことで、『遊星よりの物体X』が公開されている。その陰に隠れてしまってか、あまり話題になることのない作品(出来も出来だし)。
僅か5日で作られたと言うだけあって、撮影がかなりいい加減とか、ストーリーが破綻してるとか、大変大味な作品には違いないが(それで点数は低いけど)。時間軸をずらした演出と言い、霧を使った撮影など結構味があるのも事実。なんと言っても一目見たら爆笑決定のあの宇宙人の顔がとても良い。
あの宇宙人の顔なんだが、ちょっとよく見てみると、平面的なのっぺりした表情とか、どこを見てるのか分からない一重まぶたの目とか、なんか東洋人っぽいんだよな。1950年に始まった朝鮮戦争か、その前の太平洋戦争が某かの影響を与えてるんだろうか?…もっと悪く考えてみると、ハリウッド作品は日本人をエイリアン的に描くことが多い気がするけど、これはそのまんま日本人に当てはめてるとか…考え過ぎか?
この宇宙人、割と人(?)が良いみたいで、ブーン、ブーンと唸るだけで何を考えてるのか分からないまま、ふらふらと主人公達に近寄ってきたり、主人公のクラークがバルブを操作しないと生きていけないとか、挙げ句の果てに悪い科学者に利用されそうになったりと、トホホぶりが笑えるが、最後に地球人を洗脳して利用すると言った凶悪ぶりも見せてくれる…結局簡単に退治されてしまうのだが…宇宙を旅して地球に降りてくるだけの宇宙船をもちながら、とてもこの宇宙人、文明を持ってるように思えないのがミソなんだろうな。
B級好きな人にはかなりお薦めなのだが、ネタ以外には観られない作品。
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