月光仮面 怪獣コング |
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織田清司(脚)
大村文武
山本麟一
柳谷寛
若水ヤエ子
松本克平
白河通子
増田順司
加藤嘉
ヨセフ・オットマン |
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★★ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
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3 |
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台風の直撃を受けた東京で、何者かによって8人の死刑囚が脱獄させられた。その後高名な科学者が次々と誘拐される事件が起こる。事件の調査依頼を受けた祝十郎は松田警部と共に現場へと向かうのだが、そこには祝宛てに事件に関わるなと張り紙がされており、更に猿のような姿をした怪獣が現れる…
テレビで大人気の「月光仮面」の劇場用第4作。これまでの1、2作がTV版第一部、3作が第二部を映画にしたもので、本作はTV版第三部「月光仮面 マンモス・コング」をベースにした物語になっている。ただし、これまでの3作が基本的にはテレビ版を踏襲したものだったが、これテレビ版とは大きく路線変更がされている。
何が違うかと言うと、テレビ版は巨大な怪獣が現れ、その怪獣と戦う事が作品の大きな見せ場だった。実際これによって初めてテレビでミニチュアを使った特撮が使用された。一方、映画版では怪獣は出るものの、それは人間が薬によって変身したもので等身大。そのためあくまで月光仮面の戦いは人間に向かっているものとなっている。
特撮に力を入れたテレビ版と、サスペンスとして仕上げた映画版と言う事で一応棲み分けは出来ているが、テレビ初の巨大怪獣の登場というインパクトが、劇場では無くなっているのがちょっと寂しい。
物語としてどうか?と言われると、ほぼ同時期に公開されていた『電送人間』(1960)あたりと内容的にはかなりかぶり、やや特徴が薄れたかな?コングの正体についても謎というほどの演出はなかったし、ストーリー的にもう少し捻って欲しかったところ。
テレビ版と較べ、その個性が薄いキャラ描写も、ますます薄くなってきた感じがするし。 |
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