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大森立嗣

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ゲルマニウムの夜
2005日本映画プロフェッショナル大賞7位
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 雪深い田舎にある修道院に設置された教護院。かつてそこを脱走した朧は再び帰ってきた。神父の性処理に付き合わされつつ、彼は彼で、神を試すかのように冒涜の悪行を続けていく。汚し、汚された果てに彼が見たものは…
 花村萬月の純文学作品で芥川賞受賞作の映画化。
 欧米の文学に比べると日本の純文学は実は歴史が浅い。そもそも日本の文語は人間の内面を描写には不向きで、それを口語にして初めて、今で言う文学ができ、さらに純文学になると、大正期になってからで、約百年程度であろう。大体文学賞で最も権威のある賞の名前が大正期の「芥川」なのだし、賞自体が1935年から開始。どれだけ歴史が浅いか知れよう。
 尤も、別段歴史が浅いから駄目だ。というつもりはないし、実際すばらしい作品も多数芥川賞受賞作には存在する。
 ただ、私が読んだことのある芥川賞受賞作の中には、純文学と言うよりは単なる露悪趣味じゃないか?としか思えないのがいくつかあり。そう言うのを読んでいて思ったことは、「文学が著者の心情の吐露を評価するのならば、変態が一番の文学家になるんじゃないのか?」。そのように感じたことが昔あった。
 で、本作を観たとき、久々にそれを思い出してしまった。まさにこれこそ変態の園。観ている間中胸をこみ上げてくるものに悩まされ、観終わったころにはすっかり食欲を失った。私にとってはソドムの市(1975)以上にきつい映画になってしまった。
 まあ、ここだけは許していただき、本作を通して文学に対する文句を言わせていただこう。
 同性愛や汚物愛好や獣姦のどこが文学だ!汚いものを観て喜ぶのが文学か?だったら私は一生文学なんぞ分からんでも良いし、分かりたくもない
 大体それを全部画面に出す必然性なんてあるのかよ?観てる人間の大半はげんなりするだけだし、作り手の悪趣味にしか思えなくなる。確かに私だって最後までは観たけど、観たこと自体を後悔したぞ。
 「神への挑戦」というのがもしこの作品の根底にあるのだとしても、退屈なストーリー転換と男同士の変態的な睦ごとにしか目が行かず、根本的なテーマを考える気力を失わせる。映画としても失敗したとしか思えない。結果、訳が分からないだけ。分かる人もいるのだろうけど、分かろうと言う気力を根こそぎ奪い取ってくれたからなあ。ただ気持ちが悪いだけ。
 私なりの結論。「これは変態的で気持ち悪いだけの映画。よほどディープにそう言う趣味を持ってる人でない限り、誰一人お薦めできない」。特に文学の入門のつもりで観るのだけは絶対に避けてほしい。
製作年 2005
製作会社
ジャンル
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原作
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