ゴジラVSスペースゴジラ 1994 |
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田中友幸
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宇宙の彼方から突如飛来したゴジラに酷似した生物は、宇宙へ舞い上げられたゴジラ細胞が結晶体と結合して誕生したスペースゴジラであった。Gフォースはモゲラをもってして迎え撃つが圧倒的パワーの前に敗退、孤島に生息していたゴジラをも翻弄し、結晶体の中にリトルゴジラを閉じ込めてしまう。やがてスペースゴジラは日本を蹂躙し始め、福岡臨海地に巨大な結晶の要塞を作り上げる。
ここまでで、もはや行き着くところまで行ってしまった感のある平成ゴジラ。旧シリーズ中盤の怪獣大盤振る舞いに似て無くもないが、今まで培ってきた技術をこんな事に使うのか。と言う感慨しか持てないほど酷い出来になってしまった。
Gフォースの最新鋭として華々しく登場したのがなんとモゲラ。かつて『地球防衛軍』(1957)で宇宙人ミステリアンが操っていたロボット兵器なのだが、それを知っている人だったら、「よりにもよってなんでモゲラ?」だろうし、知らない人だったら、ノスタルジーよりむしろデザインとネーミングで「何これ?」と言う感じだろう。この当時のスタッフは無理しても東宝怪獣映画から何か引っ張ってこようとしていたのだろうか?努力くらいは認めようか。
設定で言うと、又してもゴジラ細胞の出番。ビオランテで懲りないのか?あの時は植物と合体していたが、今回は鉱物と合体し、スペースゴジラへと変化する。これを見ると、ゴジラという存在そのものが実は最大の謎なのではないか?と言う疑問が出たりもする。鉱物と合体した割には動きが素早いね。モゲラを宇宙に打ち上げる技術は凄いと思うが、あれだけの質量のものを宇宙に持っていくなんて、これこそエネルギーの無駄遣いだろう。造形も平成ゴジラシリーズの中では最も出来が悪い。
斜に構えた役柄が多い柄本明が熱血漢を好演しており、この作品の中ではそれだけが良かった。
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