読書日誌
2020’1~3月

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20'03'29 フェチップル1
るり原ズラチー (検索) <amazon> <楽天>
 重度の髪フェチの柚原太津は、ある日飲み屋で理想的な髪の女性初島言花と出会う。実は太津の背中に惚れ込んでしまったという言花と酒の勢いで意気投合してしまい、気がつけば自宅に連れ込んでしまっていた。髪フェチと背中フェチの妙な出会いから始まった二人が恋人として付き合い始めることになる。

 ちょっと前にフェティシズムについて一文書く機会があって、その際に知った漫画だが、いざ読んでみると、とっても変なラブコメに仕上がってる。あくまで本作はデフォルメされたコメディだが、フェチというのは本当に沼だということを感じさせてくれる。
<A> <楽>
20'03'26 大江戸恐龍伝1
夢枕獏 (検索) <amazon> <楽天>
 才人平賀源内はやりたいことが多すぎて日々飛び回って活動していた。忙しい日々の中、多くの人々と交わっては次々と新しい面白いことを見つけてしまう。そんな折、円山応覚という絵師と共に龍の手が収められているという寺を訪れる。

 江戸時代を舞台に、生きた恐竜にまつわる話が展開する。ファンタジックな設定だが、実在した平賀源内のことをよく調べられていて、平賀源内の破天荒な生き方が面白くて一気に読ませてくれる。
<A> <楽>
20'03'25 Re:ゼロから始める異世界生活13
長月達平 (検索) <amazon> <楽天>
 否応なしに魔女の茶会に招待されたナツキ・スバルは嫉妬の魔女サテラと強欲の魔女エキドナの二人からどちらかを選ぶように強要される。その結果、スバルはそれまで持っていた死に戻りの能力を失うことになってしまう。結果としてこの厳しい状況の中、このループで最善の手を探さねばならなくなってしまう。

 この作品の最大の売りであった死に戻りが封じられてしまう。ただこれを続けたところで同じ物語になってしまうので、この思い切りは必要だったのだろう。この姿勢は評価する。ただ、それで面白いものになるかどうかはこれからの展開次第。
<A> <楽>
20'03'22 夏目友人帳15
緑川ゆき (検索) <amazon> <楽天>
 「違える瞳」名取が主演する映画を観に行った帰りにその名取の式を見かけた夏目は、その式に導かれるまま一軒の家にたどり着く。
 「険しきをゆく」ある日夏目は小妖怪に傷つけてしまう。その小妖怪は朱遠という仙人の元に行きたいと言い、無理矢理夏目を付き合わせる。
 「塔子と滋」夏目が来る前の藤原家の出来事。

 久々に読んだ続刊だったが、内容は相変わらず。名取との関係は少しずつ深刻なものになっていく一方、夏目のいつもの生活はゆるやかに流れていく感じ。
<A> <楽>
20'03'19 銭形平次捕物控6 復讐鬼の姿
野村胡堂 (検索) <amazon> <楽天>
 銭形平次の上司与力笹野の一子がさらわれた。岡っ引きが総動員されて探し回ったが、そんな時に不意に帰ってきた。だがこれから笹野家には続いて不幸が舞い込むようになる。

 かなり純粋な推理もの。短編ながらかなり内容が詰まっており、長編にしても構わないくらいのボリュームある。
 身内に不幸がある話は見所が多くなるのだが、多用は禁物のパターンだな。
<A> <楽>
20'03'17 キノの旅18
時雨沢恵一 (検索) <amazon> <楽天>
 三組の旅人と一つの国に住む少女の物語。「牛の国」「草原の話」「キノの旅」「スポーツの国」(キノ)、「止まった国」(師匠)、「税金の国」「主食の国」「チョコレートの話」(キノ)、「遺産の国」(シズ)、「お金の国」(キノ)、「復讐の国」(シズ)、「私の戦争」(キノ)を収録する。

 今巻の恒星は複数の話にまたがって前後編になってたり後日譚のような話が多いのが特徴。今巻にもフォトは登場するが、ちょい見せ程度。前巻でシズと合ってるはずだが、ここでは初めて出会ったかのよう。
<A> <楽>
20'03'14 はじめの一歩126
森川ジョージ (検索) <amazon> <楽天>
 鷹村の防衛戦を二人の弟子を連れて観に行く一歩。そこで一歩が観たものは、高度な左の使い方だった。むしろ弟子よりも自分自身の戦い方に思いを馳せてしまう。

 トレーナーとして頑張ってる一歩だが、一歩引いて試合を観ることで、逆に自分自身の戦い方を考えてしまうと言う話で、復帰の足がかりの伏線だろうか?50巻ほど前にやっておくべき話だった。
 あと千堂がメキシコに殴り込みに出かける話も出ている。現時点ではコメディ回みたいだけど。
<A> <楽>
20'03'13 高慢と偏見とゾンビ
ジェーン・オースティン (検索) <amazon> <楽天>
セス・グレアム=スミス (検索) <amazon> <楽天>
 30年以上もゾンビが暴れ回っているイギリスの片田舎。父母と五人の娘がいるベネット家では、娘五人がそれぞれ修行を積んだゾンビハンターとして働いていた。そんなベネット家の近くに貴族のビングリー家が引っ越してくる。ミセス・ベネットは、これは娘の一人を嫁がせる好機とみて積極的に関わった結果、ビングリー家の長男チャールズは長女ジェーンと恋仲となる。だがそんな二人を引き離そうとする男がいた。その男フィッツウィリアム・ダーシーに激しい敵意を覚える次女のエリザベス。

 未読だが映画は観た「高慢と偏見」にゾンビ要素を加えた異色作。あらかじめ高慢と偏見とゾンビ(2016)の方は観ていたが、物語はまるで異なり、とても文学的になってるのが特徴になってる。その分ゾンビの出現が違和感しかないという問題があり。
<A> <楽>
20'03'10 JJM 女子柔道部物語3
小林まこと (検索) <amazon> <楽天>
 強豪旭竜高校との合同練習を経て、柔道部の練習に明け暮れ、ようやく道大会を迎えたカムイ南高校。61キロ級に出場した神楽えも。最初の一回戦は大声対決になってしまうのだが…

 練習を経て試合へと向かう高校スポーツ王道の展開。2巻までのスピーディさはなくなったが、飽きっぽい主人公が勝手を言ったり戻ったりしながら実際に強くなっていく過程がじっくり描かれており、これはこれで大変面白い作品になってる。
<A> <楽>
20'03'06 オーバーロード9 破軍の魔法詠唱者
丸山くがね (検索) <amazon> <楽天>
 アインズ・ウール・ゴウンは帝国皇帝ジルクニアを呼び出し、強制的にナザリックと帝国の間に同盟を締結した。そして毎年恒例となった王国に対する軍事侵攻に無理矢理同行を申し出るのだった。得体の知れないナザリックを調査する王国王子のバルボアはナザリック近くのカルネ村を蹂躙しようとする。

 ナザリックがついに世界に対して建国を宣言する話。ただ戦力的にはあまりに圧倒的で、王国軍はなすすべもなく壊滅。更に同盟しているはずの帝国軍にも多大な恐怖を与えてしまう。一応これで当面の目的は果たしたことになるが、その過程で1巻で知り合ったガゼフを簡単に殺してしまうとか、主人公の悪人っぷりがだんだんすさまじいレベルになってきた。しかも本人にはほぼその自覚がないところがなんか落ち着かない。。
<A> <楽>
20'03'03 仮面ライダークウガ11
井上敏樹 (検索) <amazon> <楽天>
横島一 (検索) <amazon> <楽天>
 警視庁で新設された未確認生命体対策本部監視委員会によって拘束されてしまう五代と一条。これがグロンギとの対抗手段となるならと自ら進んで研究素材となる五代だが、その研究室で保管されていた顔なしのグロンギの死体が動き出していた。一方アギトとしての正体を知られた駿河の誘いに乗る津上翔一は裏カジノに連れて行かれる。

 グロンギのゲゲルも終盤に入り、最強のゴ族が登場しているのだが、仮面ライダーの方が五代も津上も足踏み状態であんまり話は展開してない。
 アギトにあっさり殺されてしまったメ・ガリマ・バが頭部を失ってもまだ生きていた。たまたま五代のいる研究室にいたというのは都合良すぎだが。
<A> <楽>
20'02'29 銭形平次捕物控5 幽霊にされた女
野村胡堂 (検索) <amazon> <楽天>
 近江屋の娘の雛が突然行方不明となった。全く手がかりのないまま日ばかり経過するが、そんな折、近江屋の家族に娘の声が聞こえるようになる。自分は既に死んでしまって、自分の葬儀を挙げるように語る声が江戸中の噂となる。そこに違和感を覚えた銭形平次は自ら進んで調査に乗り出す。

 幽霊話のからくりを平次が暴く話。罠が二重に張られていて、平次もあわやという緊張感ある話に仕上がっていた。
<A> <楽>
20'02'26 美少女同人作家と若頭1
ベニガシラ (検索) <amazon> <楽天>
 ふざけてつけたペンネームのバナナウンコパクパクという名前で初めての同人誌のサークル参加をした主人公。美少年の被虐漫画をなんと千部も刷ってしまったが、誰も客が付かなかった。そんな彼女の前に現れたのは、見た目からかなりやばそうな中年男だった。プリチィ♥ヘッドなるファンシーな名前のその男は200冊もの本を買ってくれたが、その後サークル参加する度に顔を合わす羽目となる。

 変態ものの同人作家と反社会的勢力のおっさんが交流するという、ある種ファンタジックで、生々しい作品。ストーリーがやけに面白く、常にニヤニヤしながら読める。
 著者はTwitterをフォローしていることもあって、この作品はネットでは読んでいたために本を購入するまでに随分時間がかかってしまった。でも紙の漫画はやっぱり手軽で良い。
<A> <楽>
20'02'25 Re:ゼロから始める異世界生活12
長月達平 (検索) <amazon> <楽天>
 今回の死に戻りでロズワール邸の書庫の主ベアトリスの過去を垣間見たナツキ・スバルは、死ぬ前にロズワールに真意を問いただす。そこで語られたロズワールとベアトリスの関係とは。そして再び招かれる魔女のお茶会では恐るべき体験を味合わされる。

 ロズワールとベアトリスの関係、スバルの死に戻りの理由だけでなく、七人の魔女の総出演で本書の設定にぐっと踏み込んだ内容になってる。意外な展開に驚かされた。なんだかんだ言って本作を読み続けているのは、これが快感だからなんだよな。
 スバルの方もこの巻ではイッパイイッパイで、エキセントリックなところがなくなってるので読みやすいというのもある。
<A> <楽>
20'02'20 銀河鉄道999 6
松本零士 (検索) <amazon> <楽天>
 アンドロメダに向かう999の前に現れる幾多の星々。「球状住宅団の大酋長」酋長と呼ばれる絶対君主が全てを統括する小さな星々の世界、「C62の反乱」突然コースを外れようとする999の行状。「フィメールの思い出」車掌の思い人が現れる話。「ワルキューレの空間騎行」人間全てを滅ぼそうとするワルキューレが999を襲う話。戦場を見世物にする星、「嵐が丘のキラ」強風が常に吹く星で鉄郎のパスポートが盗まれる。「これからの星」高度成長時代を思わせる日本のような星。「永久戦闘実験室」戦争を見世物にする星。を収録。

 全般的に話はあんまり変わりがないが、鉄道規則を何より重要視するはずの999が暴走する話が多かった感じ。働けば働くほど世界は良くなると信じる「これからの星」は今読むとうらやましい話だ。
<A> <楽>
20'02'16 響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部・決意の最終楽章 後編
武田綾乃 (検索) <amazon> <楽天>
 関西大会で金賞を取り、二回目の全国大会への出場が決まった北宇治高校。だが部長として多忙を極める黄前久美子は関西大会のソリストから外されてしまい、わだかまりを覚えていた。それが元で親友の高坂麗奈とも口喧嘩をしてしまい、部の空気も悪化していった。そんな中でも着実に技術は上がっていく吹奏楽部。

 これまでサポート役相談役に徹してきた久美子個人の物語となっており、これまでよりもだいぶシリアスな物語展開となっている。部長としての使命と思い通りにならない人間関係、そして自身の進路への不安など、様々な要素が重なりつつ結末へと向かって行く。
 でも最後が駆け足すぎた感じもあったので、もう一巻ほしかったかな?
<A> <楽>
20'02'14 シドニアの騎士15
弐瓶勉 (検索) <amazon> <楽天>
 恒星レムに向かう移民船の前に現れる融合個体の落合。一方シドニア本体には大シュガフ船が接近しており、人類は最大の危機を迎える。シドニアに留まった長道は瀕死のつむぎを救うため、そして落合と決着を付けるために飛び出した。

 最終巻となり、一応きちんと終わりを迎えた。ただ、後半は端折り方が激しく、特に人間ドラマがちょっとあっさりしすぎの感がある。ハーレム状態だった長道は結局星白の姿をしたつむぎを選んだのは納得いくとして、女性化したイザナが男性化した纈と付き合うようになったって、なんだそれ?
 一応続編は考察の中にはあるらしい。
<A> <楽>
20'02'11 響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部・決意の最終楽章 前編
武田綾乃 (検索) <amazon> <楽天>
 三年生となり、吹奏楽部部長となった黄前久美子は正式にサポート役となった塚本秀一と高坂麗奈の二人と共に大所帯となった吹奏楽部を切り盛りしていく。実力のある新入部員も入って演奏も底上げし、一見順調のように見えていたが…

 前巻ラストで久美子が部長になることは既定路線で、立場が変わって部長として皆を引っ張っていく立場になったが、なんとも歯ごたえのない転校生とのユーフォニアムコンテストや、厳しすぎる麗奈の指導について行けなくなる部員が出てきたりと、少しずつ軋みが増している状態。ほとんどの解決は後編の方になるが、まとめきれるか?
<A> <楽>
20'02'07 僕のヒーローアカデミア3
堀越耕平 (検索) <amazon> <楽天>
 雄英高校を突如襲ったヴィラン連合はオールマイトと出久達一年生たちの努力で辛くも撃退することができた。しばしの平和が訪れた雄英では恒例の体育祭が行われることとなり、複数ある一年生クラスは全員参加で競技に挑む。

 死柄木弔率いるヴィラン連合との戦いはオールマイトの登場で一気に片が付いたが、オールマイトも大ダメージを食い、首謀者は全員逃亡という結果となってしまった。挨拶代わりと言ったところか。そしていかにも高校生活と言った体育祭が始まったが、普通体育祭って秋にやらないか?
 相当内容詰まってるが、この話は主人公の出久よりも爆豪勝己が自分の実力を思い知らされるということで、こっちの方が成長していくような雰囲気はある。
<A> <楽>
20'02'04 火星の人 下
アンディ・ウィアー (検索) <amazon> <楽天>
 火星に取り残されたマーク・ワトニーは救援が来るまで一人で生き残ることを決意する。幸い生きていたことは地球にも伝わって通信が回復することで、地球からの司令を受けることができるようになる。更に地球でもそのことがニュースとなり、救援物資を満載したロケットが打ち上げられるのだが…

 通信が復帰したら順調になるかと思ったらそんな事は無く、ギリギリの救出劇が展開する。既に映画の方でオチは分かっていたとはいえ、これはやはり小説ならではの面白さが満載。SFは映像化が難しいな。
<A> <楽>
20'01'31 亜人ちゃんは語りたい5
ペトス (検索) <amazon> <楽天>
 ひかりの提案で夏のプール遊びに興じるデミの三人と先生たちの顛末。そして高橋の姪で、座敷童と住んでる陽子が登場する話。

 前半部分は何事もない学生生活が描かれる。デミとして色々不便なこととか勝手が違う事があるので、その違和感が面白い。
 まだ今巻では血縁である事は明かされていないが、主人公の高橋と同じ米粒みたいな目をした女子大生が登場。引っ越した部屋にいた座敷童との共同生活もあって、生活感が出ると、不便さも強調されてる。
 全般的にこう言う機長の話は結構好き。
<A> <楽>
20'01'30 火星の人 上
アンディ・ウィアー (検索) <amazon> <楽天>
 人類が有人火星探査を開始して二回目の探査が始まった。だが火星に吹く台風のために作戦は中止されてしまう。だが強風に飛ばされ、クルーの一人マーク・ワトニーが死亡してしまう。ミッション失敗で帰国の途につかざるを得なくなったが、実は死んだはずのマークは偶然が重なって生き残っていた。たった一人火星の上で生存をかけてのマークの戦いが始まる。

 オデッセイ(2015)原作。火星版ロビンソン・クルーソーとも言えるが、基本的に日記のみで綴られるのが面白い。なるほど映画的だが、これは小説の方が面白いな。
<A> <楽>
20'01'27 双亡亭壊すべし 10
藤田和日郎 (検索) <amazon> <楽天>
 双亡亭の主であり、侵略者を止めている坂巻泥努によって語られる恐ろしい真実。それは坂巻が会心の絵を描き上げた時、侵略者を受け入れてしまうというものだった。それを聞いた幽体となった凧葉は、なんとかして絵を完成させないよう他のみんなに訴える。一方、双亡亭の絵を見てしまったセイイチは他の人と同様絵に取り込まれてしまっていた。

 一段落した後は又一気に読ませる内容になってる。数巻で終わるかと思ったこの作品がまだまだ広がりを持っているのが面白い。古い少年漫画ノリは健在で、凄く安心して読める作品とも言えよう。
<A> <楽>
20'01'24 キノの旅17
時雨沢恵一 (検索) <amazon> <楽天>
 三つの旅人とその仲間達の物語。「旅人達の国」「自然破壊の国」「左利きの国」「割れた国」「貧乏旅行の国」(以上キノ)「楽園の国」(師匠)「恋愛禁止の国」「料理の国」「広告の国」「鉄道の国」「旅の終わり」「神のいない国」「私達の国」(以上キノ)「渡す国」(シズ・フォト)を収録する。

 ライトノベルとしては初の試みという新聞連載の話を収録し、ボリュームのある巻になっている。小ネタだが、いわゆるキノコタケノコ戦争を描く「割れた国」や民族のアイデンティティを問う「鉄道の国」あたりが面白かった。またここでフォトとシズ達の出会いとなる「渡す国」がなかなか。
<A> <楽>
20'01'20 アオイホノオ20
島本和彦 (検索) <amazon> <楽天>
 月刊誌連載もようやく軌道に乗り、少しだけ余裕ができてきたホノオは、新進気鋭の漫画家細野不二彦のアシスタントを経験したり、学校での映像作品の手伝いをしたり。一方新しい映像作品を作ろうとしている庵野秀明や赤井孝美の模索が続いていた。

 新しいキャラクターとして細野不二彦が登場。まさしくリアルタイムでサンデー読み始めた時期にぶつかり、本当に懐かしい。一方、「帰ってきたウルトラマン」および「愛国戦隊大日本」の制作に当たって、庵野対赤井の戦いまで勃発。なかなか読み応えあるものになってた。
 あとホノオのモテ期についても描かれていたが、トンコ先輩が卒業してしまった今、ホノオの恋心はどこに向かうのやら。
<A> <楽>
20'01'17 呪術師の指輪
ドナルド・J・ウォルシュJr. (検索) <amazon> <楽天>
 南米の未開の島に調査に向かったロバート・カールトンはそこに住む住民の祭りを見る機会を得た。だがそれは生け贄を伴うあまりにおぞましい儀式だった。

 踏み込んでは行けない領域に足を踏み入れてしまった人物の顛末を描く話で、これも定番ネタの一つ。名称としてシュブ・ニグラトが登場。この邪神も役割が定まってる感じだな。
<A> <楽>
20'01'14 月刊少女野崎くん10
椿いづみ (検索) <amazon> <楽天>
 相変わらず漫画一本で恋心にまで発展しない野崎と、そんな野崎のアシスタントをしながらそれなりにその生活に満足してしまってる佐倉。そんな時に学校の修学旅行で関西に行くことに。なんとかその間にアプローチしようとする佐倉。

 相変わらず楽しい漫画。今回の見所は修学旅行で一緒に行動する野崎と佐倉、そしてようやく鹿島に異性を感じ始めた堀先輩の心模様。少し人間関係変化したか?と言う気もするけど、そもそも10巻続いて、ほとんど人間関係に変化がないというのが凄い。コメディだから成り立つ方法論だな。
<A> <楽>
20'01'10 続・深海の罠
ブライアン・ラムレイ (検索) <amazon> <楽天>
 化け物のような貝にまつわる怪奇話をしたためたハリーに対し、手紙の受け取り主のジョージが返信した手紙。

 「深海の罠」の続編でもうひとつの貝にまつわる怪奇話。シンプルな怪奇作品に仕上がっている。
<A> <楽>
20'01'07 ブラック企業の社員が猫になって人生が変わった話2
清水めりぃ (検索) <amazon> <楽天>
 ある日突然猫になってしまったブラック企業戦士のモフ田。しかしそれから人生は一変した。パートナーを得て、会社も業績アップ。良いことが続いている。そんな幸せなモフ田の生活を描く巨大猫漫画の第2巻。

 ほぼ1巻でやるべき事は全部描いてしまったため、あとはほぼ惰性っぽい感じはあるが、それでもパラパラめくるにはぴったりの内容で、ついつい読んでしまうのも変わりない。なかなかに楽しい作品だ。この巻ではもう一人猫になってしまったスコさんのアメリカ旅行の顛末が描かれるが、こちらは更にスケールが大きかった。
<A> <楽>
20'01'05 盗まれた眼
ブライアン・ラムレイ (検索) <amazon> <楽天>
 兄弟作家のフィリップとジュリアン。そこそこ売れていたが、弟のジュリアンが小説のためと称して回帰的な書物を集めるようになってから生活は一変してしまう。やがて人格そのものまで変わってしまったジュリアンを心配する兄のフィリップは、ジュリアンを精神病院に連れて行くことにした。

 これも神話大系でありがちな精神転移もの。話そのものは典型的そのもの。
<A> <楽>