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超光戦士シャンゼリオン

超光戦士シャンゼリオン事典
1996'4'3〜12'25

 半透明の装甲を持ったヒーロー。
 これは東映がシリーズ化してきた「仮面ライダー」「戦隊」「メタルヒーロー」に続いてシリーズ化を目指して製作開始した作品らしい。シリーズとなることはなかったが、そもそも第2クール26話完結予定で始められたのが第3クール39話まで伸びたので、結果としては成功とも言える(ただ、それで予定は4クールまでだったのに、打ち切られたというよく分からない問題もあるんだが)。ただし、今から見ると、「星雲仮面マシンマン」「兄弟拳バイクロッサー」の正統的な後継番組とも思える。
 これまでの定番であったヒーローノリを徹底的に作り替えてやろうという意気込みに溢れた作品に仕上がり、徹底的な異質なものに仕上がっているが、意外にバランスの良さを感じさせてもいる。メインライターである井上敏樹の実力が垣間見える作品でもある。
 シャンゼリオンは重厚で半透明の装甲を持ち、かなり厳つい感じなのだが(スーツは100キロを超えるそうだ)、主人公の軽さが妙なギャップを醸している。
 本作の最大特徴は「笑い」。主人公の涼村暁は三流探偵だが、徹底したプラス思考の持ち主で、今幸せであればそれで良いと割り切ってる所があり、無茶苦茶な行動を取っているが、それが面白さになっている。特撮界における諸星あたると言えば、分かりやすいだろう。本来シャンゼリオンになるはずだったお堅い速水とは良いコンビぶりを見せてる。
 尚、敵のモチーフは基本的に身の回りにある日用品で、これも特徴と言えば特徴だろう。

主な登場人物
涼村暁
シャンゼリオン
(役)萩野崇。他に「仮面ライダー龍騎」の王蛇こと浅倉。そこでは薄ら笑いを浮かべて弟まで殺してしまうというキャラだったが、ここでの軽さとのギャップがありすぎる。
 涼村探偵事務所を営むノリの軽い探偵。偶然クリスタルパワー発生器の光を浴びてしまい、シャンゼリオンに燦然するようになったが、ノリは全く変わらず。極端な甘党で、女好き。
橘朱美 (役)林美恵。当時現役の高校生で、学校に行きながら撮影所に通っていたらしい。何作かのテレビや映画に出演したが、学業に専念するために引退。
 涼村探偵事務所の助手。いい加減な涼村をサポートする健気なキャラ。しかし実は涼村を婿養子にして実家の民宿を継がせようと思ってるらしい。
速水克彦
ザ・ブレイダー
(役)相澤一成。東映ビデオなどで活躍中。「仮面ライダー剣」ではタランチュラアンデッドの人間体として登場。
 SAIDOC隊員で、シャンゼリオンになることが決定しており、苦しい訓練を耐え抜いてきた。しかし肝心なシャンゼリオンはお気楽探偵の涼村に奪われてしまい、サポートに徹するしかなくなる。32話で誤って闇の種を食べてしまい、念願のヒーロー、ザ・ブレイダーへとなることが出来たが、変身している間の記憶は無くなってしまう。
南エリ (役)東風平千香。90年代に多くのテレビ作品に出演後、渡米して現在武道のインストラクターとなっている。
 SAIDOCの隊員で、シャンゼリオン開発に直接携わっていた女性。何かと事件に遭う不運な運命に生まれついたらしい。暗黒騎士ガウザーである黒岩に惹かれるようになっていく。
宗方猛 (役)市山登。特撮では他に「特捜ロボジャンパーソン」のベン藤波役。
 SAIDOCの重要幹部でシャンゼリオン開発の責任者。成り行きでシャンゼリオンになってしまった涼村を支援することになる。SAIDOCは一応政府組織のはずだが、支援は打ち切られてしまったため、自分の財産を使ってるようだ。特にクリスタルステーションの開発には「私が家屋敷を抵当に入れて」作ったそうだ。
桐原るい (役)松井友香。
 涼村探偵事務所二代目秘書。「〜だって」が口癖。探偵としての実力は涼村以上で、あまりに情けない涼村を放っておけなくて秘書となったらしい。実は本名は綾小路麗華と言う大財閥のお嬢様。
黒岩省吾
ガウザー
(役)小川敦史。「仮面ライダーアギト」の本物の津上翔一役。「仮面ライダー555」の南雅彦役。「仮面ライダーキバ」の棚橋役など、ライダー作品ではお馴染み。
 暗黒騎士ガウザーの人間体。ウンチクを語らせたら右に出るものはない。人間世界にやってきた闇生物のカウンセラーをやっているが、やがて東京都知事に立候補。見事当選を果たした後、ダーグザイドと人間を融合する技術を開発。新しい融合人類の楽園とするために東京を独立国とし、自ら初代大統領に就任する。
話数 タイトル 脚本など コメント DVD
第1話 ヒーロー!!俺?

  監督:長石多可男
  脚本:井上敏樹
 滅亡に瀕した闇次元の住民ダーグザイドは人間界への移住を開始する。いち早く彼らの暗躍を知ったSAIDOCは世界を守るため、クリスタルパワーを開発し、エリートの速水克彦を唯一ダーグザイドに対抗できるシャンゼリオンにしようとする。だが、クリスタルパワー発生器輸送途中でダーグザイドに襲われ、偶然その光を浴びたのは、脳天気な私立探偵の涼村暁だった。成り行きでシャンゼリオンとなってしまった涼村だったが…
 敵は
ギンガー。洗濯機型の闇生物で、ダーグザイドからの初めての敵となる。ここでは小学生の先生の姿に擬態し、子供好きの先生を隠れ蓑に子供達のエネルギーを吸い取り、ダーグザイドの幹部復活のためのエネルギーを送り込んでいた。
 冒頭からハードボイルドに決めたと思われた矢先、単に迷子の犬を探していたと分かる。完璧脳天気な主人公の姿。とにかく最初から飛ばしまくってる。
 主人公涼村暁の性格も凄まじく脳天気で、ヒーローになった時の悲壮感は一切無し。むしろ欲望丸出しで浮かれまくってる。これこそが本作の味である。
<初老の教頭先生はモロにロリコン。小学生に抱きついて「好きだー」って…描写がやばすぎる。他にも小学生の首筋に噛みつき、「ちゅーっ」と音を立ててエネルギーを吸い取る描写まであり。現在では絶対やっちゃいけない描写がモロに。
 涼村が初めてダーグザイドの怪物を見た時の反応は「きょーっ」。ヒーローらしくない叫び声だな。
 次回予告でシャンゼリオンが叫んでるのは「ノーテンキラキラ。おったのしみに」…一応次回のサブタイトルなんだけど、ほとんどふざけてるとしか思えない。>

VOL.1
第2話 ノーテンキラキラ

  監督:長石多可男
  脚本:井上敏樹
 シャンゼリオンになれてすっかり浮かれ上がった涼村はSAIDOCからの「地球を守ってくれ」という申し出を全く無視。自分の生きたいように生きると宣言する。折しも涼村探偵事務所は借金苦にあえいでいたが、涼村の「倍付けで返してやる!」という宣言で更なる借金を抱え込んでしまう…
 敵は
シューザー。靴型の闇生物。新しい靴屋の店員に化け、そこで売っている靴にダーグザイドの入り口を仕込んでる。かなりの靴フェチらしく、靴に液体を入れて拉致した女性に無理矢理飲ませたりと、描写が凄い。
 ヒーローが最初から全く地球を守ろうとかそう言うのと無関係というのが凄い。むしろこれが普通の反応だろう。しかし、なんというテンションの高さだ。涼村が悪と戦うモチベーションは正義とかなんとかでなく、女の子を守るため。
 最後の決め台詞。
「俺って決まりすぎだぜ」
<前回ロリコン描写で度肝を抜いてくれたが、今度はなんと靴フェチ?ハイヒールに酒(?)入れて無理矢理女性に飲ませる描写あり。子供番組でこれやるか?
 借金苦にあえいでいる(とは全く見えない)涼村のみならず、渋めに正義の味方やってる速水もやっぱり貧乏。エミの靴を買ってやろうとしても、財布には金がなかった。正義の味方って金がないんだな。
 涼村役の荻野崇、速水役の相澤一成の女装姿が拝める。お互いに正体を知った時、「うわー、気持ち悪い」「人のこと言えんのか、お前は」。「馬鹿。仕事だ」「嘘付け。ほんとは好きなんだろ」…何ちゅう会話だ。
 最後、「女装姿を見せてくれ」と女物の服を持って速水に迫る涼村。お前危なすぎ。「最低」とか言われてるしなあ。
 更に銀行から金借りすぎて、銀行員は「このままでは左遷です。一家心中です」と泣きつかれてる。恐るべきヒーローだ。>
第3話 花嫁ゾロゾロ

  監督:小中 肇
  脚本:井上敏樹
 結婚式で花嫁が突然消えてしまうという事件が勃発。借金で苦しんでる探偵事務所を救うため、その仕事を受ける涼村。
 敵は
ジャトゥー。傘型の闇生物。結婚式場からウェディングドレス姿の女性を次々に奪って、自分のコレクションにし、「いずれ世界中の女が私のものになるだろう」とか勝ち誇る。触手を分離して動かすことが出来る。
 相変わらず涼村と速水は水と油だが、やっぱり速水は単純で、あっという間に言いくるめられてしまう。更に犯人が「怪しい人間が逃げていった」と言われたらすぐに信じてしまう。更に涼村からナンパの方法まで教えてもらってる…熱血漢はこう言う時に扱いやすい。
 常に金にまつわる話が続いているが、今回は涼村探偵事務所のみならず、SAIDOCまでもが資金難だと言うことが分かってきた。支援メカを作ってる宗方は自宅の地下で町工場のような作業場を作ってやってる。
 何か朱美とエミの女としての意地も良く出てる。こう見えて涼村って意外にもてるようだ。
 最後の決め台詞。
「ひょっとして俺って、格好良すぎだぜ」
<今度のダーグザイドモンスターはウェディングドレスフェチらしい。本当にこんなのばっかだ。
 涼村に花嫁が消えたと叫ぶ花婿さん。全員結婚式の格好のまま。一人大阪人がおり、とぼけたことばっかり言ってるけど、
 支援メカを製作中の宗方は、メカのエネルギーコアをCレベルに抑えている。それは何故?と聞かれた際、「金が、無いのだ」と即答。SAIDOCって一体どんな組織なんだろう?
 偽装結婚のためにナンパに精を出す涼村と速水。勿論速水は初めての体験らしいが、誰彼無しに女性に向かって「プリンちゃーん」と叫ぶ姿は、アブナイオヂさんにしか見えない。
 涼村はなんと6人もの女性と偽装結婚。それでちゃんと客が来てるのが凄い。
 ジャトゥーの潜伏する地下に女性をコレクションしてるんだが、なんでか周りはパチンコ台がたくさんおいてある。これってメカのつもりなんだろうか?
 ところで、結婚式場がおかしいと知ってるなら、なにも偽装結婚まですることなく、式場で張ってるだけで良いんじゃないだろうか?>
第4話 ああ友情 ああ無情

  監督:小中 肇
  脚本:井上敏樹
 町では原因不明の気絶事件が頻発していた。偶然その現場に居合わせた速水も涼村も犯人として捕らえられてしまった。逃げ出した二人だったが、警官によって手錠をかけられてしまう…
 敵は
ミライザ。トイレットペーパー型の闇生物。古新聞の化身でトイレットペーパーに化け、主に女性を襲って窒息させる。右手から出るトイレットペーパーを鞭のように使って攻撃する。
 初めてのシャンゼリオン敗北が描かれる。余裕見せすぎたためだが、それが結果的にサポートメカの覚醒を促すことになった。その分戦いがメインとなり、いつものおちゃらけた感じが多少抑え気味だった。
 最後の決め台詞。
「俺って決まりすぎだぜ」
 ちなみにカラオケで津川手いるのはこの話。
<サポートメカ製作中の宗方。金が無くて開発が出来ないという部下に対し「働こう!」と宣言。哀愁が漂ってる。
 涼村は自由に留置所に出入りできるみたいで、高い壁の留置所から逃げ出す涼村と速水。普通拘留は派出所で行うものじゃないかな?
 町中にいる涼村と速水はミライザの出現で叫び声をあげた朱美を助けに行く。二人とも凄い耳をしてる。
 三台の支援メカの変形はバンクによるものだが、プラモデルを使っているのか、凄く安っぽい所が泣かせる。
 ところで結果的に涼村と速水は脱獄したことになるんだが、この問題はどうなるのやら?みんなの意識が戻ったから終わり。って訳はないはず。>
第5話 犯人は誰だ!

  監督:蓑輪雅夫
  脚本:井上敏樹
 涼村と朱美が乗っているバスから女性が消えた。容疑者は三人。涼村、速水、エリはそれぞれの容疑者を尾行するのだが、それぞれ情に溺れてしまい、それぞれの容疑者がシロと言い張るのだった。
 敵は
エレギス。電柱型の闇生物。電気を使うダーグザイドで、右手の巨大なハサミを用いて暗闇の中で女性をさらう。ラーメン屋の親父に化けていたが、ニンニクの匂いで正体がばれてしまった。
 探偵ものの定番に則った作品だが、やっぱり笑いの要素たっぷり。このノリではやっぱり探偵には向かない事がよく分かってしまう。最後に依頼料まで返してしまうし、良い奴なんだよね。
 支援メカが登場したことで、戦いの間が保つようになった。
 最後の決め台詞。
「俺ってひょっとして決まりすぎだぜ」
<女性が消えたバスに乗っていたのは三人というが、実際は涼村と朱美も乗ってるんだから、容疑者は五人なんだけど。
 涼村が子供から金を巻き上げたことを怒り、「千円くらい俺がいつでも貸してやる」という速水。それを聴いた宗方は思わず「本当か?」とマジな顔して聞き返す。
 下着泥棒から主婦を守った涼村にごちそうを振る舞う主婦。「寂しい夜も慣れましたわ」…って、子供向き番組でこの台詞かよ。
 速水は高所恐怖症である事が分かる。恐怖でパニックを起こした速水は「俺はキョーショキョーフショーなんだ」。
 自分の信用していたラーメン屋の親父がモンスターだったことが分かり、速水は「俺の弱点は人が良すぎることだ」と落ち込む。そこに現れた少年が「自己分析してる場合か!」…ごもっとも。
第6話 ごめんね、ジロウ

  監督:蓑輪雅夫
  脚本:井上敏樹
 涼村は町で手作りのカップを売っている少女と出会う。ジロウと名乗るその少女の純粋さに惹かれるものを感じる涼村だったが、そのジロウの正体は…
 敵は
ダチュラー。クモ形の闇生物で(と思ったら、実はミシン型だった)、ジロウの正体。ジロウの姿で売りつけたカップを使っている人間を取り込んでしまう。
 ダーグザイドの人間体との交流と、それを超えての戦いが描かれる。大変哀しい話となってる。更に戦いはかなり激しい上に悲しく、話そのものの軽さとのギャップもかなり凄い。本作の初期傑作エピソードに数えられるだろう。ただその割に語るべきところが少ない(笑)
 物語が物語だけに、今回は勝ちポーズは無かった。
 涼村が辛いもの苦手だってことが発覚。
<ジロウを綺麗にしてやろうと化粧を施す涼村。しかしどこかセンスがずれていて、完成したその顔はオカマみたいになってる。
 真面目な速水は、相変わらずすぐに涼村に言いくるめられてしまい、SAIDOCの法人カードを渡してしまう…生きるのに苦労する奴だな。
 現在を楽しむことを最大の目的とする涼村は、周りの人間関係を壊しまくってる。これで意外に人が付いてくるので、得な性格していると思う。>
第7話 アイドル!!私?

  監督:長石多可男
  脚本:井上敏樹
 アイドル歌手の水木レナが失踪した。アイドル好きのダーグザイドの仕業であると推測した涼村は朱美をアイドル歌手としてデビューさせることだった。しかし、作戦は上手くいきすぎ、朱美は
 敵は
マニヤー。亀のような姿が特徴の闇生物で(実はこたつがモティーフだとか)、アイドルのラームを好む。テレビ局の中に自分の部屋を持ち、アイドルのビデオやポスターをベタベタと貼っている。ネーミングセンスは最高だ。
 朱美が中心となる話。これまであまり多く登場することの無かったが、それは朱美役の林美恵が高校生で、これまでスケジュール調整が付かなかったためだとか。ちなみに撮影時は春休み中。
 ちなみにここに出てくるスタジオとか機材とか(ついでにディレクターもだそうだが)は全てテレビ東京の本物だとか。テレビ局の低予算ぶりが良く出ているのだが、こういう融通が利くため、かえって豪華に感じられたりする。
 速水が朱美に気があることが分かったりする。相変わらず速水は熱(苦し)いが、それがからかいのタネにされてしまう。「命を賭けて君を守る」って、完全に公私混同してるよ。
 無茶苦茶な話ではあったが、最後はきっちり決めてる辺りはバランスの良さだろう。
 最後の決め台詞。
「俺ってやっぱり決まりすぎだぜ」
<本作にはフェチの闇生物がよく出てくるけど、ここではアイドルマニアという、頭が痛くなりそうな設定。性格も思いこみの激しいアイドルマニアそのまんまって感じ。それを実行に移す点が違うか。シャンゼリオンとの戦いも「俺の朱美に手を出すな」…思いこみもここまで来ると立派だ。死に方も「朱美〜〜!」と叫びながら…ストーカーそのまんまじゃん。
 アイドルの失踪事件が涼村探偵事務所に持ち込まれるという事自体が無茶苦茶な気がするが、それを直ぐさまダーグザイドの仕業にしてしまう涼村の単純さも凄い。それが本作の味って奴なんだが。
 朱美のアイドルデビュー曲は何故か「歌う相撲取り」。相撲取りの着ぐるみを纏って「どすこいどすこい」とか歌ってる。良いのかねえ。
 涼村のボタンを付け替えようとする朱美は何故かノリでひっつけようとしてる。ひょっとして家事苦手なのかな?>
第8話 娘よ、男は選べ!!

  監督:長石多可男
  脚本:井上敏樹
 連続失踪事件の犯人を追ってエリの父南俊介が上京してきた。再会したエリを子供扱いし、お見合いを薦める俊介をはぐらかすため、エリは速水を恋人に仕立てようとするが、涼村や宗方のお節介で話はややこしくなっていく…
 敵は
ランゴリア。剣山型の闇生物。老人に変身し、人間のラームを吸い取る花を使って悲しみのラームを集めている。
 エリが中心となった話で、父親との確執が描かれている。家族を出すと話に深みが出るが、その分お笑いの要素は控え気味になってしまう。涼村があんまり出てこなかったのも理由か?
 相変わらず堅い速水はエリの恋人のふりを頼まれても、真面目すぎてふりが出来ない。結局涼村や宗方の介入で話がややこしくなるばかり。涼村は今回は速水のことを常に「兄さん」と呼んでるけど、これがだんだん普通になっていく辺りが面白い。
 最後の決め台詞。
「俺ってほんと、決まりすぎだぜ」
<涼村がやってるゲームはバーチャファイター。協賛はSEGAだったのか?
 ランゴリアはラームを集めているはずだが、何故か人間そのものを取り込んでしまってる。
 俊介が花屋で買ったのは「幸運の花」だったが、それをエリに手渡す時は「幸福の花」に変わってる。>
第9話 速水、燦然!

  監督:小中 肇
  脚本:井上敏樹
 闇生物のバシーザの襲撃を受け、涼村と速水のラームが入れ替わってしまった。その結果、念願のシャンゼリオンに燦然することが可能となり、有頂天になる速水だったが…
 敵は
バシーザ。ハサミ型の闇生物。手近にある刃物を人間に投げつけ、恐怖のラームを吸い取ってしまうが、その結果、涼村と速水のラームが入れ替わってしまう。実際はあんまり強くない。
 人間のラームはその人間自身の個性までも変えてしまう。お陰で速水と涼村の性格までもが入れ替わってしまった。しかし、根本的には変わってないため、真面目で良い人間過ぎる速水には闇生物にとどめを刺すことが出来ない。
 そもそも速水がシャンゼリオンになったら、これまでのような活躍をしてなかっただろうと思ってたけど、実際その通りだった。結局は話の流れで適材適所ということか。ただ、性格までちょっと入れ替わってしまうのは止めた方が良かったんじゃないかな?
 最後の決め台詞。
「俺ってやっぱり格好良すぎだぜ」
<今回の闇生物は人間を怯えさせることが目的のため、刃物を使って人間の服を切り裂いてしまう。女性に対してこれを行うと、ほとんど変態。
 中華料理屋でおごってやるという宗方。しかし、それは特大ラーメンの無料挑戦だった…相変わらず金に苦労してるんだな。
 相変わらず銀行員は「そんなことが上司にばれたら、左遷です。馘です。切腹です」と泣き伏してる。
 宗方はついにSAIDOCの基地クリスタルステーションを完成させた。だが、その際の台詞「これが私が家屋敷を抵当に入れて」…って、泣けてくるぞ(つーか大爆笑)。
 最後、涼村と速水が仲良く弁当食べてて、自分の弁当の中身を速水の弁当に入れている涼村の姿が見られる。良いシーンだけど、見ようによっては自分の嫌いな食べ物を食べさせてるようにも見える。>
第10話 サバじゃねぇ!

  監督:小中 肇
  脚本:井上敏樹
 来日中のバッカサ国の王女が消えてしまった。そして涼村探偵事務所に捜索が依頼されるのだが、あまりにも複雑なバッカサ語を日本語にするには三人もの通訳を通さなければならない。意思の疎通が困難な状態で、囮捜査のためにエリを王女に仕立てて闇生物を待つのだが…
 敵は
バクリナー。掃除機型の闇生物。気の強い女が好み、強風を起こして王女とエリをさらってしまった。実は掃除のおばちゃんがその正体。
 馬鹿馬鹿しさにかけては随一。タイトルまでふざけてるけど、これがちゃんと物語に関わってくる辺り本作の凄さを感じる。
 人間の交流というのが大変難しいと言うことを考えさせられた作品。三人もの通訳を通すと、まるで違った言葉になってしまう。更に誤解が誤解を招き…という物語になってる。
 相変わらず金に汚い描写が映えた作品。エリをさらわれて5000万の身代金が出されるが、涼村、速水、朱美の持つ金は小銭ばかり。全部合わせて3,799円。随分安い王女様だ。エリを王女様と間違えてさらった二人組の犯罪者もなんか馬鹿っぽくて良い感じ。
 最後の決め台詞。
「でもやっぱ俺って決まりすぎだぜ」
<今回の闇生物は王女マニア…ここまで来るともはや笑うしかない。実際は気の強い女性が好きなだけらしいけど。
 こんな重要な依頼が涼村に来るという根本的な問題はスルーされたまま。
 王女姿になったエリを褒めた(?)バッカサの人が喋った言葉がいつの間にか「生ゴミは燃えないゴミではない」に変わってたりして…エリってどういう風に観られてるんだろう?
 エリを王女に仕立てたのは良いけど、涼村と速水の行動はほとんどパチンコ屋の呼び込み。
 王女様の服を脱ぎ捨てたエリはいつものビジネススーツになってる。王女様の服の方が細い気がするんだけど。
 バッカサ国の大使が見たという闇生物の特徴は、通訳を通している内に「金髪で頭にマスク。耳に洗濯ばさみ、サッカーのユニフォームを着用してふんどし着用という無茶苦茶な格好。そんなのが本当にいるのが凄い。
 燦然途中でシャンバイザーを落としてしまい、「シャンバイザーを取ってくれ」と頼むと、やっぱり通訳を通じ、持ってきたのはバナナ、ひょっとこの面、サバ(これがタイトルになってる)になってる。サバを額に当てて「燦然!」とか言ってるのがなんともかんとも。大体それで通訳が必要なのか?(実際ツッコミが入ったが)
 部屋に閉じこめられてるはずのシャンゼリオンが陸震輝を呼ぶと、次の瞬間には外で陸震輝乗ってる。
 最後の最後、宗方がバッカサ語が喋れることが分かった。それが分かってれば全く問題なかったんだが。>
第11話 コンニャク残して

  監督:長石多可男
  脚本:井上敏樹
 行方不明の恋人を探すという依頼を受けた涼村は早速調査を開始する。だが、その手がかりというのは彼女の残したコンニャクだけだった…
 敵は
シュランザ。たわし型の闇生物。普段は人間の姿で工場で真面目に働いているが、酒を飲むと気が大きくなって本性を現してしまう。ネーミングは酒乱からか?結局シャンゼリオンではなくガウザーによって粛正されてしまう。
 ここで話が一段落付いて新展開。宿敵ガウザーの登場となる。闇生物のカウンセラーをしている黒岩省吾という男で一々気障なもの言いが特徴だが、真剣に闇生物のあり方を案じているらしい。
 闇生物は闇生物で地上での生活に苦労しているようだ。会社に入ったはいいけど、女の子に馬鹿にされ続けていることをぼやいてる闇生物がいたりする。実際に冴えない中年の姿をしてる訳だが。「昔は良かったなあ」とぼやき、自殺するものまでいるという。リアリティがありすぎる。
 話自体は涼村達の人捜しが中心となるが、表題のコンニャクやガウザーなど、話が全く関係ない辺りが本作らしい所だ。
<敵の組織であるにもかかわらず、この社会でやってることは普通のサラリーマン。ただ、時々暴れて人間を襲う事があって、それがコンプレックスになってる。特撮ヒーローもので酒飲んで酔っぱらう描写があるのは珍しい。
 探偵の仕事でコンニャクの成分分析をSAIDOCに頼む涼村。その後ろで宗方は電卓叩いて使用料の計算してたりする。せこい組織だ…2万円ね。
 黒岩は特に食についてのこだわりが大きい。コーヒーの混合比やロールキャベツの使用する葉まで指定してる。それも一々気障ったらしく喋ってるが、これが井上脚本の醍醐味でもあり。
 結局今回は涼村探偵事務所の事件と闇生物事件は全く関係なかった…タイトルにまで出てるのに、コンニャクがまったく意味を成してなかったりする。いや、シャンゼリオンと戦ってたシュランザがこれで転ぶから多少は意味があったか?>
第12話 ダルマさん転んだ

  監督:長石多可男
  脚本:井上敏樹
 ダーグザイドを倒すためにやってきたという黒岩に惹かれていく速水とエリ。一方、涼村だけが「ダルマさんが転んだ」を知らないという黒岩に本能的な疑問を持つのだが…
 敵は前回に続き
ガウザー。自分に惚れている女性のラームを好むことが発覚。それとダーグザイドの将軍ザンダーが登場し、気を遣うような会話を交わしている。
 ライバルキャラであるガウザーの話の後編。黒岩に惹かれていくエリと速水に気が気じゃない涼村の奮戦(?)が描かれる。
 今回の勝ち台詞。
「今日の所は、俺の勝ちだぜ。ざまあみろ。イェイ」
<「どうせ俺は正統派のヒーローじゃないんだ」言い切る涼村。凄い自虐ギャグだ。
 黒岩はダーグザイドであることをどうごまかすのか?と思ったら、肝心なSAIDOC側が無茶苦茶単純なため、「ダーグザイドと戦うためにやってきた」の一言で終わってしまった。なんとも簡単だ。
 涼村は黒岩を嫌うのを「戦士としての勘」と言ってるが、要するに格好良い男が嫌いなんだろう。速水がその点をツッコんでるけど、「俺に突っかかるのもそれだろう?」と、自意識過剰部分あり。
 ガウザーとシャンゼリオンの戦いは、部屋の中で変身したのに、変身後は二人とも屋上にいる。
 敵から「なんて馬鹿なんだ」とほとほと感心されるヒーローというのも希有だな。>

VOL.2
第13話 バラとひまわり

  監督:蓑輪雅夫
  脚本:井上敏樹
 偶然同じ服を買ってしまい、どちらが似合うかでいがみ合うエリと朱美。たまたまそこにやってきた保険のセールスマンにバラとひまわりと言われ、二人はまんざらでなかったが、実はそのセールスマンはダーグザイドだった…
 敵は
インシュラー。印鑑型の闇生物。かなりの美食家で、人間のラームを吸う前に血抜きをするという凝った調理法(?)を行っている。兎のぬいぐるみを使役して人を襲う。
 女性陣が頑張った話で、囚われの身となった涼村と速水を救うために朱美とエリが大活躍する話で、更に超光騎士が合体しシャイニングバスターになるというトピックもあるが、展開は相変わらずである。この脱力感が本作の味。
 今回の勝ち台詞。
「やったぜ。イェイ」
<とっぱじめにレオタード姿の小太りのおばはんがエアロビしてる姿が…それだけで凄まじい作品だと…
 モノローグまでありでいがみ合う朱美とエリ。女の戦いとはなんとも凄まじい。この辺も本作の特徴の一つ。どんなヒーローでも、女の戦いに関わったら不幸になる。
 劇中でも言ってたけど、そう言えば生命保険に入ったスーパーヒーローなんて前代未聞だ。それで二人揃って捕らわれてしまった際、速水が涼村に「お前が死ねば大金が…」おいおい。
 ダーグザイドの攻撃に、思わず「逃げろ!」と言ってしまう涼村。戦う以前にこの体たらくか。
 人間の血を抜く描写があるけど、これもかなりコードギリギリだな。
 インシュラーの攻撃方法は兎のぬいぐるみを襲わせることなんだが、どう見ても動いてない。ただのぬいぐるみを放り投げるだけ。
 超光騎士をパワーアップするため宗方は「残り少ない資材をはたいたのに」…この発言も凄い。
 速水と涼村を救うため重火器で武装するエリと朱美。森林迷彩服着てビル街を闊歩するって…
 死んでしまいそうになった際、速水は懺悔をする。なんでも小さい時駄菓子屋でふ菓子を一本万引きしたのだそうだ。死に際して言うべき事はこれか?
 これまで基本的に一体ずつしか出てこなかった超光騎士三体が合体。尚、これまで一体しか出てなかったのは、出す度に修理が必要だから、予算の関係だったとか…劇中のみならず、実際にも金がなかったことがよく分かる話だ。>
第14話 サヨナラ、朱美

  監督:蓑輪雅夫
  脚本:井上敏樹
 老人ホームの連続失踪事件と幼稚園に送られてきた脅迫状を同時に調査するため、涼村と朱美は二手に分かれて調査することになるが、幼稚園を担当していた朱美は、ここで生き甲斐を見つけてしまうのだった…
 敵は
シラガー。ヘアブラシ型の闇生物…なんだこのネーミングは?老人ホームの入居者に化け、次々とホームの老人のラームを吸っていたが、たまには子供のラームを取ろうとした結果、正体がばれてしまう。霧を作り出したり、死んだふりもする。珍しく変身ポーズを持つのも特徴。
 描写として老人虐待っぽいテーマを扱っているのだが、むしろ老人パワーに溢れた話になってしまった。
 朱美との別れが描かれる話。朱美は保母の仕事に生き甲斐を見つける訳だが、確か朱美の生き甲斐って、旦那さん引っ張ってきて田舎の民宿を継ぐ事だったんじゃなかった?僅かな間に生き甲斐をころころ変える人だ。
 幼稚園児の孝則やってる子、えらく演技が上手い。
 更に様々な伏線が見事に消化され、僅か30分でここまでの物語を作れた事は特筆に値するのでは?いい話だよ。エンディングも変わったが、これも良い曲…ちなみに脚本の井上氏によれば、本作が一番嫌いなのだそうだとか(笑)
 …あ、そう言えば速水と宗方が出てこなかったよ。キャラを絞ったのも良かったんじゃないかな?
 今回の勝ち台詞。
「俺ってやっぱり決まりすぎだぜ」
<今度の闇生物は老人フェチ?なんとも渋い趣味だ(なんでもフェチに持っていく私もおかしいかも知れないけど)。尤も、老人のラーム取りすぎて腹をこわしてしまうと言う描写もあるけど。
 今回で降板となってしまう朱美役の林美恵だが、実は現役の高校生で、出席日数がやばくなってしまったためだという。
 幼稚園児にCGペンを渡してしまう朱美。「これが正義の証」と言っていたけど、そんな大切なもん、渡して良いのか?
 幼稚園を去る朱美に行って欲しくなくて、孝則少年がトイレに籠もってストライキをしてる。完全個室のトイレは幼稚園にないはずだけどね。>
第15話 超まぼろしのアレ

  監督:小中 肇
  脚本:井上敏樹
 朱美が去り、生活が荒れてしまった涼村のためにSAIDOCの面々は秘書オーディションを開催。三人の女性を候補に挙げた。そんな時、箸袋コレクターが次々と襲われ、コレクションが奪われてしまう事件が続発していた。
 敵は
ドゴッチ。ハンマー型の闇生物。箸袋マニアで日本の箸袋コレクターを次々と襲い、ラームを奪うのみならず箸袋を奪ってしまう。戦いの最中でさえ箸袋の事を気にしている。
 朱美が去った後の新しい秘書探しがメインの話だが、今回の闇生物は極めつきに変な奴なので、そちらの方にばかり目が行く話になった。
 超レアなマニアックな話が展開するが、本当に箸袋マニアというのはいて、「日本箸袋の会」から借りてきたとか。
 今回の決め台詞。
「マニアって凄いね。でも俺の方が凄いぜ。イェイ」
<これまでも色々なフェチが出てきたが、今度は極めつけで箸袋マニア。対象は人間ではなく、かなりマニアックな部類にあたる箸袋とは…なんと箸袋のために命を賭けるとまで言っている。
 子供番組にあるまじき女遊びのシーンが冒頭で展開。
 で、ドゴッチは同じ箸袋コレクターとして友情が描かれてみたりもする。マニアってのは…>
第16話 バイトで霧子!

  監督:小中 肇
  脚本:井上敏樹
 不思議な力を持つ少女霧子の身辺調査を頼まれた涼村探偵事務所。速水は霧子の嘘に騙され、彼女が本当は良い子だと思いこみ、彼女を救おうと身を挺して頑張るのだった。
 敵は
ガメレオ。カメラ型の闇生物…ストレートなネーミングだ。霧子のラームを狙い、ラームが満ちる時まで彼女を守ってる。
 速水が中心となった話で、思いこみの激しい速水の魅力が全開となった話となっている。それで速水のことを心配してつきまとう涼村との迷コンビぶりが発揮されてる。なんだかんだ言ってもこのキャラがいるからこそ本作は映えることがよく分かった話になった。確かに思いこみは激しいながら、結構速水は察しも良い…それで敢えて貧乏くじを引くのも、良い奴過ぎるけど。
 ガメレオによって体を乗っ取られた砲陣輝と陸震輝の戦いが描かれるという珍しいシーンもあり。
 今回の決め台詞。
「俺ってやっぱり決まりすぎだぜ」
<霧子の嘘に騙され、朝から晩まで働いている速水の姿を霧子に見せる速水。で、言った台詞が「一緒に笑ってやろうと思ってさ」。この辺が本作っぽくて良い。
 ガメレオによって危機に陥った速水と霧子を救うシャンゼリオン。「ヒーローは遅れてやってくる」とか見栄切ってるけど、それ以前に砲陣輝と陸震輝が動作不能に陥ってるんだけど…後で宗方から相当怒られただろうな。>
第17話 ライバルいっぱい

  監督:長石多可男
  脚本:井上敏樹
 涼村の前に一人の少女が現れ、友人が何者かにさらわれたと訴える。桐原るいというその依頼人が指定する二人の容疑者を調査する涼村だったが、何をやっても上手くいかない。いっそ容疑者を戦わせてみようとするのだが…
 敵は闇貴族
デスター。辞書型の闇生物。ピアニストに化け、その音色に聞き惚れた女性のラームを奪っている。凄いナルシストで、ザンダーの言うことも全く聞かない。電撃を武器とする。
 新しく秘書となる桐原るいが登場。素人ながら探偵の能力としては涼村より遥かに上で、涼村を蔑みの目で見ている辺り、完全に立場が逆転している。更にダーグザイドの幹部連中が揃って登場。将軍ザンダーに暗黒騎士ガウザー、そして今回のメインの敵となるデスターと、かなり凄まじい話となっている。ダーグザイドもそれぞれで、時として敵対もしてると言うことがよく示されている。
 相変わらずの黒岩のウンチクもたっぷり。外科手術については間違ってるんだけど。
<デスターを追う涼村は酒を引っかけられて怒るのだが、何故かその顔は笑顔のまま。こっちの方が怖いよ。
 ダーグザイドも人間社会で生きるのが大変らしく、胃に穴が開いてしまったとか言ってくるのもいる。胃なんてどこにあるんだ?
 今回ザンダーの人間体が登場してるけど、そう言えば最初の頃に出てきたのはもっと老けたおっさんだったんじゃなかったっけ?
 るいに自分を信用させようとシャンゼリオンに燦然する涼村。一般人に変身する姿見せるのも何だけど、悲鳴を上げて逃げられてしまう…まあ当然だが。
 ガウザーに続いてザンダー、そしてデスターまでも勝手にシャンゼリオンの宿命のライバルに名乗りを上げる。何とも節操のない。
 珍しく三体の超光騎士が全員登場するが、三体が並んで歩いてくるのはほとんど「Gメン75」。というか、絶対意識しただろ?>
第18話 さらなるライバル

  監督:長石多可男
  脚本:井上敏樹
 ザンダー、デスター、ガスターの三人に加え、又しても宿命のライバルが増えてしまった涼村はうんざりして、シャンゼリオンを辞めると宣言。一人勝手に旅に出ようとする。
 敵は前回の三人に加え、更に
アイスラーが登場。冷蔵庫型の闇生物。人間体はハーモニカを愛する気障な男で、闇討ちなど卑怯な手を得意とする。腕を剣のように変えて攻撃する。乱戦でシャンゼリオンを背後から襲った所をガウザーによって粛正されてしまった。
 物語はシャンゼリオンのパワーを3倍に高めるというパワーストーンを巡っての攻防だが、なんとそのパワーストーンは
犬に食われてしまった。いや、これがマジだからこの作品は恐ろしい。結局シャンゼリオンが本当の力を発揮するのは、るいの弁当を踏みつけられた怒りによるものだった。
 今回で合計四人のライバルが登場。いい男ばっかだけど、全員コテコテの濃さ。結局シャンゼリオンが倒したのはデスターだけで、ザンダーは逃げ、ガウザーは「今のお前に勝てる気がしない」と言って去っていく。
 今回も黒岩のウンチク炸裂。今度は“世界一の靴”について。どうでも良いことについては詳しいんだよな。
<逃げようと涼村探偵事務所を閉める涼村だったが、張り紙には「おもしろくないので臨時休業」と書かれていた。これが本音なのか?
 逃げようとする涼村を無理に戦わせようとする速水は、涼村をがんじがらめに縛ってしまう。これじゃ戦おうにも戦えないって。
 闇将軍であるザンダーの言うことを全く聞かない他の三体の闇生物。一体ダーグザイドとは、どういう集団なのやら?
 相手がダーグザイドだから仕方ないんだろうけど、人間体に向かってチェーンソー振り回す速水。正義の味方っぽくないな。
 デスターは必ずピアノの音色と共に登場。それが町中であっても、公園であっても、必ずピアノがある…ツッコミももはや…ってレベル。
 今回出てきた四体の闇生物はそれぞれ変身ポーズと台詞があるが、一々それを説明するのはやっぱり狙ったのか?>
第19話 ご令嬢、これ異常

  監督:諸田 敏
  脚本:井上敏樹
 綾小路財閥のご令嬢の麗華を探してくれと言う依頼が来た。お嬢様という単語に反応し、早速頑張って聞き込みを開始する涼村。だが聞き込みを続けるに連れ、麗華のイヤな女ぶりばかりが目に付く。
 敵は
イレズマ。消しゴム型の闇生物。どっちかと言えば姿はザクロみたい。ある寺の住職に化け、相談に着た人間のラームを吸い取っていた。数珠を投げつけて攻撃する。
 るいの正体が暴かれる話で、実は綾小路財閥のご令嬢麗華だった。そのご令嬢ぶりは堂に入っていて、たまたま頭を柱にぶつけたから、というだけで翌日にはそのビルを破壊してしまうとか、テニスのルールをねじ曲げるとか何でも金で押し切ろうとしてる。その結果、つきあっている人間は人生の何もかもが虚しくなってしまうという。
 ただ、話自体は今ひとつ笑える場所が無かった感じかな?
 今回の決め台詞。
「成仏しろよ。俺は楽しく生きてやるぜ」
<麗華の元彼はなんと箸袋マニア。これって15話の続きか?
 「俺を殴ってくれ」は速水の決め台詞だが、今回は涼村の尻ぬぐいで本当にぼこぼこにされてしまう。それで、坊さんに説教受けると、無茶苦茶言われてるのに感激してしまうとか…不憫な奴。
 今更だが、今回空裂輝が空裂ビームなるものを出しているんだけど、こんな危険なロボット作る事って出来るのか?
 ところで今回初めて依頼任務に失敗した訳だが、これで終わりで良いのか?…良いんだろうな。>
第20話 ヒーロー!!あれ?
シャンゼリオン 激闘の133日

  監督:諸田 敏
  脚本:井上敏樹
 涼村が倒れた。熱を測るとなんと40度を超え、更に熱は上昇していく。そんな涼村の脳裏に、これまでの戦いが去来する…
 いくつかの新作カットを付けてはいるけど、基本的にこれまでの名場面集。OPカットは通常のものではなく歌が英語バージョンとなっていたり、第6話で使用されなかった没カットが使用されたり(ジローと涼村が互いに命を取ろうとして取れなかったシーンがあったそうだ)と、いくつかのトピックがあり、本体もコメディ仕立て。
<涼村の体を心配する宗方。しかし、それは基本的に全財産をシャンゼリオンにつぎ込んでいるから。という。相変わらず金か。>
第21話 モーレツに片思い

  監督:諸田 敏
  脚本:井上敏樹
 速水が恋をした。すっかりのぼせて仕事も手に付かない速水だが、その当人亜李沙は涼村探偵事務所にしつこい男を追っ払ってくれと依頼してくる。あの手この手で速水に亜李沙を諦めさせようとする涼村だったが…
 敵は
ミミンガ。耳かき型の闇生物。ぽわぽわした毛が頭とか腕とかについてて、なかなか気持ちよさそうだけど、これまでに無かったデザインだな。亜李沙という女性の姿で、言い寄る男のラームを吸い取っていた。しかし、何故か速水に対してだけは追い払おうとしていたが。
 恋愛模様を描くのが井上脚本の特徴とも言えるけど、6話の「さよならジロー」に続き、今度は速水の恋愛話。それで友情も深まっていくという構成だから、物語も結構上手くまとまってる。自分に惚れた男のラームを吸い取るミミンガが速水だけは追い払おうとしてるのも面白い所だ。
 硬いイメージばかりが先行する速水だったが、結構惚れっぽくもあることがよく分かった。ただし、やっぱり一旦好きになったら一途そのもの。ニブい所も含めて…
<涼村の変装は「探偵物語」を意識してるみたい。飲み物吹くところまで真似してるよ(?)。で、亜李沙の帽子が飛ぶ所は『人間の証明』(1977)か?
 涼村役の萩野崇はタバコ吸わないのかな?格好が様になってない。まあ、その方が健康的だけど。
 話が話だけに狙ったツッコミ部分は少ない。>
第22話 幻の埋蔵金!

  監督:蓑輪雅夫
  脚本:井上敏樹
 借金に追いつめられた涼村に、埋蔵金探しの依頼がくる。その在処を知っているという池田老は一筋縄ではなく、涼村との根比べが始まる。
 敵は
バタンザ。箪笥型の闇生物。人間社会で生き抜くために金を必要としており、伊藤老人の遺産を横取りしようとした。
 コメディ作品とか特撮作品は埋蔵金の話がやたらと多いのだが、その二つを兼ね揃えた本作はまさにうってつけ。出てこないはずはない。と思われる話だった。
 それはそうと、埋蔵金探しの途中で他人の人間関係をボロボロにしてるんだけど、それこそが本作らしさって奴だろう。大体家宅侵入して勝手に掘り返すとか、女子更衣室を覗くとか、銀行強盗の真似事までする正義の味方ってなんなんだ?
 一方、死ぬ死ぬとか言いながら自分の欲望の丈をぶつけまくるお爺さんもなかなか凄いキャラ。ほとんどノリは志村けんの「バカ殿様」。
 今回は結局埋蔵金を見つけ出すことが出来なかったが、これが次回とんでもない事態に…
 今回の決め台詞
「俺ってちょっと決まりすぎだぜ」
<物語は結構面白いし、設定とかは無茶苦茶ながら、実はツッコミ所はあんまり無かったりする。>

VOL.3
第23話 ナゾの闇法廷!

  監督:蓑輪雅夫
  脚本:井上敏樹
 涼村は黒岩にそそのかされた銀行員によって闇法廷に立たせられてしまった。闇神官モードスによって裁判が開始されるが、原告側の弁護人黒岩の追及は厳しく、被告側弁護人エリは窮地に立たされる…
 敵は
モードス。ダーグザイドの聖幹部で闇神官の異名を持つ。肩にオウムともカメともつかないキー・バードという変な生物を乗せているのが特徴。シャイニングアタックもかわしてしまうが、シャイニングバスターのバスタートルネードで破壊されてしまった。
 特撮ヒーロー作品としては異色と見られる本作だが、本作はその代表の一本。なんと全編に渡って裁判のみで構成される。えらい冒険的な話である。しかもその裁判というのが完璧に黒岩の掌中にあり、黒岩の誘導尋問で次々と涼村のいい加減さが立証されていく。
 ものがものだけにバンクも多用。あるいは撮影の方もイッパイイッパイだったのかな?
 今回も黒岩のウンチクが爆発。最初の裁判はローマで行われたという。しかしそれは当然嘘…なんとそれは涼村によって論駁された。これまでのウンチクまで論駁してるよ。これがいたく黒岩のプライドを傷つけたらしい。
<シャンゼリオンに燦然すると、これまで手にかかっていた手錠まで消えてしまう。便利だな。
 気絶した涼村を起こすために速水が持ち出したのはなんとハリセン。どこに置いてあったんだ?>
第24話 人生最悪のナンパ

  監督:小中 肇
  脚本:井上敏樹
 聖幹部モードスを倒したシャンゼリオンだが、それは同時に最悪の戦士ザファイアを解き放す結果になってしまった。そんな時、町で見かけた女性に気軽にナンパする涼村は、その女性小夜子につきまとわれる結果に…
 
ザファイア登場。小夜子という女性の姿で涼村につきまとう。なんでも惚れた相手には尽くして尽くして尽くしまくり、その結果相手を滅ぼしてしまうのだという。
 前回聖幹部の一人を倒すことで話は新展開。ここでザファイアが登場する。普通こういう時は強力な物理的攻撃のキャラが出てくるものだが、ザファイアの攻撃方法はなんと相手に尽くしまくること…これは要するにストーカー?男湯に入り込んだり、なんと偽装葬式をした棺桶にまで入り込んでくる。彼女の望みは、いずれ世界中の人間を抹殺し、涼村だけと生きていくことらしい。無茶苦茶だ。涼村曰く
「今までで一番恐ろしい相手」だそうだ。
<事務所の前に「プレゼント」と称して車が置いてあった。「プレゼントはありがたく受け取るものだ」と言うお気楽な涼村に対し、るいは「そうね」で返してしまう。意外に良いコンビかも。
 涼村と小夜子の混浴まで描かれてる。特撮では珍しいというか。
 ザファイアとの戦いは、結局シャンゼリオンが逃げて決着。簡単に逃げてしまう訳だな。>
第25話 怪盗クロアゲハ!

  監督:小中 肇
  脚本:井上敏樹
 巷では怪盗クロアゲハなる泥棒が出没していた。ところが予告状の時間に遅れるわ、全く違うものを盗むわで、かなりいい加減な性格だった。それでも捜査を進める涼村だったが…
 敵は
ブローダー。ボート型の闇生物。おいしそうな匂いをさせるツボで人間をおびき寄せ、ラームを吸い込んでしまう。
 名探偵と怪盗の息詰まる対決…とは言え、何せ作品が作品だけにおちゃらけ度満点。クロアゲハがいい加減で、対する探偵が輪をかけていい加減だから仕方ないか。それでも物語としては結構しっかりしていた。
 探偵だけに一応変装もこなす涼村は老人メイク。一方クロアゲハ役の牧原里佳もやっぱりお婆さんメイク。
 ブローダーとの戦いはほぼ相打ち。で、クロアゲハがシャンゼリオンに力を貸して復活。
 ブローダーの人間役は「大鉄人17」の岩山鉄五郎役だった高品剛。
 今回の勝ち台詞。
「決まった。どんなもんだい」
<今回怪盗ものというので、クロアゲハの方はそれなりの黒ずくめの格好をしているが、それに対抗する涼村はなんと白ずくめの覆面…っていつの間にか忍者ものになってるぞ。それにこの格好だとむしろミイラ男に見えてしまう。
 ブローダーはツボのラームが貯まるまで我慢するのが快感だとか…マニアだ。
 クロアゲハは時間にルーズだけど、日中に黒装束は無いと思うぞ。
 一般人にヒーローが助けられるパターンはこれまでの作品でも結構あったが、変身してる姿で人間の方が人工呼吸するのは前代未聞では?
 ところで最後に涼村とクロアゲハがやっぱり老人メイクで登場してるけど、これって何か意味あったの?
 ところで次週の予告で黒岩が選挙に立候補する事が語られるが、予告の最後に画面に向かって「黒岩省吾に清き一票を」と語りかけてるよ。>
第26話 闇の騎士、出馬! 監督:長石多可男
脚本:井上敏樹
 なんと黒岩が都知事に立候補した。それを防ぐため、対立候補として涼村も立候補するのだが、ことごとく黒岩は一枚上手。このままではダーグザイドに日本は乗っ取られてしまう。危機感を募らせる涼村達だが…
 敵は
デリンガー。電話型の闇生物で、電話を通じ人間に催眠術を施す。その能力をザンダーに買われ、選挙活動の手伝いをさせられる。
 数多くの異色作を投入する本作だが、この話も凄い。何せ敵幹部が堂々と都知事選挙に出てしまい、しかも当選してしまうと言うものだから。確かにこれが最も侵略には効率的な方法だ。で、対立候補として主人公が選挙活動に出て、しっかり負けてしまうというというのも何だ。しかも選挙で卑怯な手を使ってるのは主人公側ばかり…
どっちが悪者やねん
 ザンダーとガウザーの対立が更に明らかになった話で、幹部とか言ってもガウザーの求心力は全く無いようだ。一方、ザンダーはどんどん良い奴になっていく。そもそも闇生物は人間を捕食するが、それ故にマイノリティとして生きていかねばならない。それをどう考えるかで随分差があるようだ。
<デリンガーの人間体がかけてるサングラスは目玉が浮き出る気持ち悪いもの。なんでも長石監督のアメリカのおみやげだったのだとか。
 涼村が黒岩の最後の妨害を行ったのは選挙当日。選挙は始まっているので、それって意味がないぞ。
 ライバルとの戦いの最中、「ちょっとタイム」と言って逃げてしまうシャンゼリオン。情けない主人公だ。
 都知事に当選した黒岩は「人間の、人間による、人間のための政治を目指します」と公約してるよ。流石政治家になるだけのことはある。>
第27話 朱美リターンズ! 監督:長石多可男
脚本:井上敏樹
 久々に涼村探偵事務所に朱美が帰ってきた。ダーグザイド絡みと見られる病院での事件の依頼を持ってきたのだ。病院に潜入する涼村とるいだったが、るいのドジで犯人を取り逃がしてしまった。怒った涼村はるいを馘にし、朱美を秘書に復帰させると宣言してしまう。
 敵は
ゲトラー。ヤカン型の闇生物。元ネタは分かっても原型留めてない闇生物が多いのに、これは珍しく、ヤカンそのもの。が病院に潜入し、入院患者や看護婦のラームを奪っていた。その際、被害者はどろどろに溶けてしまう。いくつもあるヤカンの口から蒸気のようなガスを噴出して攻撃する。
 久々に朱美が復帰。やっぱりるいと仲が悪く、早速喧嘩始めてしまった。これで最後は仲良くなっていくのが醍醐味ってことだろう…それで最後に女の戦いが延々続くという一味付けるのも本作らしさか。
 人間ドラマ中心に見えていながら、戦いのシーンもかなり長い。これはこれで結構バランスがいい話に仕上がってるようだ。
<看護婦の資格を持たない朱美とるいが速水に注射しようとするシーンあり。ダーグザイドの襲来よりも怖いシーンだ。
 朱美はるいを見て「最近の若い子は…」てな事を言ってるけど、こいつも高校生なんだけど。
 るいはラームを吸い取られてしまったが、これが二度目。朱美は一度も吸い取られたこと無いのに。
 夜の病院が舞台だったはずなのに、一瞬後にはもう昼になってたり、地下で戦っていたはずなのに、次の瞬間屋上に移動していたり…本作に関してはこの辺はもはやツッコミ所ではないのかも知れない。>
第28話 犬と猫と馬と鹿 監督:諸田 敏
脚本:井上敏樹
 都知事となった黒岩に本心を問おうとするエリ。しかし先にエリに裏切られた心の傷が癒えてない黒岩は彼女を突っぱねるのだった。そんな二人に見て嫉妬に狂った秘書のユリカは同僚のメガノスにエリを襲わせるが、それを助けたのはなんとガウザーだった。
 敵は
メガノス。メガネ型の闇生物。黒岩の秘書官だが、ユリカに惚れ込んでおり、その口車に乗ってエリを殺そうとした。エリを助けようとしたガウザーと戦うことになる。
 都知事となった黒岩と、エリとの関係が描かれる話で、ストレートな恋愛ものに仕上げられている。タイプとしてはかなり珍しいが、これこそ井上脚本と言った感じ。しかし
本当に珍しいことに笑いの部分がかなり少ない。
 知事となった黒岩の最初に行った政策はどんな軽犯罪も許さないこと。空き缶を道に捨てたり信号無視をしたりしただけで監獄にぶち込まれてしまう。これは要するに人間社会に対する嫌がらせのようだ。しかもそれはエリに裏切られた腹いせという…
 今回の黒岩のウンチクは馬鹿の語源(タイトルになってる馬と鹿はここから)。これは半分正しい…と言うか、これは二つ説があるが、これはその内の一つ。
<生まれてから一度も男を好きになったことがないと自慢するエリ…自慢することか?
 特撮では珍しいキスシーン有り。しかもそれは主人公じゃなくて敵の方というのもユニーク。肝心の主人公じゃ様にならないしねえ。しかしこのシーンはかなり濃厚なもので、当時局内でもかなり問題になったらしい。実際子供番組に見えないよ。
 黒岩はメガノスに撃たれて血を流すのみならず、傷口に爪を突っ込まれるという残酷描写まであり。特撮作品で血を出すのは実はかなり珍しい。>
第29話 速水はヤミに!

  監督:諸田 敏
  脚本:井上敏樹
 敵同士でありながら、強く惹かれ合うエリと黒岩。しかし黒岩を愛すれば愛するほど自分が嫌な女になっていくことを気付かされてしまう。一方ヴィンスの闇のオーラを受けた速水は涼村へのコンプレックスが増幅され、闇生物ボチャッカに変貌してしまった。
 敵は
ボチャッカ。ライター型の闇生物。実は速水の心の闇がヴィンスによって拡大されて変貌してしまった姿。涼村に対する怒りの気持ちが頂点に達した時に別個体として分離してしまった。それだけでなく、幹部連中であるヴィンスーザファイアデスターも総出演。
 闇次元は滅び、その替わりとして人間の心の闇を解き放つ事で闇生物は次々に生まれると言う話。物語としても大きな転換点であり、そして特撮作品そのものに対する大きなアンチテーゼとなっている…このテーマは井上敏樹の好む設定であり、後に
「仮面ライダー555」へとつながっていくのだろう。速水自身に相当のコンプレックスがある事が発覚…というか、ようやくそれに自覚したと言うことか?
 敵味方であるシャンゼリオンとガウザーが共同戦線を張るという話でもあり、特撮では結構珍しい作品となってる。話そのものも良質で、お笑いの話が続いていて突然こんなのが出てくるからこの作品は侮れない。
 最後がちょっとご都合主義っぽいのが難点だが、質は高い。
<通常この手の作品は友情を引き合いに出すことで解決の糸口を掴むもんだが、逆にそれが怒りの頂点に達してしまうと言う演出は凄まじい。結局お互いに恨みあって終わってしまったよ。普通やるか?>
第30話 ヒーローの先生! 監督:蓑輪雅夫
脚本:木下 健
 幼稚園バスが闇生物に襲われた。偶然そこに居合わせた涼村は早速助けに向かうが、その闇生物ゴハットは一々涼村にヒーローとは何であるかを説くのだった。
 敵は
ゴハット。帽子型の闇生物で、ヒーローオタク。ヒーローに憧れるあまり、シャンゼリオンをアイドル化しており、ギャップのある涼村をヒーローとして更正させようとする。最後は自分の弱点まで示し、本当に死んでしまった…なんという奴だ。特オタ冥利に尽きるって言うか…
 なんとも凄まじいお話で、なんと自分を倒させるためにヒーローを更正させようと言う闇生物の話。自分が殺されることを含めてヒーローに憧れるという、前代未聞の敵である。
 そんなキャラなので、ことごとく定式から外れた涼村には怒りしか感じず、滔々とヒーロー論をのべている。。「ヒーローは、ヒーローになった時から小市民の幸せは捨てる。基本中の基本ですよ」とか、言ってることも実に立派。ヒーローのあり方をマニュアルにして、それを涼村に読ませるような真似までしてる。
 一方、そのゴハットの言葉に全部頷いてるのが速水という構図が笑えたりもする。
 脚本は珍しく木下健で、この人自身が相当の特撮オタクだろう。思いっきりネタ化したベタなヒーロー像を提示してるが、常にそれは東映ヒーローっぽい。
<僅か30分の中にツッコミ所が多すぎて一々挙げてたら膨大なものになるが、とりあえずいくつかだけ。
 ゴハットが人を襲う際、歌を歌ってるけど、これは「地獄の子守唄」?つーか、これは思いっきりネタ?
 ゴハットはヒーローのありかたを諄々と説くのだが、「ヒーローはヒーローになった時から小市民の幸せは捨てる。基本中の基本でしょ」とか自分でシャンゼリオンの名乗り方を伝授するとか…しっかり音楽とかも凝ってる。完全なマニアなのがよく分かるが、番組周辺にはこういうマニアって多いんだろうな。
 ここに出てきたヒーローマニュアルだが、なんでもその手の同人オタクに頼んで書かせ、しかも本人はそれを売っていたという話もある。
 速水によって呼ばれた空裂輝は、ゴハットに理屈並べ立てられ、戦うことなく退場…えらく単純な頭脳なんじゃないか?
 で、ゴハットの言うとおりヒーロー化したシャンゼリオンはちゃんと必殺技の名前を叫び、それが字幕になって出てたりする。
 今回使われた東映ヒーローネタは凄い。人造人間キカイダー、快傑ズバット、超人バロム1、そして最も新しいので宇宙刑事ギャバン…ゴハットの頭は80年代らしい(笑)>
第31話 羊とパイと現金と 監督:蓑輪雅夫
脚本:荒木憲一
 夜な夜な聞こえてくる尺八の音に悩まされ、涼村達は皆不眠症に悩まされていた。そんな時病院から失踪した少女ミクは尺八を吹いている一人の虚無僧と出会う…
 敵は
ジャブー。石鹸型の闇生物で、尺八を人に聞かせることを生き甲斐とし、馬鹿にされた人間のラームを吸ってしまう。性格はぶっきらぼうながらかなり優しいのだが、そんなことを全く知らないシャンゼリオンは一気に片づけてしまう。
 闇生物と少女の交流が描かれる話。一話くらいはこういうのが出てくるものだが、やっぱり本作だと全然話が違ってきて笑いの要素が多い。不眠症に悩む三人が同じ事をやってるってくどい所もあるけど。そう言えばテイストはあっても、井上脚本じゃないんだね。
 10話に登場した二人組の誘拐犯がここでも登場。常に失敗続きなんで、レギュラー化しても良いくらいの味を見せている。
 シャンゼリオンの力は当然涼村の能力に負ってるので、不眠症状態だとその力も半減。どっちかというと陸震輝の方が強かったように思える。どっちがサポート役なんだか。
 それにしても問答無用で敵を倒すヒーローって、かなり悪役っぽく見えるぞ。
<それぞれが何とか眠ろうと数を数えている描写があるが、速水の羊はともかく、エリはアップルパイ、涼村は現金…よく個性が表れている。
 今回の闇生物は尺八マニア。ダーグザイドでも相当の鼻つまみ者らしいが、それで馬鹿にされると相手のラームを吸ってしまう。で、「又下らぬラームを吸ってしまった」…って、あんたねえ。
 シャンゼリオンはジャブーとの戦いでウエスタンラリアートを炸裂させる。でも右手だよ。>
第32話 第2の戦士現る! 監督:小中 肇
脚本:井上敏樹
 既に残骸と化した闇次元界に潜入した宗方は伝説の“闇の種”を手に入れた。だが、その闇の種を誤って速水が食べてしまう。一方、自分のヒーローとしての力を過信する涼村はどんどん嫌な奴へと変わっていく…
 敵は
グルリス。コイル型の闇生物。ザンダーによって呼ばれた闇次元界中の実力者…らしいが、ラームを摂取しすぎて腹痛を起こしたり、排泄物を出したり(…うえっ)。初めてザ・ブレイダーに倒された敵。
 ついに第二の戦士ザ・ブレイダーが登場。闇の種を食べてしまった速水が変身することになる。ただ、今回はただ「わーっはっはっは」と笑ってるだけだし、速水自身もその事を覚えてないらしい。
 それで舞台を盛り上げるため、涼村がどんどん嫌な奴になってしまう。
<「俺の倒してきたダーグザイドの数は日本全国のコンビニの数より多いんだ」と豪語する涼村…無理だと思う。
 闇の種を手に入れるために闇次元界に行っていた宗方だが、その闇の種を食料と勘違いし、ボリボリと食ってしまう速水。なんでも「チーフの苦しみの百分の一でも味わうため」だそうだが、思いこみの激しさは致命的な事態を引き起こす…
 闇の種を食ってしまい、これからどうなるか分からなくなった速水は「殺してくれ」と頼むが、平気で「飛び降りろ」と言う涼村…前代未聞のヒーローであることは確かだ。
 ラームを摂取しすぎたグルリスは排泄物を出すが、多分前代未聞のキャラだろう。手に取る涼村。それを「エリとるいの亡骸だ」と行って抱きかかえるように指示する速水…なんつー描写だ。それでそれが本当だからもっと困る。
 大体番組中「う○こ」を連呼するヒーローものってどうよ?
 ザ=ブレイダーには特別な変身ポーズとテーマ曲もある。第二の戦士の方が第一の戦士よりもヒーローしてるってのも凄いな。>
第33話 サバじゃねぇ!2 監督:小中 肇
脚本:井上敏樹
 突如現れた謎の戦士ザ・ブレイダー。彼の行動はあくまで正義に貫かれており、彼の姿に憧れる速水は早速涼村に調査を依頼する。だが、ザ・ブレイダーのヒーローぶりが取り上げられるに連れ、涼村の機嫌が悪くなっていく…
 敵は
フォンダー。噴水型の闇生物。魚屋に化けていたが、たまたま体色が緑色だった事からザ・ブレイダーに間違えられてしまう。それ以外にもザンダーが久々に戦いに参加。それでシャンゼリオンは危機に陥り、それを助けたのがザ・ブレイダーだった。
 自分自身がザ・ブレイダーであることを知らずに憧れる速水の姿がなんとも言えない話になってる。一方、ザ・ブレイダーにされてしまったのが実は闇生物という変な話。
 低予算で知られる(?)本作でも、本作は結構エキストラもたくさん出ていて、結構お金使ってるようだ。
 今回もダークゲートが登場するが、やっぱりシャイニングバスターで封印される。毎回これやるんだろうか?
<ザ・ブレイダーのヒーローぶりは人間に密着型で、車に轢かれそうになった女の子を助けるのはともかく、ゴキブリを退治したり、洗濯したり買い物したり…確かに密着型には違いないけど。
 今回のタイトルは10話と同じく
「サバじゃねえ!」だが、やっぱり10話と同じく鯖を手渡される描写あり。今回は今ひとつ笑えなかったな。
 速水がザ・ブレイダーに変身する過程はきちんと説明されている。全文を掲載しよう。
「闇の種を食べた速水克彦の肉体は戦士として生まれ変わった。そして、梅干しを食べることにより戦士としてのパワーが発現するのだ。闇の種に含有されていたダークグレタミン酸は、梅干しに含まれる塩分と 結合して、速水克彦の血液の中をかけ巡る。そして、血液の中で練られて いた血の第一物質が速水克彦の脂肪分によって分解されハイロミンと デジタミンに分かれるのだ。一方、デターミンとは、リンパ液に結合してカチルダ酸と、ノヴァ粘液と、サルマドンと、マグールトドータミンを作り出す。この際、ノヴァ粘液は体温によって分解され、消滅するが、その残滓がカチルダ酸に結び付いて核カチルダ酸に変化するのだ。
 …そして、核カチルダ酸とサルマドンによって生成されたカッサノ蛋白質により、速水克彦はザ・ブレイダーであった記憶を無くすのであった」
…あー、しんど。>
第34話 友情ええやないか 監督:長石多可男
脚本:井上敏樹
 涼村は映画の撮影でアイドルのスタントをすることになったが、何故かノリで主役に抜擢されてしまった。速水までも巻き込んで
 敵は
ザンダー。部下を連れず単独で登場してる。もはや付いてくる部下もいないんだろうか?無抵抗の涼村を殺そうとしたのだが、口八丁に騙されてシャンゼリオンの燦然を許してしまう。
 劇中劇の話で、妙な映画の撮影風景が描かれる。3時間で戻らないと速水を処刑するというシーンで、本当に処刑されてしまう…死んでないけど。それにしてもいい加減な撮影だ。映画じゃなくてTV番組かな?
 今回も例の二人組の強盗が登場。弟分の方が女装してるけど、この作品では妙に多い。
<涼村に対し、「お前には人を不安にさせる何かがある」と叫ぶ速水。勿論それは間違いなく、本当に見捨ててしまうのが涼村という人間だ。
 柱に縛り付けられ、更にザンダーを前にして絶体絶命の涼村。速水を身代わりに一時間の助命を乞うが、それでちゃんと願いを聞いてしまうザンダー。「俺は目的のためには手段を選ばない」とまで言っておいて、その素直さはなんだ?
 ザンダーとの戦いは途中で打ち切り。なんだか凄く戦いもいい加減だ。
 で、最後はやっぱりヒロインの命を救ったヒーローとのキスシーン…って、涼村と速水のかよ。やめい。
 もう残り少ないのに、ザ・ブレイダーの活躍の場がなかった。>

VOL.4
第35話 呪う女と救いの女 監督:長石多可男
脚本:井上敏樹
 里北研究所が開発した筋肉強化剤を本社まで移送する依頼を受けた涼村は速水と共に車を走らせる。だが、打倒シャンゼリオンに燃えるザファイアがその前に現れ…
 敵は
ザファイア。涼村を追いかけていくその姿は完全に痴情のもつれっぽい。で、助けに女の子を呼んだりするから、ますます怒りを燃やすことになる。涼村を助けに来た女の子達にもの投げつけられてしまう。
 今になってだけど、涼村の女性遍歴が描かれることになる。看護婦、土木作業員、レインジャー、シスター…まるでイメクラだけど、ほんと色々いるなあ。その調査に当たってるのが宗方なんだが、なんで?
 最後に久々に朱美が登場してるけど、多少脚本はいい加減な感じ。オチも「何なの?」という感じ。代わりにるいはほとんど出てこなかった。
<ザファイアの恨みは純粋に戦士としてシャンゼリオンを倒すのではなく、むしろ涼村という人間に対するものらしい。丑の刻参りなんぞやってるけど、これって闇生物もやるものなの?
 自分の持て方を「全世界の核弾頭よりも多い」と豪語する涼村。大きく出たけど、こんな軟派なヒーローは珍しいな。
 里北研究所員はよりによって涼村探偵事務所に薬の移送を頼んでる。
 「お前って本当に嫌な奴だな」と言う速水に対し、「そうだよ。俺は嫌な奴さ。知らなかったのか?」と返す涼村。ほんとに嫌な奴だな。
 「世界中の人間を滅ぼしてもお前だけは生かしておいて苛めてやる」という小夜子。そしてカットインして、誰もいない砂漠で涼村を鞭でしばく小夜子の姿が…いいのかこんな描写?更に「俺にそんな趣味はない」とか言ってるし。
 筋肉強化剤の粉末を吸った女の子達がいきなりムキムキに…で、カットインした姿は全部男の裸なんだが…
 で、結局今回は依頼をこなすことが出来なかったというオチになった。>
第36話 新たなる敵!か? 監督:小中 肇
脚本:井上敏樹
 外宇宙からメッセージが送られてきたというニュースが流れる中、涼村達はそれまで元気だった老人が突然力を失って死んでしまう事態を解明するように依頼を受けていた。だが実際涼村達の目の前で突然死を遂げる老人達を目の当たりにする。
 敵は
ヴィンスー。ダーグザイド聖幹部の一人。健康自慢のお年寄りを狙ってラームを集めていた。
 とにかくまとまりのない話で、色々な小ネタをまとめて詰め込んでみました。と言う感じ。宇宙人が出るわ、るいが綾小路財閥に戻るわ、シャンゼリオンが宇宙人と間違われて石を投げつけられるとか、ヴィンスーはあんまりにもあっけなく倒されてしまうとか。何話かに分けてやるべき内容を一気にやったと言う感じ。
打ち切り決まったので、詰めてみたんだろうか?まとまりのない話をテレビの中の話としてまとめてしまった。半分呆然とするような内容ではあるが、正統派ではない作品なので、これはこれで良しか?
 更に宇宙からのメッセージの内容は「超光戦士シャンゼリオンを毎週楽しみに待ってます」だった。やりたい放題やってるって感じ。
 ラストのナレーションは、「俺はスーパーヒーローなの。みんなを守ってあげてるの。毎週毎週35回も休まず戦ってきた。俺がやる気を失くすと大変だぞ。地球が滅ぶんだぜ。「シャンゼリオン」が観れなくなるんだぞ。もうこんな番組、俺は知らん」
<劇中劇で「超光戦士シャンゼリオン」をやっているが(やるなよ!)、キャスターが間違って「超光変身」「超光マシンシャンゼリゼ」「超光戦隊シャンゼリマン」とか言ってた。狙ってのことだけど。
 シャイニングブレードは胸に手を当てて出すのが普通だが、今回はヴィンスーにのしかかられて、大の字になった手から出現していた。>
第37話 嵐の前のバケタケ 監督:小中 肇
脚本:井上敏樹
 るいが秘書を止めてしまい、すっかり荒れ果ててしまった涼村。だが久々に町に出るとなんと世界一周旅行が当たってしまい、世界中を旅して回る。一方、黒岩は着々と自分の野望を実現していく。そしてついに東京を独立国家とし、その初代皇帝に就任するのだった。そして黒岩は後任の都知事になんと涼村を指定してくる。
 敵は
ハーガン。銃型の闇生物。黒岩の秘書として登場。黒岩の皇帝就任を守っている。
 話はここで急展開。黒岩がなんと皇帝になってしまう。更に当の涼村は黒岩の懐柔策にすっかりはまってしまい、ヒーローとしての本分まで忘れ去る。それをじっくり描くためか、前後編になっている。いよいよ最終回への秒読みという感じだ。もう少し伏線が欲しかった所だが、これが打ち切りの悲しい部分だな。
 シャンゼリオンが戦えなくなっても、ザ・ブレイダーがいる。そのためにエリは常に梅干しを持っているらしい。
<世界一周旅行に出てしまう涼村は、なんとシャンゼリオンの姿で記念写真撮ってる。ヒーローが日本を離れるなどあり得ない事ではあるのだが。
 正義感の固まりであるザ・ブレイダーは、たとえ戦いの最中でも女の子の叫び声を聞くと戦いほっぽり出して助けに行ってしまう。身近なヒーローだ…と言ってる場合ではないか。>
第38話 皇帝の握ったもの 監督:長石多可男
脚本:井上敏樹
 東京国初代皇帝に即位した黒岩は、東京を戒厳令下に置き、更に邪魔となる涼村を軟禁状態にして着々とその野望を実現していく。ダーグザイドと人類の融合を夢見る黒岩の行き着く先は…
 敵は前回に続き
ハーガン。そして時計型の闇生物グロッカー。女性で、ハーガンと共にシャンゼリオンとザ・ブレイダーの前に立ちはだかる。
 黒岩の野望と挫折が描かれる話で、本作において最も重い話であると共に、実質的な最終回と言っても良い話。ただ話は割とご都合主義っぽい。もうちょっと話が練られていれば。と残念な所。ただ実際の話、この作品で真面目な内容をやるのは相当の苦労がいるんだけどね。
 今回に限っては、涼村は本物のヒーローとして行動しているのだが、決着を付けたのは彼自身でなかったと言うのが皮肉。
<涼村を排除するために黒岩が取った方法とは、シャンゼリオンのファンクラブを作って色仕掛けをかけること。実際それで本当に外に出られなくなってしまうのがこの主人公というもの。
 黒岩の野望を防いだのは、なんと子供達。子供に武器持たせて戦わせるのはちょっとやりすぎとは思うけど、皮肉な演出にさせるには良い手。
 皇帝に付き従っていた兵士は結局黒岩を助けること無かったけど、やっぱり逃げたんだろうか?>
第39話 時(いま)を越えて・・・ 監督:長石多可男
脚本:井上敏樹
 人間と闇生物の融合を願ったガウザー亡き今、ザンダーは残されたダーグザイドを集め人間界に猛攻をかける。一方、同時に平和ないつもの世界でいつものように仲間に囲まれて生活している涼村も同時に存在していた…どちらの世界でもダーグザイドと戦う涼村達だったが…
 いよいよ最終回。だが、話は夢と現実とがごっちゃになったメタな作品に仕上げられている。どうせこれで終わりだから、と言うことで無茶苦茶やってるとしか思えない。ハード展開では日本は既に壊滅しており、次々に仲間が殺されていく上、実はエリがダーグザイドの一員
エリーザであったと言うことが発覚。地球はダーグザイドに完全に侵略されてしまった中、乾坤一擲の作戦で涼村と速水は、多くの仲間を犠牲にしつつ、敵首領ザンダーに肉薄する。
 一方のいつもの展開ではこれまでのキャラが総出演。朱美のみならず二人組の銀行員や泥棒達や霧子までも登場し、輪をかけていい加減な話が展開。
 で、どっちが果たして本当の世界だったのか、最後まで分からないまま終わるし、更にどちらの世界でも敵首領ザンダーは生き残ったまま。すげえ投げっぱなしだが良いのかこれで?
 無茶苦茶やってるけど、あるいは「夢」とされる世界でボロボロとなった涼村の理想の世界こそが「現実」とされる世界なのかも知れない。その含みを持たせている。その無茶苦茶こそが伝説に残る作品となった事には間違いがない。
<夢の世界では涼村も超真面目で、SAIDOCも組織として生き残っている。しかし、やっぱりそれは似合わないのが問題か?
 夢の世界での速水は自分の意志でザ・ブレイダーに変身出来るようだ…殺されちゃったけど。>