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海賊戦隊ゴーカイジャー

海賊戦隊ゴーカイジャー事典
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2011'2'13〜 2012'2'19

 スーパー戦隊第35作。節目と言う事もあって、今回の戦隊は過去戦隊の歴史を全部取り込んだ、一種のお祭り作品として仕上げられた。
 主人公側の目的は“宇宙最大のお宝”を狙う海賊ということもあって、マンガ「ONE PIECE」からの影響(一説には『パイレーツ・オブ・カリビアン』からの影響)が強い。主人公側が悪の立場に身を置いているため、どっちかというと偽悪的な設定となっているが、お宝探しを続けていく内に徐々に仲間の良さや戦う事の意味を見いだしていくという構成は決して悪いものではない。実際はかなりストレートなこども向き作品とも言えるが、何せ40年近くに渡る戦隊ものを網羅しているため、どの世代の少年でも懐かしく観られるという特徴もある。
 過去戦隊の登場キャラが必要に応じ登場してくるので、その意味でも懐かしさを感じさせる出来だった。

主な登場人物
マーベリック
ゴーカイレッド
(役)小澤亮太。本作が初主演作。
 正式にはキャプテン・マーベラス。ゴーカイジャーのリーダーでゴーカイレッドに変身する。思いつきの行動が目立つが、肝心なところではきっちりと仲間をまとめ、信頼も厚い。
ジョー
ゴーカイブルー
(役)山田裕貴。後に若手俳優として頭角を現す。
 ジョー・ギブケン。ゴーカイブルーに変身する青年。本人は冷静のつもりでも、マーベラスの無茶には普通に従っている。
ルカ
ゴーカイイエロー
(役)市道真央。俳優よりは声優として有名。声優としての芸名はM・A・O。「宇宙戦隊キュウレンジャー」のラプターの声を演じてる。
 ルカ・ミルフィ。ゴーカイイエローに変身する女性。考えるよりも行動をモットーとしている姐御肌を持つ。
ハカセ
ゴーカイグリーン
(役)清水一希。本作初出演。
 本名ドン・ドッゴイヤー。手先が器用でゴーカイガレオンでは料理担当。ゴーカイジャーメンバーとなったのは最後で、その分先行するメンバーには憧れと共にコンプレックスも持つ。
アイム
ゴーカイピンク
(役)小池唯。グラビアアイドル。「仮面ライダーW」12話で青山唯役で登場していた。
  アイム・ド・ファミーユ。ゴーカイピンクに変身する女性。おっとりとした物腰と、人を疑うことを知らない天真爛漫な性格をしている。元はどこかの星のお姫様だったとか。
伊狩鎧
ゴーカイシルバー
(役)池田純矢。
 ゴーカイシルバーに変身する6番目の戦士。マーベラスとは全く別にレジェンドから力を与えられた。性格は調子が良く、軽めに見えるが、正義のために命を賭けることを厭わぬ熱い心を持つ。
ナビィ (声)田村ゆかり。声優界のレジェンドだが、特撮は本作のみ。
 
ワルズ・ギル (声)野島裕史。
 ザンギャックの地球攻略司令官。ザンギャック肯定の息子で、甘やかされて育ったためか、大変傲慢な性格をしている。語源は「悪すぎる」だが、たいした悪人に見えない。
アクドス・ギル (声)小川真司。
 ザンギャック皇帝。息子のワルズ・ギルが殺されたことで地球へとやってきた。実質的な最期の敵。
バスコ (役)細貝圭。
 バスコ・タ・ジョロキア。元赤き海賊団の一員。裏切って赤き海賊団を壊滅させてしまった。現在私掠団の団長をしている。大いなる宝を狙う人物。
話数 タイトル コメント DVD
第1話 宇宙海賊現る

  脚本:荒川稔久
  監督:中澤祥次郎
 地球に強力な悪の手宇宙帝国ザンギャックが侵攻してきた。それを迎え撃つ34のスーパー戦隊。彼らは全ての力を結集し、ザンギャックを撃退することには成功したが、全戦隊はその力を失ってしまった。それから数年。5人の宇宙海賊が、宇宙最大のお宝を求めて地球に向かっていた。時を同じくしてザンギャックも又再度の地球侵略を開始しようとしていた…
 敵は行動隊長シカバネン。摂取したエネルギーを体内で爆発的に燃焼させて放出する。
 早速ハイテンションで始まった話で、いきなり34戦隊全員が登場。その後ゴーカイジャーがそのまま変身して敵をぶっつぶす。見事にハイテンション。最初はあくまで海賊らしく悪人面してやってくるが、やがて正義に目覚める…というか、やりたい放題やってる内にいつの間にか正義を行ってしまってる形になってる。これも徐々に変わっていくんだろうけど、偽悪のまま突っ切ってくれた方が特徴は出る気はするな。
 ゴーカイジャーの最大特徴として過去の34の戦隊に任意に変身できること。まさしく「仮面ライダーディケイド」の戦隊版とも言える。終わりの歌もこれまでの戦隊を紹介しながらで、凄く楽しい。
 そのゴーカイジャーが最初に入った店がスナックサファリ…って、これ「太陽戦隊サンバルカン」かよ?あっという間に潰されてしまうが。こういう小ネタがこれからたくさん出てくるんだろうな。楽しみだ。多分これはオールドの特撮ファンに対するサービスなんだろう。この内ネタがどれだけ分かる?と言う問いかけだろう。全力でついていってあげよう(カレー屋だけでもあと二つあるから、そちらが登場するか?)。冒頭部分でアカレンジャーが一言だけ喋るのだが、これがはっきりと城直也と分かるサービスにも泣ける。
 ただ、始まり方として、まんま「仮面ライダーディケイド」なのはいただけないか。士も偽悪タイプだったので、今のところキャラがかなりかぶってる。
 今回のゴーカイジャーはゴレンジャーシンケンジャーマジレンジャーにそれぞれ変身してる。必殺技としてゴレンジャーハリケーンを使ってるが、ハリケーンはゴミ清掃車に変化し、雑魚敵であるゴーミンを全部吸い取ってしまった。なるほどよくオリジナルを知ってるようだ。
<スーパー戦隊の中にアバレキラーがいたようだけど、どうやって戻ってきたんだ?
 マジレンジャーに変身した時、ブルーはブルーなのだが、あそこでは女性がブルーだったので、男声で大声上げられると違和感が…
 とりあえずいろんな意味でのツッコミ所は多いけど、その大部分がサービスだと分かってるので、なかなかツッコミ入れられないのがなんとも。ただ、「ゴ〜〜〜〜〜カイジャー!」の叫び声はそのまんま
「カーレンジャー」のパクリに思えてしまうので、もうちょっと工夫は必要だったか?>
VOL.1
<A> <楽>
第2話 この星の価値

  脚本:荒川稔久
  監督:中澤祥次郎
 地球がザンギャックに狙われている事を知ったゴーカイジャーは一刻も早くお宝を手に入れ地球から離れようとする。ナビィのアドバイスで“黒い服”を探そうとする彼らの前に学生服を着た少年が現れる。写メを映している隙にマーベラスの持つシンケンレッドのキーを奪われてしまうが…
 敵は行動隊長ボンガン。全身に赤いカプセルを纏わせたザンギャックの行動隊長で、カプセルからエネルギーを多量摂取することで強力な銃弾を放つ。
 少年との交流を通じ、あくまでお宝だけが目的だったはずのゴーカイジャーが少しずつ地球を守る方向へとシフトしていく姿が描かれてる話。前回はちょっとだけ出てきたゴーカイオーが大暴れしているン。コメディ色は少々落ちるものの、熱い話だ。
 ゴーカイジャーの二段変身はかつてスペシャル版で登場したアカレッドの能力と同じだと思ってたのだが、かつてマーベラスを助けた赤い戦士の後ろ姿はそれっぽいぞ。この辺設定がしっかりしてるのかもしれん?
 ゴーカイバックルは装着さえすればどんな人間でも使えることが発覚した。これもあるいは伏線になってるのかも知れないが、何とも言えない。
 今回の二段変身はレッドがシンケンレッド(少年も)とデカレッドとハリケンレッド、ブルーがガオレッドとシンケンブルーとデカブルーとハリケンブルー、イエローがマジレッドとシンケンイエローとデカイエロー、グリーンがゴセイレッドとシンケングリーンとデカグリーン、ピンクはゲキレッドとシンケンピンクとデカピンク。必殺技は全員がハリケンジャーに変身した時点で超忍法影の舞が使用された。全員がレッドに変身していることから、色に対応した変身しかできない訳ではないことが分かる。
 EDは二番で、ターボレンジャー〜タイムレンジャーまで。
<ゴーカイガレオンの中には他の四人のマシンも収納されているが、見た目サイズがあっておらず、四次元ポケット状態。>
第3話 勇気を魔法に変えて〜マージ・マジ・ゴー・ゴーカイ〜

  脚本:荒川稔久
  監督:渡辺勝也
 ザンギャックの攻撃を受け、ゴーカイガレオンは火山に不時着を余儀なくされ、行動隊長サラマンダムとの戦闘を開始した。そんな彼らを見守る黒いローブの青年は、マーベラスとハカセに、お宝のことを知りたければ変身せずに自分を捕まえてみろと挑戦的な言葉を投げかける…
 敵は行動隊長サラマンダム。炎を操る行動隊長で、自ら火を出すのみならず、火山を用いて攻撃も出来る。
 紹介編が終わり、いよいよ他の戦隊のメンバーとの接触が始まった。今回は「魔法戦隊マジレンジャー」のマジレッド小津魁との邂逅が描かれる。今回のタイトルも「魔法戦隊マジレンジャー」に則り、タイトルの後でそのは無しに登場する呪文の名前が付けられている。
 そして今回中心となったのは、いつもだるそうなポーズを取っているハカセ。一見主体性がなさそうでマーベラスの指示にただ従っているだけのように見えたが、仲間を思う心がちゃんとあり、その心が最大限に発揮された時、マジレンジャーの真の力を手に入れることとなる。
 物語として、単に他のスーパー戦隊に変身して敵をやっつけるというだけでなく、ちゃんと過去戦隊との絡みも入れることが今回で分かってきた。魁の言い方からすると、34の戦隊の真の力全部を手に入れた時こそ、お宝が出現するのだとか。
 ゴーカイオーには飛び出すギミックなるものが内蔵されてるが、なんか中身が空洞っぽい。それは他の戦隊に登場したマシンが合体するためと言う事も今回で分かった。
 今回の変身はレッドがマジレッド、ブルーがマジブルーとビッグワンとアバレブラック、イエローがマジイエローとニンジャブラックとガオホワイト、グリーンがマジグリーン、ピンクがゴーオンブラックとホワイトスワン。ブルー、イエロー、ピンクでの黒白3色変身もあり。ビッグワンは意外だったが、そう言えばこれは5人目の戦士だったので、メンバー内変身もありか。
<ゴーカイガレオンとザンギャックの戦艦の接触は単なる事故だったらしいが、その際「何故、作戦がばれた!」とか叫んでる…なんか昭和特撮を思い出させる台詞だ。
 それより敵の存在感がどんどん薄くなっていくのが気になるんだが?折角こんな名前をもらったのだから、サラマンダムは右手を顎に当てて首を傾げる位の芸当やってくれても…>
第4話 何のための仲間

  脚本:荒川稔久
  監督:渡辺勝也
 先にマジレンジャーのキーを使っての二段変身が出来たが、他のキーでは何の反応もなかった。他の33の戦隊の力を手に入れ、お宝を取るにはどうすれば良いか考えるゴーカイジャー。そんな時、ザンギャックの行動隊長で剣の達人ゾドマスとの戦いに負けてしまったジョーは、一人でゾドマスを倒すために特訓を開始する。
 敵は行動隊長ゾドマス。剣の達人で、残像を使った無数の剣を繰り出し、肉体から剣を伸ばすことも出来る。
 前回のグリーンに続き、今回はブルーが中心となった。いつもクールなポーズを崩さないジョーだが、剣の腕のことを言われると途端に熱くなる。それが彼の外すことが出来ない誇りらしい。素直にありがとうとか言えないところが、現代風とも言えるか。
 ジョーだけでなくそれを見守るアイムにも見所は用意されているが、この中で相手の心配をするだけが仲間ではないと知っていくことになる。
 ただ、今回は他の戦隊との絡みはなし。あと33戦隊あるので、あんまりのんびりは出来ないと思うんだが。
 今回のゴーカイジャーはレッドがゲキレッドとデカレッド、ブルーはゲキブルーとデカブルー、イエローがゲキイエローとデカイエロー、グリーンがゲキバイオレットとデカグリーン、ピンクがゲキチョッパーとデカピンク。あと、五刀流を使ったゴーカイブルーが使ったキーはゴセイブルー、シンケンブルー、マジブルー、ハリケンブルー、ギンガブルーの五体。ゴーカイオーは今回もマジゴーカイオーに二段変形し、空を飛んでいた。
<ゾドマスの使う剣法は…円月殺法?大映だぞそれ。
 ゴーカイジャーに対し、「五人がかりとはいかにも雑魚の考えだな」というゾドマス。さっきゴーミンをあれだけ出しておいて…と思ったら、イエローがしっかりツッコミ入れてた。
 五刀流をものにするジョー。それってやっぱり「ワンピース」からだな。
 スーパー戦隊ビルなるものが登場。そのテナントはみんな戦隊ものに関わりがあるものばかりだった。>
第5話 ジャッジメント・パイレーツ

  脚本:荒川稔久
  監督:坂本浩一
 ナビィが指し示すお宝の在処は、なんと警察。だが、お尋ね者の彼らは、逆にデカレンジャーの元デカイエロー礼紋茉莉花とドギー・クルーガーによって捕まえられてしまい、モバイレーツを没収させられてしまう。手錠を付けられたまま、ドギーと共にザンギャックの地下ミサイル基地を破壊に向かうのだが…
 敵は行動隊長トリガー星人ブラムド。地球の主要都市を一気に破壊するため地下ミサイル基地を作るが、ドギーとマーベラスに発見され、阻止されてしまう。二丁拳銃を武器とし、同じく二丁拳銃を手にしたデカゴーカイオーと銃撃戦を繰り広げた。
 「魔法戦隊マジレンジャー」に続いて登場するのは「特捜戦隊デカレンジャー」。これによって新しくデカゴーカイオーの力を手に入れることになる。
 私にとっては戦隊シリーズ中第2位の面白さを誇った「デカレンジャー」だけに、こんな早く出てもらっては困るような気もする。出てきたのはドギーとジャスミンだったが、ラストでちらっとバンも登場。バンは随分表情が変わって、精悍になってるな。
 今回はキャプテン・メーベラスがようやく中心になった。今回は変身出来ないために素の演技を強いられたが、実に良く動く。
 今回の変身は、レッドがデカレッド、ブルーがゴーオンブルーとテンマレンジャーとデカブルー、イエローがゴーオンイエローとキリンレンジャーとデカイエロー、グリーンがゴーオングリーンとシシレンジャーデカグリーン、ピンクがゴーオンブラックとホウオウレンジャーとデカピンクに変身する。ラストはデカレンジャーで決めるのだが、ちゃんとOPがインストされてる。これは燃えた。巨大戦の演出もいかにも「デカレンジャー」っぽくて良し。
<戦隊ものの中でもデカレンジャーだけは時代が未来に設定されてるはずだし、デカレンジャーは宇宙中にいるので、設定上登場はちょっと無理があるのだが、まあ良いだろう。
 デカレンジャーは宇宙中にいるので、地球で変身出来なかったとしても、他のデカレンジャーが地球署にやってきていても不思議はないけど。
 ツッコミではないが、今回の敵はちゃんと〜星人と付いているところが細かい。更にゴーカイレッドと戦ったブラムドは「ありえん!」とか、ちゃっかり話を持って行ってる。>
VOL.2
<A> <楽>
第6話 一番大事なもの

  脚本:荒川稔久
  監督:坂本浩一
 宝石店で買い物中のルカは、宝石店そのものを買い占めようとする女の子小牧と出会う。その親である高蔵に気に入られたルカは小牧の世話係としてお屋敷で働くことに。実はこの屋敷には宇宙から飛来した隕石から出てきた“金のなる木”があったのだ。それを知ったザンギャックは金のなる木を狙うのだが…
 敵は行動隊長ナノナノダ。サイケデリックなカラーリングを持つ。光の屈折を変えて姿を消すことが出来る。隠密行動を得意とするのだが、どこかドジな部分あり。
 ルカが中心になった話で、今回もレジェンドとの絡みは無し。お金こそが至上と考えるルカだが、ルカ自身こどもの頃もの凄く貧乏だったこともあってか、やはり筋が一本通っている。
 そのルカが対するのは、一見我が儘お嬢様と、理解のある親父と思われたが、真実は逆だったというオチがある話。
 ルカのメイド姿が拝め、更にその格好で立ち回りもしてるが、見事にサービスシーンはなし。最近の作り方だな。
 今回はレッドがスペードエース、ブルーがダイヤジャック、イエローがハートクイーン、グリーンがクローバーキング、ピンクがバルパンサーとボウケンイエローとゴーイエローとイエローレーサーに変身。
<ゴーカイチェンジする時、最初の一語を伸ばすのが特徴だが、ジャッカーの場合、ジ〜〜〜〜ヤッカー」だった。「ジャ〜〜〜ッカー」じゃないのね。
 でもジャッカーの場合、サイボーグという設定なので、こんなに簡単に変身出来ないはずなんだけどな。>
第7話 ニキニキ!拳法修行

  脚本:香村純子
  監督:中澤祥次郎
 ナビィの占いによれば“虎の子”にお宝が隠されているらしい。それを探し回るアイムとハカセは、こども達に拳法を教えている青年と出会う。そんな時、拳法を使う行動隊長パチャカマックが現れた…
 敵は行動隊長パチャカマック13世。中南米あたりの石像のような姿をしていながら、実際は拳法使い。肩から伸びる二本の腕を自在に用いる。
 今回は「獣拳戦隊ゲキレンジャー」の話。漢堂ジャンが登場する。いつの間にか拳法の達人になっていた。
 話としては今回はアイムとハカセの二人。武器が無くなると途端に戦えなくなってしまう二人が、拳法修行をする。そう言えばまだアイムは単独の話が無かったんじゃないか?
 他のキャラも、表面からは見えないが、みんな自分に訓練を課していることも分かる。ルカはひたすら目を鍛え、マーベラスは重り付きの格好で行動してる。一見いい加減に見える生活の中に訓練が入っていることを知ったアイムとハカセは、これから常に修行し続ける事を心に誓うところでオチ。これは確かに「ゲキレンジャー」の中で言っていた「暮らしの中に修行あり」の実践と言う事になる。
 なんか威張るばかりで今ひとつ個性が特定できないマーベラス。ゲキレンジャーの話で主人公が全く絡まないからなあ。扱いがちょっと可哀想な感じだが、これも変わっていくのかな?
 今回はレッドがガオレッドとバルイーグルとゲキレッド、ブルーがガオブルーと  バルシャークとゲキブルー、イエローがガオイエローとバルパンサーとゲキイエロー、グリーンがゲキバイオレット、ピンクがゲキチョッパーに変身してる。
<仕方ないところだが、「ゲキレンジャー」では一番ガタイの良かったゲキチョッパーが一番華奢になってる。凄い違和感だ。>
第8話 スパイ小作戦

  脚本:荒川稔久
  監督:中澤祥次郎
 ことごとくゴーカイジャーに作戦を邪魔されてきたザンギャックは、盗賊のスニークブラザーズを呼び寄せ、ゴーカイガレオンへの潜入捜査を命じる。兄のエルダーは首尾良くゴーカイガレオンに入り込むことには成功したが…
 敵はスニークブラザーズ。ちっちゃなエルダーと巨大なヤンガーの兄弟で、兄のエルダーは潜入捜査を得意とし、ヤンガーは戦闘を得意とする。
 今回は中心はむしろ敵の方に焦点が置かれ、一応全員が中心となっているが、強いて言うならハカセの見所が多い。珍しくメンバーにキレるシーンあったり、他の四人はそれなりにザンギャックにマークされているのに、ハカセだけノーマークと、ちょっと可哀想な存在でもあり。
 話としてはコミカル編なのだが、笑いが今ひとつこなれておらず、痛々しく見えてしまうのが残念。スニークブラザーズの声を当ててるのがベテラン声優だけに、もったいない使い方の気がする。
 潜入捜査され、お宝の秘密を奪われるパターンは「ゼンダマン」と同じパターンだな。折角だからエルダーはそのまま潜入捜査させて、お宝情報を常にザンギャックに送ってるってパターンにすれば面白かっただろうに。
 次回は天空の島が舞台。てっきり「天装戦隊ゴセイジャー」かと思ったら、「百獣戦隊ガオレンジャー」になるらしい。
 今回の変身はレッドがガオレッドとデンジレッドとゴーグルレッド、ブルーがガオブルーとデンジブルーとゴーグルブルー、イエローがガオイエローとデンジイエローとゴーグルイエロー、グリーンがガオブラックとデンジグリーンとゴーグルブラック、ピンクがガオホワイトとデンジピンクとゴーグルピンクに変身。百獣戦隊ガオレンジャーと電子戦隊デンジマンと大戦隊ゴーグルV3つの戦隊に対応。
<エルダーがゴーカイガレオンに潜入した時、ハカセが一人言のようにゴーカイジャーの目的について語っている。なんという説明的な一人言だ。>
第9話 獅子、走る

  脚本:香村純子
  監督:加藤弘之
 ナビィの予言により、“空飛ぶ島”を探すゴーカイジャーたち。地球を四周しても島は見つからなかったが、アイムが見つけた、形の変わらない雲の中についに亀の形をした島を発見する。続いてザンギャックのバウザーもやてきたが、突如島から現れた赤いライオンによってゴーカイジャーもバウザーも吹っ飛ばされてしまう。
 敵は行動隊長バウザー。ごつい体と巨大な銃を左手に装着しているが、見た目に反して素早い動きができる。ガオライオンと合体したガオゴーカイオーによって倒された。
 今回は「百獣戦隊ガオレンジャー」編。元ガオレッドの獅子走が登場し、大いなる力としてガオライオンが入る。一応全員が中心だが、アイムが獅子走と接触していて、ゴーカイジャーの面々はお節介焼きだと言っている。これでハカセだけ三つのレジェンドと関わりを持つことになる。えらく簡単に力を手にした感じはあり。
 これまでのところ物語に関わってくるのは平成シリーズばかりだが、やはりまだ出られる人を優先してるのだろうか?それにしてもこれじゃ全部の戦隊は登場させられないのでは?と余計な心配事。
 今回はレッドがレッドターボとレッドホークとガオレッド、ブルーがブルーターボとブルースワローとガオブルー、イエローがイエローターボとイエローオウルとガオイエロー、グリーンがブラックターボとブラックコンドルとガオブラック、ピンクがピンクターボとホワイトスワンとガオホワイトに変身。全員でターボレンジャーとジェットマンとガオレンジャーに変身してる。ガオレンジャーではちゃんとテーマソングのインストルメンタルバージョンが流れる。
<脚を怪我しているアイムが次に変身したのはガオホワイト。脚の動きが激しいのだが、難なく動いている。>
VOL.3
<A> <楽>
第10話 トランプ勝負

  脚本:下山健人
  監督:加藤弘之
 トランプでは負け知らずのジョー。そんな時に現れたザンギャックに対抗するゴーカイガレオン。ジョーはその艦隊の中に星を砕くほどの強力なギガロリウム砲を搭載した艦隊があることに気づく。その燃料を奪いにいくルカとジョーの二人。
 敵は行動隊長ヨクバリード。頭脳の発達した宇宙人だが、その大部分は悪巧みとイカサマ勝負に使われている。ジョーとルカにカード勝負を挑むが、敗北。
 今回はオープニングからゴーカイジャーはトランプで遊んでいた。それに合わせて今回の戦隊は「ジャッカー電撃隊」が話の中心となった。ただし、お宝は手に入らず。
 話としてはジョーとルカが中心。この二人も良いコンビで、特にイカサマにかけてはこのコンビに敵うものはなかった。尤も、その大部分はルカによるものだったことが最後に分かる。
 カード勝負はてんで弱いマーベラスだが、そんな二人のイカサマを知って受け入れているあたりは、度量の深さになるのかな?それもこの話ではマーベラスの指導で最後の総取りをゴーカイジャーにもたらしているし。
 今回はレッドがスペードエース、ブルーがボウケンブルーとダイヤジャック、イエローがボウケンイエローとビッグワン、グリーンがクローバーキング、ピンクがハートクイーンに変身してる。
 最初に出撃したゴーカイオーはマジゴーカイオーとなり、空を飛んで攻撃。フィニッシュはガオゴーカイオーで。
<ツッコミではないのだが、これまでお宝になったのは平成戦隊ばかり。今回初めて昭和戦隊が出るかと思っただけに残念。>
第11話 真剣大騒動

  脚本:荒川稔久
  監督:坂本浩一
 剣の修行に余念のないジョー。そんな彼にナビィは次のお宝は"サムルァーイ"だと告げる。それで高校の剣道部を訪れたゴーカイジャーだが、ジョーの前に志葉薫という女性が現れる…
 敵は親衛隊長デラツエイガー。ワルズ・ギルの父から送られてきた新幹部。そしてワルス・ギル自身とバリゾーグも参戦。敵幹部だけに、全く通用しなかったが。
 前回と同じくジョーが中心となった話で、シンケンジャーの力を巡る話となる。ただ、出てくるのはゲスト出演だった、現在唯一の赤の女戦士志葉薫だった。侍が主題なのに、出てくるのが姫だというのはいかが?
 ジョーの過去が少し明らかにされる。元はザンギャックの戦士として育てられたジョーの過酷な過去が見えたりする。
 ここで初めて敵幹部との直接対決となるのだが、ザンギャックの幹部バリゾーグは元ジョーの先輩であるシドその人。因縁がここで描かれることになる。
 今回は前後編となって、この話はまだ続くけど、このペースで戦隊全部集められるものか?
 ふと思ったが、今のところレンジャーキーは平成シリーズばかり。昭和の方はザンギャックに奪われて、最後に一気に奪回するような話になったりして?
 同時にマーベラスの部下思いがちゃんと描かれてもいる。なんだかんだで身を挺してジョーを守ったりしてる。あんまり目立たないが、しっかり中心にしようとしている脚本の努力も見るべき。
 今回の変身はレッドがティラノレンジャーとダイナレッドとギンガレッド、ブルーがトリケラレンジャーとダイナブルーとギンガブルー、イエローがタイガーレンジャーとダイナイエローとギンガイエロー、グリーンがマンモスレンジャーとダイナブラックとギンガグリーン、ピンクがプテラレンジャーとダイナピンクとギンガピンクに変身している。つまりジュウレンジャー、ダイナマン、ギンガマン全員。
<マーベラスに撃たれたワルス・ギルが言った台詞。「今まで父上に叩かれたことさえ無かったのに」…もはや通常慣用句だな。>
第12話 極付派手侍

  脚本:荒川稔久
  監督:坂本浩一
 バリゾーグがかつての先輩シドであることを知り、ショックを受けたジョーはゴーカイジャーの面々の前から姿を消す。だがジョーを信頼するマーベラスは、ジョーの気の済むまでやらせるようにと他のメンバーに語る。そんな姿を見た先代シンケンレッドの薫は…
 敵は前回に続きデラツエイガー。幹部級のキャラだったが、あっけなく倒されてしまった。
 ジョーが中心になった話だが、そのジョーとマーベラスの出会いも描かれるため、二人が中心になった。出会いというのが、ザンギャックに追われたジョーをマーベラスが助けたという実に単純な話だが、出会った瞬間から仲間になってしまった。出会った次の瞬間にはジョーのために簡単に命を賭けるマーベラスの姿があった。
 今のところバリゾーグはシドとしての記憶を取り戻さないままだが、ひょっとしてこいつが6番目の戦士になるのかもしれないな。
 そしてここで彼らの力を認めた志葉薫により侍ディスクが託され、シンケンジャーの力を手に入れることが出来た。ちゃんとインストゥルメンタルでシンケンジャーのテーマも流れている。
 新しい力はサムライゴーカイオーだが、ガオオライオンまでちゃっかり合体してる。これからは移動にガオゴーカイオーを使い、フィニッシュはシンケンゴーカイオーを使うと言う事か?
 デラツエイガーは本部から送られてきた新幹部級のキャラなのだが、ここであっけなく倒されてしまったので、これ結構話が早く展開するのではないかな?あるいは力がインフレーション起こすのか?
 今回はピンでの演技が多く、全員見事な立ち回りを見せている。良く動けるもんだな。
 今回の変身はレッドがリュウレンジャーとボウケンレッドとハリケンレッドとシンケンレッド、ブルーがシンケンブルー、イエローがイエローマスクとデカイエローとメガイエローとアバレイエローとシンケンイエロー、グリーンがミドレンジャーとオーグリーンとグリーンサイとシンケングリーン、ピンクがデンジピンクとピンクフラッシュとタイムピンクとシンケンピンク。シンケンジャーを除きみんなばらばらだった。
<戦隊ものではいつものことだが、せっかく圧倒的な力を持っているのに、命を奪わず、更に反撃を許す程度の怪我しか負わせない敵ってなんだろう?>
第13話 道を教えて

  脚本:香村純子
  監督:坂本太郎
 庶民の生活を満喫するアイムは下町の散歩をしていた。そんなアイムの前に強盗の梨田という男が現れる。何故か意気投合してしまった二人だが、ゴーカイジャーの面々はアイムが誘拐されたと思い込み…
 敵は行動隊長ザッガイ。探知能力に優れた行動隊長で、地球に落ちたプワゾールを回収しようとする。
 アイム単独の話。元お姫様と言う事で、世間知らずなアイムがずれた行動をしてるのを楽しむ話となっている。おっとりしてるけど、意外に良い性格していて、なるほど海賊の一員だけある。
 新しいキーが入る訳でないし、さほど語る部分はないが、楽しい話だ。結局今回の敵ザッガイは何もしないうちに誤解の内に倒されてしまった。結構可哀想な敵だ。
 今回の変身はレッドはギンガレッド、ブルーはギンガブルー、イエローはギンガイエロー、グリーンはギンガグリーン、ピンクはモモレンジャーとゴセイピンクとギンガピンク。
<巨大化したザッガイを見たピンクは一言。「やっぱりしつこい人は嫌いです」…因縁を付けて勝手に攻撃したのはゴーカイジャーの方だが?かなり可哀想な敵だな。>
VOL.4
<A> <楽>
第14話 いまも交通安全

  脚本:浦沢義雄
  監督:坂本太郎
 ナビィの予言で、次のお宝の手がかりは「交通安全に気を付けろ」だった。その頃ザンギャックは、ザッガイが赤信号を無視することを注意する男がいたという報告書を見ていた。男に興味を持ったインサーンは、部下のジェラシットを使ってその男を調べ始める。彼と接触したゴーカイジャーは、彼が元レッドレーサーだと知る…
 敵は行動隊長ジェラシット。力が弱く、お調子者だが、インサーンに惚れ抜いている。ものすごく嫉妬深く、それを炎に変えて攻撃する。倒されてないまま強制的に巨大化させられたり、最後は粗大ゴミとして捨てられると、酷い役回り。
 今回は「激走戦隊カーレンジャー」の大いなる力を手に入れる話。戦隊ものにおけるある種の伝説とも言える「カーレンジャー」だけに、話もかなりぶっ飛んだもので、元に合わせてギャグに凝り固まった作品になった。見事にあの雰囲気を踏襲してる。そう言えば元々「ゴ〜〜〜カイジャ〜」とかの叫び声はカーレンジャーから来たものなんだよな。私はこう言うギャグ回大好きなので、最高に面白かった。
 元レッドレーサーの陣内恭介は、今も交通安全の指導をしてるが、やってることは紙芝居だった。しかもそんな姿に惚れてしまったインサーンは魔笛をBGMに踊りまくってる。それで一応インサーンも戦線に出るが、やってることはジェラシットから恭介を守ろうとしたことと、キスをしようとしたただけで帰ってしまった。冷酷無慈悲というキャラが恋する乙女になると、ギャップが酷すぎる。
 結局この三人に当てられてしまい、主人公のはずのゴーカイジャーもほとんど出番無し。逆にインサーンの命令で戦わされたり、ターボレンジャーに豪快チェンジしたら、恭介からツッコミが入り、強制的にカーレンジャーにされたりと、無茶苦茶。カーレンジャーに変身すると「これが正解」とくす玉が割れたりと、暴走演出が目立つ。
 一応大いなる力は手に入るのだが、得たものは、カーレンジャーの見栄をちゃんと張れることだけで、こども達に交通安全を教えることだった。これも人喰ってていいな。
 今回の変身はレッドがティラノレンジャーとレッドターボとレッドレーサー、ブルーはトリケラレンジャーとブルーターボとブルーレーサー、イエローはタイガーレンジャーとイエローターボとイエローレーサー、グリーンはマンモスレンジャーとブラックターボとグリーンレーサー、ピンクはプテラレンジャーとピンクターボとピンクレーサー。ジュウレンジャーとターボレンジャーとカーレンジャーに全員変身してるが、ほとんどなにもしないまま終わった。
<インサーンとジェラシットの過去は、なんとセーラー服と学生服姿。おまえらどこの出身だ?
 それにしても恭介は異星人の女幹部には何故かもてる。「激走戦隊カーレンジャー」の時もゾンネット惚れられて難儀したものだが、ここでは素顔晒した状態でインサーンに惚れられてしまうとは。
 ツッコミ所は山ほどあるのだが、全部狙ったものだから書きようがない。これはこれでちょっと悔しい。>
第15話 私掠船現る

  脚本:香村純子
  監督:中澤祥次郎
 ナビィの占いによると、みんなに危険が迫っているという。そんな彼らの賞金に引かれ、ザンギャックが認めた特別な海賊の私掠船がやってくる。そんな中、 "危険なもの"を探すマーベラスは、猿を連れたバスコという男に声を掛けられる…
 敵はバスコ。元赤き海賊団の一員。裏切って赤き海賊団を壊滅させてしまった。現在私掠団の団長をしている。ゴーカイジャー同様レンジャーキーが使える。ただし、自分が変身するのではなく、レンジャーキーを使ってキャラを呼び出すだけ。
 ようやくマーベラスが中心となった話で、新たな敵バスコ登場。マーベラスと同じで宇宙最大のお宝を探すというバスコはマーベラスと因縁があるらしい。彼はゴーカイチェンジとは異なり、戦隊戦士を部下として使役できるようだが、それらは全部6番目の戦士ばかりというのも特徴。
 赤き海賊団のリーダーはやはりアカレッドだった。ようやく明らかになったが、随分あっさりと正体ばらしたものだ。そしてバスコの裏切りによって赤き海賊団が壊滅した顛末も描かれる。
 今回は専らレンジャー同士の戦いで終始したため、物語はあんまり進んでない。
 今回はゴーカイチェンジはなし。その代わりバスコがタイムファイヤー、ドラゴンレンジャー、マジシャイン、キバレンジャー、デカブレイク、シュリケンジャー、ゴセイナイト、シンケンゴールド、ゴーオンシルバー、ゴーオンゴールド、アバレキラー、ガオシルバー、ボウケンシルバー、メガシルバー、キングレンジャーを呼び出す。
<バスコのレンジャーキーの呼び出しは自らが変化するのではなく、対象キャラを呼び出すというもの。これって「仮面ライダーディケイド」のディケイドとディエンドの関係そのもの。
 品のいい戦隊ものにしては珍しく、女性の髪を掴んで蹴りを入れるとか、腹に攻撃を加えるとか、かなりすごい描写が目白押し。一度は敵として出てきた連中が多いから、あんまり違和感ないのもいたが。
 ツッコミじゃないけど、戦士の連中が黙っていると、誰が誰だか分かりづらいぞ。>
第16話 激突!戦隊VS戦隊

  脚本:香村純子
  監督:中澤祥次郎
 マーベラスの元にバスコから連絡が入る。全レンジャーキーとガレオンとナビィとのひき替えに仲間を返すというバスコに対し、、マーベラスが取った態度は…
 敵はバスコ。そしてバスコの呼び出したワテル。リキットロイドというロボットで、液体をベースにしてるため、身体に可塑性がある。
 バスコとの因縁を中心に、マーベラスの過去が描かれる話。
 普通戦隊ものだと、仲間を助けるためには何でも差し出すと言うパターンが多いが、この作品の場合、主人公も悪人という前提があるため、何にも渡さず、全てを手に入れようとする。これはこれで新しいタイプで面白い。バスコは「何かを手に入れるためには何かを捨てる」というのが口癖だが、それと見事に対比となる。
 これまで2話に一話の割で大いなる力を手に入れていたが、今回はそれも無しで、その代わりとして新しいレンジャーキーを15個手に入れた。
 今回の変身はグリーンがシンケングリーンになっただけ。一方バスコの方は6番目の戦士10人で対抗する。今回も殺陣は相当豪華。一対二では歩が悪いため、二対四に持ち込み、連携で倒すというのは説得力あり。
<四人が通風口を逃げる際、順番はジョー、ルカ、ハカセ、アイムの順。これってハカセは役得?なんか思いっきり蹴り入れられたけど。>
第17話 凄い銀色の男

  脚本:荒川稔久
  監督:加藤弘之
 “大いなる力”の収集も順調で、新たなレンジャーキーも15個手に入れたゴーカイジャー。そんな彼らにナビィは次のお宝の手がかりは"凄い銀色の男"にあると告げる。街でお調子者の男伊狩鎧と出会う。6番目の戦士として認めて欲しいと言う凱を一旦は一蹴するが…
 敵は行動隊長アルマドン。バリアーを張り、あらゆる攻撃を無効化する力を持つ。プライドが異様に高く、それに腹を立てたワルス・ギルにより身体に爆弾を仕掛けられてしまう。
 劇場版の後の話として始まった第二部。いつの間にか11もの“大いなる力”を手に入れていた。そしておそらくは第6の戦士登場。ゴーカイシルバーと言うらしいが、一応それっぽい感じだが本当に彼がそうなのかは謎。
 そして6番目の戦士が登場。妙にお調子者っぽくて、謎が多い人物だが、なんの伏線も無しに出てきたな。こう言うキャラはあっという間に空気化してしまいがちなんだが…
 今回の変身はレッドがタイムファイヤー、ブルーがマジシャイン、イエローがアバレキラー、グリーンがキングレンジャー、ピンクがメガシルバーに変身。
<凱の頭の中では、理想的な戦隊というものがあり、いつの間にかゴーカイジャーも爽やか戦隊になっていた。そう言うのもありなんだろうけど、今のところそう言う戦隊は思いつかない。>
VOL.5
<A> <楽>
第18話 恐竜ロボットドリルで大アバレ

  脚本:荒川稔久
  監督:加藤弘之
 マーベラス達の前でゴーカイシルバーに変身した伊狩鎧(ガイ)は、大いなる力をみっつも持っていると豪語する。ゴーカイガレオンに彼を連れ帰ったマーベラスは、仲間になりたいのなら、自分にない何かを見せてみろと、彼に宿題を出す。
 敵は行動隊長オソガイン。カニのような装甲を持った敵。敵を倒すと言うより、整地のために使われる事が多いらしい。
 六番目の仲間候補が本物の仲間となる過程を描いた話。彼の正義を愛する心が六番目の戦士として覚醒を促したとのこと。それで試験として、マーベラスが出した理不尽な要求を探し出すまで。つまり今回は完全にガイが中心となる。
 さりげなくマーベラスをリーダーとして演出するのはこれまで同様だが、このゴーカイシルバー、どうやらずっと下っ端で終わりそうな感じではある。どこかで個性出せるだろうか?
 今回の変身はレッドがシンケンレッドとボウケンシルバー、ブルーがシンケンブルーとゴセイナイト、イエローがシンケンイエローとメガシルバー、グリーンがシンケングリーンとガオシルバー、ピンクがシンケンピンクとゴーオンシルバー、シルバーがキングレンジャー(マーベラスが適当に渡したもので変身)とシンケンゴールド。全員シルバーに変身してる。それ以外にガイの夢の中でドラゴンレンジャー、タイムファイヤー、アバレキラーが登場。仲代壬琴も登場してる。
<ガイは自分のことを「ちょっと暑苦しい」と自己分析してる。まんまその通りだが。
 仲代は既に死んでるんだが、ガイの夢の中で現れてる。
 ガイはレンジャーキーを探した時、ゴレンジャーだけまとめて取り出してる。見事だ。
 シルバーの変身は、ゴーカイセルラーに対応したレンジャーキーのボタンを押さねばならないのだが、キングレンジャーに変身したシーンでは本人はシンケンゴールドと思いこんでたはず。ボタンが違うので変身出来ないはずなんだが?>
第19話 15戦士の鎧

  脚本:荒川稔久
  監督:中澤祥次郎
 正式にゴーカイジャーの一員として認められたゴーカイシルバー。だが自分の居場所を奪われたような気がするハカセは複雑な気持ちだった。更に現れたザンギャックの行動隊長・ウオーリアンとの戦いでシルバーに助けられたことから、自分に自信を持てなくなってしまう。
 敵は行動隊長ウオーリアン。釣り道具のような武器を用いて人間を骨抜きにする。グリーンとシルバーを除くゴーカイジャーの4人も骨抜きにしてしまった。
 今回はハカセとガイの二人が中心。しばらく新メンバーと旧メンバーの絡みが続くのだろうか?そして今回シルバーの新装備がハカセによって作られる。
 天才的な発想力と器用さを持つものの、ハカセは精神的に幼いため、この人が中心になると成長の物語になっていくのが特徴か。あまりにも話が単純すぎるけど、戦隊ものはこれでいいのか?
 これは感想に過ぎないが、ガイの立ち位置があまりにもあっさり受け入れられてるのが気になる。こいつを巡ってこれから何かイベントが起こりそうな気もする。
 今回の変身はレッドがゴーオンレッド、ブルーがゴーオンブルー、イエローがゴーオンイエロー、グリーンがゴーオングリーンとグリーンツーとグリーンフラッシュ、ピンクがゴーオンブラック、シルバーがゴーオンシルバーとゴーオンゴールドが半分になったゴーオンウィングスとゴーカイシルバーゴールドモードに変身。
<ゴーカイシルバーが初めてゴーオンウイングスに変身した際、語った口上は「二人で一つのゴーオンウイングス」だった。「仮面ライダーW」の「二人で一人」に対応してるっぽい。
 色々差し支えがあって、「ゴーオンジャー」本編でほとんど使われなかった「ジェットダガー」の名称が、ここでは普通に使われている。
 ゴーオンシルバーは15の力を一つに出来るが、その姿は「デビルマン」に出てきたジンメンのようだ。>
第20話 迷いの森

  脚本:香村純子
  監督:中澤祥次郎
 ナビィの占いで、次のお宝の手がかりは“閉ざされた森の戦士”だった。ガイによれば、それは星獣戦隊ギンガマンに違いないとのことだが、ガイもその場所は知らなかった。ガイの持ってきた絵本を手がかりに森を探すゴーカイジャーだが、そこに現れたのは、やはりギンガマンの大いなる力を探すバスコと戦うかつてギンガマンと共に戦ったヒュウガの姿だった。
 敵はムーンロイド。バスコに言わせるとツッキー君。バスコの放った金色のロボット。ゴーカイオーと豪獣神によってあっけなく倒された。
 話は元に戻り、“大いなる力”探しの旅が再開された。そして今回登場するは星獣戦隊ギンガマン。ただ、やはり今回も中心はガイ。ゴーカイシルバーは自分には分不相応な力だと思いこむガイが、自分の力を受け入れるまでが描かれる事になる。
 そして今回出てきたのが黒豹ヒュウガ。ギンガレッドの兄にあたる人物。ギンガレッドのリョウマも登場し、役の上では兄弟出場となる。「星獣戦隊ギンガマン」ではヒュウガは仲間とはいえ、やや特殊な位置づけだったため、ここでもそう言う立ち位置だった。
 バスコも登場。相変わらず豪快且つ卑怯にお宝を奪おうとする。この人の立ち位置もなかなか良いね。少なくともこいつが六人目の戦士にならなくて良かった。
 今回の変身はレッドがギンガレッド、ブルーがギンガブルー、イエローがギンガイエロー、グリーンがギンガグリーン、ピンクがギンガピンクに変身。それ以外にバスコによってデカマスター、マジマザー、ウルザードファイヤー、黒騎士が登場。そう言えばこれまで出てきてなかったキャラだな。
<ゴーカイセルラーをヒュウガに渡そうとするガイ。そんな事出来るの?…と思ったら実際に2話でマーベラスがやってたか。
 ガイの目が妙に赤いのだが、寝不足か?
 今回得た力は黒騎士の力なので、正確にはギンガマンの大いなる力ではないはずだが?>
第21話 冒険者の心

  脚本:下山健人
  監督:竹本 昇
 “大いなる力”をバスコも狙っていることを知って焦りを覚えるマーベラスによりゴーカイガレオンの雰囲気が悪くなっていた。そんなガレオンの中に突然現れたのは、元ボウケンレッドの明石暁だった。そして暁は、プレシャス“黄泉の心臓”の回収を手伝って欲しいとゴーカイジャーに申し出る。
 敵はリュウオーン「轟轟戦隊ボウケンジャー」に出てきた敵の首領の一人で、プレシャス“黄泉の心臓”によってパワーアップを図る。
 今回はボウケンジャーの“大いなる力”の話…と思ったら、既にその力を持っていたらしい。劇場版かな?それでも暁が登場し、いつの間にか話は「轟轟戦隊ボウケンジャー」そのものになっていた。リュウオーンまで復活したしな。だから今回の中心はメンバー外の暁の方。一応それにつきあわされたマーベラスが、一皮剥けたことになるのか?お宝を得るよりも、そのための冒険が一番のお宝だとか…それ詭弁の気がするが。
 あっという間にシルバーが空気化してしまってる。一応フィニッシュは決めたものの、最早単なる仲間の一人。
 ああ、そう言えばかつてアカレッドと接触したのがボウケンジャーだったか。それで重要な役割を果たした訳か。
 今回の変身はレッドがボウケンレッド、ブルーがニンジャブルーとボウケンブルー、イエローがボウケンイエロー、グリーンがニンジャブラックとボウケンブラック、ピンクがニンジャホワイトとボウケンピンク、シルバーがシュリケンジャーとボウケンシルバー。カクレンジャーの場合アメコミばりに英語の擬音が出てくる。それと巨大戦ではデカゴーカイオーとマジゴーカイオー、そしてボウケンジャーの大いなる力でダイボウケンを呼び出し、轟轟剣を受け取ってフィニッシュを決める。
<何度かインサーンが自分の力を出そうとするシーンがあるのだが、今のところその直前に邪魔が入って何もしないまま。
 プレシャスの定義は“現代の科学では制御できない危険な力を持った秘宝”だそうだが、宇宙から来たゴーカイジャーにはその定義当てはまらないな。>
VOL.6
<A> <楽>
第22話 星降る約束

  脚本:荒川稔久
  監督:竹本 昇
 買い出しに出たジョーとガイはザンギャックに追われる将太という少年を助ける。将太が向かっている神蔵山にザンギャックの狙う何かがある事を知った二人はゴーカイチェンジして向かうが…
 敵は行動隊長スターグル。物質を引き寄せる能力を持った異星人で、パワーストーンでパワーアップし、小惑星を呼び寄せる大技を使う。
 いきなり昔懐かしい戦隊のオーソドックスパターンに則り、小生意気な子供を助けるという話になってしまった。実に戦隊らしい話。それに六番目の戦士ガイとジョーを絡めた話にしてる。
 普通六番目の方が非常識で、元いたキャラが引っ張られることが多いのだが、この作品の場合六番目が常識人に近いので逆になってるのが特徴か?
 今回の変身はレッドがゴセイレッドとリュウレンジャーとオーレッド、ブルーがアバレブルーとゴセイブルーとテンマレンジャーとオーブルー、イエローがゴセイイエローとキリンレンジャーとオーイエロー、グリーンがゴセイブラックとシシレンジャーとオーグリーン、ピンクがゴセイピンクとホウオウレンジャーとオーピンク、シルバーがドラゴンレンジャーとゴセイナイトとキバレンジャーとキングレンジャー。
<パワーストーンを取っているところを子供に見られて「見たな?」とか言ってるスターグル。あんな堂々とやってたら見られて当たり前なんだけど。
 目の前でゴーカイジャーとゴーミンの戦いを見ながら、親友との約束を優先する将太。うん。この感情の持って行き方はいかにも戦隊らしくて良いぞ。
 ジョーの目がやたら赤いのだが、寝不足かな?
 だんだんギャグキャラになりつつあるインサーン。今回はしなを作りながらワルズ・ギルにすがりつこうとしてる。
 ラスト。豪獣神で小惑星を破壊することに成功。でも既に落下が始まっている以上、全部地上に落ちる訳で、これだけでもほぼ地上は壊滅状態になる。>
第23話 人の命は地球の未来

  脚本:香村純子
  監督:坂本太郎
 ナビィの予言で「人助け」が次のお宝の手がかりと分かる。町に出たルカとアイムは、そこで陣痛が起こった主婦を助ける女性を見かける。予言の通りと、早速助けようとする二人だが…
 敵はバスコ。ゴーゴーファイブの大いなる力を得ようとするが、ゴーカイジャーとバッティングする。そしてファイヤーロイドのメラン。バスコの繰り出す巨大ロボで、火を発するだけでなく、火を吸収できる。
 中心をルカとアイムに取り、ゲストに元ゴーピンクの巽マツリをからめて救急戦隊ゴーゴーファイブとの関わりを描く。ルカが何かとアイムを気にかけるのは、かつて失ってしまった妹を重ね合わせ立場の弱い女性をかばってしまうらしい。お姉さん役が板に付いているが、やっとここで本当の同志として認め合う事が出来た。
 バスコはすっかりライバルキャラとしての地位を確立した感じがある。嫌な奴だが嫌らしさが無いので、ライバルとしては良い立ち位置にある感じ。
 今回の変身はレッドがゴーレッド、ブルーがゴーブルー、イエローがファイブイエローとマジイエローとゴーイエロー、グリーンがゴーグリーン、ピンクがファイブピンクとマジピンクとゴーピンク。そしてバスコ側として黒獅子理央、メレ、ズバーンが登場。
<ジョーとハカセが人助けしようと声をかけたら、その人は女装の男。それでいつの間にか話し込んでた…人助けになるのか?
 救急救命士のことを正確に知っているルカ。普通ここまで分からないって。
 今回のゴーゴーファイブは5人だけの戦隊だったため、シルバーがあぶれてしまってた。もうお味噌か?>
第24話 愚かな地球人

  脚本:浦沢義雄
  監督:坂本太郎
 ガイが勧めるたこ焼きを食べに来たゴセイジャーは、なんと屋台の主人に芸を仕込まれているジェラシットを見かけることに。見なかった事にしたかったゴーカイジャーではあったが、ジェラシットに泣きつかれてしまい、更にゴミ処分のため派遣されたザンギャックの行動隊長センデンと戦う羽目に…
 敵は行動隊長センデン。自意識過剰で、プレゼンまでやって地球に乗り込んできた行動隊長。とにかく宣伝好き。
 14話で強烈なギャグキャラとして登場したジェラシットが再登場。相変わらず強烈なキャラで、普通でも面白いこの作品を更に底上げしてくれている。何と今回はタコ焼き屋のペットとして登場し、更にその母親と駆け落ち…なんなんだこのキャラ。更にダマラスの砲撃の直撃にもピンピンしてると、とにかくタフネス度だけは全怪人最強キャラだった。
 そんなジェラシットを前に、ゴーカイジャーの方が「見ないでおこう」と無視を決め込んでるのに、無理矢理関わってきてしまう。それで嫌々ながらジェラシットを助けるゴーカイジャーも、今回はあらゆる場所で出番を取られてしまい、全く目立つことが出来ず。
 ザンギャックの方も明らかにやる気無し。ワルズ・ギルはセンデンのプレゼン聞いてる内に頭痛がして寝てしまい、インサーンはジェラシットの顔を見たくないと引っ込み、バリゾーグは責任回避し、最後に残ったのはダマラスだけ。一人で頑張ってはいるが、何にも出来ないまま終わってしまった。だんだんこのダマラスってキャラが可哀想になってきた。
 あらゆる意味で浦沢義雄脚本の味が見事に出ていた迷作。
 今回の変身はレッドがメガレッドとハリケンレッドとタイムレッド、ブルーがメガブルーとハリケンブルーとタイムブルー、イエローがメガイエローとハリケンイエローとタイムイエロー、グリーンがメガブラックとカブトライジャとタイムグリーン、ピンクがメガピンクとクワガライジャとタイムピンク、シルバーがメガシルバーとシュリケンジャーとタイムファイヤーの、全員メガレンジャーとハリケンジャーとタイムレンジャーのセット変身。
<ジェラシットはトイレに入ったらちゃんと手を洗ってるし、歯も磨いてる…なんだこのシュールな光景は。
 センデンが鳴り物入りでダマラスから受け取ったザンギャックバズーカだが、一般家屋を破壊することも出来ず、直撃したジェラシットも無事。更にゴーカイチェンジ中のゴーカイジャーには全くダメージ与えられず…どんな武器だ?
 タコ焼き屋のお母さんは、最後に子供が出来た事を臭わせていた…やるなジェラシット。と言うか、なんだこのオチは?>
第25話 海賊とニンジャ

  脚本:荒川稔久
  監督:加藤弘之
 順調に大いなる力を集めているゴーカイジャー。そんな中、ザンギャックの宇宙忍者サタラクラJr.とサンダールJr.が出現した。人間をびっクリというクリに変え、それをミサイルを作ろうとしていた二体とゴーオンジャーの戦いを見ている三人組の姿があった。
 敵はサタラクラJr.サンダールJr.。どちらもかつて「忍風戦隊ハリケンジャー」に出てきた幹部の息子だが、声は同じ。
 今回はお宝の話で、「忍風戦隊ハリケンジャー」の力の話。ただし今回はかなり力が入っており、元ハリケンジャーは3人が登場。更に前後編というかなり豪華な内容になった。前にあったシンケンジャー編と同じパターン。
 ハリケンジャー3人と言う事は、今も現役で特撮作品に登場している長澤奈央も出演。「大魔神カノン」の時は色気たっぷりの役だったが、やっぱりあの当時の溌剌さはなく、ヴェテランっぽさが出ている。一方サンダールJr.は相変わらずはっちゃけたキャラだが、ちょっと外し気味だったような?
 今回の変身はレッドがレッドファルコンとアバレッド、ブルーがブルードルフィンとアバレブラック、イエローがイエローライオンとアバレイエロー、グリーンとピンクはなし、シルバーがボウケンシルバー。
<サタラクラもサンダールも死んでるので、二代目にジュニアを付けるのは分かるけど、年齢的に問題無いか?
 話として、胸をもんだり股間を蹴ったりと、子供は喜ぶが、真似しちゃいけない演出が結構出てくる。>
VOL.7
<A> <楽>
第26話 シュシュッとTHE SPECIAL

  脚本:荒川稔久
  監督:加藤弘之
 残された三人の前に現れた元ハリケンジャーの三人は、マーベラス達が転送された異空間に突入するにはハリケンジャーの大いなる力が必要と言い、自らが変身して異空間に行くことを提案する。マーベラスを助けるため、その申し出を受けるアイムだが…
 敵はサタラクラJr.。ボキ空間にマーベラスを入れ、そこでクイズを出し続ける。
 元ハリケンジャー三人が全員出演という、スペシャル版に近い内容となってる。
 オリジナルのハリケンジャーが変身するのは初めてのこと。ちゃんと忍風シノビチェンジと口上もやってる。ただし、サタラクラがふざけすぎたため、コメディっぽくなっていて、妙な脱力感はある。
 それで今回忍風戦隊ハリケンジャーの大いなる力を手に入れた。
 なんかマーベラスが普通の戦隊ヒーローっぽくなってるな。成長なのか?
 今回の変身はレッド、ブルー、イエローは二段変身なし。グリーンがデカグリーン、ピンクがデカピンク、シルバーがデカブレイクに変身。更にハリケンジャーの三人が加わり、9人で戦ってる。
<ちなみに全戦隊の中で口上が最も長いのがハリケンジャー。それをフルでやると相当時間稼げる…と言っちゃいけないか。ゴーカイジャーには前口上ない分、これこそが戦隊!と言った感じではある。>
第27話 いつもより豪快なチェンジ

  脚本:香村純子
  監督:中澤祥次郎
 買い物に出かけたルカとハカセは、外国人男性を襲うザンギャックの行動隊長レガエルと交戦する。無事男性を保護はしたものの、レガエルの逆転ビームを受けて二人の体が入れ替わってしまう。レガエルを倒さないと元に戻れないため、ゴーカイジャーはレガエルを探すのだが…
 敵は行動隊長レガエル。黄色と青のピエロのような姿をした行動隊長で、逆転ビームによって人の人格を入れ替えることが出来る。
 これも定番の一つ。入れ替わりの話で入れ替わってしまったルカとハカセが中心となっている。いつも情けない役回りのハカセが、ルカの体になった途端脚光を浴びると言う、逆にハカセの情けなさが強調された話になってしまった。一方、どんな状況でも楽しめるルカは、初めての男の体に、これはこれで馴染んでしまってる。
 話自体が薄味なので、するっと見られてしまった。敵のレガエルも弱いし。
 人格逆転しても声は変わってないので演技が求められるが、そこそこ二人ともはまってる感じ。なんか「電王」の佐藤健を思い出すな。
 今回の変身はレッドがレッドフラッシュ、ブルーがブルーフラッシュ、イエローがイエローフラッシュ、グリーンがグリーンフラッシュ、ピンクがピンクフラッシュの超新星フラッシュマンの全体変身。シルバーはハブられてた。
第28話 翼は永遠に

  脚本:井上敏樹
  監督:中澤祥次郎
 ザンギャックはかつてマーベラスを打ち破ったという宇宙一の賞金稼ぎキアイドーを呼び寄せる。一度負けたトラウマからキアイドーに対して思い切った攻撃が出来ないマーベラスに、ゴーカイジャーの連携も乱れ、やはり敗北を喫してしまうのだった。そんな時、ナビィから次のお宝はジェットマンだとお告げがくだる…
 敵は賞金稼ぎキアイドー。強い奴と殺し合いをすることを無上の喜びとするサイコなキャラで、かつてマーベラスと一対一で戦い、心に深い傷を残したという曰く付きのキャラ。
 ジェットマンの大いなる力を手に入れる話。ここでブラックコンドルの結城凱が登場。「鳥人戦隊ジェットマン」最終回で死んだキャラだが、幽霊となっても地球のために戦い続けているらしい。仲間を守るためゴーカイジャーがジェットマンの大いなる力を探すのを妨害する。
 マーベラスが中心となり、過去のトラウマを乗り越えるまでを描く話。前後編で描く位の内容があったが、あっさり終わってしまった。ちなみにジェットマンの大いなる力は、「自分の壁を破る力」だそうだ。
 ルカはややナイスミドルに惹かれるところがあるらしい。凱にナンパされてまんざらでもなさそうだった。
 今回の脚本担当は久々登場となる井上敏樹。ジェットマンのメインライターだけあって、きっちりジェットマンしてた。
 今回の変身はレッドがレッドワンとレッドマスクとレッドホーク、ブルーがブルースリーとブルーマスクとブルースワロー、イエローがイエローフォーとイエローマスクとイエローオウル、グリーンがグリーンツーとブラックマスクとブラックコンドル、ピンクがピンクファイブとピンクマスクとホワイトスワン。「バイオマン」と「マスクマン」と「ジェットマン」の変身で、全部シルバーはハブられてる。
<キアイドーの姿はそのまんま赤いボバ・フェット。デザイナーはノッてデザインしたんだろうな。
 ジェットマンを説明するガイはジェットマンを「一風変わった戦隊」と言っていた。確かに井上敏樹の悪ノリ作品だったからそれは仕方ないだろう。
 3回のゴーカイチェンジ全部仲間に入れてもらえなかったシルバー。戦いでは完全に空気で、しかも同じ名前である凱を一人だけ見ることができない。戦隊の説明のためだけに登場してる感じ。>
第29話 アバレ七変化で新合体

  脚本:荒川稔久
  監督:渡辺勝也
 地球の風邪を引き込んでしまったワルズ・ギル。この風邪を治すためには幸せの絶頂にある女性の“幸せエナジー”が必要と聞かされ、行動隊長ダイヤールに結婚式の新婦をさらってくるよう指令するのだった。ダイヤールをおびき寄せるため、アイムとガイを新郎新婦に仕立て上げ、ダイヤールを待ち受けるゴーカイジャーだが…
 敵は行動隊長ダイヤール。腹部にあるダイヤルを回すことによって大きさを自在に変えられる。ワルズ・ギルの風邪を治すべく幸せエナジーを得るために派遣された。
 前回に続いて大いなる力を得る話で、今回はアバレンジャーの力。そしてその大いなる力は、ゴーカイオーと豪獣神の合体という形を取り、豪獣ゴーカイオーが誕生した。
 そして今回中心となるのはアイム。アバレンジャーにはピンクに対応するキャラがいないため、それで苦労するが、気力でアバレピンクを発動させてしまう。おっとりキャラの割には成長著しい。ついでに戦隊では昔から結構使われた七変化もやってる。花嫁の次にセーラー服、ナース、婦警と変身していた。
 アバレンジャーから登場するのは三条幸人と、笑里。笑里は自称“アバレピンク”のサポートキャラだったが、幸人と結婚したとのこと。
 敵をおびき寄せるために偽装結婚をするのも何度か特撮では使われているが、一番印象的だったのは「シャンゼリオン」の3話かな。あの強烈さには流石に敵うまい。
 今回の変身はレッドがアバレッド、ブルーがアバレブルー、イエローがアバレイエロー、グリーンがアバレブラック、ピンクがアバレピンク?、シルバーがアバレキラー。
<コックピットで銃を乱射したため、修理を余儀なくされるゴーカイオー。でもそこで木の板を運んでいた。随分アナクロな作りをしてるんだな。
 アイムの七変化のためには舞台もころころ変わる。「シャイダー」の不思議空間みたいになってるよ。どうやって用意した?
 そう言えば今回ゴーミンがほとんど出てこなかった。そろそろ予算不足?>
VOL.8
<A> <楽>
第30話 友の魂だけでも

  脚本:香村純子
  監督:渡辺勝也
 ナビィの予言は、「スケボーが得意なライオン」。ガイはこれをライブマンのイエローライオンだろうと推測するが、その居場所は分からないまま。スケボーの得意な人物を捜すことにしたゴーカイジャーだが、その中でジョーは、ザンギャックの科学者ザイエンと出会う。実はこのザイエンこそがジョーのかつての仲間シドをバリゾーグに改造した人物だった…
 敵は科学者ザイエン。かつてシド・バビックをバリゾーグに改造した科学者。バリゾーグを多数生み出すために地球へとやってきた。
 ジョーとバリゾーグの因縁を主軸に置きながら、超獣戦隊ライブマンの大いなる力を得る話。このところそう言う話が多くなってきたが、軽快でバランスは結構良い。改造されてしまった元仲間を、それでも必死に救おうとするのは、確かにライブマンに通じるところがある。
 改造された人間はもう戻ることはない。結局バリゾーグは元のシドに戻ることはないことがはっきりした。
 今回の変身はレッドがレッドファルコン、ブルーがデンジブルーとブルードルフィン、イエローがイエローライオン、グリーンがグリーンサイ、ピンクがデンジピンクとブラックバイソンに変身。シルバーは今回も二段変身なし。
 ライブマンの大いなる力はゴーカイオーの胸からスーパーライブロボを出すというもの。これってなんでもありじゃね?考えるのが面倒になったか?
<今回の大いなる力を持っているのは大原丈。名前が同じだからジョーを中心にしたんだろうか?
 いや、良いんだけどさ。ガイが「ライブマンさんは俺が産まれる前に戦ってた」とか言うのは、時の流れを感じてしまう。>
第31話 衝撃!!秘密作戦

  脚本:下山健人
  監督:竹本 昇
 ナビィの占いによれば、次のお宝は「うあお」であると出た。いつにも増して分からないその占いにゴーカイジャーは叫び声を上げる人物を捜したが、ある遊園地で「大いなる力あります」というプラカードを持った女性と出会う…
 敵はバスコとレンジャーキーの面々。ウルザードファイヤーとズバーンが巨大化して豪獣神と戦ってる。
 連発して大いなる力の話で今回はオーレンジャー。一方バスコの方も順調に大いなる力を奪っていることが分かった。既にフラッシュマン、チェンジマン、マスクマンの力は奪っている。
 物語としては全員がオーピンクの丸尾桃に振り回される話となる。だけどバスコとの対戦を主軸に持っているため、コメディ色はあまり強くない。尚、ナビィの占い「うあお」とは、U・A・O・H(国際空軍超力戦隊)を示す。
 ただ渡されるだけでは満足しないというのがマーベラスの思い。何事も実力というだけでなく、助けられる人を助けねば。と言う思いに転換しているようにも見える。
 今回もオーレンジャーの虹色クリスタルスカイをBGMにオーレンジャーの戦いが描かれるが、これって実はテーマソングではない(こっちの方が有名だったりするが)。
 バスコの変身形態が初登場。元々この姿に変身出来たらしいが、ゴーカイジャー全員が束になってかかっても全く歯が立たないほどの力だった。
 今回の変身はレッドがオーレッド、ブルーがオーブルー、イエローがオーイエロー、グリーンがオーグリーン、ピンクがオーピンクのオーレンジャー全員。シルバーがゴーオンウイングス。バスコが出したレンジャーキーは、シグナルマン、デカマスター、デカスワン、ウルザードファイヤー、マジマザー、ズバーン、黒獅子理央、メレ、シンケンレッド。
<ツッコミというのではないのだが、UAOH長官はオーレッドの星野吾郎になってた。やっぱりこの長官は宮内洋しか無いと思うのだが…
 バスコが出したシンケンレッドはどうやら薫のものらしい。薫はもう大いなる力を渡したはずでは?
 「もう奪うものが無い」と倒れたゴーカイジャーを放っておくバスコ。前にゴーカイジャーのレンジャーキーを手に入れようとしてたはずだが、もういらないの?>
第32話 力を一つに

  脚本:下山健人
  監督:竹本 昇
 バスコの真の姿によって一蹴されてしまったゴーカイジャーは、再選に備えそれぞれ特訓を開始していた。新しい武器を開発しようとしていたハカセは、開発に行き詰まってしまったのだが、そんな時にサッカーの練習をしている少年に出会う。
 敵は行動隊長シールドン。無敵の盾を持ち、ゴーカイジャーの通常の武器では一切傷を付けられることはない。電撃を操る事も出来る。
 ハカセが中心となった話で、子供との交流を通じて新しい武器を開発するという、昔の特撮の定番を地道にやったという感じの話。でもとてもバランスが良い。自分に自信を持てないハカセが中心になると、成長物語となるので見やすくなるのかな?
 前回のオーレンジャーの大いなる力とは、みんなの武器を一つにするというもの。それによって新しい武器ゴーカイガレオンバスターが生まれた。そしてそんなハカセを信じ、自分の武器をハカセに託すゴーカイジャーの面々の姿も良い感じ。
 今回の変身はレッドがスペードエースとダイナレッドとニンジャレッドとゲキレッドとチェンジドラゴンとレッドマスク、ブルーがダイヤジャックとダイナブルーとニンジャブルーとゲキブルーとチェンジペガサスとブルーマスク、イエローがビッグワンとダイナイエローとニンジャイエローとゲキイエローとチェンジマーメイドとイエローマスク、グリーンがクローバーキングとダイナブラックとニンジャブラック、ピンクがハートクイーンとダイナピンクとニンジャホワイトとゲキチョッパーとチェンジフェニックスとピンクマスク。ジャッカー電撃隊とダイナマンとカクレンジャーの全体変身。
<合体武器について描かれる話だが、これまでにゴーカイチェンジ後の合体技が結構あったんだが、それは勘定に入れないの?…おもちゃ屋さんの陰謀というのはなしにして。>
第33話 ヒーローだァァッ!!

  脚本:石橋大助
  監督:坂本太郎
 怪我の癒えたガイは元気にゴーカイガレオンで活動を開始していた。そんなゴーカイジャーの前に新たな行動隊長ザキュラが現れる。地球上の食べ物を全て食い尽くそうとするザキュラは、ガイのゴーカイセルラーまで食べてしまった。変身出来なくなってしまい、一気に落ち込むガイだが…
 敵は行動隊長ザキュラ。なんでも食べ物を吸ってしまう。世界中の食材を食い尽くそうとする。その課程でゴーカイシルバーのゴーカイセルラーを吸ってしまった。
 今回はガイを中心に、ダイレンジャーの大いなる力の話。生身でザンギャックに立ち向かう元リュウレンジャーの天火星亮の姿に、ヒーローとは変身するからヒーローではなく、みんなを守りたいからヒーローなのだと気づく話。
 天火星亮は、変身出来ないまでもTシャツ姿でちゃんとポーズ取ってる。それなりの年齢だが、よく身体が動くな。
 もの凄いスタンダードな話。ガイはテンションが高すぎるだけに落ち込みも激しく、とにかく暑苦しい話になった。
 今回の変身はレッドがガオレッドとゲキレッドとリュウレンジャー、ブルーがガオブルーとゲキブルーとテンマレンジャー、イエローがガオイエローとゲキイエローとキリンレンジャー、グリーンがガオブラックとゲキバイオレットとシシレンジャー、ピンクがガオホワイトとゲキチョッパーとホウオウレンジャー、シルバーがガオシルバーとキバレンジャー。
<ワルズ・ギルに対して一度食べたものは出せないと言ってるザキュラだが、ちゃんと出してるよ。
 これはいつものことかもしれないが、世界中の食材を食い尽くすと言っていながら、ザキュラの行動範囲が異様に狭いような…>
VOL.9
<A> <楽>
第34話 夢を叶えて

  脚本:荒川稔久
  監督:坂本浩一
 買い物に出かけたルカとハカセはザンギャックと遭遇する。戦おうとするルカの前に「宇宙実業家」を名乗る青年が現れ、スゴーミンに金を渡して戦いを回避してしまう。その青年カインは実はルカの幼なじみだったのだが…
 敵は行動隊長ヴァンナイン。誰であれそっくりに化けられる。ルカに化けてゴーカイガレオンを破壊しようとする。
 ルカが中心になった話で、ルカの過去が描かれていく。
 ルカは元孤児で、元々の夢は星をまるごと買い取って、ザンギャックに親を奪われた子どもたちが幸せに暮らせる世界を作ることだったとのこと。マーベラスと出会い、その夢を叶えるために宇宙最大のお宝をゲットしようと願っている。
 ワルズ・ギルの特殊能力がここで発覚。札束を手にした時、その厚さを瞬時に見抜くこと。凄いというかセコイと言うか…
 今回の変身はレッドがメガレッド、ブルーがメガブルー、イエローがメガイエロー、グリーンがメガブラック、ピンクがメガピンク、シルバーがメガシルバー。メガレンジャーに集団で変身。
<ヴァンナインはその行動の変さで正体がばれるが、喋りすぎ。ばれるのも当然と言える。>
第35話 次元ノムコウ

  脚本:香村純子
  監督:加藤弘之
 次元の裂け目を通りゴーオンジャーのボンパーがゴーカイガレオンへと落下してきた。ボンパーによれば、ガンマンワールドで戦っていた炎神たちが力を失ってしまったため、ゴーオンジャーに助けを求めるためにヒューマンワールドへとやってきたのだという。ボンパーと接触した元ゴーオンレッドの江角走輔は、ゴーオンジャーに共に来てくれるよう願うのだが…
 敵はチラカシズキー。マシンワールドのガイアークの生き残りで、ガンマンワールドを支配すべく二代目害統領ババッチードにより派遣された。保蛮官を名乗るガンマンの姿をしており、卑怯な手を使う。ちゃんと末期の台詞も用意されていた。
 今回はゴーオンジャーの世界。『炎神戦隊ゴーオンジャー』の登場してない世界を舞台に、その後の話を描いているのだが、完全にゴーオンジャーの物語になってしまった。一方、ゴーカイジャーの方は初期の設定に戻ったようで、あくまで面倒くさいことをしないという態度ながら、侠気を見せられると積極的に関わるという態度になってる。
 炎神にも新しいキャラが登場。スピードルとベアールVの間にできたマッハルコンという子供。エンジンワールドで暴走族のようなことをしているらしい。
 ただし、ラストでこれがババッチードによる策略であることが分かり、ヒューマンワールドに戻ることが出来ない状態で今回の話は終わる。
 今回『炎神戦隊ゴーオンジャー』の江角走輔役の古原靖久が登場している。相変わらずのハイテンションキャラだが、時期が時期なので『電人ザボーガー』の番宣を兼ねているような感じもある。
 今回の変身はレッドがバトルジャパンとチェンジドラゴンとデカレッド、ブルーがバトルフランスとチェンジペガサスとデカブルー、イエローがバトルコサックとチェンジマーメイドとデカイエロー、グリーンがバトルケニアとチェンジグリフォンとデカグリーン、ピンクがミスアメリカとチェンジフェニックスとデカピンク、シルバーがデカブレイクに変身。バトルフィーバーJ、チェンジマン、デカレンジャーに全体変身ということになる。
<これに限った話ではないが、敵が銃を撃った時に変身すると、直接弾が当たらず、地面で爆炎が上がって、霧が晴れると変身してる。>
第36話 相棒カイゾク

  脚本:香村純子
  監督:加藤弘之
 ガイアークの害統領(二代目)ババッチードの鎖国バリヤーによってガンマンワールドに閉じ込められたゴーカイジャーと走輔。そんな中、炎神と一緒であればヒューマンワールド以外の世界に行くことも出来るという事を知ったゴーカイジャーの面々は、スピードルとベアールVの息子マッハルコンと共に他のワールドの鎖国バリヤーを破ることに。
 敵はガイアークの害統領(二代目)ババッチード。マシンワールドのガイアークの生き残りを束ねた存在で、ザンギャックとは無関係。
 ゴーオンジャーの世界の二回目。新しい炎神マッハルコンを得るまでが描かれる。「ゴーオンジャー」自体が結構ギャグ回多かったので、今回も結構笑いの要素が大きい。結局友情物語に仕上げたあたりも「ゴーオンジャー」っぽい感じ。
 前回ゴーオンジャーの大いなる力が使えなかったのは、相棒の炎神がいなかったからとのこと。ここでマッハルコンが相棒となったことによってそれが可能となり、ゴーオンジャーの大いなる力ゴーオンゴーカイオーが誕生した。
 ガイアークとザンギャックの悪の帝国のぶつかり合いもあり。強さで言えば明らかにザンギャックの方が上だが、逆にそれで「何故この強さでまだ侵略出来ないとは…」と憐れまれてたりする。この辺VSシリーズっぽいかな?
 今回の特徴としてやたらたくさん戦闘員が出てくるため、そこでの戦いが長く使われてることかな?
 今回の変身はレッドがゴーオンレッド、ブルーがゴーオンブルー、イエローがゴーオンイエロー、グリーンがゴーオングリーン、ピンクがゴーオンブラック。シルバーがゴーオンウイングス。ゴーカイジャーに全体変身だが、ちゃんとメットオンまでしてる。
<マッハルコンの声がえらく渋いのだが、息子という割りには老けてる気がするな。
 今回のお坊ちゃま。自分が作戦を立てるとことごとく邪魔をするゴーカイジャーが今回に限って出動してないことに怒っている。お子ちゃまぶりが堂に入ってる。
 いつの間にやらババッチードに使われているゴーミン達。下っ端の可哀想さが出ている。
 ゴーオンジャーへの変身にはメットオンをしているが、ゴーカイジャーのマスクと同じ大きさのマスクをどうやってかぶせてるんだろう?
 ゴーオンゴーカイオーはゴーカイオーの下半身にマッハルコンがくっついただけ。凄く動きにくそう。>
第37話 最強の決戦機

  脚本:下山健人
  監督:渡辺勝也
 合体したマッハルコンより、“ゴーオンジャーの大いなる力”とは何かと問われ、初めてその事を疑問に思うゴーカイジャー。その頃ワルズ・ギルの元にザンギャック皇帝から最強の決戦機であるグレートワルズが届けられた。ワルズ・ギルは部下を見返すため、一人でグレートワルズで出撃する。
 敵はバリゾーグ。ワルズ・ギルと、彼の操縦するグレートワルズ。そして皇帝直属の戦闘員ドゴーミンが現れる。
 そろそろワルズ・ギルの退場が近いのか、とりあえずの決戦っぽい雰囲気になってきた。そのため今回は前後編。
 今回の中心はジョーで、元シドであるバリゾーグとの戦いが描かれる。一方地球を守ると一口で言うが、それは一体どういう事なのか。マーベラスとガイの悩みも描かれる。
 そしてワルズ・ギルの方も、悩みを口にしている。無能な二代目と言われ続けてきた自信のなさを吐露している。
 戦隊シリーズはそれぞれに特徴があるが、イベントになると大体似たような話になるため、あんまり特徴が無くなってしまう。今回と次回はそんな雰囲気かな?(オモチャの宣伝で次に何が出るのかが分かってしまってるが)
 今回の変身はレッドがウルザードファイヤー、ブルーがなし、イエローがズバーン、グリーンがシグナルマン、ピンクがデカスワン、シルバーが黒騎士。
<今更って気がするが、バリゾーグは片目しか出てないけど、どうやって遠近感区別付けてるんだろう?>
VOL.10
<A> <楽>
第38話 夢を掴む力

  脚本:下山健人
  監督:渡辺勝也
 他の5人を逃がすため、豪獣ゴーカイオーと共に沈んだマーベラス。仲間のために命を張ったマーベラスのため、バリゾーグを倒すことを決意するジョー。その頃、生死の境をさまようマーベラスは、夢の中でアカレッドと出会っていた…
 敵はバリゾーグワルズ・ギル
 ゴーカイオーの新しい力と、ワルズ・ギルの撃破が描かれる話。これで話は一段落。これから最終決戦へと入っていく。
 マーベラスはかつてアカレッドにしてもらったように、自らが犠牲となり仲間達を逃がすが、当のアカレッドから、本当に大切なものは何かと言う事を伝えられる。単純に仲間を守るのではなく、最後まで共に戦うことが本当の仲間であると伝えられるが、ここまで「仲間」を一単位として考えるのはこれがこの作品のオリジナル部分になるのかな?あ、「シンケンジャー」があったか。
 やはり戦隊ものの常で、こう言う話は燃えるけど、パターンとなってるので、さほど気持ちは動かない。
 ワルズ・ギルは死んだと思われるが、これで終わりだと寂しいな。
<シドの魂がジョーに、仲間の元へ行けと指さしている姿は、なんか妙に古い演出だな。ちょっと恥ずかしいぞ。>
第39話 どうして?俺たち高校生

  脚本:香村純子
  監督:竹本 昇
 ワルズ・ギルを倒し、一気に賞金が上がってしまったゴセイジャー。だがマーベリックはいつも通りで、ナビィに占いを命じる。そして占いによれば、“諸星学園高校で僕と握手”だという。かつてメガレンジャーが通っていた高校に、興奮するガイだが、彼らはとうの昔に卒業しているはず…
 敵はバスコと、その配下のウッドロイドのモリリンソイルロイドのドロリン
 前回で盛り上げたのだが、今回はいつものお宝探しに戻った。こちらの方がこの作品らしくはある。なんとゴーカイジャーの面々が高校生になってしまうと言う妙な展開を見せる。こう言った扮装は割と戦隊ものには定番かな?青春を凝縮したような話になってる。ただし時間的に次の番組である「仮面ライダーフォーゼ」がモロ学園ものなので、新鮮味はないか?
 今回の変身はレッドがタイムレッドとメガレッド、ブルーがタイムブルーとメガブルー、イエローがタイムイエローとメガイエロー、グリーンがタイムグリーンとメガブラック、ピンクがタイムピンクとメガピンク、シルバーがマジシャインとゴセイナイトとメガシルバー。
<別段今回はツッコミ所が無い話だったが、バスコが二体もロボット出しているのは、展開が追いつかなかったからか?>
第40話 未来は過去に

  脚本:香村純子
  監督:竹本 昇
 ゴーカイジャーの元に31世紀にいるタイムレンジャーの元タイムイエロー・ドモンからビデオレターが届く。それはタイムレンジャーの大いなる力を与える代わり、2010年10月2日に突然消えてしまった寝隠神社を守ってくれと言う。謎のメッセージに首を傾げつつ、豪獣ドリルの力を使って過去へと向かったゴーカイジャーだが…
 敵はシュートのザンKT0。マトリンティス帝国の放つロボット戦士。それ以外にも外道衆の骨のシタリとマトリンティスのエージェントのメタルAが登場してる。
 未来からの指定で過去に行く話。実はこの時代に遺してきたタイムレンジャーの子供の話となっている。丁度この時代はゴセイジャーが活躍中なのだが、シンケンジャーの外道衆も活動中。なんだが話がごちゃごちゃしてる。『ゴセイジャーVSシンケンジャー』まだ観てないのだが、その時の出来事になるんだろうか。OVAのVSシリーズ外伝ってところかな?
 タイムレンジャーの大いなる力が餌だったが、実際はそれはブラフだった。尤も豪獣ドリルという形で既に力は手に入れてるので、単に隠された力はないという事が確認できただけで良いのか。
 それで今回はガイが話の中心になるのだが、なんせ話が盛りだくさんなので、最後にちょっと活躍しただけ。「タイムレンジャー」に登場した森山ホナミもちょっとだけ登場してる。
 今回の変身はレッドがゴーオンレッドとタイムレッド、ブルーがボウケンレッドとタイムブルー、イエローがゲキレッドとタイムイエロー、グリーンがデカレッドとタイムグリーン、ピンクがマジレッドとタイムピンク、シルバーがゴーカイレッドとキングレンジャーとタイムファイヤー。それ以外にもゴセイジャーとシンケンジャーが全員登場してる。
<骨のシタリはここで倒された。勝手に殺してしまって、未来の改変につながらないのだろうか?
 寝隠神社をとりあえず守る事には成功したが、せっかく破壊に来て、それでマトリンティスは放って置いたのか?こう言う詰めの甘さが滅亡の一因では?
 ホナミとの間に子供まで作っておき、それを知らずに未来に帰ってしまった大門。えらく生々しい話だが、こういう人を一般に「ヤリ逃げ」と言うとか言わないとか…
 そもそも31世紀にいるはずのタイムレンジャーが大いなる力を失うのは難しいような気がするんだが?>
第41話 なくしたくないもの

  脚本:荒川稔久
  監督:竹本 昇
 ザンギャック皇帝アクドス・ギルは息子ワルズ・ギルの仇を討つため、皇帝親衛隊のザツリグを地球に送りこんだ。応戦するゴーカイジャーだが、アイムの様子がおかしい。実は、アイムの故郷・ファミーユ星を滅ぼしたのは、ザツリグだったのだ…
 敵は皇帝親衛隊ザツリグ。周囲の大気を自在に操り、炎を出したり、空間を固定したり出来る。
 いよいよ話はザンギャック皇帝との戦いへ。これまでシルエットのみ出ていた皇帝自らが姿を見せたが、まずはその尖兵との戦いとなる。
 そしてこれまで語られることの無かったアイムの過去が明らかになる。彼女は故郷のファミーユ星の王女だったのだが、ザンギャックに星が滅ぼされてから海賊に志願していた。その理由は、海賊として手配書に顔がのれば、散り散りになった故郷の人達に、自分がザンギャックと戦っていることを伝えられるからだとか。結構重い過去を背負っている訳だ。ゴーカイガレオンバスターでは初めてピンクがトリガーとなり、ピンクチャージの声が出た。
 ザンギャックではワルズ・ギルを守れなかったという理由でダマラスが拘束されてしまった。碌々戦いもないまま退場か。その内出てくるんだろうけど。
 今回の変身はレッドがシンケンレッド、ブルーがデカマスター、イエローがゴセイイエロー、グリーンがカブトライジャ、ピンクがゴーオンシルバーとクワガライジャとゴセイピンクとデカスワン、シルバーがゴーオンゴールドとシンケンレッド。
<マーベラスとアイムは同時にシンケンレッドになっていたが、これはひょっとして丈瑠と薫の二人分のシンケンレッドに対応するキーが二つあるってこと?随分細かい。>
第42話 宇宙最強の男

  脚本:荒川稔久
  監督:加藤弘之
 アイムが買ってきた、宇宙の婦人雑誌「女星セブン」に、伝説の勇者風のハカセの写真が載っていた。それによれば勇者ドン・ドッゴイヤーは、いくつもの星を滅ぼした邪悪な竜を退治し、その後、姿を消してしまったという。実は昔の記憶がないというハカセだったが…
 敵はダマラス。ワルズ・ギルが殺され、そのお目付役として最後のチャンスとして出撃を命じられる。これまでほとんど戦ってこなかったが、宇宙最強の男という触れ込みらしい。
 前回のアイムに続き、過去がまだ描かれてなかったハカセの過去が描かれる。こんな後半になるまで二人も過去が分からなかったのも珍しいな。
 ハカセが海賊になったのは、故障したゴーカイガレオンの修理を買ってからだった。だが、その実は…という展開になってる。これまでハカセはザンギャックからも全くのノーマークだったが、ほとんど一年かけて伏線が張られていたとは。
 …でもなんか変な感じなんだよな。この話は前後編なので、後編になって丸ごと伏線をぶっ潰すような話になりそうな予感もある。
 冒頭からザンギャック皇帝から次々に送られてくるドゴーミンやゴーミンたちが登場。本当に総力戦になりつつあるようだ。その中で復讐に燃えるダマラスが登場。でもダマラスはバスコと知り合いだという描写もあり。なんかこれも変な伏線になってるような気もする。
 今回の変身はレッドがゲキレッドとファイブレッド、ブルーがゲキブルーとファイブブルー、イエローがゲキイエローとファイブイエロー、グリーンが黒獅子理央とファイブブラック、ピンクがメレとファイブピンク。
<アイムは宇宙用の雑誌を買ってきたが、どこで買ってきたんだろう?そんな暇あるのか?通販か?>
VOL.11
<A> <楽>
第43話 伝説の勇者に  ダマラスとバスコによってゴセイジャー達は粉砕され、マーベラスはザンギャック皇帝アクドス・ギルの前に引き出された。皇帝により公開処刑を命じられてしまうマーベラス。その頃たった一人残されたハカセは、何も出来ない自分自身に落ち込んでいた…
 敵はダマラス
 ハカセの過去が描かれる後編。前回出てきた勇者ドン・ドッゴイヤーはハカセの悪戯だったことが分かるが、その嘘が本物になると言う小気味良い話となっている。ヘタレで力もないハカセだが、仲間を思う気持ちだけは本物だったということになる。なんかグリーンの名乗りポーズもちょっと変わった(これまで太股を撫でるような仕草をしていたのが、
 バスコによって消し去られたと見えた他のメンバーだが、何故か生かされていたらしい。何らかの理由があるらしいが、それが何であるのかは今のところ謎。
 今回の変身はレッドがデンジグリーン、ブルーがシンケングリーン、イエローがシシレンジャー、グリーンがギンガグリーンとマジグリーンとミドレンジャー、ピンクがグリーンフラッシュ、シルバーがシュリケンジャー。今回のゴーカイチェンジは全部グリーンだった。
<前回出てきた雑誌はハカセが作った偽物だったが、よっぽど暇だったんだな。なんか『暴力脱獄』思い出させるエピソード。
 アクドス・ギルはマーベラスに公開処刑を命じる。なんともレトロな方法だ。それでちゃんと助け出されるのも昔からあるパターンだ。
 宇宙のどこかで戦っていたハカセは、そこら辺にあるゴミを投げつけていたが、全部地球にあるものばかりじゃないか?ただ落としただけなのに、ゴミがみんなゴーミンの方に吹っ飛んでいくのも謎だ。
 「俺にはスゲエ仲間が一人いる」と言っておきながら、実際にハカセが現れてびっくりするマーベラス。仲間ってハカセじゃなくてナビィの事だったのかも知れない。>
第44話 素敵な聖夜  ガイから地球のクリスマスのことを聞いたゴーカイジャーの面々は、来るべき決戦の前にパーティを開こうと考える。買い出しに出たルカとガイはツリーの飾り付けをしている小夜と聖二という姉弟と出会う。だがそこに現れたザンギャックの行動隊長ビバブーによって聖二とガイは人形に変えられてしまった。
 敵は行動隊長ビバブー。ダイランドーの知り合いで女が大嫌いという行動隊長で、手にしたステッキに呪文を込めることで人間を人形に変えてしまう力がある。あと、親衛隊のダイランドーも戦いに参加してる。
 順番に中心人物を変えているが、今回はイエローのルカが中心となっている。
 それと例年行われるクリスマススペシャル。そのため、ちょっと浮ついた話で、最終決戦とはちょっと異なる感じ。2話以来、一般人が変身した話でもあり。
 一応今回は大いなる力とは関係ないようでありながら、過去の戦隊から一人登場。なんとバトルケニアの曙四郎、つまり大葉健二である。丁度映画でギャバンとゴーカイジャーの共演なので、サービスショットかな?でも懐かしい。戦隊に客演したのは「忍風戦隊ハリケンジャー」の僧侶役以来か。何も言わずに勝手に大いなる力を与えてくれた。
 今回の変身はレッドがニンジャレッドとガオイエローとバトルジャパン、ブルーがニンジャブルーとタイガーレンジャーバトルフランス、イエローがニンジャイエローとボウケンイエローとバトルコサックとマジマザー、グリーンがニンジャブラックとハリケンイエローとバトルケニア、ピンクがニンジャホワイトとゴセイイエローとミスアメリカ、シルバーがキリンレンジャーとゴーカイレッドとゴーカイグリーンが半分ずつのゴーカイクリスマス。。オールイエロー変身が入ってる。
<ビバブーはオカマっぽいしゃべり方をしているが、逆にこれ昔は出来なかった演出だな。この辺に関しては今の方がこなれてるんだな。
 しかし今更ではあるが、バトルフィーバーJのミスアメリカは凄く違和感あるな。>
第45話 慌てん坊忍者  ゴーカイジャーとバスコによって34のスーパー戦隊の大いなる力を手に入れた。残すはカクレンジャーの大いなる力のみとなったが、ナビィの占いは「かくれんぼしたニンジャは見つからない」だった。そんな中、かつてタイムレンジャーの依頼で救った神社の名前が寝隠神社だと言うことに気が付く。そこに手がかりがあると睨み、神社を探すことに。そこから現れたのは壷だった。
 敵は登場せず。
 正月スペシャルということで、和風テイストで展開する話。必殺技のバンクも多用され、ほんとにスペシャル版と言った雰囲気。
 前にタイムレンジャーの大門よりの依頼で破壊から救った寝隠神社。その時は「大いなる力のこと忘れてる」とか思ったものだが、まさかそれが伏線となっていたとは。
 いよいよ最終回に向けて始動となり、残す大いなる力はたった一つとなった。登場するのはカクレンジャーのサポートキャラであったニンジャマン。かなりのお調子者だが、結局まだ完全にゴーカイジャーを信用した訳ではなく、ガレオンに住み着くことになってしまった。最後にちょっとだけ鶴姫が登場していた。
 今回の変身はレッドがゴセイブルーとガオレッド、ブルーがシンケンブルーとゴーオンブルー、イエローがブルーフラッシュとイエローライオン、グリーンがタイムブルーとシシレンジャー、ピンクがマジブルーとギンガレッド、シルバーがアオレンジャーとゴセイナイト。青のそろい踏みとライオンつながり。
第46話 ヒーロー合格  ニンジャマンがガレオンにやってきて一週間。だらけているゴーカイジャーを鍛えなおそうと、特訓を始める。そんなところに行動隊長ジュジュが現れ、その直後ハカセとガイの態度がおかしくなってしまう。
 敵は行動隊長ジュジュ。悪魔祈祷師と呼ばれる存在で、邪悪吹き矢を使い、人間の悪の心を増やし、邪悪にさせる。
 最後となるカクレンジャーの大いなる力を手に入れる話。その大いなる力とは、ニンジャマンそのものだった。実はニンジャマン本人もしらなかったらしい。
 話としては、ハカセとガイが途端に邪悪な存在となってしまったという話。精神的な物語。そこに正義感だけは強いものの、ほとんど口ばかりのニンジャマンが加わることでコミカルさを強調している。
 話自体がスムーズに展開しすぎるため、あっけなく終わってしまった感じはあり。
 今回の変身はレッドがバルイーグルとニンジャレッド、ブルーがバルシャークとニンジャブルー、イエローがバルパンサーとニンジャイエロー。グリーンがニンジャブラック、ピンクがニンジャホワイト。サンバルカンとカクレンジャーの全体変身。
<邪悪になったハカセとガイはいきなり二人とも大阪弁になってしまう。大阪人は悪者かよ。
 巨大化したニンジャマンは身代わりの術を使い、藁人形に変わる。この大きさってどんな藁なんだ?>
第47話 裏切りの果て  全ての“大いなる力”は見つかった。残ったのはバスコの持つ5つの力。それはバスコ側も同じで、早速戦いを開始した。その時何故かバスコは相棒のサリーを撃つ。それが罠であることを知りつつ、サリーをゴーカイガレオンに連れてくるマーベラス…
 敵はゴールドロイドゲロンパサンロイドソーラー。どちらもサリーの中に収納されていたバスコのロイドで、ゴーカイオーと豪獣神によって撃破された。そして完全体となったバスコ。マーベラス無きゴーカイジャーは全く歯が立たなかった。
 34の大いなる力が全て出てきた。29はゴーカイジャーが、5つがバスコ。そしてお互いの力の奪い合いとなる。なりふり構わない知力戦では明らかにバスコの方が上で、二重の罠を仕掛けて大いなる力を全て手中にしてしまう。
 何かを得るためには何かを捨てねばならないとはバスコの主義だが、それが巧く演出された話になった。一方、仲間を大切にするマーベラスは、裏切られるのを分かっていながらサニーを救ってしまう。対比が面白い。特に戦隊ものでは定番とも言える対比でもある。
 これによりマーベラスは重傷を負ってしまうことになる。
 今回の変身はレッドが無し、ブルーがテンマレンジャーとハリケンブルーとギンガブルー、イエローがキリンレンジャーとハリケンイエローとギンガイエロー、グリーンがシシレンジャーとカブトライジャとギンガグリーン、ピンクがホウオウレンジャーとクワガライジャとギンガピンク、シルバーがキバレンジャーとシュリケンジャーと黒騎士。
<サリーが奪った宝箱は空だった。細かいレンジャーキーがたくさん入っているのだから、持てば分かりそうなものだが…そこが猿ってところか?>
VOL.12
<A> <楽>
第48話 宿命の対決  相棒のサリーを犠牲にしてレンジャーキー、ゴーカイガレオン、ナビィまでも奪ったバスコ。バスコから逃げ出したナビィはゴーカイジャーに連絡を取るものの、サリーの爆発に巻き込まれたマーベラスは未だ意識不明だった。
 敵はバスコ。マーベラスと一対一の決戦で勝利し、バスコの奪ったキーにより、ゴーカイジャーの面々が敵となって出てくる。
 物語も終盤に入り、ついに宇宙最大のお宝が永久機関だということが分かり、キーとなるのがナビィの存在である事も分かる。そしてそのアカレッドが取ろうとしていたものが発覚。アカレッドは宇宙最大のお宝よりもキーの力を34戦隊に返すことによって地球を守ろうとしたらしい。そしてそれを知ったため、騙されたと思ったバスコが裏切ったというのが事の真相だった。
 そこでマーベラスの夢というのも分かるのだが、それは自分がお宝を手にすることではなく、この星に宇宙最大のお宝があり、それを手に入れるためのものがそろっているとのこと。
 そしてマーベラスとバスコの決戦も終結。その前にキーによって実体化したゴーカイジャーと戦う事になる。自分自身との戦いがあるってのも面白い話だ。
 久々に戦いの場が採石場になってるが、爆薬をいくらでも使える場所なので、大変見栄えがするものになってる。
 あとくだらない話だが、ゴーカイグリーンの名乗りの時のポーズは無意識に行っていたらしい。本人が「トイレ行った後で手を拭くようなポーズ」とツッコミ入れてた。
 今回の変身はレッドはなし。ブルーがデンジレッド、イエローがギンガレッド、グリーンがゴセイレッド、ピンクがマジレッド、シルバーがデカレッド。
<前回爆破されたサリーはマーベラスを助けるために自分の腹に爆弾を入れたらしい。だったら投げ捨てれば全員助かっていたような。それよりバスコに投げ返すとか…>
第49話 宇宙最大の宝  バスコに勝利することによって残り5つの大いなる力も手に入れたゴーカイジャー。その5つの力の持ち主からも承認を受け、晴れて35の大いなる力を全て受け継ぐことが出来た。そしてそのキーを使うことで発見された宇宙最大の宝とは…
 敵はグレートインサーン。インサーン専用の巨大ロボット。
 これまで一年を通して探し求めていた宇宙最大のお宝がついに発見された。それは全宇宙を好きなように作り替えることが出来ると言うもの。だが、その力を発動させるためには34のレンジャーキーを全て捨てることであり、これによってこれまでの戦隊の記憶も消えてしまうと言う。
 前回バスコが言っていた“永久機関”というのは、宝そのものではなく、ひょっとしたらナビィの事だったのかな?
 そして後が無くなったインサーンの最後の戦いが展開。このキャラが直接戦ったのは今回が初めてだったりする。
 今回の変身はレッドがバルイーグル、ブルーがブルーマスク、イエローがファイブイエロー、グリーンがチェンジグリフォン、ピンクがグリーンフラッシュ。
<宇宙最大のお宝は正四面体の置物。この形ってフリーメイソンの神体みたいだな。
 グレートインサーンはその腹にインサーンの顔が付いているのだが、丁度胸の所に目が…何というか。
 一気に五つの力を手に入れたため、戦いはそれぞれの戦隊のテーマソングインストゥルメンタルが入る。燃えるけどせわしない。
 これは完全に私のせいだが、サンバルカンのテーマが流れると替え歌の方ばかりを口ずさんでしまう。「もし〜も」
 あとこれは希望ではあるが、インサーンの最後だったらやっぱりジェラシットが出て欲しかったような気もする。話は無茶苦茶になるかも知れないけど。>
第50話 決戦の日  ザンギャックの大艦隊が地球に総攻撃をかけてきた。戦い続けるゴーカイジャーだが、次々に現れる新たな攻撃隊に、押されてしまう。大いなる力を使い、宇宙を作り替えるしかないかと思われた時…
 敵は皇帝親衛隊ダイランドー
 大いなる力を使えばザンギャックの脅威から宇宙を救うことが出来る。だがそれを使うことで歴代スーパー戦隊の記憶を消し去るのか?苦渋の決断を強いられることになる。最後に正義側に選択の余地があるのは珍しいな。
 その結論として、地球人であるガイだけが大いなる力を使うことを提案し、他の5人は使わない決断を下す。
 最後のマーベラスの「命を賭けてこの地球を守るのがスーパー戦隊」というのは、初期に言っていたらツッコミ所だったが、一年を
 結局この決断こそが、彼らの成長と言う事になり、一年を通して精神的に成長したことを示すこととなった。ガイにとってそれは大好きな戦隊を超えること、ゴーカイジャーの面々にとっては、地球の希望のためにスーパー戦隊を残そうとする。
 最初からパワー全開で、出し惜しみなく大いなる力を出しまくっており、とても気持ちがいい。これまでに出てこなかった大いなる力も次々に登場する。
 今回の変身はシルバーがドラゴンレンジャーになっただけ。ただその鎧をレッドに渡している。
<ツッコミ所ではないのだが、折角元マンモスレンジャーと会ったのだから、シルバーが豪快チェンジするのはドラゴンレンジャーではなくマンモスレンジャーであるべきでは?>
第51話 さよなら宇宙海賊  自分達の力で地球を守る事を選択したゴーカイジャー。圧倒的なザンギャックの前に、マーベラスが取った作戦とは…
 敵はダイランドー。レッドとシルバーを除く4人のゴーカイガレオンバスターで倒された。そして皇帝アクドス・ギル。最後の敵だが、別段圧倒的な強さという訳ではなく、結構あっけなく倒されてしまった。
 最終回。前回で宇宙最大のお宝を破壊してしまったため、自分たちの力だけで戦わねばならなくなった。物量を誇るザンギャックを倒すために皇帝アクドス・ギルの旗艦ギガントホースに特攻をかけることだった。
 最終回だけに前半はひたすら戦いだったが、ラスボスのアクドス・ギルが比較的弱い。それはそれで良かったのかも。今回巨大戦を持ってこなかったのも面白い。
 最後は全員で“宇宙で二番目のお宝”を探す旅に出て終了。その際レンジャーキーは全て返還してしまったが、これまで登場したレジェンドのゲストが次々登場してる(これまで出てこなかった「ゴレンジャー」の海城まで出てきてる)。良い終わり方だ。
 最後の最後に恒例となったゴーバスターズとのハイタッチもあり。ゴーカイレッドが出したパンチをレッドバスターが受け止めるという演出。
 今回の変身はレッドがリュウレンジャーとアカレンジャーとボウケンレッドとレッドレーサーとギンガレッドとレッドホークとオーレッドとハイパーシンケンレッド、ブルーがデカマスターとダイヤジャックとテンマレンジャーとゴーオンブルーとゴーブルーとスーパーゴセイブルー、イエローがシンケンレッドとイエローマスクとオーイエローとファイブイエローとアバレイエローとガオイエローとイエローライオンとスーパーゲキイエロー、グリーンがズバーンとバトルケニアとダイナブラックとブラックターボとメガブラックとデカグリーンスワットモード、ピンクがマジマザーとデンジピンクとニンジャホワイトとゴーグルピンクとプテラレンジャーとピンクフラッシュとタイムピンクとレジェンドマジピンク、シルバーがゴセイナイトとシュリケンジャーと黒騎士とキングレンジャー。グリーンのズバーンはソードモードにもなったが、その際「痛い」とか言ってた。
<ギガントホースの力でザンギャック艦隊を全滅させたのは良いが、地上に落ちたらやばいんじゃないのか?
 名乗りポーズの後ろで爆発が起こるのが戦隊っぽいが、残念ながらもうこれって合成でしかないのか。
 結局最後までアカレッドの正体は分からず終いだったな。>