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1991 | ハート・オブ・ダークネス コッポラの黙示録 共同監督・脚本 | |
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タイトル | |||||||||||||||||||||||
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ハート・オブ・ダークネス コッポラの黙示録 1991 | |||||||||||||||||||||||
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『ゴッド・ファーザー』I、IIにより名実共に超一流監督となったコッポラが私費を投じて作り上げた『地獄の黙示録』。しかしその製作は困難に満ちたものだった。コッポラ監督の妻エレノアがその製作過程をドキュメンタリーとして撮った映像フィルムと夫に隠れて録音した夫婦の会話を元に作り上げたドキュメンタリー作品。 『地獄の黙示録』(1979)。これは私にとって本当に特別な作品。見る度毎にどっぷりと悪夢世界に叩き込まれ、観た後は必ず体調不良に見舞われる。それでも何故か定期的に観てしまうと言う恐ろしい作品だ(既にこれまでにビデオ、LD、DVD、劇場と都合6回ほど観てる)。私にとってはタイトルそのまんま。観る度に“地獄の黙示録”となってしまう。 それでその話を友人としていたらその流れで本作を是非観てみろ。と言われ、前から探していたのだが、これもレンタルで発見し、早速借りてきた。 正直、軽い気持ちで借りた作品だった。本編は体調不良になるけど、これはたかだかメイキングだ。少なくとも何故私が本編にこれだけはまるのか、その理由が分かるかも知れない。と思ってのこと。 しかし、私は甘かった。甘すぎた。 よりによって食事しながらこれを観てしまった。最初の30分で食事を終え、そのまま見続けてる内に真剣に後悔した。 見事に胃に来た。まさかメイキングでこんな目に遭うなんて…この映画そのものが私にとってとんでもないものだと言うことを、改めて知ることになってしまった。 人間には固有振動数というものがある。それは特定の音波に反応し、気持ち悪くなることがあるのだが、この映画は私の固有振動数にピッタリ合う作品なのかも知れない。それとも狂気の演出はそのまんま私の中にある同質の部分に反応してしまうのか? 本編は戦時中のフィリピンで撮影が行われ、外貨が欲しいマルコス大統領の全面バックアップで始められた。しかしフィリピン国内が戦時中だと言うこともあって、思うように軍の協力を得ることが出来ず、更に台風のため撮影は遅れに遅れる(完全版での挿入となったプレイメイト達との情事の舞台は本当に台風の後でドロドロの中で行われたそうだ)。更に当初予定していた主役ハーヴェイ=カイテルを監督が強引に更迭したり、新しく主役を演じたマーティン=シーンが突然心臓発作で倒れたり(役作りであまりに主人公ウィラードの狂気に入り込み過ぎたからではないか?と言ってた人がいた)、3週間の契約で来てもらったマーロン=ブランドの奇行に悩まされたり(元ネタのジョセフ=コンラッドの「闇の奥」ではカーツはあばらが浮き出るほど痩せていたはずなのに、ブランドはぶくぶく太っていたし、何度も要請していた原作を全く読んでなかった。更に3週間フルに使って契約金を全額巻きあげようと、無茶苦茶なことばかり言っていたらしい)、最後の最後までラストシーンが決まらなかったりと(当初の脚本ではヴェトコンが大挙して押し寄せ、ウィラードとカーツが共同して撃退した後、カーツはここに残ると宣言して終わる予定だったが、監督が「それは違う!」と言い張って、自分の奥にある狂気を解放してラストを決めたとか…)、まあこれでもか!と言うほどのトラブルに見舞われた。監督は破産も覚悟し、最後は自殺まで考えたと言うから、本編がどれ程の難産の上で作られたか、分かろうというもの。 特に私に来たのはシーンの役作りの過程とブランドの奇行で、観ている内に気持ちが悪くなり、それでも目が離せなかった。 改めて悪夢世界に連れて行かれてしまった。やっぱり私にとって『地獄の黙示録』は特別な作品であることを再認識させられた結果となった作品。 本日観て、湧き上がる思いを抑えられなくてレビューを書いてるが、さて、今日はちゃんと眠られるだろうか。正直な話、これを書いてる現在、吐き気がしてる。 |