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メル・ブルックス
Mel Brooks

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鑑賞本数 合計点 平均点
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wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
書籍
著作
プロデューサーズ

_(書籍)
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2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991 メル・ブルックス 逆転人生 監督・製作・脚本・出演
1990 リトル★ダイナマイツ/ベイビー・トークTOO 出演
1989
1988
1987 スペースボール 監督・製作・脚本・出演
1986 チャーリング・クロス街84番地 製作
太陽の7人 製作総指揮
ザ・フライ 製作総指揮
1985 贖われた7ポンドの死体 製作総指揮
1984
1983 メル・ブルックスの大脱走 製作・出演
1982
1981 メル・ブルックス/珍説世界史PART I 監督・製作・脚本・音楽・出演
1980 エレファント・マン 製作総指揮
0086笑いの番号 原作
1979 マペットの夢みるハリウッド 出演
1978
1977 メル・ブルックス 新サイコ 監督・製作・脚本・出演
1976 サイレント・ムービー 監督・脚本・出演
1975
1974 ブレージングサドル 監督・脚本
ヤング・フランケンシュタイン 監督・脚本
1973
1972
1971
1970 メル・ブルックスの命がけ!イス取り大合戦 監督・脚本・出演
1969 それ行けスマート(5th)<TV> 脚本
1968 プロデューサーズ 監督・脚本
それゆけスマート(4th)<TV> 脚本
1967 それゆけスマート(3rd)<TV> 脚本
1966 それゆけスマート(2nd)<TV> 脚本
1965 それ行けスマート(1st)<TV> 脚本
1964
1963
1962
1961
1960
1959
1958
1957
1956
1955
1954
1953
1952
1951
1950
1949
1948
1947
1946
1945
1944
1943
1942
1941
1940
1939
1938
1937
1936
1935
1934
1933
1932
1931
1930
1929
1928
1927
1926 6'28 ニューヨーク市で誕生

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タイトル

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メル・ブルックス 逆転人生 1991

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メル・ブルックス
エズラ・スワードロウ(製)
メル・ブルックス
ルディ・デルカ
スティーヴ・ヘイバーマン(脚)
メル・ブルックス
レスリー・アン・ウォーレン
ジェフリー・タンバー
スチュアート・パンキン
ハワード・モリス
ルディ・デルカ
テディ・ウィルソン
マイケル・エンサイン
マシュー・フェイゾン
★★★
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スペースボール 1987

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メル・ブルックス(製)
メル・ブルックス
トーマス・ミーハン
ロニー・グレアム(脚)
メル・ブルックス
ジョン・キャンディ
リック・モラニス
ビル・プルマン
ダフネ・ズニーガ
ディック・ヴァン・パタン
ジョージ・ワイナー
マイケル・ウィンスロー
ジム・J・ブロック
★★★★★
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メル・ブルックス 新サイコ 1977
<A> <楽>
メメル・ブルックス(製)
ル・ブルックス
ロン・クラーク
ルディ・デルカ
バリー・レヴィンソン(脚)
メル・ブルックス
マデリーン・カーン
クロリス・リーチマン
ディック・ヴァン・パタン
ハーヴェイ・コーマン
ロン・ケアリー
ハワード・モリス
マーフィ・ダン
ジャック・ライリー
チャーリー・カラス
バリー・レヴィンソン
★★★★
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サイレント・ムービー 1976
<A> <楽>
メル・ブルックス
ロン・クラーク
ルディ・デルカ
バリー・レヴィンソン(脚)
メル・ブルックス
マーティ・フェルドマン
バーナデット・ピータース
ドム・デルイーズ
シド・シーザー
ハロルド・グールド
ロン・ケアリー
キャロル・アーサー
アン・バンクロフト
ヴァレリー・カーティン
ライザ・ミネリ
★★★★★
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 往年の名監督だがアル中のため、現在は干されているメル=ファン(メル=ブルックス)は、ピクチャーズ撮影所が危機に瀕していると聞き込み、友人のマーティ=エッグス(マーティ=フェルドマン)、ドム=ベル(ドム=テルイーズ)と共に所長(シーザー)の元に乗り込んでいった。勿論目的はそれに乗じてもう一度監督としての名声を求めてのことだが、ファンが語ったのはなんと無声映画を作ることだった。最初は相手にもしなかった所長だったが、ファンの「大スター総動員」の言葉に心動かされる。早速ファン達は馴染みのスター達の元へと出かけ、協力を要請する…バート=レイノルズ、ジェームズ=カーン、ライザ=ミネリ、アン=バンクロフト、ポール=ニューマン、そしてマルセル=マルソーと次々に口説いていく。だが、ピクチャーズ撮影所の買収に乗り出していたエンガルフ(グールド)は映画の完成を邪魔すべく、ファンに美女ビルマを近づけるのだった…
 奇抜なアイディアと遊び心に溢れたブルックス監督の傑作の一本で、
1976年全米興行成績も7位
 現代に無声映画を作ろうとする監督たちの珍騒動が描かれるのだが、
この作品そのものがサイレントで作られており(パントマイマーのマルセル・マルソーが特別出演し、一言「ノン」と言うシーンがあり、実は完全サイレントではないが)。更に主役がブルックス監督自身で、名前まで同じ役をやっているので、まるで撮影が同時に行われているかのような錯覚を覚えさせる。ブルックス監督はメタフィクションが好きなようだが、言ってしまえば本作ほどメタな作品は他にあるまい。
 勿論その発想を活かすだけの演出力あってのことだが、それについては申し分ない。これは一応サイレントという形を作っていながら、後で考えてみると、
全員雄弁に喋っていたとしか思えないほど。明らかにこれはブルックス監督の挑戦でもあったはずだ。
 何よりここに登場する大スター達の顔ぶれが凄すぎる。しかも、多くは演技派で知られる人で、そう言う人達に馬鹿げたコメディ役を振るなど、普通考えられない
(これが日本だったら正月特番などで結構そう言う茶化しは見られるのだが、アメリカの、しかもハリウッドスターは自己のイメージを大切にするために、殊更こう言うのを嫌う)。どれだけブルックス監督が役者達に愛されていたかがよく分かるよ…まあ、バンクロフトにあんな役をやらせられるのは確かにブルックス監督以外にはできないだろうけど、レイノルズにゲイネタやらせたり、ニューマンにレースネタを茶化させたりするとは、いやはや脱帽である。たった一言だけ語るマルソーが本来無言のパントマイマーというのも皮肉だ。
 後、出たがり監督のブルックス自身はともかく、なんと言ってもフェルドマンがおいしい役を演ってる。同じブルックス監督作品では『ヤング・フランケンシュタイン』でのイゴール役という、主役まで食いかねない怪演を見せてくれていて、それですっかりファンになっていたが、生来この人は言葉よりも演技で笑わせる人だと再確認…ついでに言うなら最近になって出た
「アット・ラスト・1948ショウ」で後のパイソンズ、ジョン=クリーズと見事な掛け合いをやってるのを見せられ、改めてファンとなった。
ブレージングサドル 1974
1974米アカデミー助演女優賞(カーン)、歌曲賞、編集賞
1974英アカデミー脚本賞、新人賞(リトル)
<A> <楽>
メル・ブルックス
ノーマン・スタインバーグ
アンドリュー・バーグマン
リチャード・プライアー
アラン・ユーガー(脚)
クリーヴォン・リトル
ジーン・ワイルダー
ハーヴェイ・コーマン
マデリーン・カーン
スリム・ピケンズ
デヴィッド・ハドルストン
キャロル・アーサー
ドム・デルイーズ
★★★★★
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 西部劇を下敷きにしたコメディ。『ヤング・フランケンシュタイン』と同年に発表するが本作も大ヒットを記録する。1974年全米興行成績6位
 西部開拓史に差別問題と性の問題を絡めた下品なコメディ。
 この作品によって他の作品のコメディを始める。
ヤング・フランケンシュタイン 1974
1974アカデミー脚色賞、音響賞
<A> <楽>
ジーン・ワイルダー
メル・ブルックス(脚)
ジーン・ワイルダー
ピーター・ボイル
マーティ・フェルドマン
マデリーン・カーン
クロリス・リーチマン
ジーン・ハックマン
テリー・ガー
★★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 アメリカで生物学を教えるフレデリック=フロンコンステイン博士は実はかつてモンスターをこの世に生み出したヴィクトル=フランケンシュタイン博士の曽孫(ついでに言うならフランケンシュタインを復活させたヴォルフ=フォン=フランケンシュタインの孫)。科学万能主義を唱えるフレデリックはそれを忌まわしい記憶として徹底的に否定するのだが、その曾祖父の遺産が彼の元に転がり込んでくる。財産処分のためにルーマニアの古城に向かったフレデリックは、ヴィクトルの遺したノートを発見!自らの中に確かに曾祖父の血が自分にも流れていることを再確認した彼は勇躍、人造生物製造に乗り出すのだが…
 
1974年全米興行収入3位(2位はなんと同じくブルックス監督の『ブレージングサドル』(1974))。この時代にコメディでこれだけ高い評価を受けたのは珍しい。更に年末に公開された本作は1975年全米興行成績でも3位になっている。
 名作をパロディ化して映画にするのはよく行われるが、大概碌でもない内容になる。格好や枠組みだけを引っ張ってきて、肝心の内容に愛情が感じられないことが多いから。それに、たとえ監督がオリジナルの映画に愛情をたっぷり持っていたとしても、大体はそれが伝わってこない。せいぜいが
「質の悪いパロディ」でしかない。
 正直、本作を観るまではパロディ映画というものにかなりの偏見を持っていたのかも知れない。と思わせられてしまった。これはとにかく面白く、馬鹿笑いできる一方、並々ならぬ製作者の愛情をも感じることが出来た。たとえオリジナルの『フランケンシュタイン』(1931)及び『フランケンシュタインの花嫁』(1935)、それに『フランケンシュタインの復活』(1939)を知らなくても、充分に楽しめるが、やはりそれらをあらかじめ観ておくとその笑いもとても深みのあるものとなる。
 オリジナルの雰囲気に近づけようと白黒映画にしたようだが、撮影技術は格段に向上しているので、見栄えは充分すぎるほど。それにエキセントリックでややマッドの入ったフロンコンステインとか、義手の警察署長とか、魅力溢れるキャラクターの描写も良い。何と言っても白眉はフェルドマン演じるアイゴールの存在感。
何をしてるわけではなく、そこにいるだけで何故か笑えてしまう見事な演技を披露しているし、その行動ことごとくが爆笑を誘う(本人が鏡に映った自分の姿に驚くシーンまであり)。そしてこれもわざとだろうが、いかにも昔の作品ですよ。と主張しているようなキャラ全員のオーバー・アクションもはまっている。勿論イゴール役で登場したフェルドマンも存在感充分…ちょっと残念だったのは肝心のモンスター役が冴えないオッサンだったことくらいか(いや、これはこれで味はあるんだけど)。二人で踊る「踊るリッツの夜」は名シーンの一つとされている。
 よほど『フランケンシュタイン』が好きで、丁寧に見直してるな。と思わせる演出の数々も良し。怪物の誕生シーンとか、老人との交流のシーンとか、沼地での少女との邂逅とか、オリジナルでは哀しみを誘われるはずの演出がことごとく質の高い笑いへと昇華している。ラストの“花嫁”の真似にも爆笑。いやあ、ポイント高い。更に
『ブルー・スカイ』でアステアが踊った(8人の小さなアステアが共演した)Puttin' on the Ritzを怪物とフレデリックが踊るシーンは最高である。
 ラスト、フロンコンステインが怪物を真人間に戻そうとするため能力の一部を交換するが、あんな能力交換が出来るんだったら、私もあやかりたいくらい…
「♪はーじめて知ったこの世の喜び〜」。なんて歌わせてみたい…下品か?(笑)
 尚、本作で用いられた怪物誕生のセットはオリジナルを借り出して使用。つまり本物である。
プロデューサーズ 1968
1968米アカデミー脚本賞、助演男優賞(ワイルダー)
1996
アメリカ国立フィルム登録簿登録
<A> <楽>
メル・ブルックス(脚)
ゼロ・モステル
ジーン・ワイルダー
ケネス・マース
ディック・ショーン
リー・メレディス
クリストファー・ヒュウェット
アンドレアス・ヴォウスティナス
エステル・ウィンウッド
レニー・テイラー
ビル・ヒッキー
バーニー・マーティン
★★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
プロデューサーズ <A> <楽>
メル・ブルックス (検索) <A> <楽>
トム・ミーハン (検索) <A> <楽>
 ブロードウェイ。出す演劇が全て失敗し、すっかり落ち目となったプロデューサーのマックス=ビアリストック(モステル)の元に小心者の会計士レオ=ブルーム(ワイルダー)がやってきた。帳簿の整理をしているうち、彼はショウが失敗したほうがプロデューサーは儲かる場合もある不思議なカラクリを発見し、何気なくそれを口にするのだが、それを聞いたマックスは、失敗確実のミュージカルを作り出資金を丸ごといただいてしまおうとレオに協力を持ちかけるのだった。一度は拒否したものの、小さい頃からの夢だったブロードウェイのプロデューサーになるチャンスと思い直し、マックスと共に史上最低のミュージカルを作るべく活動を開始する…
 後々、様々なお騒がせ作品を作り上げるブルックス監督の長編デビュー作で、一本目でいきなり脚本を受賞。更にブルックス自身が作詞・作曲したダンスナンバーがことごとくヒット。特にSpringtime for Hitlerは後々の語りぐさになるほどの超有名ナンバーとなり、ブルックスの才人ぶりを世に知らしめた。
 この年のハリウッドは時ならぬミュージカルブームで、ちゃっかり便乗して作られた作品と思いきや…
毒気の固まりのような無茶苦茶な作品が作られてしまった(それでも以降の作品と較べて品がよいと言われるところがブルックス監督らしいところ)。きわどいギャグが目白押しで、随分緩やかになったハリウッドコードも、かなりギリギリな位置にあったんじゃ無かろうか?
 後に本当のブロードウェイ・ミュージカルとなり、2005年にリメイクである『プロデューサーズ』(2005)が公開。こちらの方を先に劇場で観て、とても楽しかったので、オリジナルを観ることを切望していたが、あっさりとレンタルビデオ店で発見。早速借りて観たが、ストーリーは同じとはいえ、やはり時代背景を考えると、本作はどれだけ画期的だか分かる。
 ゲイっぽい演出家を敢えて出したのも画期的だが、何より、それまで一種のタブー視されていたヒットラーを完全にギャグにしてしまったと言う点はもっと評価されて然りだろう。ユダヤ人の影響がかなり強いハリウッドでは特にヒットラーの描写は徹底的にタブー視されていたが、その当のユダヤ人である監督がこんなものを作ってしまったという事実が大きい
(以降はある程度政治に突っ込んだ内容の娯楽作が作られるようになったため、一気に映画の表現の幅が広がったという事も考え、本作がハリウッド史に残した業績も大きい)。これ又映画史にあっては重要な作品であると言えるだろう。これが出来たのがブルックスがユダヤ人であるという事実だろうが、本作の主演二人も設定上ユダヤ人と言うことになっている所に特徴がある(ブルームはそのままユダヤ人の家系に多い名字だが、ビアリストックというのは、ユダヤ人が好んで食べるパンの名前。「スシ」なる名字を出せば胡散臭い日本人と思われるのと同じ)。ユダヤ人がヒットラー賛美の舞台を作る。しかもそれは徹底的にこき下ろさせるために。その皮肉さ加減が実によい。
 登場するキャラも見事で、モステルとワイルダーのコンビは胡散臭さ満点。この二人が得体の知れない視線を交わし合い、突然踊り出すのは、それだけで大笑いだけど、完全に自分の夢の世界に酔ってる脚本家とか演出家の蒼々たる面々。そして圧巻のミュージカルシーン。あの鏡を使った演出は見事に映えてる。
 大笑いするし、幸せな気分にさせられる。
文句なし

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